131日、徳島県藍住町の西岡恵子前議員(注)が勝訴した。高松高等裁判所。

西岡前議員は、2012年の町議会選挙で町民から正当に選ばれた。しかし20148月以来、議員の資格を剥奪されていた。今回の判決で、議会に戻れることがほぼ確実となった。

議員資格剥奪決定をしたのは、町議会の「資格審査委員会」。「水道、電気、ガスの使い方が少ないので町内に住んでいないに違いない、だから議員資格はない」などという理由だった。

審査には、西岡さんを支持する人たちが大勢かけつけ傍聴席から見守ったという。
徳島県の女性議員を増やす活動をしてきた諏訪公子さん、高開千代子さんらに、議員剥奪が決定された当時、取材した。

「西岡議員は町長に反対する議員の1人で、多数派から目の敵にされてきたようだ」と話してくれた。意見の違いがあってこそ民主主義。排除などとんでもない話だ。しかし光熱費が余りに少ないこと以外に議員資格剥奪につながる理由がないことを考えると、ありえなくもない。

しかし西岡前議員は、それに泣き寝入りしなかった。そして2015年、議員資格停止取り消しを求めて地裁に提訴。一審は勝訴したが、町は控訴した。

その藍住町に、高裁から敗訴の判決が下った。「自宅は日常生活の中心的な場所であったと認められ、被選挙権の住所要件を欠いているとは言えない」

西岡前議員は、「うれしい。もう上告しないでほしい 。もうこれ以上生産性のないことに議会の労力を費やさないでほしい。まったくの無駄。本来の議会のあるべき姿を望みます」

     


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       ▲読売新聞 20170201(提供東條恭子)


西岡議員、勝訴
まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件

【注】2012年に当選した西岡議員は、2014年に議員資格を剥奪された。それを不服とした西岡前議員は、2015年に町を提訴した。裁判とは別に、2016年にまた町議選があり、西岡前議員は、町を相手に法廷で闘いながらも立候補して見事、当選した。つまり、2014年から2016年まで議員資格を剥奪されていたが、高裁の判決によって、「その間も議員だった」と認められた。身分に関しては、提訴時は、西岡前議員だったが、現在は現職議員であり、誤解を招く表現だったことをお詫びする。






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by bekokuma321 | 2017-02-02 23:16 | その他

西岡議員、勝訴

2016年4月22日、徳島地裁は、西岡恵子議員の訴えを認めた。相手は藍住町議会。

2014年8月、西岡議員は、「水道や電気の使用量が少ないので町で生活実態がない。ゆえに被選挙権がない」とされて議員を失職させられたことは不当だ、失職を取り消してほしい、と訴えていた。裁判長は「光熱費が少ないだけでは住んでないとはいえない」と判断した。至極まっとうな決定である。

西岡議員は、「ここまで裁判を続けてこられたのは、私は何も悪いことはしていない!の精神と、私を心配・励まし・支えて頂いた皆様のお陰です」と喜んでいる。

西岡恵子議員の職務を奪い取った議会は、2010年にも、彼女を失職させている。そのときも彼女は裁判に訴えざるを得なかった。徳島地裁では勝訴したが、高裁では敗訴となり、最高裁は上告棄却とした。しかし、彼女は、町民の信を選挙で得ようと、2016年2月の町議会議員選挙に打って出た。そして、苦闘のなか、5回目の当選を勝ち取った。

藍住町議会は“紅一点議会”である。女性は西岡議員ひとり。彼女は町民の半数を占める女性の代表でもある。控訴などせず、町民が選び続けてきた西岡議員にのびのびと仕事をさせてほしい。議会は、本来の職務を全うすべきである。

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▲毎日新聞 20160423(提供東條恭子)

徳島県女性ゼロ議会減に貢献した藍住町議選
女性ゼロ議会、5議会にひとつ
唯一の女性議員を追放した藍住町議会
まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
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by bekokuma321 | 2016-04-24 11:03 | その他

朝日新聞によると、「女性ゼロ議会」157市町村のうち41市町村で女性が立候補した。計47人。うち39人が当選した(6人は無投票)。

千葉県勝浦市(定数16)は、市が生まれた後ずっと「女性ゼロ議会」だったという。ポール・マッカトニー49年ぶりの来日と大騒ぎしていたが、勝浦の女性議員誕生は57年ぶり。しかも同時に2人だ。

青森県の「女性ゼロ議会」は21町村もあった。今回、そのうち4町村で女性たちが女性ゼロ議会解消に挑んだ。その1人斉藤のぞみさん(42)は、深浦町を女性ゼロ議会から脱出させた。こちらは31年ぶり。

女性がたった1人しかいない「紅一点議会」も数多い。

そのひとつ北海道ニセコ町の斉藤うめ子さんは、4年前「女性ゼロ議会」ではいけないと、蛮勇をふるって立候補。唯一の女性議員となった。

今回、再選されて「女性ゼロ議会」の再来を阻むことができた。しかし、最下位当選だった。1期4年間の実績は集票にむすびつかなかった。

「地縁・血縁・職場総ぐるみの壁。ニセコ町に移住して8年、こうしたバックがなく、後援会もなく、ボランティア数名でやった選挙でした」と、述懐する。

また、長野県富士見町も「紅一点議会」だ。たった1人の女性小林市子さんは、3期を務めたベテラン。

「介護経験者として、女性の目で地元の政策を見る人がいなくなることへの心配と、議会には批判・監視する目が必要ですから」と、4期目に挑んだ。

当選はしたものの、やはり最下位だった。同じ地区から立候補した新人男性に票を奪われてしまったようだ。

女性の議員には、高齢者施策、子育て、DV防止などのテーマに熱心に取り組む人が多い。地方の暮らしにかけがえのない政策だ。しかし、その実績や実力を知って票を入れる有権者は限られている。今の選挙制度では、政策を広く知ってもらうのは、とっても難しい。

女性が参政権を獲得して70年。「女性ゼロ議会」を何としてもなくしたかったがダメだった・・・。次に希望をつなごう!

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      ▲ニセコ町議選。女性は斉藤うめ子1人(上段左から4人目)
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    ▲富士見町議選。女性は小林市子1人(下段最左)。後方は八ヶ岳連峰。

元校長「女性ゼロ議会」崩した 千葉・勝浦市議選
女性ゼロ議会は約2割 全体で減少も71が新たにゼロに
女性ゼロ議会、5議会ににひとつ
2011女性と政治キャンペーン
女性ゼロ議会の愛知県阿久比町、飛島村を訪ねて
なくせ!女性議員ゼロ
ノルウェー政界の男女平等ーークオータ制が後押し
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by bekokuma321 | 2015-04-29 01:16 | その他