変えなくてもいい日本国憲法を変えたい人が大勢、国会に増えた。

さて、ノルウェー憲法制定200年を迎えた2014年、私はオスロ中央駅の壁に巨大な展示物(下の1枚目)を見つけた。

「ノルウェーの肖像」 と題されたアート・プロジェクト。制作者はトロン・H・ハウゲン。 著名な絵画「1814 年アイツヴォル憲法制定議会」(下の2枚目)を、今風にアレンジして構成されていた。

最大の違いは、200年前の歴史的絵画に女性は一人もいないが、21世紀のポスターには女性が半数いることだ。さらに、労働者57人、失業者2人、学生6人、農業1人、移民13人、サーミ1人、性的マイノリティ6人、妊娠女性1人ーーノルウェー社会の正しい縮図が表現されている。

詳しい背景を知りたいかたは、「叫ぶ芸術 ポスターに見る世界の女たちーーこれぞ民意の反映(ノルウェー)」( I 女のしんぶん)をクリックしてどうぞ。

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▲2014年、オスロ駅に掲げられたポスター「ノルウェーの肖像」(トロン・H・ハウゲン)。憲法制定200年を記念して制作された。1814 年憲法制定会議の代議員 112 人の現代版。写真は本物を接写

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▲「1814 年アイツヴォル憲法制定議会」by Oscar Wergeland。ノルウェー全土から選ばれた112人で憲法をつくった。本物の絵画はノルウェー国会議事堂内に掲げられている。写真は絵葉書

連載「衆院秋田3区の政党交付金」第 24 話 死に票がない比例代表選挙
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by bekokuma321 | 2017-11-20 16:58 | ノルウェー

安保法案に反対する

今夏、全国フェミニスト議員連盟が安倍首相に出した安保法案に反対する声を、少し遅れたが紹介する。

■内閣総理大臣 安倍晋三様  2015 年 6 月 28 日■

集団的自衛権を行使する「安全保障関連法案」の廃案を求める決議

2014年7月1日、安倍内閣は集団的自衛権の行使容認を閣議決定しました。現在、国会で集団的自衛権の行使要件を定めた、武力攻撃事態法改正案、日本のために活動する米軍や他国軍を地球規模で支援する周辺事態法改正案(重要影響事態法案)、PKO以外にも自衛隊による海外での復興支援活動を可能にするPKO法改正案など10本を束ねた法案と、いつでも自衛隊を紛争地に派遣し、他国軍の後方支援を可能にする恒久法、国際平和支援法案を審議しています。

政府は国会を大幅延長し、これらの「安全保障関連法案」を強引に可決させようとしています。私たちは、この法案成立により、日本を「世界で戦争ができる国」とすることは、到底認められません。

先の戦争は、アジア・太平洋地域の植民地化と侵略、強制連行・強制労働、「慰安婦」等性暴力、沖縄での地上戦、広島・長崎の原爆投下、全国各地での空襲など、国内外に多大な被害と苦しみ、悲しみを生みました。ここからの真摯な反省のもとに、私たちは憲法前文および第9条に恒久平和を規定し、不戦の誓いを世界に宣言しました。

紆余曲折ある中にも、戦後70年、戦争による被害者を出さずに今日まできたのは憲法の賜物であり誇るべきことです。戦争・紛争の絶えない国際社会において、武力によらない解決を提案することこそ平和憲法を持つ私たちの使命と自覚すべきです。

6月4日、衆議院憲法審査会で3名の憲法学者は「集団的自衛権の行使は違憲」と表明しました。そして憲法学者のほとんどが違憲としていることも無視してはなりません。

憲法尊重擁護義務を負うべき国務大臣、国会議員が違憲である法案を成立させれば、明らかに立憲主義に反します。

また政府は、自衛隊員へのリスク増加はもとより、国際的支援団体の活動をはじめとし、仕事などで海外に居住する日本国民へのリスク増加などを想定していません。国民への説明責任を果たさず、アメリカの議会で約束した「夏までの成立」に向けて強行する姿勢は許しがたいものです。

6月14日の安保法案反対集会では2万5千人、6月20日の「女の平和ヒューマンチェーン」では1万5千人、6月24日の集会では3万人が安保法案に反対して、国会を包囲しました。全国各地で世代を超えて「戦争法案、反対」の声が上がっています。世論調査では6割から8割が反対であり、安倍内閣の支持率は4割を切りました。

自治体議会のうち、181議会が「安全保障関連法案」に反対の意見書を可決させていると報じられています(6/20 NHKニュース)。政府は暴走をやめて、国民の声に耳を傾けるべきです。

戦争は、弱いものにより犠牲を強いるものです。武力で平和は生み出せません。私たち、議会に女性を送り出し、ひいては平等で多様な生き方が可能となる社会の構築を目指して集う超党派の自治体議会議員と市民は、「安全保障関連法案」の廃案と、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を保障する恒久平和主義を世界に広めることを強く求めて、ここに決議します。

全国フェミニスト議員連盟 
代表 皆川りうこ(東京都国分寺市議会議員)/ 会津素子(千葉県成田市議会議員)


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毎日新聞2015年7月19日朝刊「毎日新聞世論調査:内閣支持率急落 安保法案、『説明不十分』82% 政府・与党に焦り」をもとにFEM-NEWS制作

全国フェミニスト議員連盟
8.30国会10万人、全国100万人大行動
吐き気をもよおす傲慢さはどこから来るか
国連安保理決議2122号
半世紀前の米大使館書簡
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by bekokuma321 | 2015-08-30 10:35 | 紛争・大災害

c0166264_19195958.jpgアフリカから明るいニュース。ケニア内閣閣僚18人の6人、すなわち3分の1は女性となった。同国史上初の快挙だ。

報道によると、ケニアは、憲法81条bで「公的機関の選定において、同じ性が3分の2以上をこえてはいけない」とうたっているという。

6人の女性は、外務大臣、防衛大臣、権限委譲・計画大臣、土地・住宅・都市計画大臣、東アフリカ政策・観光大臣、環境・水・資源大臣に就任する。

とはいえ、ナイロビ大学教授ののマリア・ウンゾは、こう警告する。

「女性大臣が増えようとも、ありとあらゆる面で女性は男性に遅れています。女性は、技術、債権、教育に容易に近づけないのです。よって、女性は永久に男性よりも不利な地位に置かれており、家事手伝いや行商など正規の経済活動にのらない仕事で生きながらえるしかないのです」

「政治分野のリーダーに女性が増えるだけではダメで、社会のあらゆる部門のリーダーに女性がつかなければなりません」

また、ケニア女性政治連盟の代表であるワムブイ・カニュイは、こういう。

「国家レベルでは、女性の代表は推薦できるところにきましたが、さらに、草の根の分野に女性代表をもっと増やさなければなりません。国の指導者が、女性の力を信じたことと、草の根とではまったく話が違います」

平等社会への不断の闘いに、脱帽。

◆Kenyan Women to Break Glass Ceiling in Cabinet
http://www.ipsnews.net/2013/05/kenyan-women-to-break-glass-ceiling-in-cabinet/
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by bekokuma321 | 2013-05-10 19:29 | アジア・アフリカ

c0166264_17123399.gifアフガニスタン憲法第22条には、こんな男女平等の権利が明記されている。

「アフガニスタン国民、すなわち、男性または女性を問わず、法律の下で平等な権利と義務を負う」

この文章が憲法に明記された背景には、暗殺をも恐れず、正義を貫きとおした一人の女性がいる。その女性の名は、マラライ・ジョヤ Malalai Joya。

その人権活動家マラライ・ジョヤが、もうじき来日し、全国で講演をする。10月16日から29日まで。

「絶え間ない戦乱の中で多くの人が貧困と飢えにあえぎ、女性が無権利状態におかれたアフガニスタン。こうした状況を打開するには、子どもたちが教育を受け、自分の権利を知り、権利のために立ち上がることだと彼女は信じている」(川崎けい子『週刊金曜日2011.10.7』p33)

詳しい日程・問い合わせはRAWAと連帯する会 http://rawajp.org/

http://www.guardian.co.uk/profile/malalai-joya
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by bekokuma321 | 2011-10-07 17:10 | アジア・アフリカ