秋田魁新聞電子版の2016年9月20日付けニュースです。

民進党県連・松浦代表が辞任、政界引退を表明:7月の参院選に出馬し落選した民進党県連の松浦大悟代表(46)は20日、秋田県連代表を辞任し政界から引退することを表明した。後任は決まっておらず、当面は小原正晃幹事長が代表の職務を代行する」

県連とは民進党秋田県連で、代表は、松浦大悟さんです。松浦さんは参議院議員だった2012年当時、三井マリ子さんに衆議院議員に立候補するよう要請した人です。固辞していた三井さんですが、「盤石の体制で支援する」との2か月にわたる要請を受け、ついに落選覚悟で秋田移住・立候補しました。

12月の衆院選後、三井さんは、衆院選にかかわって、松浦大悟議員秘書と秋田県連幹部らの2つの「不法行為」、さらには秋田県連代表らの”不適切な言動”(秋田地裁)に向き合いました。

「不法行為」のほうは検察に送検されましたが、1つは不起訴、もう1つは起訴猶予でした。そして"不適切な言動”のほうは、昨年11月、松浦被告側が詫びたことにより和解となりました。詳しくは「和解が成立しました」に掲載されています。

c0166264_10381458.jpgさきの7月参院選では、東北6県で野党共闘が成立して、秋田(松浦大悟候補)を除く東北5県で、野党統一候補が勝利しました。それに関しては、拙文「民進党代表選と『参院選東北5県の野党勝利』」 をご覧ください。

以上、ご報告でした。

岡田 ふさこ(さみどりの会* 事務局)

参院選2016 みちのくの民意 
党として説明責任がある「秋田政党交付金裁判」
連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
基金に移されていた政党交付金の国庫返還
三井マリ子VS松浦大悟裁判 傍聴記

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-09-21 14:39 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院選秋田3区政党交付金」(三井マリ子)の第15話~18話を読んだ。その迫りくる臨場感。ひとつひとつの証拠の重さ。ふぅっと深いため息が出た。

裁判を追ってきたものの、ストンと落ちなかったこともあったが、今回読んでわかったことが数々ある。そのひとつは「ポスター張り横領着服事件で、公職選挙法違反容疑で書類送検された3人のうちの1人が、民主党秋田県連幹部であった」ということだ。

その人は、長年、秋田県の民主党の重要な位置にいて、しかも三井マリ子さんの選対の中枢にいた人だ。

この刑事事件は、三井さんが松浦議員秘書を告発した後、警察の捜査のなかで発覚した。その人は、25枚の架空の領収書をワープロでつくって、そこに住所氏名までタイプをして、用意していた三文判を押して、多くの領収書を偽造したのだ。

三井さんのポスター張りをしていないのに、「1万円領収しました」と名前を勝手に使われた何人かが、新聞の取材に、こう答えている。

「勝手に名前を使われるのは心外で、気味が悪い」
「身に覚えがないし、そもそも住所が間違っている」

どれだけ迷惑したことだろう。三井さんの心痛はいかばかりだったか。病気になるはずだ。第16話「25枚の領収書」に、三井さんはこう書いている。

「最も私を悩ませたのは、架空の領収書に勝手に名前を使われ、お金を受け取ってもいないのに受け取ったと書かれた人たちにどうお詫びをするか、そして、私の『選挙運動費用収支報告書』の虚偽記載をどう訂正するか…」

しかも、この書類送検された3人のうち2人は、三井さんの衆院選の半年後にあった松浦さんの参院選でも同じ事件を起こしたと報道された。2回の国政選挙で、民主党幹部が、領収書を偽造したうえでポスター張り代を横領着服したのだ。

「党県連は独自に調査をすすめているが、その背景や原因を早急に調べ、有権者に明らかにすべきだ」(毎日新聞 2014.2.7 )と、記者は書いている。誰もがそう考えるはずだ。

しかし、この刑事事件は、最終的に起訴猶予で「不起訴」になった。私はそのことに驚かされたが、起訴猶予となったとはいえ、この3人の横領着服の事実は決して消えない。

実際、第16話にあるように、横領した側の弁護士は「3人が横領したことを認め、謝罪し、横領した金額を支払うことを約束する」と三井さんの弁護士に書いてきている。この横領した側の弁護士は、民事裁判の被告松浦大悟さんとその秘書らの弁護士を兼ねている。民主党の顧問弁護士である。

もっと重要なことは、党本部から送金された国民の税金「政党交付金」についてだ。

政党交付金の送金先口座を三井さんは、まったく説明されていなかった。党本部が指定した政党交付金専用の口座を、三井さん名義で、身分証明書とハンコを使って作っていたのに、それを三井さん本人に秘匿してきた。違法的行為だと私は思う。違法だと認識していたからこそ、松浦さんは「秘匿などしていない。三井さんは了承した」と裁判で言ってきた。

しかし、最終的に裁判長によって三井さんの主張の正しさが証明された。「受入口口座の開設に先立ち、口座の開設と用途を説明していたとはいえない」と、和解文に明記されている。

以上からだけでも、「民主党」は公党として、この事件に対して説明責任があるのではないか。

民事裁判は和解で終わって、松浦大悟被告側は、三井さんに対し、一連の“不適切行為”に「お詫びの意を表す」とあった(和解文)。それなのに、民主党は松浦大悟さんを参議院選挙の候補者として公認した。党としての浄化作用が私には感じられない。

「野党共闘」は大事なことだ。しかし、自民党に対峙する野党だからこそ、ぜひにも私たち普通の市民の希望を託せる政党であってほしい。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-03-25 12:50 | 秋田

c0166264_0231454.jpg今年の雪は、少し楽でした。市内では屋根の雪もまずまずで、全く雪下ろししない家もあるようです。

連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んで、知らないところでいっぱい苦労してたんだなと、思っています。私はマリ子さんが立候補の誘いを断っていた時、そこに偶然居合わせました。その後、マリ子さんは秋田に移住し、衆院選を闘い、「ここにいられなくなった」と荷物整理をして横手を去って、裁判を起こし、和解で終わりました。私は、ずっと見ていました。

裁判の文書も読みましたので、いろいろ分かっているつもりでしたが、「エ~!こんなことがあったの」と、驚いています。また政党交付金という私たちの税金のいい加減な使われかたも勉強になりました。

とくに、第9話「松浦議員への2度目の手紙」。ひとり、口惜しさと悲しさを抱えて秋田を離れてから、松浦さんに手紙を出したんですね。催促の手紙を出しても、無視され続けたことは、裁判で知っていましたが、今回の連載で、その手紙の内容を初めて知ることができました。

三井さんの手紙に返事をしていたなら、こんなにこじれることは無かったのに、と思います。でも、松浦さんには無視する以外の方法はなかったでしょうね。そのわけは、ここまで読んだだけでもわかります。
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世の中は、憲法改正・戦争のできる国へと向かっています。マリ子さんは、2012年当時、自民党の改憲案を読んで、これを阻むには民主党に期待するしかないと思ったと聞きました。こちらでも、目立つ道路ぎわに2名連名のポスターをはって選挙に備える自民党候補者を見るようになりました。私は、改憲どころじゃない、秋田の高齢問題、格差問題をどうしてくれる、と思うばかりです。

大倉由紀子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

【写真:今年は雪が少ないとはいえけっこう多い。とくに高齢女性にとって雪おろし、雪かきは難行苦行だ。2016.2.秋田県横手市郊外】
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by bekokuma321 | 2016-03-05 16:18 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んだ。

私の眼前に臨場感をもって、秋田での選挙の光景が浮かんでくる。これまで、訴状や準備書面を読み、秋田地裁に足を運んで、おおかた知っていたが、連載では、録音テープとそのテープ起こし原稿が駆使され、一層リアルに表現されている。

小説を読み進めるがごとき面白さがある。皆さまに、ぜひ、「読み物」としてお楽しみ下さいとお勧めしたい。

それにしても、まあ、よくも、よくも、こんなふうに次から次と……。しかも、受けて立つ相手は、男女平等をライフワークとして走り続けてきた三井マリ子。こんなやり方に三井マリ子が気づかぬと思っての言動だったのだろうか。気づいたときには「後の祭り」と高をくくったのだろうか。それとも?

松浦大悟VS三井マリ子の裁判は、昨年、和解で終わった。

斎藤顕裁判長は、「『政党交付金は選挙には使えない』との誤った説明を原告にしていたことなどを踏まえると、原告において、被告松浦が自らの選挙運動費用を確保するために立候補させたのではないか、との疑念を抱いたとしても、このこと自体は特に理解できないものではない」と言った(和解条項)。

裁判長は、「松浦さんは自らの選挙運動費用を確保するために、私を立候補させたのでは」と疑った三井マリ子さんに、理解を示したのである。

この連載を読んだ読者もまた、裁判長のように、疑念を抱いた三井マリ子さんを理解することになるだろう。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
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by bekokuma321 | 2016-03-05 09:56 | 秋田

和解調書と裁判長の真意

11月30日、三井マリ子さんの裁判の報告会と懇親会がありました。

参加者の多くは、裁判について新聞で読んだ程度の情報だったようで、裏話を混ぜた詳しい内容に、身を乗り出して聞いていました。

c0166264_12424440.jpg選挙の時から裁判まで三井さんを支えてきた、名古屋の岡田ふさ子さん、三井さんの代理人の近江直人弁護士、森田祐子弁護士、原告の三井マリ子さんが、話をしました。

岡田さんは、「三井さんが秋田を追い出されるより前に、私は松浦さんの秘書に追い出されました」と告白しました。岡田さんは、支部長である候補者三井さんの意向を無視して、その友人に出て行くようにと命令した人たちに驚かされた、と言いました。

c0166264_12331122.jpg近江弁護士は、三井さんが初めて相談に来たときのことから話をしました。「何で松浦大悟参議院議員や事務所の人たちがこんなことをしたのかわからない」とやってきたそうです。近江弁護士も三井さんも、政党交付金など政治資金の知識がなく、裁判のなかで学んでいったと話されました。

刑法違反容疑については、2013年夏、松浦さんの参議員選挙前に警察署に告発をしたが、「選挙妨害」と言われないよう、捜査は松浦さんの選挙後になったことも初めて聞きました。

民事裁判を起こしたのは、1年ほどたってからです。裁判が始まってすぐ、裁判長から「供託金300万円は三井さんに返したらどうか」と松浦さんに提案があったそうです。三井さんの供託金は民主党が出すべきものです。ところが、松浦事務所は、三井さんの個人口座から出していました。

三井さんがもしも10%以上とれなかったら、供託金(三井さん個人資産から供託された)は没収されました。ところが、三井さんは10%以上の票をとりましたので、供託金は没収されずに国から返されました。しかしながら、松浦事務所は受け取ったまま、三井さんには返金しなかったのです。

裁判長提案を受け、松浦さん側は300万円を三井さんに返金してきました。

近江弁護士の話を聞きながら、裁判をしなかったら、供託金300万円は永久に戻ってこなかっただろうと、私は思いました。

c0166264_12354197.jpg森田弁護士は、「和解調書」を読み合わせながら解説をしました。まず、異例の長さの前文がついていること、そのなかで裁判長が指摘している点について解説しました。

(1)松浦さんらによる口座の管理や収支の状況等が決して分かりやすいものではない
(2)選挙後速やかに三井さんに返還されるべき供託金が提訴後にやっと返還された
(3)三井さんは政党交付金受入口口座の開設を認識していなかった
(4)松浦さんらから三井に、受入口口座の開設及び用途についての説明があったとはいえない
(5)三井さんが、選挙や第3総支部に係る資金の管理方法等を理解した上で立候補を受諾したとはいえない
(6)松浦さん(秘書)が作成した選挙運動費用収支報告書には事実と異なる記載がなされており偽造領収証が添付されていた
(7)松浦さんら(秘書2名)が三井さんに対し、「政党交付金は選挙運動に使えない」と言った

続いて森田弁護士は、和解条項の直前にある文章を読みながら、次のような説明をしました。

「『原告と被告らは、下記の和解条項第1項及び第2項について、遺憾の意とお詫びの意を有することを当裁判所において確認した』という部分ですが、双方がお詫びしたように読めますけれども、原告側は、『原告の三井さんが遺憾の意を示し,被告の松浦さんらがお詫びの意を示した』と理解しています」

つまり、お詫びの意を表したのは松浦大悟さんであり、遺憾の意を表したのは三井さんだということです。

さらに森田弁護士は、次の部分を読み上げました。

「選挙直後の被告らを含む民主党秋田県連関係者の不適切な対応により人間としての尊厳を踏みにじられたと原告が主張していることについても,原告が被告松浦の強い要請に基づき立候補を決断したという経緯に照らすと,理解できないものではない。」

森田弁護士は、「ここの『不適切な対応』には,前後の文脈から,三井さんを横手から出て行かせたことを含みます」と解説しました。

そのうえで、「これまで非を認めなかった松浦さんらが、不適切であったことを認め、和解条項の確認の際に、松浦さんがお詫びの意を表明した、そのことは,今回の裁判の成果であったと考えています」と、森田弁護士は強調しました。

c0166264_1247263.jpg最後に三井さんの話がありました。

三井さんは、2012年12月21日、夕方、三井さんが一人で自宅兼事務所にいたとき、松浦大悟参議院議員ら5人が、約束なしに、呼び鈴も鳴らさずはいりこんできたときから始めました。その日まで、「さあ、これからだ。秋田でがんばるぞ」と思っていたそうです。

1人でいるときに、突然、5人でやってきただけでも恐怖そのものでしょう。その「恐怖のつるしあげ」(陳述書)は、2時間近くにわたったそうです。そのだいたいの中身は、「あなたの人格が悪いから人が寄り付かない」「あなたもあなたの友人(ボランティア)も選挙違反をしている。家宅捜査がはいる」「票が減るから、今後はいっさい連絡するな」「ここは12月いっぱいだ」だったそうです。

不本意にも秋田を去った三井さんは、「選挙収支報告を見せてほしい」と手紙を書きますが、無視されてしまいます。不審が募った三井さんは、自分で、秋田まで来て調査しはじめます。そうしていろいろ奇妙なことを発見していきます。

三井さんは、「銀行と松浦事務所との癒着」「政党交付金の問題」の2つをあげました。

まず、三井さんは、三井さんに知らせずに銀行口座(政党交付金受け入れ口口座)を開設した松浦さんの秘書を「有印私文書偽造・同行使・詐欺罪」で告発しました。担当した警部補は、最初やる気まんまんだったそうです。しかし、その後、三井さんが委任状を書いていなかったにも関わらず、「銀行は委任状を見せられて、それを返還したと言ってます」と言い、さらに「銀行は詐欺罪で秘書を訴えないようです」と言ったそうです。

ここで、三井さんは「委任状は見て返すようなものではありませんよね」と会場に言いました。みなうなずいていたようでした。結果として、刑事告発は嫌疑不十分で不起訴とされてしまいました。

「政党交付金の問題」は、怒り心頭です。あきれたのは、松浦さんの秘書たちが、三井さんには「政党交付金は選挙に使えない」などと間違ったことを言いながら、政党交付金をできるだけ使わずに残して、政党交付金の残金を繰り越そうとしたことです。

三井さんは、「今なら、政党交付金は私を当選させるための資金です、それに使えないなら、何に使うんですか、と言えるのですが、その時は政党交付金に無知だったため反論できませんでした」と言いました。

私は、2012年夏ごろ、三井さんが民主党関係者からの勧誘を断っていた場に偶然居合わせました。その後、三井さんは翻意をして、立候補し選挙を闘います。そして選挙後まもなく、「秋田を出ていかなければならなくなった」と言いました。黙って引っ越しを手伝った私は、本当に悲しかったです。

c0166264_13371240.jpgでも、「和解調書」に書かれた言葉を読んで、三井さんの苦しかったこれまでが少しは報われたかなと思います。下にかかげます。

【被告松浦から要請されたとはいえ、原告は、女性議員の増加という使命感のもと「当選の見通しがない」なかで立候補を決意したものであり、女性議員の増加は一朝一夕に実現するものでないにしても、原告の立候補はその一里塚となった。 】

【本件訴訟は損害賠償金の支払を求める形式になっているものの、原告の主な目的は政党交付金の使い方について問題提起をすることにあり、本件訴訟を通じて、その実態を国民が垣間見るところとなったから、上記の目的は少なからず達成されている。】

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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【写真:下を除いて岡橋時子撮影。下は三井マリ子原告と松浦大悟被告に成立した「和解調書」。ネット用に個人情報が黒塗りされている。クリックするとpdf文書を読める】

三井裁判「終わりよければすべてよし」
三井裁判にかかわって
和解が成立しました:和解調書、原告報告とお礼、弁護士コメント、年表
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by bekokuma321 | 2015-12-11 13:46 | 秋田

11月30日、秋田県横手市にて、三井候補秋田追放を究明する裁判の報告会があります。

2年前に提訴した裁判は、11月4日、和解で終わりました。自宅のある長野から秋田まで通い続けて4万余キロ。地球一周にあたります。裁判の意義、中身を、近江直人弁護士、森田祐子弁護士と原告三井マリ子がお話します。

民主党本部から政党支部への不可解な送金の仕組み、
秋田銀行と国会議員事務所との慣れ合い、
ポスター貼り労務費を横領着服した政党幹部らの選挙運動、
「政党交付金は選挙に使えない」(国会議員公設秘書)と偽っては使い残した政党交付金、
使い残しを「基金」として預金すれば翌年勝手に使える政党交付金の悪しき融通性 
などなど・・・。

政党交付金は、全国民が1人250円を出し合った血税です。「政党の健全な活動」のためと称して、創設されました。「民意をひどく歪めた政党の勢力分布をつくってしまう、非常に悪い制度」(石川真澄)である小選挙区制と抱き合わせで導入されました。

20年経って、「結果として、政党の活力が奪われました」と言った人がいます。細川内閣で、その制度設計に関わった成田憲彦さんです(朝日 2015.10.17)。

政党交付金は小選挙区制とは相いれません。選挙にたけた人たちの手で、候補者の選挙マシーンに流されるだけです。女性や少数派の民意が反映されない非民主的な小選挙区制、「私腹肥やし」が野放しにされる政党交付金制。絶対に間違っています。このままでは、国会に女性を増やすことなど不可能だと思います。

「肉を切らせて骨を断つ」思いでとりくんだ訴訟から、とっておきのお話しをいたします。

報告会のあとは、大熊一夫がモーツアルト「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞこの喋々」などオペラアリアを、横手市のピアニスト廣田ちひろさんの伴奏で・・・。


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さみどりの会
もう飛ぶまいぞ、この蝶々 / オー・ソレ・ミオ Kazuo Okuma
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by bekokuma321 | 2015-11-26 12:03 | 秋田

三井マリ子さんが松浦大悟前参議院議員らを提訴していた裁判は、和解でした。

11月30日(月)、その裁判の意義や問題点を、三井さんや近江直人弁護士・森田祐子弁護士から伺う会を開きます。お気軽においでください。

裁判長は、和解調書で、三井さんの長年の運動に共感するかのように、次のように書いています。

「原告は、女性議員の増加という使命感のもと『当選の見通しがない』なかで
立候補を決意したものであり、女性議員の増加は一朝一夕に実現するもので
ないにしても、原告の立候補はその一里塚となった。」 (和解条項 p3)

裁判長が書くように、三井さんは全く勝ち目のない選挙にあえて立候補しました。そして選挙区に引っ越してわずか1ヵ月にも関わらず、供託金没収ラインを上回る票をとりました。

ところが、選挙後5日目の夜、前触れなくやってきた松浦議員ら5人に「あなたがいると票が減る、今後いっさい連絡しないように」「ここは12月まで」と、追い出されてしまいます。選挙収支報告を見せてほしいという要求まで無視された三井さんは1人で調査を開始。政党交付金の不透明な使われた方を発見していきます。

その膨大な証拠物件をもとに弁護士の法的支援を得て、提訴しました。しかし、残念ながら勝訴には至らず、和解というかたちで終わりました。

では、この裁判から何がわかったのでしょうか。11月30日の会にぜひご参加ください。お待ちしております。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-18 12:43 | 秋田

隠しどりしていた

c0166264_11294546.jpg6月24日、秋田地裁で「三井マリ子VS松浦大悟の裁判」がありました。非公開でした。

異例の長時間裁判だったようです。

今回、提出された三井マリ子さんの「陳述書2」を読みました。その中に、今回、松浦被告らが隠しどりした録音テープとテープ起こしが裁判所に提出された、とありました。

衆院の投票が終わって5日目の夜、マリ子さんは1人、自宅兼事務所にいました。そこに約束もなく松浦被告ら5人が入ってきて、マリ子さんを追い出しにかかったのです。今回、松浦被告が提出した録音は、その「恐怖のつるしあげ」をされたあの夜のものだそうです。

えー、なんで今頃、ととても驚きました。

要するに、彼らは、後で訴えられたりしないようにと、レコーダーをどこかに隠し持ち、録音していたんですね。周到な計算づくで行われたのは明らかです。その卑劣な行為に、言葉がありません。

マリ子さんに対して、誰がどういう言葉を使って、追い詰めるかを、台本をつくって、いやセリフも準備していたのではないでしょうか。

次から次へと具体的証拠を提出されて、それに対して具体的証拠で反論できない被告は、ことここに至って、隠しどりテープを証拠として提出してきたのです。そして、被告らは、「ここは12月まで、それまで出ていくように」「あなたがいると票が減る」「今後いっさい連絡しないように」などマリ子さんに言っていないと言いだしたのです。

突然5人に取り囲まれてのつるしあげに、マリ子さんがうろたえたのは当たり前です。1字1句正確なほうがおかしいです。

実際のテープ起こし(隠しどりの)を読むと、被告らは、何度も何度も「12月いっぱいで…」と繰り返していて、出て行けと同じ趣旨の発言をしています。

さらに松浦被告らは、「いや、関わらないでもらいたいんです。やっぱり、票が減りますので」「もう電話はかけてこないで」「今後は一切かかわらないということですので」とも言っています。

どう聞いても、これは「12月いっぱいで家を出て行け、後は一切関係ない、連絡はするな」ということです。

「お前の役目は終わった。もう邪魔だ」とばかりにマリ子さんを追い出し、後は自分たちに都合よく会計処理をするという魂胆が、隠しどりの新テープでさらに明らかになったと思います。つまり、最初から、資金の貯め込みを図ったと言わざるを得ないことが、隠しどりテープでますますはっきりしたのです。

隠しどりのテープを出してはみたものの、これは墓穴を掘ったということですね。

「陳述書2」は、とてもわかりやすく一気に読めました。上の隠しどりテープのほかに、松浦被告らの“犯罪的行為”がこれまでの証拠ひとつひとつから、はっきりと浮かび上がってきました。

松浦被告の秘書は、たくさんの銀行口座を駆使して、おカネを自由自在に出し入れしていました。100万円単位の巨額のおカネが、こともなげに動いているのです。「たかだか100万円 引き出しただけで」などという言葉を平然と使っていたことも、一般人の感覚とはかけ離れすぎています。

この裁判は、私文書偽造・同行使・詐欺罪の疑いで、松浦被告の秘書が書類送検されて不起訴になった事件と密接な関係があります。この裁判(民事)が解明されると、刑事事件の再審がやりやすくなるのではないでしょうか。

大倉 由紀子 (さみどりの会 *)

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【写真上:秋田県増田町の支援者から「庭に咲いていた百合です」と贈られて喜ぶ三井さん。写真下:裁判の真実を秋田県民に知ってもらおうとチラシまきをする伊藤さん、亀田さん、岡田さん。どちらも2015年6月24日秋田市】

(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。c0166264_15134969.jpg
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by bekokuma321 | 2015-06-26 11:23 | 秋田

三井マリ子さんの裁判の準備書面を読んで、私の個人的疑問と感想を書きます(敬称は略)。

●松浦大悟参議院議員(当時)が、三井に「磐石の態勢」「全身全霊」「24時間体制」で支援すると言って立候補させ、落選したら手のひらを返して追い出したのはどうしてか。自分なりに背景を考えた。

2012年夏、秋田3区では、現職の衆議院議員京野公子が離党し、小沢一郎の「国民の生活が第一」に移った。そのため、松浦大悟は、民主党秋田県連代表だっただけでなく、民主党秋田3区総支部長も兼務していたようだ(読売新聞2012.10.17)。

日本の政党支持者は、政策からというより個人的関係性からのことが多く、秋田3区の民主党も、衆議院議員だった京野の支援者が多かったはずだ。だから松浦が、三井に「盤石の態勢で支援する」と勧誘したというが、そもそも「盤石の態勢」などありえない話だった。

秋田3区は、自民党候補の当選が確実視されていて、しかも全国的に民主党壊滅かという時だったから、候補者探しは難航しただろう。

しかし民主党から3区の候補者を出さなければ、3区の民主党票は他党に荒らされる。候補者がいないと、民主党の寺田学(秋田1区)でさえ小選挙区はむろんのこと比例区の当選すら危うい。こういう中、民主党秋田県連代表かつ秋田3区総支部長松浦は、誰かを勧誘しなければならない使命をおびていた。

そして予想通り自民党候補が圧勝した。当然この結果を松浦も予想していた。当初から、松浦は、党の使命という表向きの理由に加えて、半年後の参院選での自分の再選に有利に働くように行動したと思われる。

松浦は、毎年、政党交付金を1000万から4200万円も交付されてきた。その政党交付金から、2009年548万円、2010年404万円、2011年666万円、2012年637万円と貯め込んできた(「準備書面11」、p 10。写真下は一例)。この経験から、三井に出た政党交付金1300万円をできるだけ使わずに貯めようとしたのは、予想できる。これが裁判の主な争点だ。

さらに、2012年当時、民主党規約では「落選したら総支部解散、総支部長解任」となっていたので、松浦は、最初から三井は落選後秋田を去ると思っていたはずだ。

ところが、三井は、この民主党規約を全く知らされていなかった。知らされていたら、いかに甘い言葉で松浦に勧誘されようと断っただろう。

落選覚悟で秋田に移住した三井は、1回の選挙で秋田を去ることなど思ってもなかったため、落選後「今後も秋田で政治活動を続ける」と報道に発表し、翌日新聞に載った(秋田魁新報2012.12.17)。さぞ、松浦側は困っただろう。

一方、選挙後、民主党は、落選者があまりに多かったことから、特別措置をつくって、参議院選まで総支部続行、総支部長続投と規約を変えた。「準備書面」によれば、松浦の秘書はこのように変更されることを知っていながら、三井に知らせなかった

こうした経緯が、松浦に、嘘をついてまで三井を秋田から追い出させたのではないか。

佐藤 毅(秋田市民)

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▲2012年松浦大悟代表の秋田県参議員第1総支部「使途等報告書」。収入は政党交付金1900万円に加えて前年の支部基金666万4192円。支出は1928万9191円で、支部基金637万5840円となっている。支部基金とは、政党交付金を使わずに残したカネで、2011年666万4192円(上から2つ目の数字)、2012年637万5840円(上から9つ目の数字)、と記されている。

井戸塀政治家から政党交付金どっぷり政治家へ
政党交付金のうまみを熟知していて追い出した
「政治とカネ」にメスを入れる三井裁判
女性記者の目
三井候補秋田追放事件を究明する裁判
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by bekokuma321 | 2015-05-31 20:15 | 秋田

初心に帰って対話を

5月18日に、秋田地裁で9回目の裁判がありました。9回中、非公開(弁論準備手続)は、これで6回目となりました。

今回は、被告松浦大悟さん側が3月に提出した準備書面に対して、原告三井マリ子さんが再反論を提出しました。

私は、あらためて中立の立場で双方の書面に目を通しました。

2012年夏ごろから、被告松浦さん貴方は、三井さんにどうしても国会議員に当選してもらい、国民みんなのため役に立って頂きたいと、接触したのですよね。それが貴方の願いだったのではありませんか? 三井さんが、あれだけ固辞しても、それでもあきらめずに懇願したのですから。

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松浦さん、もう一度、三井さんに立候補を懇願した初心に帰ってください。三井さんと誠心誠意、対話をなさってください。

落選後5日目に、松浦さんたちは三井さんに「あなたがいると票が減る。ここ(借家)は12月までだから、出て行け」と言いました。

松浦さん貴方は、なぜ疲労の極致にあった三井さんに、何の約束もなく、しかも暗くなってから、秘書らを伴って、5人で押しかけたのですか? ちゃんと約束して、明るいうちに、1人で来ることはできなかったのですか? 

5人そろって、三井さんを侮辱することを次々に言ったんですよね。三井さんは、どれほどプライドを傷つけられたことでしょう。こんな人格攻撃は決して許されるものではありません。不本意ながらも三井さんが秋田を去った理由はここにあると私は思います。

三井さんは、自分が代表の選挙収支報告書を見せてもらえないまま、選挙管理委員会に提出されてしまいました。三井さんは、コピーを見せてほしいと何度も貴方にお願いしています。でも、貴方は返事もしませんでした。しかたなく三井さんは秋田までやって来て、選管で、松浦さん貴方の秘書が三井さんに見せずに出した選挙収支報告書を見せてもらったのです。その報告書を初めて見て、三井さんは疑惑を発見しました。

その後、「ここは12月まで」と追い出された三井さんのところに、契約が切れたはずの借家の賃料や電気水道代の請求書が届きます。三井さんは、請求書を松浦さんに転送し、なぜ請求が三井さんあてに来るのかと質問をしました。しかし、松浦さん貴方は、それにも返事をしませんでした。

万やむをえず、三井さんは、公の判断をあおぐことにしたのです。

三井さんだって、できることなら、話し合いで疑問を解決したかったと思います。だから何度も手紙を書き、会議をして下さいと、松浦さん貴方にお願いしてきたのです。

相手を思いやる心を養うのは、難しい事だと思いますが、そのきっかけは対話から始まると思います。

宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」にこんな話がありました。

「小さな虫を食べて生きてきた1匹のさそり。ある日、いたちに襲われ、井戸に飛び込みます。そして溺れゆく中で、さそりは思います。『自分は今までいくつの命を取ったのか。なのに、いたちに潔く身を捧げられず、空しく命を捨てるとは』そして祈りました。『この身を皆の幸せの為に使いたい』と。さそりは真っ赤な火と燃え、闇を照らす星となった」

全ての命は、他の命とのつながりの中で生きているのです。

亀田 純子 (秋田市、さみどりの会*)


(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。これまでの報道・報告は左下 Moreをクリックしを。c0166264_15134969.jpg

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by bekokuma321 | 2015-05-22 20:34 | 秋田