比例を切るな!

c0166264_222117.jpg大変! もっと民意を反映しない選挙制度に変えられようとしている。

毎日新聞は、衆院選挙制度・定数削減について、11月24日、次のように報道する。

大島理森衆院議長は24日、安倍晋三首相(総裁)を含む自民党幹部を議長公邸に招き、「1票の格差」や定数削減を議論している議長の諮問機関「衆院選挙制度に関する調査会」の検討状況を説明した。
 会談では、定数削減議論の出発点となった2012年11月の野田佳彦首相(当時)と安倍総裁による党首討論が話題となった。これに関連し、首相は「約束があるのだから身を切る改革をしなければならない」と述べ、定数削減に前向きな考えを示した。調査会は定数を削減する方向で一致しており、大島氏は「調査会の答申が出れば、腹をくくる必要がある」と述べた。
 会合には自民党の谷垣禎一幹事長や川端達夫副議長らも同席。大島氏は今後、自民党以外の各党とも会談を行う。調査会は来月7日に各党から意見聴取し、同16日には削減幅など残された論点について詰めの作業を行い、年明けに大島氏に答申を提出する予定だ


毎日ではわからないが、日経は「比例代表の定数(現行180)を30削減する案をまとめている」と、比例区を30議席減、という具体的数字まで出している。腹をくくるだの、身を切るだの、と物騒な表現が並ぶが、何のことはない、比例区を減らしたいらしい。

小選挙区制は、最も票をとった人のみが当選する。その結果、他の候補に入れた人の票はすべて死票となってしまう。最強の1人しか当選しないのだから、政党の候補者選びも熾烈となる。働く女性の代表の立候補は遠のく。

さきごろ、男女平等度の調査で、「日本は世界101位」という発表があった。穴があったら入りたい。でも、このくらいで恥ずかしがっては穴がいくつあっても足りない。衆議院議員の女性はわずか9.5%で、これは「世界190カ国のなかで154位」だ(IPU 2015年8月)。繰り返すが、世界で154番目! あ~、めまいがする。

c0166264_11522533.jpg女性や社会的弱者が当選しやすいのは、小選挙区制よりも比例制だ。国内外の調査で明らかだ。つまり、衆院に女性を少しでも増やすには、比例枠を増やすことだ。

多くのヨーロッパ諸国が採用している比例制選挙が、民主的でいいと思う。でも少なくとも、小選挙区比例代表並立制導入時の細川首相案である小選挙区・比例区半々、すなわち比例237議席にすべきだろう。

安倍首相は「身を切る覚悟で」と言うが、切ろうとしているのは女性の民意だ、と気づいてほしい。

【下の円グラフ:2014年衆院選において小選挙区で当選した女性は全体の6%であることを示す】

小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
政治は男のものではない
日本の女性国会議員、189カ国中163位
比例区削減案に反対します!
日本の男女平等度、世界101位
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by bekokuma321 | 2015-11-26 23:12

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AFER Vol.84(2015・2・15 全国フェミニスト議員連盟発行)
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by bekokuma321 | 2015-02-28 23:33 | その他