ノルウェーの移民政策

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ノルウェーは、今秋9月、国政選挙を迎える。

選挙は比例代表制だ。1年ほど前から政党は、候補者リストを公表し選挙に備える。有権者は、候補者ではなく政党を選ぶ。どの政党に投票するかは自分の政治信条や政党の政策などで決める。「知り合いが◎◎党だから」という人もいる。

2015
年の地方選では、移民・難民政策に厳しい右派政党が票を減らした(日本の地方議会は“無所属”が多く政党別に統計はとりにくいが、ノルウェーは地方議会も政党政治であり、ほぼどの議会にも平均5つか6つの政党から議員が出ている)。

上記は、20171月に書いた原稿。当時の世論調査によると、寛容な難民政策をとる左派中道政党の人気が高かった。つまりノルウェーはいま右派中道政権だが、今秋9月には政権が交替しそうな雲行きなのだ。

【原稿は、「Voice(なくそう戸籍と婚外子差別・交流会通信)第216201712月号」】


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by bekokuma321 | 2017-02-23 15:05 | ノルウェー

c0166264_1253133.jpg金曜日、ノルウェーの国会で、難民・移民に関する法改正案が記者発表された。

昨秋の国会議員選挙で、ノルウェーは、中道左派政権から“生粋の保守政権”に変わった。とくに、厳しい移民規制を求めてきた進歩党が政権にはいったことで、どう変わるか注目されていた。

報道によると、政権を握る保守党と進歩党、そして、協力関係にある自由党とキリスト教民主党の4党の痛み分けだったようだ。妥協案となったのは、現政権は少数与党だからだ。政策が近い自由党とキリスト教民主党の賛成を得なければ、法案が成立しない。交渉は長引いた。

結果、進歩党は、亡命センターの施設内への出入りを制限することに成功した。一方、寛容な移民政策を標榜する自由党とキリスト教民主党は、たとえ親が移民申請を拒否された後でも、子どもたちはノルウェーにとどまることができることを勝ち取った。

さて、ノルウェーから届いた写真には驚いた。国会の代表は全て女性だったのだ。並んで左から、キリスト教民主党副党首、進歩党党首(財務相)、保守党党首(首相)、自由党党首。

最左のダグルン・エリックシェンは、もと保育園の先生。保育士から小学校の非常勤職員、そして地方議員になり(地方議員はボランティア)、国会の代理議員をつとめ国会議員になった。最右のトリネ・グランデは、フリーの記者、中学教員、学生連合組合秘書などを経て国会議員になった。首相アーナ・ソールバルグは、「私は、普通の働く女性のひとり」と言っていた。財務相シーヴ・イェンセンは、タカ派で知られているが、離婚後女手ひとつで家族を支えてきた働く母を見ながら育った。

国の政策に、ごく普通の労働者だった女性たちが関与できる社会なのだなぁ・・・日本も、いつか、こういう社会にしたい、と今日もまた思う。

http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/Dette-er-asylavtalen-de-borgerlige-er-blitt-enige-om-7486882.html#.UxFGc1JWHGg

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by bekokuma321 | 2014-03-01 12:54 | ノルウェー