9月議会が始まろうとしている矢先、日本に、女性ゼロ議会がまたひとつ増えた。

2014年8月、徳島県藍住町議会の一角を占めていた唯一の女性議員がいなくなったのである。その結果、議場は背広にネクタイ姿ばかりとなってしまった。

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藍住町は、吉野川の下流北岸に位置する。人口は3万4千人余り。町の議員定数は16。先月まで16人いたが、現在議員は15人。欠員1。その欠員欄に先月まで記載されていた議員――その名は西岡恵子。4期連続当選を果たしたベテラン議員だ。

その西岡を、町議会議員が議員資格を問う議会内の委員会にかけて、「光熱水費が少なすぎる、そこに住んでいないに違いない、だから被選挙権がない」と決めつけた。7月のことだった。

c0166264_2019845.jpg8月11日、藍住町で臨時議会が開かれた。徳島市の諏訪公子から、メールが届いた。諏訪は、徳島女性協議会会長として、長年、男女平等社会めざして汗を流してきた女性運動家だ(写真:左から4人目)。

 「今日、藍住町議会を傍聴してきました。西岡恵子議員は失職です。傍聴席は満席と職員から言われ、別室のモニター室で画面を見ての傍聴でした。西岡議員は立派に答弁し、三井マリ子さんのメッセージも読み上げました。それに反して、失職賛成派議員が、人権を口にした時はモニター室に失笑が漏れました。西岡議員を失職させる、が前提にあって、光熱費云々をこじつけているとしか思えませんでした。西岡議員は、徳島県へ不服の審査申し立てをするとのことです。今月末と思います。」

日本の地方議会には、この徳島県藍住町のように女性議員がただの1人もいないところが、数多くある。諏訪公子は、まずは徳島県内の女性議員を増やそうとがんばってきた。8月11日、矢も盾もたまらず藍住町に足を運んだという。

全国フェミニスト議員連盟「ゼロ撲」(増やせ女性議員!なくせ女性ゼロ議会キャンペーン)が定期的に調査している。それによると現在、日本列島の4,5つに1つが女性ゼロ議会だ。この恥ずべき日本の現状が、さらに悪いほうに更新されてしまった。

世界の男女平等をリードする北欧ノルウェーでは、女性地方議員率は全議員の約40%だ。それでも「人口に比べ少なすぎる」と、女性たちは50%をめざす。そのノルウェーは、今から27年前、1987年の統一地方選で、女性ゼロ議会を一掃した。それを成し遂げたのは女性たちの運動だった。
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            (女性候補への投票をよびかける80年代ノルウェーのチラシ)

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
唯一の女性議員を追放した藍住町議会
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2014-08-31 13:11 | その他

4月、桜の花とともに、希望に満ちた新年度が始まる。

ところが、徳島県では「男女共同参画」「男女参画」で働く公務員が消えた。3月31日まであった「男女共同参画」「男女参画」がなくなってしまったのだ。女性たちに何の事前相談もなく…。

怒った女性たち。しかし県は、「今後は、保健福祉部人権推進課が男女共同参画の担当課になる」と、にべもない。
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納得できない阿波女たち。「男女共同参画の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題」と明記された男女共同参画社会基本法(1999年6月成立施行)の精神はどこにいったのか。

4月11日、女性たちは、徳島県庁に向かった。県知事に要望書を届けるためだ。対応したのは人事課、担当の人権推進課長。短期間の呼びかけに60人をこえる女性が集まった。課長を前にして、2時間途切れなく「参画課の再設置を!」と口々に訴えた。

女性たちは、課長クラスでは納得できない、知事の発言を聞かねば、とまだあきらめない。

今日4月16日、また県庁に向かう。県は要請行動の数をなんとか10人以内にしてほしいと言っているという。

間髪をいれずに女性たちが動くかげには、3月8日の国際女性デーを超党派で成功させた諏訪公子実行委員長(写真右)や、支えた高開千代子(写真左)のネットワーク力がある。超党派でアクションをおこし続ける徳島の女性たち、すごい! 

■3.8 国際女性デー 徳島http://frihet.exblog.jp/17637547/
■阿波市の議会に女性枠誕生か--徳島県女性ゼロ議会http://frihet.exblog.jp/17642299/
■徳島県男女共同参画推進担当を訪ねてhttp://frihet.exblog.jp/17657590/

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by bekokuma321 | 2012-04-16 12:34 | その他

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3月9日は雨だった。そのせいもあってか、男女共同参画交流センターに、利用者の姿はまったく見当たらなかった。

諏訪公子(徳島女性協議会会長。左)は、「この場所は、女性たちの要望から出たものではなかった。県の観光推進のための施設に空きがあったため、いわば空き地利用で、はいったのです。遠くて、ちょっと立ち寄れるという利便性がないため、もともと女性には使い勝手がよくないんです」と言った。

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 男女共同参画交流センターは、徳島県の男女共同参画行政を推進するための拠点施設。田中満館長(中央男性)は、県の職員。「市民の主体的企画をサポートするという形で、センターの活用をはかっている」と説明があった。センター独自の推進事業は、なさそうだった。

田中館長(中央)、佐藤明子課長補佐と懇談をした。諏訪公子(右)は、徳島県の女性議員の少なさを説明し、「女性ゼロ議会」をなくし、女性議員を増やさなくてはと、県や2市を回ったことを報告した。しかし、その報告に対して共感を見せる姿勢はまったく感じられなかった。それどころか、吉野川市課長と同様、新聞に載ったという「審議会に専業主婦を入れろ」と主張した自民党議員の発言を、諏訪や私に対して紹介した。

その徳島県自民党議員のバックラッシュ発言は、3月8日徳島新聞に目立つ記事で載った(↓)

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by bekokuma321 | 2012-03-13 23:44 | その他

3.8 国際女性デー 徳島

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「女性への暴力をなくそう」
「パンとバラを求めます。パンはまともな賃金、バラは女性の人権の尊厳です」
「3.11以来、非常時なのだからと女性の人権を後回しにされてきた」
「避難所で、仮設住宅のなかで、女性の声がないがしろにされてはならない」
「部落の女性たちは、2重の差別と偏見をなくすために闘っている」
「徳島県下には、女性議員が誰もいない自治体が6つもある。女性ゼロ議会をなくそう」

2012年3月8日、午後5時から、徳島駅前。国際女性デー徳島集会で、女性たちは、口々に訴えた。バスを待つ人々、駅を通る人々は、チラシをうけとり、耳を傾けた。諏訪公子実行委員長(写真左から4人目)は、寒空に向かって、マイクを握りこう言った。

「徳島県内の市町村議会で、女性は1割にもみたない。徳島県議会には女性はたった3人しかいない。政治は暮らしそのもの。市町村がかかえる深刻な問題の解決に、女性の声がまったく届かない」

この後、18時20分から、ホテルクレメント徳島で、講演「国際女性デー! ノルウェーと日本の女たちの今」(講師三井マリ子)があった。こちらは112名参加し、資料が足りなくなった。

この日の行動は、以下の団体が賛同した。

徳島県女性協議会、AWA女性問題研究所、イーブンネットとくしま、女性グループすぃーぷ、徳島県海外派遣交流会、アイ女性会議、八の日平和を守る女たちの会、ストップ・DVサポートの会「森」、退職女性職員協議会、部落解放同盟徳島県女性部、徳島県栄養士会、脇町地区婦人会、ウイメンズカウンセリング徳島、花の会、JTBとくしま日本語ネットワーク、商工会議所女性会、友の会ひまわり、生田花世の会、那賀川町女性協議会、徳島市健康づくり委員会、徳島県日中友好協会女性部、徳島ゾンタクラブ、女性の暴力を根絶するネットワーク、徳島手工芸家教会、男女共同参画リーダー連絡会、協同プランニングNIMS、徳島県商工団体連合会、連合徳島女性委員会。

【写真提供:連合徳島女性委員会 板東喜代子】

■国連事務総長のメッセージ
http://www.neurope.eu/article/united-nations-secretary-general-ban-ki-moon-message-international-womens-day
■2012 International Women of Courage Awards ceremony http://www.shallownation.com/2012/03/08/michelle-obama-hillary-clinton-international-women-of-courage-awards-2012-ceremony-video-march-8-international-womens-day/
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by bekokuma321 | 2012-03-10 08:56 | その他