c0166264_12462794.jpg山上千恵子監督の最新作『たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へバトンをつなぐ』を昨夜観ました。 素晴らしいドキュメンタリー映画でした。

1980年代の雇用機会均等法の前後から、今もって闘い続ける女性たちの歴史と今が、多くの女性たちへのインタビューで描かれていました。女性たちの運動の歴史を知るだけでなく、これからの女性運動につながる映画です。

山上千恵子監督のトーク付きでした。山上さんは、「男女雇用機会均等法制定時の赤松良子さんの大変さはNHKテレビ『クローズアップ現代』で世に知られていますが、そこに登場しない女たちの闘いを記録したかった」と話していました(写真)。

山上監督作品には『30年のシスターフッド――70年代ウーマン・リブの女たち』や『山川菊栄の思想と活動――まずかく疑うことを習え』があります。どちらもいい映画でした。今回の『たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へバトンをつなぐ』にも、「歴史の教科書に載っていない女たちの闘いを残しておきたい」という山上さんの信念が貫かれていました。

1980年代、政府の雇用機会均等法案は女性の労働権の確立につながらない、と、自分たちの男女平等法を提案していった女性解放運動の歴史。そのなかで圧巻は、クリスマス・イブに労働省まで走る抗議のデモ「イブ・リブ・リレー」でした。三井マリ子さんのアイデアから始まった運動を初めて知りました。林陽子さんが「女性の問題を見える化した」とその意義を語っていました。また若い中嶋里美さんが元気に走る姿にも嬉しくなりました。まさに「行動する女たち」です。

c0166264_12423869.jpg法案制定の立役者・赤松良子さんも映画に登場し、「私だってフェミニストだから、もっといいものを作りたかった」と告白していました。「法案に反対した人たちは分からず屋だった」と言った言葉が印象的でした。いくら国会外で反対しても結局は国会の勢力図によって決まってしまう、という意味なら、赤松さんの言葉は正しいかもしれません。私たちは、雇用の男女平等を欲する女性をまったくと言っていいほど国会に送り出せなかったのですから。

男女雇用機会均等法制定30年が過ぎても、女性は正規社員と非正規に分断され、低賃金・不安定雇用に押し込まれている現実に、女性たちは今もって戦い続けなければいけません。と同時に、男女平等を求める女性をもっと国会や地方議会に増やさなくては、とあらためて思います。

会場で明治大学の先生が、「学生は動画なら観る。ぜひ学生に見せたい」と言っていましたが、ぜひ大学生や若い人たちに観てほしいです。まずは、私が関わっている高知の女性団体ポレールや、全国フェミニスト議員連盟などで上映会の提案をしようと考えています。

木村 昭子(ポレール役員、全国フェミニスト議員連盟世話人)

【写真】映像女性学の会・小野由理撮影(2017.6.3 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター)

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ビデオ工房AKAME DVDリスト「生き方」
Sister wave_山上千恵子監督の3作品
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by bekokuma321 | 2017-06-05 13:14 | その他

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男女雇用機会均等法は、1985年国会で成立した。成立まで、働く女たちはどう立ち向かったか。世界をゆるがしたウーマンリブ運動の風を受けて、日本の女性運動家たちはどう動いたか。

未公開の貴重な映像や記録をもとにフェミニスト山上千恵子監督が21世紀によみがえらせる。

映画『山川菊栄の思想と活動ーーまずかく疑うことを習え』で拍手喝采をあびた山上千恵子監督の新作。完成直前の試写会にどうぞ!
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by bekokuma321 | 2017-05-05 00:12 | その他

女性自衛官の人権裁判を支援する会からの一報によると、
国側が控訴を断念したという。本当におめでとう! おめでとう!

これを機に、一日も早く雇用機会均等法を改正し、セクシャルハラスメントはしてはならないという
禁止規定にすべきだ。日本の法律では、いまだにセクシャルハラスメントを明快に禁止していない。
それが最大の問題。

このような事件が二度と起きない職場にする責務は、まずは政府にある。にもかかわらず、行政は
企業側の顔色ばかり気にして、女性への性暴力禁止を法制化しない。また国会議員も、こうした人権侵害に鈍感で、法改正に動こうとしない。政党が政策の最優先課題としてとりくむならば、法改正は明日にもできるはずだ。

支援する会の声明文を下に掲げる。

■7月29日札幌地裁判決の確定にあたって

勝訴判決が確定しました。

原告、そして、今日までこの裁判と原告を支援し続けてくださった皆様とともに、こ
の喜びを分かち合いたいと思います。支援し続けて下さった皆様、本当にありがとう
ございました。

提訴から3年3ヶ月、事件が起こってから3年11ヵ月、原告にとっては本当に長い
時間でした。辛抱強く、原告に寄り添い、真実を明らかにしていった弁護団の努力に
は、心からの敬意を表します。

そもそもあってはならない事件が起こった上に、自衛隊は、被害者である原告に対し
て保護・援助を怠ったばかりか、退職を強要するなど、二次被害及びパワーハラスメ
ントまで生じさせました。被害者が裁判に訴える以外に、性の尊厳、人権の回復を求
める方法は残されていませんでした。

現職のまま提訴した原告に対し、自衛隊はいじめや嫌がらせを繰り返し、ついには任
用を拒否(解雇)し、自衛隊から追い出しました。

数々の困難に直面し、幾度もめげそうになりながら、今日まで自分の足で立ち続けた
原告の勇気と頑張りに、私たちは心からの拍手を送ります。そして、原告(被害者)
の言葉に、きちんと耳を傾けて下さった判決が今日、確定し、本当に報われたという
思いで一杯です。

提訴後、原告や支援する会には、たくさんのメッセージが寄せられました。その中に
は、自分も同様の被害にあったというものも多く、自衛官や元自衛官という方々から
も多くのメッセージが寄せられました。原告の事件が、氷山の一角であることは、そ
うした事実からも明らかです。

精神的にも深く傷つけられる性暴力の被害者にとって、自ら声を上げ、立ち上がるこ
とは、途方もない勇気とエネルギーを必要とします。

被害者にそのような過大な負担を強いることが決して繰り返されぬよう、そして何よ
り、二度とこのような事件を起こさぬよう、国と自衛隊には、今回の判決を真摯に受
け止め、実効ある措置をとることを強く求めます。

事件当時20歳だった原告は、今年24歳になりました。彼女の二十代は、事件と裁
判に翻弄され続けてきましたが、今日の勝訴判決の確定で、ようやく若者らしい時間
を過ごし、新たな未来へ歩み始める条件が出来ました。

ご支援いただいた皆様には、今後とも、原告を温かく見守り、支えていただければ幸
いです。

今日、確定した判決が、同様の被害に苦しむ方々にも、どうか力となりますように。

2010年8月12日

女性自衛官の人権裁判を支援する会
共同代表 竹村泰子・清水和恵・影山あさ子
http://jinken07.dtiblog.com/ 
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by bekokuma321 | 2010-08-12 17:36 | その他