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私は日本会議系の政治家を恐れる。

彼・彼女らは、改憲、元号法制化、国民の国防義務化、夫婦別姓反対などバックラッシュ(反動)の先兵である。「優勢」と報道される都知事候補小池ゆり子さんは、その日本会議につらなる政治家だ。

日本会議は、とりわけ男女平等が嫌いである。夫婦同姓を強制する現民法を改正して夫婦別姓を選択できるようにしようという動きに対しては、「夫婦別姓は家庭を崩壊する」という。これが本当なら、西欧諸国はとっくに消滅しているはずだ。こんなデマゴーグに252万もの署名を集めたというから、この国はどうなってしまったのだろうか、と改めて思う。

地方議会の日本会議系議員たちは、「議会質問」という名で行政に圧力をかけ、職員たちを震えあがらせる。この手口で、男女共同参画推進条例が骨抜きにされた自治体がいくつかある。

この系列の政治家の国会での集合体が「日本会議国会議員懇談会」で、副会長が小池さんだ。『日本会議・日本会議国会議員懇談会設立十周年記念大会』では、「誇りある国づくりのため、皆様の叡智を結集していただけますよう祈念しています。貴会議の今後益々のご発展と、ご参集の皆様の尚一層のご健勝をお祈り申し上げます」と挨拶している。

国連は、こうした日本のバックラッシュを懸念して、日本政府に対する「所見」でこう指摘している。

「委員会は、締約国において男女間の不平等が根強く存在しているにもかかわらず、女性の人権の認識と促進に対する『バックラッシュ』が報告されていることに、懸念を有する。」(2009年8月、国連女性差別撤廃委員会CEDAWの総括的所見 第29項)

都知事候補のなかで、男女平等政策や人権政策に強い関心を寄せているのは、私の見るところ鳥越俊太郎さんである。彼は、「社会的に不利な立場の人々」のために働いてくれそうな気がする。

2016年7月25日 三井マリ子(元東京都議会議員)


山谷えり子国家公安委員長と在特会幹部増木重夫の関係
安倍改造内閣の女性たち
男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~
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by bekokuma321 | 2016-07-26 11:26 | その他

c0166264_131365.jpg『バックラッシュの生贄』(三井マリ子・浅倉むつ子編、旬報社)を読んだ。フェミニスト館長を雇止めしたバックラッシュ勢力を相手に裁判をして、最高裁で勝つまでの記録である。

私が著者の三井マリ子さんに初めて会ったのは、2001年8月に高知市で開かれた「全国フェミニスト議員連盟」の夏合宿だった。ボーイッシュでカッコいい女性という印象だった。

同年の春に愛媛県のある町の町議になった私は、4年に満たない町議時代に、三井さんを愛媛県知事にという運動が沸き起こり、私も様々な場所で三井さんと会う機会があった。私はその後、合併後の新町長選に立候補して落選。次に新町議選にも落選した。三井さんが大阪府豊中市の男女共同参画センター「すてっぷ」館長をしていた時期と私が町議をしていた時期は、だいたい一致している。

『バックラッシュの生贄』のあとがきで、三井さんは、提訴を決意した時に、かねてから気になっていたドイツのラーフェンスブリュックにある女性だけの強制収容所を訪ねたことを書いている。虐殺された女性たちの無念の場所に立った三井さんは、彼女たちから勇気と励ましを与えられたに違いない。

しかし、提訴までどれだけ三井さんが苦しんだか、身体中に湿疹ができ、それがアザのように残ったという事実が如実に物語る。人間は弱い動物だ。でも、どんなに弱い動物でも、闘わなければならないときはある。時代を覆う不正で理不尽な同調圧力に屈してしまっては、計り知れないほど大きな禍根を残すことになる。

三井さんを首にしようと画策した市議会議員やその後援会会長は、日本会議系列の人物だったという。日本会議まで視野に入れて闘ったことに、深い敬意と感謝の気持ちを表したい。

岩崎 美枝子(元地方議会議員)


「日本会議」に向かって闘いを挑んだ本(加島康博)
読者は二つの怒りを体験する:『バックラッシュの生贄』を読んで(高坂明奈)
標的は憲法9,24条: 『バックラッシュの生贄』を読んで(高開千代子)
インパクションに『バックラッシュの生贄』(田中玲)
一気に読んだ、勉強した、考えた:『バックラッシュの生贄』を読んで(小枝すみ子)
バックラッシュ思想は女性のあらゆる権利を奪う(森崎里美)
豊中バックラッシュは国家的プロジェクトの一環だった:『バックラッシュの生贄』を読んで(伊藤由子)
今も続く右翼的攻撃の楯となる本:『バックラッシュの生贄』を読んで(岡田ふさ子)
男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~(三井マリ子)
ファイトバックの会(館長雇止めバックラッシュ裁判)
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by bekokuma321 | 2016-06-26 15:19 | その他


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『バックラッシュの生贄』(三井マリ子・浅倉むつ子編、旬報社)を一日で読み終えた。不謹慎かもしれないが、まるで推理小説を読んでいるような錯覚を覚えた。

「ジェンダー」「フェミニスト」そして「バックラッシュ」。最近これらの言葉が、普通に新聞や雑誌に登場するので、いつの間にか、それらを知っているというより理解しているつもりになっていた。

が、いざ「それらは何ですか?」と問われたら、実はなにも答えられないというのが私の場合だった。しかし、 『バックラッシュの生贄』を読み、その具体的内容がわかった。

「はじめに」で、浅倉むつ子さんが、バックラッシュとは、「フェミニズムが力を得て、男女平等意識が高まり、女性の社会進出が進みました。ところが、それを阻む『反動、揺り戻し』が起き、ファルーディはこれを『バックラッシュ』と呼んだのです」と解説している。

ジェンダーについては、三井マリ子さんが、1995年の国連世界女性会議で採択された「北京行動綱領」を例に出して説明している。社会的文化的につくりだされた性のことだという。

フェミニストとは、「サッカーよりもママごと遊びをしたい男の子がいてもいいではないか、男の子だからって男らしくあれと強制されるのはおかしい、と言ってるのだ」という三井さんの言葉のように、性による押しつけはおかしいとする主張する人だ。

本書を読んで、これらの言葉の重みを知るとともに、それを主張するためには「反動、揺り戻し」勢力と闘わなければならないこと、しかもその闘いがいかに困難なものであるかを知った。

三井マリ子さんはその闘いに挑んだ。本書で、明らかになったのは、三井さんは、日本最大の右翼組織である「日本会議」の思想や実践に向かって闘いを挑んだということだ。てごわい敵だ。

先頭に立って闘う人だから、前線において実弾を受けて負傷する。しかし負けてはいない。怪我をものともせず、再び闘いに身を投じてゆく。

その闘う姿にどれだけ多くの女性が力を得ていることだろう。少なくとも私も応援する一人の人間として、三井さんから勇気をもらった。

加島 康博(秋田市、さみどりの会

読者は二つの怒りを体験する:『バックラッシュの生贄』を読んで(高坂明奈)
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今も続く右翼的攻撃の楯となる本:『バックラッシュの生贄』を読んで(岡田ふさ子)
男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~(三井マリ子)
ファイトバックの会(館長雇止めバックラッシュ裁判)
バックラッシュ( Back lash )年表(日本会議系議員などによるジェンダー平等攻撃の流れ)

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by bekokuma321 | 2016-05-25 11:16 | その他

安倍改造内閣の女性たち

安倍首相は、閣僚18人中5人を女性にした。女性5人登用は、小泉内閣とタイだ。女性の活躍をアピールしたかったらしい。

女性大臣は、総務大臣 高市早苗、法務大臣 松島みどり、経済産業大臣 小渕優子、国家公安委員長兼拉致問題担当大臣 山谷えり子、女性活躍担当兼行政改革担当大臣 有村治子。

そのうち、高市早苗、山谷えり子、有村治子の3人は、安倍晋三と同じく「日本会議」に属している。

「日本会議」とは、どのような組織か。参考になる文章を引用する。

●日本会議とは、日本最大の国粋主義組織であり、戦後の平和主義を否定し、天皇制に心酔し、アジアにおける日本の過去の戦争を擁護する。
――「ニューヨーク・タイムズ」2006.12.17

●日本会議とは、国粋主義者のシンクタンクであり、“伝統的価値観”への回帰を扇動し、過去の戦争における日本の蛮行に対する“謝罪外交”を否定する。
――「エコノミスト」2013.6.5

●2000年頃から、「日本会議」や他の保守系の団体が、男女共同参画は「偏った思想」であり、行政の行き過ぎを監視する必要があると声高に主張するようになりました。
――浅倉むつ子「はじめに」(旬報社『バックラッシュの生贄』 2012)

●男女共同参画に関するバックラッシュ勢力は、全国組織を背景としており(1997年に創立された「日本会議」が中心)、ねらいを定めた地方自治体において、一般市民を装いながら歪曲したデマを流しつつ、特定の個人を名指しで攻撃する行為をしつこく繰り返し(本件において、控訴人が「専業主婦はバカだと言った」というデマもその一つである)、ときには地方自治体の一部議員と連携しつつ行政や男女共同参画拠点施設の職員等に対する執拗で陰湿な攻撃・非難をも行うものであって、この勢力に目をつけられることの恐ろしさは、地方行政に携わる者にとっては周知の事実である。
――浅倉むつ子「すてっぷ館長雇止め事件意見書」(旬報社『バックラッシュの生贄』、2012)


「日本会議」の優先課題は、「夫婦別姓に反対し 家族の絆を守ろう」である。これで、何のために、だれのために、女性にがんばってもらいたいか、およそ察しがつく。

ある日本会議系女性国会議員は、靖国に参拝する閣僚をもっと増やさなくては、と、こう檄をとばした。

「過ぐる八月十五日、靖国神社に参拝をした閣僚はたった一名でした。本来は子孫に繋ぐべき我が命がたとえ南の島の果てに朽ちるとも、祖国に幸あれ、両親に、恋人の未来に幸せあれ、日本に栄光あれと私たちの日本を信じて命を捧げて下さった御霊、英霊の価値が、時の政権の支持率や、国政選挙の結果如何で変わるようなことがあっては断じてならないと考えます。」

この国会議員とは、有村治子。上のスピーチは、日本会議・日本会議国会議員懇談会設立10周年の会で彼女がしたものだ。彼女は、日本会議国会議員懇談会の政策審議副会長であり、日本会議傘下の「日本女性の会」副会長である。

有村治子は、今日、女性活躍担当大臣のポストについた。

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 ▲ヘイトスピーチが乱舞する新聞の見出し。すべて、安倍晋三など日本会議系議員がひんぱんに登場する週刊紙『日本時事評論』に書かれたもの。同紙出版社は山口市の新生佛教教団内にある。


Back to the future Shinzo Abe’s appointment of a scarily right-wing cabinet bodes ill for the region
Japan Rightists Fan Fury Over North Korea Abductions
『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』(三井マリ子・浅倉むつ子編、旬報社)
塩月裁判長「控訴審判決文」(日本会議などバックラッシュ攻撃に行政が屈したことを認定した画期的判決)
死ね!すべての女たちよ、輝く日本のために命を捧げなさい
読者は二つの怒りを体験する:『バックラッシュの生贄』を読んで
標的は憲法9,24条: 『バックラッシュの生贄』を読んで
参院選で女性躍進ならず
男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~
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by bekokuma321 | 2014-09-04 00:20 | その他

今、facebook界に乱舞している1枚のビラ。さすが、日本会議系の方々は、正直だ。
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ビラの中身を読んでみたい方、どうぞクリックして味わってください。ビラは1枚で、赤いハートの上部と、石原慎太郎・桜井よし子の下部は、1枚のビラに印刷されている。

(クリックすると大きくなります)

(クリックすると大きくなります)

「日本会議」とは、改憲を狙う日本最大の右翼的政治勢力――男女平等を目の敵にするバックラッシュの司令塔でもある。詳しくは三井マリ子+浅倉むつ子 編著『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』を。
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by bekokuma321 | 2013-02-09 19:34 | その他

c0166264_131365.jpg三井マリ子+浅倉むつ子 編著『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』の感想を紹介する。

今回は、「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」の世話人だった、名古屋の岡田ふさ子さん。


■■■ 今も続く右翼的攻撃の楯となる本 ■■■

最高裁で確定した、バックラッシュによる解雇事件を、原告自身がつづった本です。バックラッシュとは、男女平等の流れを押しとどめようとする流れのことです。

昨年1月、最高裁は、大阪高裁が下した判決――行政による数々のうそ、隠蔽工作、バックラッシュ勢力との裏取引(密約)などは原告三井さんに対する人格権侵害である――をすべて認めました。しかも判決は、男女平等に反対する政治勢力、すなわちバックラッシュ勢力が、三井さんたちに対して行った陰湿かつ組織的な言動を、驚くほど詳細に認定しました。これは、弁護士によると、日本初の歴史的判決です。

バックラッシュという言葉を、まだ知らない人も多いのですが、その中心は、「日本会議」を司令塔とする、改憲を狙う右翼的政治勢力であることは、この裁判ではっきりしました。2000年頃から、バックラッシュ勢力のターゲットは、男女平等推進政策となったのです。

この裁判を闘った三井さん本人によって、バックラッシュ勢力の横暴で、陰湿な手法が、息づまるタッチで生々しく描きだされます。

たとえば、デマ情報を流して市民に畏怖感を与えたり、机を強打して脅したり、自分たちの気に入らない講演を中止させたり、シェンダーフリーと名のつく書籍を図書館から撤回させたり、良質の性教育を中止に追い込んだり、条例を改悪させたり・・・。

日本列島を席捲したバックラッシュ攻撃ですが、その具体的方法や、それが自治体に与えた影響は明らかにされてきませんでした。それを、初めて明らかにしたきわめて意義深い出版物、それがこの本です。

地方自治体を中心に今もバックラッシュ攻撃は続いています。それへの楯となる1冊だと思います。

岡 田 ふ さ 子(ワーキング・ウーマン男女差別をなくす愛知連絡会)


■院内セミナー「 バックラッシュを跳ね返して新しい時代へ 」のご案内
http://frihet.exblog.jp/17916127/
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by bekokuma321 | 2012-05-19 09:20 | その他

テロリストの理想は日本

ノルウェー襲撃犯のリップスタ弁護士が語ったところによると、容疑者は、ヨーロッパ人より日本人が彼をより理解してくれるので、日本の法精神科医を要求しているそうだ。

彼は、単一民族の日本のようになるべきだ、麻生太郎元首相に会いたいとも言っている。麻生太郎は、民法改正など男女平等社会推進政策に反対する日本会議の国会議員懇談会会長だ。

日本は単一民族ではなく、それは間違っている。しかし、テロリストが理想とする、非多様性・非多文化社会を志向する政治家が多数の国ではある。何年住んでいても外国人に地方選挙権さえ与えない選挙制度、外国人には難解すぎる看護師試験にあるような厳しい外国人労働政策、カルデロン一家の強制送還で明らかになった厳しい移民政策、国会・地方議会を問わず1~2割しか女性議員のいない極端な男性中心主義政治……などなど。

極右主義のテロリストのモデル国家とされたことで、日本の差別的政策や排外的政策が広く知られることになった。

■Ville ha japanske rettspsykiatere
http://www.nrk.no/nyheter/norge/1.7734849
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by bekokuma321 | 2011-08-03 02:11 | ノルウェー