ドイツ女性への暴力事件

FEM-NEWSは、新年早々、残念ながら暗い事件から始めなければならない。

報道によると、大晦日から元日の夜、ドイツのケルンにおいて、アラブ人・北アフリカ人と見られる男性たちによるドイツ女性に対する性暴力・強姦・強盗事件が起こった。事件は379件に上り、容疑者の大半は難民申請者と不法移民が占めていたとされている。

現在捜査中らしいが、警察は、事件の40%は性暴力であり、被害者の多数は10代と20代前半のドイツ女性だったという。

2016年1月5日、女性300名が犯行現場そばのケルン大聖堂前で抗議デモをした。ZDF(ドイツ公共放送)が事件を報道したのは非常に遅く、事件後5日経ってからだった。ZDFは大勢の女性が抗議を行っているにも関わらず事件について速やかに報じなかったことを詫びた。

ケルン初の女性市長ヘンリエッテ・レーカーは緊急会見で、暴力事件と難民を結びつける理由はまだないと述べた。彼女自身、10月の市長選直前、ドイツの難民政策に不満を持つ男性に暗殺されかかったが、当選後も難民受け入れに寛容な姿勢を堅持している。とはいえ、女性の行動を縛るような発言をしたことが、ドイツ女性たちの怒りを買った。

欧米の大晦日は、私の知る限り、親しい人や友人たちが集まって、シャンパンをあけて大騒ぎをする。カウントダウンが終わると、「新年おめでとう!」と、だれかれなく抱き合いキスをしあう。きっと、ドイツのケルンでもそうだったのではないか。

そんな楽しい夜に悪夢は起きた。女性への暴力根絶は、世界中が真剣に取りくまなくてはならない大課題だ。難民問題にさわるかもしれないと、軽視されてはたまったものではない。

こうした女性への暴力事件をうけて、ノルウェーにおける女性への暴力を減らすための難民・移民教育が注目されている。

ノルウェーの女性の多くは、自分の好きな格好をして自分の好きな時間に自由に行動する。異性にも同性に対すると同様、女性のほうから話しかけることも多いし、性にまつわる冗談も軽く言い合う。セックスするかしないかなどと関係なく、知り合った男女が同室に宿泊することもある。

そのような女性の多い社会に、ベールをかぶっている女性しか知らない国から若い男性が、放り込まれたらどうなるか。

たとえば、ノルウェーには1987年から、難民移民への受け入れセンターとなっているHeroという会社がある。2010年から、北海油田関連産業で働くために移民男性が多くやってくるスタバンゲルにおいて、研修プログラムが行われている。専門機関と連携をとりながら、ノルウェー文化や法律をテーマにセクシュアリティを強調した対話中心のグループ研修を行って、成果をあげてきたとされている。

これについては、さらに調査して、紹介したい。

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                ▲2015年暮れのローマ(上の事件とは関係ありません)


Cologne New Year violence cases up to 379
Germany after the sex attacks: fences are going up and the mood is ugly
Emma:Denn wir sind kölsche Mädchen...
Classes for minority
Norway Offers Migrants a Lesson in How to Treat Women
ノルウェーの強姦対策
夜を取りもどせ「不安から行動へ」
イスラム教生徒の男女別教育は許されるか否か
ノルウェー選挙:性差も肌の色も越えて
ソマリア女性のソマリア移民社会批判
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by bekokuma321 | 2016-01-11 02:01 | ヨーロッパ

女性自衛官の人権裁判を支援する会からの一報によると、
国側が控訴を断念したという。本当におめでとう! おめでとう!

これを機に、一日も早く雇用機会均等法を改正し、セクシャルハラスメントはしてはならないという
禁止規定にすべきだ。日本の法律では、いまだにセクシャルハラスメントを明快に禁止していない。
それが最大の問題。

このような事件が二度と起きない職場にする責務は、まずは政府にある。にもかかわらず、行政は
企業側の顔色ばかり気にして、女性への性暴力禁止を法制化しない。また国会議員も、こうした人権侵害に鈍感で、法改正に動こうとしない。政党が政策の最優先課題としてとりくむならば、法改正は明日にもできるはずだ。

支援する会の声明文を下に掲げる。

■7月29日札幌地裁判決の確定にあたって

勝訴判決が確定しました。

原告、そして、今日までこの裁判と原告を支援し続けてくださった皆様とともに、こ
の喜びを分かち合いたいと思います。支援し続けて下さった皆様、本当にありがとう
ございました。

提訴から3年3ヶ月、事件が起こってから3年11ヵ月、原告にとっては本当に長い
時間でした。辛抱強く、原告に寄り添い、真実を明らかにしていった弁護団の努力に
は、心からの敬意を表します。

そもそもあってはならない事件が起こった上に、自衛隊は、被害者である原告に対し
て保護・援助を怠ったばかりか、退職を強要するなど、二次被害及びパワーハラスメ
ントまで生じさせました。被害者が裁判に訴える以外に、性の尊厳、人権の回復を求
める方法は残されていませんでした。

現職のまま提訴した原告に対し、自衛隊はいじめや嫌がらせを繰り返し、ついには任
用を拒否(解雇)し、自衛隊から追い出しました。

数々の困難に直面し、幾度もめげそうになりながら、今日まで自分の足で立ち続けた
原告の勇気と頑張りに、私たちは心からの拍手を送ります。そして、原告(被害者)
の言葉に、きちんと耳を傾けて下さった判決が今日、確定し、本当に報われたという
思いで一杯です。

提訴後、原告や支援する会には、たくさんのメッセージが寄せられました。その中に
は、自分も同様の被害にあったというものも多く、自衛官や元自衛官という方々から
も多くのメッセージが寄せられました。原告の事件が、氷山の一角であることは、そ
うした事実からも明らかです。

精神的にも深く傷つけられる性暴力の被害者にとって、自ら声を上げ、立ち上がるこ
とは、途方もない勇気とエネルギーを必要とします。

被害者にそのような過大な負担を強いることが決して繰り返されぬよう、そして何よ
り、二度とこのような事件を起こさぬよう、国と自衛隊には、今回の判決を真摯に受
け止め、実効ある措置をとることを強く求めます。

事件当時20歳だった原告は、今年24歳になりました。彼女の二十代は、事件と裁
判に翻弄され続けてきましたが、今日の勝訴判決の確定で、ようやく若者らしい時間
を過ごし、新たな未来へ歩み始める条件が出来ました。

ご支援いただいた皆様には、今後とも、原告を温かく見守り、支えていただければ幸
いです。

今日、確定した判決が、同様の被害に苦しむ方々にも、どうか力となりますように。

2010年8月12日

女性自衛官の人権裁判を支援する会
共同代表 竹村泰子・清水和恵・影山あさ子
http://jinken07.dtiblog.com/ 
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by bekokuma321 | 2010-08-12 17:36 | その他