c0166264_11421172.jpg8月7日、宮城県の村井嘉浩知事は、「8月末には、壇蜜さんにわざわざ宮城におこしいただいてプレゼントキャンペーンを行うことになっている」として「今後も配信を続けたい」と公言した。

県知事の発言は、全国フェミニスト議員連盟による観光PR動画への抗議と即時停止を求める要請を受けて、行われた。同連盟は、「女性は、男性の性的欲求を満足させ男性に奉仕するために存在するものだとする性差別的思い込み」でつくられているとし、「公の機関が公金でつくるものではない」と主張。しかし、宮城県知事はまったく意に介さなかった。

問題の動画は、7月5日から始まり、8月現在も流されている。宮城県に寄せられたメールや電話の9割が批判的な意見だったという。また宮城県の全女性県議からも抗議が寄せられている。全国フェミニスト議員連盟が村井知事に出した要請書は以下。

■■ 動画「涼・宮城の夏」に抗議し、即時配信停止することを求める要請書 ■■ 

仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会
会長・宮城県知事 村井嘉浩様

私たち全国フェミニスト議員連盟は、「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」におけるPR動画「涼・宮城(りょうぐうじょう)の夏」に対して、抗議ならびに即時配信停止要請をいたします。

この動画は、伊達家藩主末裔役の女性(壇蜜さん)に、「殿方に涼しいおもてなしをすること」が使命だと言わせて、男性(ぬいぐるみ)を誘わせます。着物姿で正座した女性は、寝そべる男性をなでまわします。「(みやぎ)いっちゃおう」という女性の台詞の語尾「お、お、お」という発音とともに、女性の半開きの唇のみがアップにされて、男性が鼻血を出します。「よくじょう」としか聞こえない言葉がかぶります(竜宮城からつくった涼宮城をあえてこう発音させたのだろう)。その後も似たような性的描写が繰り返されます。

私たちは、この動画は、ジェンダーの感受性に著しく欠けた表現であり、復興関連予算2300万円という公金を使って県が作成公開する広告にふさわしくないと考えます。すなわちこの動画は、男性の性を満足させるための表現を明示・暗示することによって男性観光客を引きつけようという意図のようにしか見えず、客の多くを占めるだろう女性に不快感を抱かせます。また多くの男女平等を求める男性にも侮辱的でさえあります。さらに宮城の観光資源を男性の性を満足させる商品として描くことは、宮城の歴史・文化に貢献してきた女性たちに違和感を覚えさせる表現だと断じざるをえません。ひいては、少年少女にも性役割や性について偏った情報を与えかねないと考えます。

一方、報道によると、宮城県河端章好副知事は、「動画に問題はなく、県の男女共同参画推進条例の基本理念に反したとは考えていない」との認識を示し、宮城県村井嘉浩知事は、「可もなく不可もなくというものは関心を呼ばない。賛否両論あることは逆に成功につながっている」と続行を表明しています。しかしながら女性は、男性の性的欲求を満足させ男性に奉仕するために存在するものだとする性差別的思い込みをなくすことを期待されている公的機関が、そうした思い込みを土台にした動画を作成・広報し続けるのは、言語道断です。

この宮城県のPR動画ならびに、批判を受けた後の県の対応に対し、私たちは、抗議の意を表明し、本動画の配信の即時停止を強く求めます。また今後、このような動画が流されないよう、県幹部ならびに職員は、抗議した宮城県議などの趣旨に耳を傾けるとともに、「国連第4回世界女性会議行動綱領234条~245条「J項女性とメディア」を研修することをここに要請いたします。
以上

全国フェミニスト議員連盟
共同代表 ひぐちのりこ(宮城県仙台市議会議員)/日向美砂子(東京都小平市議会議員)
事務局 小磯妙子(神奈川県茅ヶ崎市議会議員)


c0166264_1210999.jpg抗議要請は、全国フェミニスト議員連盟のメンバーである樋口典子仙台市議(共同代表)、伊藤美代子山形市議、岩佐孝子宮城県山元町議3人が、直接、宮城県に出向いて行った。

伊藤美代子市議は経済振興観光部部長に「男目線だ。制作過程は男性ばかりだったのではないか」と質問したら、「女性もはいっているように思います」とあいまいな答えだった。「やばいのではという意識はなかったのか」には、部長は答えはなかったという(写真は、経済振興観光部部長に要請文を手渡す3人)。【写真提供:樋口典子】


女性議員連盟が動画配信停止要望(NHK)
<壇蜜さん動画>全国女性議連が配信停止を要請「公金で制作すべき内容ではない」
(河北新報)
女性は男性に奉仕する者と決めつける宮城PR
仙台市地下鉄のポスター
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by bekokuma321 | 2017-08-09 12:30 | その他

被災地宮城在住の友人、佐藤進さんからのお便りです。現地の様子がよくわかります。東京で前と変わらない生活を続けられる私は、何かとても申し訳ないような気持です。

■ 皆さんへ(21/3/2011)  進 佐藤

私は、今、義姉と共に3人で生活をしています。我が家の地域は、当初から水道は使用でき、電気とガスがありませんでした。今日現在は電気が通じ、燃料(灯油・ガソリン)が不足していますので、狭い部屋にかたまり、食糧を持ち寄り共同の食事(義姉の家はガスが供給されていませんが、私の家は電気調理です)を共にしている毎日です。

何とか毎日の食事はクリアーしています。台所にある食材をチェックしてみると、意外と相当数の多様なものがあることにきづきました。それらを元にして工夫して食べています。野菜の確保が困難になっています。生活物資を購入するために、何時間も行列に並び、時間制限で買い物する状態が続いています。まだ車にガソリンが残っているので、野菜を求めて農家の直販所に行き、数点の野菜を買うことができました。

因みに、野菜の値段は、大根250円、ホウレンソウ150円、ニンジン等は200円という値段です。(昨日は、キャベツ1個が400円でした)。ガソリン不足は深刻で、途中で見たガソリンスタンドには、灯油缶を持った人々、ガソリンをタンクで購入したい人々、そしてガソリンを車の入れたい人の人の列が3列になって長蛇の列を作っていました。

地元紙の報道写真は、連日避難所や三陸沿岸の悲劇(石巻市の大川小学校は、児童の大半が津波に吞まれ、職員も13人中10人が行方不明と)を伝え、地元局のニュースでもあらゆる物資の不足を伝えています。仙台市内は一部を除き避難所も減少化傾向です。避難所への物資も余裕がある状態と言えます(避難所が閉鎖される前日には、物資が余っているので物資の配給を断りました。しかし閉鎖当日は、市からの灯油の配給と自衛隊による配給があり、受け取るだけになっていました)。

私がボランティアに通っていた学区の小学校の避難所も18日に閉鎖され、最後に残った人は、地域の市民センターに移動しました。しかし、まだまだ仙台市内では、数多くの人が避難所生活を続けています。

詳しい報告は別の機会に譲りますが、最後に私の学区の避難所には南相馬市から、つまり福島からの避難してきた人々が15名前後いました。仙台市は福島や県外から避難してきた人々を一か所に集約しています。戦災復興記念館です。

私は、石巻などへボランティアに行きたいのですが、なにせガソリンがありません。今考慮中です。

茨城県に住んでいる旧い友人が、初任地の学校がある宮城県気仙沼唐桑町小原木に、知人を救出するために来仙し、気仙沼に向かいました。みんな何かをしようとしています。私は、被災地情報に涙している日々が続いています。       (とりあえすここまで)

◎「NO NUKES ASIA FORUM JAPAN」(ノーニュークス・アジアフォーラムJAPAN) 
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/index.htm
◎11.3 福島原発事故(広瀬隆)
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/109a.htm

読むことをお勧めします。これが伝えたいことです。


(編集部より:佐藤進さんは元教員で「教育労働ネットワーク」の頼もしい担い手。仙台で2回裁判報告会企画してくださいました。
http://fightback.fem.jp/flyer-08_3_1_sendai.html
http://fightback.fem.jp/flyer-06_3_4sendai.html
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by bekokuma321 | 2011-03-23 03:13 | 紛争・大災害