c0166264_13323170.jpg私はかねてから労働組合で活動していたため女性問題について触れる機会が多く、「勝訴 最高裁が認めた藍住町女性議員追放の違法性」の報告会には、大変興味がありました。

私の住む阿南市は、議員26人中女性は5人で、26%という比較的高い割合を占めています。現議長は、2人目の女性議長です。

しかし、全議員の4人に1人が女性であっても女性議員の置かれている現状はなんら変わりません。いまだにセクハラ・パワハラに対する認識の低い議員が多いと聞いています。

例をあげますと、阿南市にはセクハラにあった1人の女性議員がいて、彼女は、数年前から被害を議会でも訴えてきました。しかし改善されることはなく、その女性議員は心に大きな傷を抱えているようです。

こんな現実を見聞きしてきた私は、まだまだ男尊女卑の風潮は厳しく、女性が政治家になるということは、茨の道ではないかと考えてしまいます。

それに、知識階級の男性の中には、ただ単に「ジェンダー」という言葉を「単語」として使って、いかにも女性問題に理解者であるかのようなそぶりを見せて、実際に自分に不利益が発生するとわかると手のひらを返したように女性差別をする人がいます。いや、そういう男性を私は少なからず見てきました。

女性には、常に「女性の・・・」「女性・・・」といった冠がまず付きます。私はこれが耳障りで仕方ありませんでした。また、女性が政治を目指すとき,「女性の視点」「女性の感覚」というキャッチコピーを使うことがよくあり、それにも抵抗がありました。

c0166264_13351492.jpgしかし、先日、徳島市で、三井マリ子先生の「XとOのお話」を伺って、少し考えが変わりました。

大勢のXのなかにOがポツンと入っていくと、どんなことが起きるかという話でした。Xが男性でOが女性だったら、XはOを、「チアリーダー」、「女房役」、「セックスシンボル」と見る。その3つの役にあてはまらないOは、Xにいじめられ、排除されると伺いました。

藍住町議員の西岡恵子さんは、Xの気にいる役とかけはなれたOだったため、Xから排斥の対象にされたというのです。

「XとOのお話」から、阿南市のOには、セクハラを受けたOを応援するより、X側を応援するチアリーダー的な役を選んだOが多かったようだと聞いたことを思い出しました。Oは、そのほうが得だと思ったからなのか、それともX世界で生き延びるためには、そうせざるをえなかったのか・・・。どちらにせよ阿南市は、女性議員(O)の数が多少多くても、いまだ男性(X)優位の世界なのではないかと思います。

では、どうしたらいいのか。

それには、やはり、Xが多い議会にOを増やすことしかないと思います。多様で多彩なOが増えてくると、Oに味方するOも出てきます。Oが集まって「おかしいのはXのほうだ」と言うこともできます。するとXは、気に入らないからと言ってOを排除できなくなります。

そのためには女性の勇気と、男性の理解がもっとも必要ではないでしょうか。「女性は席に座る勇気を、男性は席を譲る勇気を」ですよね。道のない大草原でも,誰かが最初に歩けば足跡はでき,その後をまた誰かが歩けば草が枯れて,またその後を何人かで歩けば道になり,いつかは広く歩きやすい道になると私は信じたいです。

瀬戸内 美香(8.6 集会「勝訴 最高裁が認めた藍住町女性議員追放の違法性」参加者)
  
【写真上:西岡恵子議員 下:三井マリ子講師(林広撮影)】

藍住町長・町議会議長に謝罪要請(フェミ議連) 
速報「徳島県藍住町女性議員追放の違法性」
女性議員追放の藍住町で町課長らが女性職員にセクハラ
どこまで女を食い物にするのか
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by bekokuma321 | 2017-08-15 13:50 | その他

c0166264_947352.jpg速報『徳島県藍住町女性議員追放の違法性』」で紹介したように、8月6日、藍住町町議の西岡恵子さん(左)の完全勝利を祝い、未来につなげようという会がもたれた。

主催は「女性ゼロ議会を無くす徳島の会」(諏訪公子代表)。

西岡原告の代理人を務めて裁判を勝利に導いた弁護団の木村清志、大西聡、篠原健弁護士は、西岡議員失職訴訟の解説と意義を熱っぽく語った。

c0166264_9504231.jpg西岡原告は、勝利に至るまでの苦しい闘いを感動的に語った。藍住町議員小川幸英さんは、議会における西岡議員つぶしの背景と思われる数々の不穏な動きを語ってくれた。

元参議院議員の乾晴美さん(左)は「西岡さんにならって、目の上のたんこぶになろう」と元気に訴えた。

徳島の会と連帯しながら、西岡さんを応援してきた市民運動団体「全国フェミニスト議員連盟」から世話人3人が駆けつけた。その1人、名古屋からやってきた岡田ふさ子世話人(右下)は、藍住町の石川智能町長、森志郎町議会議長あてに届ける「要請文」を読み上げ、会場から拍手喝さいを受けた。

c0166264_9555651.jpg翌8月7日、町の責任者と面談の約束をしていたが、強い台風のため、藍住町役場に出向いての要請行動はキャンセルとなった。

過日、要請文は、全国フェミニスト議員連盟の日向みさ子代表によって町長と町議会議長に郵送で届けられた。以下はその要請文の内容。

■■■■ 徳島県藍住町女性議員資格剥奪の違法確定と今後についての要請 ■■■■

徳島県藍住町町長  石川 智能 様    
徳島県藍住町議会議長 森 志郎 様
                           
徳島県藍住町は、「男女共同参画プラン」を策定し、それには「男女が共に個性と能力を発揮できる社会の実現」が明記されています。

私たち全国フェミニスト議員連盟は、この藍住町の理念とほぼ同様の理念を掲げて、「女性ゼロ議会」をなくす運動、女性議員を増やす運動を続けている市民と議員による団体です。当然ながら西岡恵子会員の裁判については関心を持って見守って参りました。

2017年6月20日、最高裁判所は、裁判官5人全員一致で、藍住町の上告を門前払いしました。これによって高等裁判所の判決通り、藍住町議会による西岡恵子さんの議員失職決議は違法であることが、司法の場で確定しました。

ことの始まりは、唯一の女性議員西岡恵子さんの光熱水費が少なく生活実態がないようだから公職選挙法の定める被選挙権はないに違いない、という突飛なことを言い出した議員がいたことでした。そして、西岡さんの議員資格を問う「資格審査特別委員会」が設けられ、賛成多数で議員失職を決めてしまいました。

西岡さんがこの理不尽な議決を覆すには、法廷にゆだねるしかありませんでした。裁判では、外出・帰宅時や自宅内で見たTV番組、食事などを撮影した写真310枚のほか警備会社の設備を自宅に導入して、外出・帰宅・在宅の時間記録書類を提出しました。その結果「少なくとも半数以上の日数、夜間から翌朝まで自宅にいた」事実が証明されました。

8月6日、徳島市内で「最高裁が認めた藍住町女性議員追放の違法性」と題した集会が開催され、西岡原告をはじめ木村清志・大西聡・篠原健弁護士の報告や、裁判を支えてきた諏訪公子、乾晴美、高開千代子、東條恭子の発言、三井マリ子(全国フェミニスト議員連盟世話人)の講演がありました(敬称略)。

この会で、最高裁判所に「違法行為をした」と指摘された藍住町議会は、西岡さんに壮絶な苦しみを与えてきたこと、さらに長年西岡さんを当選させてきた町民の意思を踏みにじったに等しいこと、加えて女性の視点と住民目線で頑張る西岡さんの議員活動を結果的に阻害してきたことが、浮かびあがりました。このようなことが続いては藍住町にとって計り知れない損失となります。藍住町の名誉回復と、ニ度とこのようなことが起こらないよう切に願って、以下の要請をいたします。

1 藍住町ならびに町議会は、司法判断を尊重し、裁判所で認定された事実を真摯に認めて、西岡恵子さんに対して謝罪をすること。

2 女性が1人しかいない男性偏重議会では、圧倒的少数派(女性)は偏見の目で見られたり排除されたりしかねない。女性議員増は、藍住町「男女共同参画プラン」の要請でもある。よって町は、女性が政策決定の場に男性と等しく参画することを促す啓発・研修や広報を活発に行うこと。また町議会議員は、1人でも多くの女性候補を増やすよう努力すること。

全国フェミニスト議員連盟(共同代表:ひぐちのりこ仙台市議 日向美砂子小平市議)
事務局 小磯妙子(茅ヶ崎市議)


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    ▲裁判の報告をする木村清志弁護士。耳を傾ける諏訪公子代表 (8月6日、徳島市)

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    ▲藍住町の正常化を訴える小川幸英議員。聞き入る西岡恵子議員と諏訪公子代表

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
悪しき慣習に一石を投じた
「政治とカネ」、秋田衆院選から考える 
「政治とカネ」にメスを入れる三井裁判
 
【2017年8月15日更新】
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by bekokuma321 | 2017-08-13 10:31 | その他

「私はちっとも悪くないという気持でここまでやってきた。皆さん本当にありがとうございます」と、西岡恵子さんは、目に涙を浮かべながら、会場を埋めた人たちに深々と頭を下げた。

8月6日の午後、徳島市で開かれた「最高裁が認めた藍住町女性議員追放の違法性」と題する集会。藍住町町議の西岡恵子さんの完全勝利を祝い、未来につなげようと支援団が開いた。

代表の諏訪公子さんは「10年という長い裁判を闘い抜いた西岡さんの不屈の精神に驚き、感銘を受けている」とあいさつ。弁護団の木村清志、大西聡、篠原健弁護士からの西岡議員失職訴訟の説明が続いた。それをもとに以下にまとめる。

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第1回は、9年前の2月選挙後だった。議会に「議員資格審査委員会」が設置され、そこで「西岡さんの被選挙権がないという理由で失職議決」。理由は、水道や電気の使用量が少なく、町内に住んでないようだというとんでもないもの。地裁では全面的に西岡さんの主張が認められた。敗訴した藍住町は控訴。高裁は「水道、電気、ガスの使用量(使用料金)のみから、生活本拠が藍住町にないと判断」。西岡さんの敗訴だった。

敗訴という痛手を受けた西岡さんだが、再び議会で働くことに挑み、2012年の選挙に立候補した。そして4期目の当選。たった1人の女性議員西岡さんを落選させてはならないという住民の強い意志が反映した貴重な議席だった。

ところが、である。藍住町議会はまたしても議会から彼女を追い出しにかかり、「議員資格審査委員会」を再び設置した。そして再びの議員失職議決。西岡さんが、この議員失職議決を覆すには、またしても法廷に訴えるしかなかった。「第二次訴訟」の始まりだった。

今度は、地裁、高裁と勝訴が続き、今年6月20日、最高裁が「藍住町からの本件上告を棄却する」と決定した。勝因は「2012年の選挙の際、自宅を外出するとき、帰宅したときの写真や食事の準備状況などを写真撮影して残していたこと」「2014年、2度目の失職後、セコムを導入して、自宅にいる時間をより客観的に証明した」ことだった。

弁護士は、「唯一の女性議員の西岡さんを狙い撃ちしたものだ」と言った。そして「与党が圧倒的に強い議会で与党に対決して、裁判闘争に勝利した」「これだけの攻撃を受けながらも、2016年の選挙で5期目の当選を果たした」と強調した。

三井マリ子は、Xという多数世界にポツンとOが入っていくという話(ロザベス・M・カンタ―著、三井訳『Oの物語』)を今回の事件をもとにして紹介し、実は誰にでも起こりうることではないかと話した。

多数派Xと少数派Oは、今回の事件では男性議員対女性議員。XはOを、チアガール、または女房役、またはセックスシンボルとして見る。チアガールはXを持ちあげXが失敗しても許す。女房役はお茶くみやコピーとりを率先してこなす”職場の妻“。セックスシンボルは・・・ご存じの通り。

この3つの型にはまっているOは、X世界から排斥はされない。だけど、3つの型にはいっていないOは、どうなるか。Xは、そんなOを「こわい女」「わけのわからない女」と見る。うざい、けむたい、やっかいだ。

それが西岡さんだ。町議会は西岡さんを何が何でも追い出したかったのだ。理由は何でもよかった。そうでなければ、光熱水費が少ないだけで町民が選挙で選んだ議員を追い出せるわけがない。

彼女は壮絶な闘いの上、今回、勝利した。勝因は310枚もの写真とおびただしい文書による証拠だった。自宅に住んでいることを証明するために、帰宅したとき、自宅でTVを見ているとき、食事をしているとき、家を出るときを記録し続け、プライバシーをさらけ出すことを自分に課した。

ここまでやらないと、勝てないのか。セクハラ事件を訴えた被害女性が、裁判で、どんな服装をしていたか、どんな風に抵抗したかなどと執拗に問われることを思い出し、憤りに体が震えた。

そういう意味で、西岡さんの事件は、日本の社会で、弱者とりわけ女性が強者に抵抗するときの縮図だ。

いま世界は、多様性の時代、統合・包摂の時代だ。移民・難民への対応、障害者差別撤廃への動き、先住民族の人権獲得などーーー。舵とりをする場は政治だ。その政治の場で、たった一人の女性をいじめ抜き、排除したことは、深刻きわまりない。

だからこそ、西岡さんの闘いは、西岡さんだけの闘いではない。私たちが記憶にとどめ、このようなことは二度と起こらないよう、未来へつないでいかなくてはならない。「さあ、本当の闘いはこれからだ!」

(2017年8月8日 一部更新)



西岡・藍住町議 失職取り消し訴訟 西岡町議「議会正常化を」 勝訴の報告会(毎日新聞/徳島)
祝!藍住町”紅一点”議員、最高裁で町に勝利
唯一の女性議員を追放した藍住町議会
まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
徳島県の男女共同参画センター訪問記
阿波女60人、男女共同参画復活求め県庁へ
3.8 国際女性デー 徳島
女性ゼロ議会の阿波市・吉野川市を訪ねて女性ゼロ議会の阿波市・吉野川市を訪ねて
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by bekokuma321 | 2017-08-07 15:57 | その他

徳島県藍住町の健康推進課長ら2人の男性が、町の女性職員にセクハラをして、4月7日、処分を受けていたという報道が飛びこんできた。女性職員が提訴を決意したから、男性たちの非道な行いが知られることになったようだ。

徳島新聞によると、男性上司らは「女性に性的関係を迫ったり、手などを握ったりした」。女性職員は、損害賠償を求めて徳島地裁に提訴するという。「訴状によると、女性は2010年、同ステーションに配属された。2013年ごろから、性的な内容のメールを送られるなど複数の同僚からセクハラを受けるようになった。しかし、被害を町側に訴えても、しかるべき対応は取られなかったと主張している」

職場の女性を同僚と見ないで、性的対象と見る下劣な男性がまだいる。セクハラは女性の尊厳を奪い、働く意欲をそぐ行為であり、労働権の侵害だ。

藍住町といえば、町民が選んだ唯一の女性議員西岡恵子さんが、「電気水道の使用量が少ないので町内に生活実態がない」などという変な理屈で、町議会から議員職を奪われた。許せなかった西岡さんは、徳島地裁に町を提訴。本年6月、町の変な理屈は最高裁によって門前払いにされた。西岡さんの完全勝利だった。

この最高裁の決定は、苦しい闘いを続けてきた西岡さんに大きな喜びを与えただけでなく、数の力を背景にした横暴な言動に苦しむ日本中の少数派にとっても大きな励ましとなるものだ。セクハラを受けた女性職員が男性上司を相手に提訴を決意した背景には、西岡さんの最高裁勝利があるのではないか。

「西岡さんの裁判がもたらしたものを未来につなげたい」と、報告会が8月6日午後2時、徳島市阿波観光ホテルで企画されている。大勢の参加を得て、議会や行政における女性への暴力一掃にむすびつけるため、知恵をしぼろう。ぜひご参加ください。

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         このチラシをダウンロードできます(pdf)

藍住町職員がセクハラ 町、上司ら2人懲戒処分 (徳島新聞2017/7/19 10:01)
西岡さん最高裁勝訴おめでとう!
西岡議員、勝訴
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by bekokuma321 | 2017-07-20 02:32 | その他

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 ▲「西岡さん最高裁勝訴おめでとう!」 全国フェミニスト議員連盟有志@岐阜市

「水道や電気の使用量が少ないので町内に生活実態がない」――こんな変な理屈で、徳島県藍住町の議会は、2014年、西岡惠子さんから議員職を奪いました。

西岡さんは藍住町議会にたった一人しかいない女性議員。女性の視点と住民目線で長年活動を続けてきました。

こんな理不尽に黙ってはいられません。西岡さんは、徳島地裁に町を提訴しました。2016年、徳島地裁は西岡さんの主張を認めて、町は敗訴しました。しかし藍住町は、高裁に西岡さんを控訴。今年初め、高裁によって再び西岡さんの主張が全面的に認められました。

ところが、あろうことか町は最高裁に上告。そして本年2017年6月、最高裁は町を門前払いに。西岡さんの正しさが最終的に認められた瞬間でした。どんなにかホッとしたことでしょう。

今回の最高裁の決定は、数の力を背景にした横暴な言動に苦しむ日本中の少数派にとっても大きな励ましです。「西岡さんの裁判がもたらしたものを未来につなげたい」ーーそんな報告会を開きます。ぜひご参加を! (参加無料)

☆2017年 8月6日(日)14:00~16:30
☆阿波観光ホテル

くわしくは、左下Moreをクリックしてチラシを。

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by bekokuma321 | 2017-07-10 01:02 | その他

c0166264_051737.jpg 議員職剥奪は不当だという西岡恵子さんの訴えが、最高裁でも認められた。

今朝(6月22日)、西岡恵子さん(徳島県藍住町議)に連絡がはいったという。女性がたった一人しかいない議会で、大勢を相手に闘わなければならなかった西岡さんの苦労が、これで報われる。

この喜ばしい結果は、西岡さん個人に向けられた仕打ちの不当さが公に認められただけでない。数の力を背景にした横暴な言動に苦しむ日本国中の少数派にとって大きな励ましになるだろう。とりわけ、日本全国の紅一点議会で嫌がらせに苦悩する女性議員には朗報だ。

今日の午後、徳島市内で下記のように記者会見を開き、広く内容を知らせる予定。

6月22日(木)午後3時、あわ共同法律事務所

2014年8月、徳島県藍住町の町議会は、西岡恵子町議が「町内に生活実体がない」と、彼女の議員失職を決定した。西岡恵子町議は、議会決定は不当だと取り消しを求めて徳島地裁に提訴。2016年4月、徳島地裁は、西岡原告の主張を認め、町側敗訴。それに不服だった藍住町は高裁に控訴。

2017年1月、高松高裁も、徳島地裁と同様に藍住町側の主張を退けた。それに対して藍住町は最高裁に上告をしていた。

もっと知りたい方は I love aizumi.comを。
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by bekokuma321 | 2017-06-22 13:48 | その他

131日、徳島県藍住町の西岡恵子前議員(注)が勝訴した。高松高等裁判所。

西岡前議員は、2012年の町議会選挙で町民から正当に選ばれた。しかし20148月以来、議員の資格を剥奪されていた。今回の判決で、議会に戻れることがほぼ確実となった。

議員資格剥奪決定をしたのは、町議会の「資格審査委員会」。「水道、電気、ガスの使い方が少ないので町内に住んでいないに違いない、だから議員資格はない」などという理由だった。

審査には、西岡さんを支持する人たちが大勢かけつけ傍聴席から見守ったという。
徳島県の女性議員を増やす活動をしてきた諏訪公子さん、高開千代子さんらに、議員剥奪が決定された当時、取材した。

「西岡議員は町長に反対する議員の1人で、多数派から目の敵にされてきたようだ」と話してくれた。意見の違いがあってこそ民主主義。排除などとんでもない話だ。しかし光熱費が余りに少ないこと以外に議員資格剥奪につながる理由がないことを考えると、ありえなくもない。

しかし西岡前議員は、それに泣き寝入りしなかった。そして2015年、議員資格停止取り消しを求めて地裁に提訴。一審は勝訴したが、町は控訴した。

その藍住町に、高裁から敗訴の判決が下った。「自宅は日常生活の中心的な場所であったと認められ、被選挙権の住所要件を欠いているとは言えない」

西岡前議員は、「うれしい。もう上告しないでほしい 。もうこれ以上生産性のないことに議会の労力を費やさないでほしい。まったくの無駄。本来の議会のあるべき姿を望みます」

     


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       ▲読売新聞 20170201(提供東條恭子)


西岡議員、勝訴
まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件

【注】2012年に当選した西岡議員は、2014年に議員資格を剥奪された。それを不服とした西岡前議員は、2015年に町を提訴した。裁判とは別に、2016年にまた町議選があり、西岡前議員は、町を相手に法廷で闘いながらも立候補して見事、当選した。つまり、2014年から2016年まで議員資格を剥奪されていたが、高裁の判決によって、「その間も議員だった」と認められた。身分に関しては、提訴時は、西岡前議員だったが、現在は現職議員であり、誤解を招く表現だったことをお詫びする。






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by bekokuma321 | 2017-02-02 23:16 | その他

9月議会が始まろうとしている矢先、日本に、女性ゼロ議会がまたひとつ増えた。

2014年8月、徳島県藍住町議会の一角を占めていた唯一の女性議員がいなくなったのである。その結果、議場は背広にネクタイ姿ばかりとなってしまった。

[クリックすると拡大される]

藍住町は、吉野川の下流北岸に位置する。人口は3万4千人余り。町の議員定数は16。先月まで16人いたが、現在議員は15人。欠員1。その欠員欄に先月まで記載されていた議員――その名は西岡恵子。4期連続当選を果たしたベテラン議員だ。

その西岡を、町議会議員が議員資格を問う議会内の委員会にかけて、「光熱水費が少なすぎる、そこに住んでいないに違いない、だから被選挙権がない」と決めつけた。7月のことだった。

c0166264_2019845.jpg8月11日、藍住町で臨時議会が開かれた。徳島市の諏訪公子から、メールが届いた。諏訪は、徳島女性協議会会長として、長年、男女平等社会めざして汗を流してきた女性運動家だ(写真:左から4人目)。

 「今日、藍住町議会を傍聴してきました。西岡恵子議員は失職です。傍聴席は満席と職員から言われ、別室のモニター室で画面を見ての傍聴でした。西岡議員は立派に答弁し、三井マリ子さんのメッセージも読み上げました。それに反して、失職賛成派議員が、人権を口にした時はモニター室に失笑が漏れました。西岡議員を失職させる、が前提にあって、光熱費云々をこじつけているとしか思えませんでした。西岡議員は、徳島県へ不服の審査申し立てをするとのことです。今月末と思います。」

日本の地方議会には、この徳島県藍住町のように女性議員がただの1人もいないところが、数多くある。諏訪公子は、まずは徳島県内の女性議員を増やそうとがんばってきた。8月11日、矢も盾もたまらず藍住町に足を運んだという。

全国フェミニスト議員連盟「ゼロ撲」(増やせ女性議員!なくせ女性ゼロ議会キャンペーン)が定期的に調査している。それによると現在、日本列島の4,5つに1つが女性ゼロ議会だ。この恥ずべき日本の現状が、さらに悪いほうに更新されてしまった。

世界の男女平等をリードする北欧ノルウェーでは、女性地方議員率は全議員の約40%だ。それでも「人口に比べ少なすぎる」と、女性たちは50%をめざす。そのノルウェーは、今から27年前、1987年の統一地方選で、女性ゼロ議会を一掃した。それを成し遂げたのは女性たちの運動だった。
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            (女性候補への投票をよびかける80年代ノルウェーのチラシ)

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
唯一の女性議員を追放した藍住町議会
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2014-08-31 13:11 | その他

7月22日、日本の小さな町で魔女狩りのような事件が起こった。

所は徳島県藍住町。吉野川の下流北岸に位置する。人口は3万4千人余り。

その町議会で唯一の女性である西岡惠子議員(写真)が、議員職を奪われることになった。

いったいなぜこんな事が起こったのか。

c0166264_051737.jpg魔女裁判のような判定をくだしたのは、資格審査特別委員会だ。議会内に設立されている。

西岡議員の資格に問題があるとする議案が資格審査委員会に出された。何回か審議があり、7月22日、失職を可決した。理由がふるっている。「生活実態がないから、選挙区に住んでいない、よって被選挙権がない」。

西岡議員は、プライバシーをすべて公開した。水道使用料と電気代が一般に比べて非常に少なく、ガス代なし、だった。見方によっては、エコ時代にふさわしい倹約家だと称賛される暮らしぶりだ。

ところが、藍住町議会の特別委員会は、自宅の水道光熱費が少なすぎる、だから、そこで暮らしていないに違いないとして、西岡議員の失職議案を賛成5、反対3の多数決で決めたのだ。

別の言い方をすれば、彼女を追放するために5月から計16回も会議を開いたものの、少なすぎる水道光熱費以外、何の疑念も探し出せなかったことになる。恥を知れ、と言いたくなる。

西岡議員を支援する女性団体や、徳島県の女性議員を増やす活動をしてきた諏訪公子さん、高開千代子さんらから背景を取材した。西岡議員は町長に反対する議員の1人。多数派から目の敵にされてきたようだ。

藍住町には、女性議員は、16人中、西岡議員ただ1人しかいない。西岡議員は当選以来、環境問題、高齢者介護問題、女性への暴力問題などの難問に果敢に取り組んできている。

水道光熱費が少ないという理由にならない理由で、町民が選んだ議員の職を奪い取ることができるのだろうか。そもそも、「西岡議員は選挙区に住んでないのでは」という近所の噂から始まったらしい。まるで魔女裁判のような資格審査委員会なるものの機能や権限に、強い疑問を持った。

 [徳島新聞 2014.7.23 クリックすると大きくなります]

委員会は、「西岡議員の議員職はく奪」判定を下したが、あきらめずに抗議をしよう。最終決定は今後の本会議だ。

抗議先は 藍住町議会事務局(藍住町合同庁舎5階)
〒771-1292 徳島県板野郡藍住町奥野字矢上前52番地1
電話:088-637-3127 ファクシミリ:088-637-3156
メール:gikai@town.aizumi.tokushima.jp

下(More)は、7月19日に筆者が出した要請・抗議文。

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by bekokuma321 | 2014-07-30 00:22 | その他