タグ:男女平等 ( 30 ) タグの人気記事

FEM-NEWSでおなじみのリンダール裕子Yuko Ringdal さんが、「ノルウェーの女たち」というプログをはじめた。

フェミニストのパイオニアと言われる、19世紀の作家カミラ・コレット。現在ノルウェーで活躍する政治家や、評論家、実業家など、写真付きで紹介されている。

きっと、あなたの好きなノルウェー女性が見つかるに違いない。ぜひ、訪問してお楽しみください。

「ノルウェーの女たち」

c0166264_15334750.jpg

[PR]
by bekokuma321 | 2015-11-17 15:34 | ノルウェー

赤松良子元文部相

c0166264_9442347.jpg赤松良子さんの「証言そのとき:男女平等を求めて」を楽しみに読んでいる。岡林佐和記者の手になる朝日の連載で、10月12日は4回目だった。

2012年暮れ、私は衆院選に立候補して落選した。突然の秋田移住、解散、衆院選だったためか、いまだに「なぜ出たの」と不思議がる人がいる。

最大の理由は、断っても断っても、「盤石の態勢でお支えします」と民主党秋田県から懇願されたからだ。でも、他にもいくつかわけがある。今、考えると赤松良子さんの本の影響もあった。

秋田で衆院選に出るということは、秋田へ移住することだった。秋田で新たな生活をすることを思い描くと、とても踏み切れなかった。生まれ故郷とはいえ、40年も離れていた土地に移り住んで政治活動をするなんて余りにも無謀ではないか。料理好きの連れ合いと離れて住むのも不便この上ない。「秋田でたくさんの人が待っています」と何度言われても、さまざまな理由をつけては断わった。

そのころ、私は、赤松良子著『均等法をつくる』(勁草書房)、『志は高く』(有斐閣)などを読んでいた。2012年7月、ノルウェーに滞在していた私に、国際女性の地位協会(会長山下泰子)から、「2012度の赤松良子賞に決まったので受けていただけるか」という知らせが、連れ合い経由で届いたからだった。(以下、敬称略)

赤松良子は、労働省婦人少年局長、文部大臣などを歴任した日本屈指の指導的女性の1人である。ノルウェーから帰国した私は、返事をする前に、もう少し赤松良子の考えを知りたいと思って、本棚から彼女の本を引っ張り出して読んだ。

『均等法をつくる』には、男女雇用機会均等法案の立法担当のトップ赤松良子しか書けない労働省内のやり取りが、ルポされていた。こんなくだりに苦笑した。

「もっと激しい立場をとる『国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会』や『私たちの男女平等法をつくる会』などがあった。これらのグループには若い元気のよい論客が多く、会長や代表もおかず、自由に意見をいう新しいスタイルで運動していた」

激しい2つの団体こそ、私が活動していた団体だった。ともに、弁護士中島通子を先頭にした女性解放グループで、働く女性の声が反映していない法案には断固反対という立場だった。

当時、私は30歳そこそこ。しかもフルブライト奨学金を得てのアメリカ留学から帰国したばかりだった。ワシントンのEEOC(雇用機会均等委員会)委員長にインタビューして、その権限や機能を週刊誌『朝日ジャーナル』に発表したり、対案を書いた本を出版したり(亜紀書房『働く女が未来を拓く』)、先進国並みに罰則つきの法案にしなくてはと、さまざまな運動を続けた。ハンストこそしなかったが、職場から年休をとってはハンスト中の仲間を激励した。

批判の刃は、女性を男性と対等に扱おうとしない経営者側にだけでなく、法案を企業寄りにしようとしている労働省に向けられた。マスコミへの投書、集会の開催、抗議デモ、国会請願など・・・私は、毎日のように仲間たちと労働省への批判運動を続けた。

そのあたりを、赤松は「批判や糾弾に堪えて、火中の栗を拾うしかない」と書いていた。そして、雇用の男女平等をすすめる国内法なしには女性差別撤廃条約を批准できないから、妥協してでも成立させたかった、と。

女性差別撤廃条約の批准運動には、私も入れ込んだ。条約の中身を1人でも多くの人に知ってもらおうと、学習会を開き、ビラを作って配布したりした。同じころ、赤松も、女性差別撤廃条約批准が悲願だったのだ。

『均等法をつくる』には、私が候補だという赤松良子賞の誕生経緯も書かれていた。赤松良子賞は、国際女性の地位協会の活動で、その国際女性の地位協会は、国連の世界女性会議で開かれたケニアのナイロビにおけるワークショップから生まれたらしい。目的は、日本津々浦々に女子差別撤廃条約を広めるためだった。

女子差別撤廃条約こそ、日本を男女平等社会にするための最大の武器だ、と私は思っていた。スマホを使うようになるまで、私は条文をすぐ示せるように縮小版をつくって手帳にはさんで常に持ち歩いていたものだ。

女子差別撤廃条批准の陰に赤松良子の獅子奮迅の頑張があったことをあらためて知って、その赤松が創設した、女性差別撤廃条約の精神を体現する活動をしてきた人に授与する賞の候補に自分がなったことを誇らしく思えてきた。私は、「赤松良子賞をお受けします」と、返事をした。

同時に、こういう賞を受賞したからには、もっと女性差別撤廃にがんばらなくてはいけないという気持がわいてきた。

一方、民主党からの私への勧誘は、あれだけ明確に辞退しても、まだ続いていた。「別の方を探してほしい」とも言った。でも、当時の民主党には、気の毒なほど否定的ニュースばかりがつきまとっていて、民主党のレッテルをはって選挙に出ようなどという人は出てこないようだった。

ベッドに置いていた赤松良子の本を、まためくった。57歳でウルグァイ大使となって南米に単身赴任した時のエピソードに出会った。

赤松は、最初、「地球儀で探したら、なんと日本から対極の一番遠いところにある小さな国」ウルグァイに、「いつ退官してもおかしくない年齢になって、今さら、そんな遠い見知らぬ土地へ行かなくてもよいのではないか」と思ったと書いている。

赤松は最終的にウルグアイ行きを承諾する。当時、高橋展子大使がデンマークから帰って以来、日本には女性の大使がゼロだったからだと彼女は言う。

秋田に移住してやっていけるだろうかという私の悩みは、赤松良子のウルグァイ転任話を読んだら、小さすぎる悩みだと思えてきた。赤松は、地球の裏側への単身赴任。こちらは東京から新幹線3時間で行ける国内への単身赴任にすぎなかった。

しばらくして私は、東京都の倍以上もある選挙区で政治活動をする決意を固めて、秋田に向かった。

c0166264_19574221.jpg
▲1984年のハンスト写真が掲載された2014年12月付の新聞記事(友人が送ってくれた)。左端「なくせ性差別」というメスマークの背後に三井マリ子の横顔が小さく写っている。

More
[PR]
by bekokuma321 | 2015-10-15 21:05 | 秋田

c0166264_13353666.jpg大阪豊中市で働いていたころ、知り合った杉原妙子さんが、4月21日亡くなった。

さきほど、葬儀に参列した藤美津子さんと岡橋時子さんが知らせてくれた。

杉原妙子さんは、大阪市立小学校の教員を長くつとめた。男女平等の教育に熱心だった。『男女平等教育のための学習プログラム――自分らしく生きる力を子どもたちに』(明石書店、2008)を刊行した。

杉原さんは、「館長雇止めバックラッシュ裁判」において、大阪高裁に「陳述書」を提出した。市民とのパートナーシップで男女平等推進をするとした行政は、市民を利用しただけだったと、痛烈に行政を批判している。

杉原さんは、豊中駅前にあった喫茶「フリーク」に集う一人でもあった。

女性センターができるという話が持ち上がってからは、「フリーク」に集う女たちを中心に、豊中市民たちはその声をセンターに反映させようと準備に没頭した。しかし、決定する段になって、豊中市の行政職員は、杉原さんたちの企画案をズタズタにしてしまった(「陳述書」)。

豊中市は、新しい女性センターの館長を全国公募した。私がそれに応募してセンターの初代館長となったのは、こうした事件の後だった。女性問題に取り組んできた杉原さんのような市民たちが行政に絶望した経緯は全く知らなかった。

c0166264_1413429.jpg杉原さんの「陳述書」は、こう書いている。私が赴任した頃、絶望した市民たちは「もう豊中市とパートナーシップなど組めないとあきらめていた」。しかし、「再度すてっぷ(豊中市男女共同参画センター)に関わりながら豊中市の男女平等を進めようと」と、その重い腰をあげようとしていた。

かすかに残っていた志を奮い立たせた市民たち。その力を借りながら、私は職員の知恵を集めて、すてっぷを男女平等推進の拠点にしようとした。数年後、小さな花が開き始めた。

そんな矢先だった。豊中市議会のバックラッシュ勢力が、すてっぷを捻じ曲げようと画策し実行した。そんなバックラッシュ勢力の圧力に豊中市行政幹部は屈服。手始めに私を首にした。私は豊中市を提訴。最高栽で勝訴した。

今、杉原妙子筆の「陳述書」を読み返しながら、彼女の男女平等への熱意をあらためて感じている。

杉原妙子さん、本当にありがとうございました。安らかにお休みください。

2007年12月2日杉原妙子 「陳述書」
世界を変えるのは
非正規雇用労働者として働いたフェミニスト
北村三津子「私は存在する。」
浅倉むつ子「男女共同参画社会実現のための訴訟でした」
バックラッシュに全国からNOを:「すてっぷ」館長が標的に

【写真:在りし日の杉原妙子さん。2012年秋「歴史を拓くはじめの家」(もろさわようこ主宰)にて。藤美津子提供】
[PR]
by bekokuma321 | 2015-04-28 13:57 | その他

c0166264_1174149.jpg憲法に「男女平等」を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんを、富山に招いて講演会を開催した。1999年のことだ。

ベアテさんは、女性の人権を確立するためには、政治家になって議会で発言すること、差別には泣き寝入りせず原告として裁判で闘うこと、その2つを強調した。

その後、私たちは、「ベアテさんの会」を立ち上げて活動をしている。

三井マリ子さんは、都立高校教員をなげうって議員に挑戦したり、行政の不法を法廷に訴えたり、とベアテさんの言ったことばを体現してきた。

議員を辞した後は、全国フェミニスト議員連盟のなかで、女性議員を増やす活動を続けてきた。私もその活動に参加してきたが、骨の折れる大変な仕事だ。

2012年の秋ごろ、松浦大悟被告は、民主党秋田県の代表として三井さんに故郷秋田から立候補してほしいと懇願したという。当時、民主党の支持率は史上最低を更新し続けていて、離党する議員が多く、ましてや新人の当選などありえなかった。三井さんも固辞していたという。それでも、盤石の態勢で迎えるからと勧誘が続いた。

当時、私が三井さんからもらったメールには、「落選を恐れて立候補しないのは、おかしいのでは」と秋田への移住を決意したいきさつが綴られていた。そのメールで、私は女性議員増の運動をしてきた三井さんが、ついに立候補に踏み切ったことを知った。

ところが三井さんが落選した途端、松浦被告は、「あなたがいると票が減る、今後いっさい連絡してこないように」と言って、三井さんを秋田から追い出した。信じられないことである。

三井さんの選挙だったのだから、何かあったら責任はすべて三井さんに来る。そこで三井さんは、秋田を去る前に選挙会計はどうなっているかを松浦被告に申し入れた。しかし、無視されたという。

秋田を追い出されてから、しばらく寝込んでしまった三井さんだが、その後、手紙で、「会議の開催」「会計を明らかにすること」を再び要望した。なしのつぶてだった。

そこで、やむなく三井さんは、秋田まで何度も通って、選管や銀行に行って1人で調査を続けた。そうした努力で、犯罪の疑いのある事件が見つかった。三井さんは警察に告発し、受理された

さらに、三井さんの政治活動のための「政党交付金」を、三井さんを追い出して自分たちが勝手に使えるようにした松浦被告の行為は、三井さんへの背信行為というだけでなく、応援してくれた知人友人への背信行為でもあるーーこう考えた三井さんは、民事裁判に訴えた。

「政党交付金」(政党助成金ともいう)は、この裁判の重要なテーマだ。政党交付金は、私たちの税金から一人250円を積んでできたものだ。お金がかかりすぎる選挙を見直して、政党の健全な活動を進めるためにつくられたものだという。その公費が、選挙に手慣れた政治屋たちに都合のいいように使われているとしたら…。

c0166264_15464853.jpg今回(1月16日)は、公開の裁判だというので富山から秋田まで傍聴に行った。秋田駅前で裁判のことを多くの人に知ってもらうためにビラ配りをした。

受け取る人は男性が多かった。残念なことに女性は避ける人が多く、若い人たちは興味が無さそうに見えた。悲しかったが、ベアテさんが私を応援してくれていると思って、声をかけ続けた。

日本には、議員を経験する女性も、立候補する女性も、極端に少ない。だから、「選挙違反」や「政治とカネ」という言葉を聞いても、女性の多くはまるで他人事だ。むしろ、そういう言葉を聞いただけで敬遠する傾向がある。その結果、政治はますます多くの女性たちとかけ離れてしまう。

この裁判は、あまり例の無いものなので関心を持つ人は少ないと思うが、政党交付金など裁判のテーマや意義を、政治に無関心な人たちに、わかりやすく知らせてほしい。そして、女性史に残してほしいと願っている。                 

山下 清子 ベアテさんの会 

【写真上:ベアテ・シロタ・ゴードンの自伝『1945年のクリスマス』(柏書房)、写真下:秋田でビラまきをする山下清子(左)、さみどりの会(*)】

(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。過去の報道・報告は左下Moreをクリックしてどうぞ。
c0166264_15134969.jpg

憲法記念日に思う、足元にある戦場
ベアテ・シロタ・ゴードンさんと私
日本国憲法第9条にかける私の想いー―ベアテ・シロタ・ゴードンさんロングインタビュー

More
[PR]
by bekokuma321 | 2015-02-06 11:32 | 秋田

北欧諸国は女性が働きやすい国をつくりあげるためにがんばってきた。あらゆる国際調査で、北欧諸国は男女平等度の上位ランクを占める。

なかでもスウェーデンは、その旗振り役だ。女性は、内閣の50%、国会議員の45%を占める。

c0166264_18363678.jpgさきほど入ってきたニュースによると、スウェーデンの首都ストックホルムは、さらなる男女平等の町づくりに着手した。

スポーツからお祭りまで、ストックホルム市内で何かイベントをするときは、ジェンダーにどのくらい敏感に対応しているかの書面を提出しなければいけない、というものだ。

つまり、会社や団体のイベントがいかに「男女平等」であるか、それが応募する際の条件となる。

ストックホルム経済界のCEOは、「会議の結果、我が町は、すでに男女平等度が進んでいるので、さらにそれを進めて、女性が最高に働きやすい町、これをセールスポイントにしよう、となりました」と語っている。

わが町のセールスポイントは男女平等、とはなんて素敵!

「おもてなし」とかいうキャッチフレーズで、オリンピックを東京に誘致した日本。女性が排除されたり小馬鹿にされたりせず、過剰に丁寧に扱われたりもせず、男女ともに気分良く参加できるオリンピックにすることが、21世紀の「おもてなし」だ。ストックホルムのプランに学んだらどうだろうか。

いや、それより日本オリンピック委員会の役員の女性数を増やすほうが先か。現在、32人のうち女性はわずか3人、10%のようだ。

Genuskrav införs för evenemang i Stockholm
Feminism Comes to the Forefront of Swedish Politics

【写真:15年ほど前のスウェーデンのポスター。女性は男性より25%賃金が低い現実を強調した不平等賃金をなくすキャンペーン】
[PR]
by bekokuma321 | 2015-02-05 18:49 | 北欧

c0166264_16412435.jpgエマ・ワトソンの国連演説がすごいらしいーーFacebookの友だちが教えてくれた。

エマ・ワトソン。どこかで見たことのある顔だとは思ったが、映画「ハリー・ポッター」の女の子役をしたイギリスの女優だとは知らなかった。

さきほど、録画を見た。

世界の人たちに、いっしょに男女平等への闘いを、と真剣に訴えていた。
24歳が放つ言葉の力! 終始、ひきつけられた。「そうだ、そうだ」とひざをたたいた。

彼女は断固として、こう言う。

「フェミニズムとは、男性も女性も平等に権利と機会を与えられるべきであるという考えです。女性も男性も、政治的、経済的、社会的に平等であるべきだという考え方です」

エマ・ワトソンは、小さな頃から男女の固定的観念に疑問を感じていたという。そして、
こう自分の過去を振り返った。

「8歳の時、親たちに見せる演劇の監督をしていたのですが、威張っていると批判されました。男の子たちは、そんなことはありませんでしたので、私はとまどいました」

「14歳の時、あるメディアから、私は、性的に見られるようになりました」

「15歳、多くの女友だちが、男っぽく見られたくないから、とスポーツをあきらめ始めました」

「18歳になると、男友だちの多くが感情を表に出さないことに気づきました」

そして、最後に彼女はこう男性に向かって呼びかけた。

「世界のどこにも男女平等をなしとげた国はありません。この闘いは、人口の半分だけでは困難なのです。男性たちよ、男女平等をめざして一緒に闘いましょう。男女平等はあなたがたの問題です」

まだの方はYouTubeで、ぜひ。
Emma Launches HeForShe Gender Equality Campaign
Emma-watson.net/
[PR]
by bekokuma321 | 2014-10-07 16:46 | ヨーロッパ

5月、欧州連合(EU)議会の選挙がある。それ向かって、選挙キャンペーンが盛んだ。そのうち男女平等をすすめるキャンペーンはこうだ。

c0166264_15132599.jpg議会を男女半々にする運動は「パリティ・デモクラシー(Parity Democracy)」と呼ばれる。

現在、EU議会の女性議員率は36%にまで上がった。それを5月の選挙で50%にしようという運動だ。ちなみに、日本の国会(衆院)の女性議員率は8%にすぎない。

EU議会議員は、比例代表制選挙で選ばれる。加盟国の有権者が、政党から出された候補者リストによって投票を行う。加盟国28カ国。全議席766。議席数は各国の人口比に応じて分配されている。

各加盟国の政党や議員関係者に、「なぜEU議会を男女半々にすべきか」をわかってもらうためのロビー活動用パンフレットが完成。パンフレットはいう「男女平等なくして、欧州に新しい民主主義はない」。

続けて・・・

「性的な権利、産む産まないを決める権利、暴力を受けない権利について、女性は男性より強い関心を抱く。それに、働く場は性によって異なり、政治権力は男性に偏っている。だから、女性が議会に増えると政策課題が変わり、女性議員が多くなると介護などの社会福祉や、性による賃金格差改善など男女平等問題が政策課題に引き上げられる」

暮らしやすい社会は女性だけでなく男性にも必要であり、それにはパリティ・デモクラシーが欠かせないという。さらに、パリティ・デモクラシーによって、政党が変わると強調する。

「政党の正統性が生まれ変わり、政党の政策や活動に女性からの支援が増え、女性は政党への支持をより強めるようになる。女性は、女性の関心をとりいれる政党、女性の参加や女性が議員になることを確保する政党を支持するようになる」

各国のEU議員における男女比は現在、次表のようである(↓)。

フィンランド、クロアチア、スロベニア、マルタ、エストニア――すでにパリティすなわち男女半々を達成した国が5カ国もあることに驚かされる。フィンランドは女62%、男38%だ。男性がパリティを要求するかもしれない。

ノルウェーは過去2回の国民投票で、EU加盟を国民が拒否したため、加盟していない。

c0166264_1447156.jpg
c0166264_14483069.jpg


European Women's lobby
Parity Democracy
アテネ宣言
EU議会選挙
日本の女性国会議員、189カ国中163位
Nei til EU
Fortsatt stor motstand mot norsk EU-medlemskap
[PR]
by bekokuma321 | 2014-04-18 15:15 | ヨーロッパ

自由と平等ーーこの2つの価値観を共存させている珍しい社会。それが北欧ノルウェーです。その暮らしぶりや学校生活、支える制度、今後の課題を映像中心に紹介します。お近くの方、お気軽にどうぞ。

 
▲クリックすると読みやすくなります。

参考図書
『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)

http://www.norway.or.jp/norwayandjapan/policy_soc/diversity/28sept2013/#.UjAvz9yCjGg
[PR]
by bekokuma321 | 2013-09-11 11:12 | ノルウェー

ノルウェーでは、兵役義務は男子だけだ。女子は志願兵のみ。

男女平等先進国ノルウェー。男子のみの徴兵制について、長く論争が続いていた。とうとう、この6月、2015年から男女両性となる法案が可決される。

男女両性の兵役義務制は、ヨーロッパで初めてだという。

c0166264_30891.jpg
現防衛大臣アンネ・グレーテ・ストロム・エーリクセン(労働党)は、「憲法は、すべての市民が、国を防衛する義務を負うと言っています。しかし防衛義務は、これまで男性だけでした」と述べる。

女性の防衛大臣は、彼女が初めてではない。過去何人か女性の防衛大臣が誕生している。ちなみに、現政権の閣僚大臣は男女半々、国会議員の約4割が女性だ。

報道によると、連立政権を組む、労働党、中央党、左派社会党の3党は、男女両性の徴兵制案に賛成。野党の保守党、自由党、進歩党も賛成で、反対しているのはキリスト教民主党だけらしい。

高校生たちを取材しても、次のような賛成意見ばかりのようだ。

「兵役が男女平等になることは当然。でも、私は兵役自体がなくなればいいけど」
「私たち女子は、男子よりうまくやれます」
「私たちが、男女両性兵役義務の初代世代だなんて、エキサイティングです」

ノルウェー女性連盟代表のト―リル・スカールは反対だ。反対意見はこうだ。

「現在、女性は、志願すれば兵役につけます。それが義務に変わると、誰もが軍隊に入らなければならない。基本的な社会業務のために、女性は男性より時間をとられています。その現状を考えると、まったく後退。権力と資源における男女格差を縮めることは必要です。男女間に実際に存在する差異を知らなすぎますね。若い女性たちは、男子と同一ではないのは軍隊だけなどと言いますが、この措置には、総合的な社会分析と政治的討議が必要なのです」

ノルウェーのこのニュースを聞いたら、安倍式「女性の活用」を唱える首相は、パクリたくなるだろう。しかし、ノルウェーと日本では、女性問題解決にかける政治的意志が余りに違いすぎる。

ノルウェーは、男女賃金差100対85、男性の″女性化″世界一、ニだ(注)。とはいえ、ここに至る道は平たんではなかった。クオータ制をはじめとする政治の場の男女平等政策が、1960年代から実行されてきたのだ。今や、父親の育児休暇は、驚くな、14週間だ。

http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/I-dag-innfores-kjonnsnoytral-verneplikt-7229732.html
http://www.nrk.no/valg2013/hun-startet-vernepliktsskredet-1.11080524
◆パパ・クオータ、7月1日から14週間に
http://frihet.exblog.jp/20031889/
◆国をあげての論争「パートタイムかフルタイムか」 ノルウェー
http://frihet.exblog.jp/20320580/

(注)http://www.aftenposten.no/amagasinet/--Norge-er-verdens-mest-feminine-land---bortsett-fra-Sverige-7209495.html
社会構造が、男性的か女性的か(Masculinity versus femininity)という指標で国際比較したおもしろい調査。スウェーデンやノルウェーは、femininityが高く、cooperation, modesty, caring for the weak and quality of lifeを重視する。反対に日本は、masculinityが世界で最も高い国のひとつで、achievement, heroism, assertiveness and material reward for successに重きを置く。

【写真は、高校を卒業して志願兵となった2人。2人とも「軍隊では男子とほぼ同じメニューをこなしている」という。休暇で、家に戻ってきている。ノルウェーのマリエ・ナ―ルッド(右)宅にて】
[PR]
by bekokuma321 | 2013-06-18 03:08 | ノルウェー

■憲法9条と24条

今、戦争といえばシリアや北朝鮮を思い浮かべるが、戦場は、私たちの足元にもある。

宣戦布告のない戦争――女性に対する戦争――について考えてみたい。つまり、憲法9条を、憲法24条の光をあてて見てみたい。

戦争には、侵略、殺戮、暴行、強盗、強姦、強制がつきものだ。これらは、他を圧倒的に支配している状況の中で起こる。だから、支配する関係ではなく共存関係、主従関係ではなく対等な関係をつくりあげない限り、戦争への道を免れることは不可能だ。

男性と女性の関係を考えてみる。女性を抑圧し、強制し、暴行し、強姦する男性はあとを絶たない。ここには、一般的に考えている戦争と同じ支配と服従の構造、対立構造がある。「相手をねじふせて、従わせてやろう」という構造だ。

そう考えると、日本の多くの男性と女性は戦争状態なのだ。しかし、支配されていると思わない人、強制されていると感じない人には、戦争状態ではなく平和だと映る。だから、支配する側の人々にとっての平和ということならば、支配されても支配されていると感じない人、戦争状態だと感じない人をできるだけ多く作ればいい。

戦後の男女平等の憲法、教育基本法のおかげで、他人に指図されずに自分で自分の人生を決めたいと考える女性が増えてきた。「夫がなんといおうと私は私」という女性が多くなった。見よ、原発反対、改憲反対の女性の多さを。

私の両親の時代とは大きく異なって、女性も経済的に自立できる世の中になってきたからだ。(続きは左下Moreをクリック)

c0166264_10463096.jpg


More
[PR]
by bekokuma321 | 2013-05-03 10:56 | その他