展覧会「嫌な女」

展覧会「嫌な女」が1月12日からニューヨーク市など全米でスタートした。

c0166264_1562832.jpg


「嫌な女」は、アメリカ大統領選のテレビ討論会で、トランプ候補がクリントン候補に向かって言い放ったことばだ。

ネットで録画を視聴したが、トランプ候補は、正確には「なんて嫌な女だ」と言った。クリントン候補が、富裕層に増税をして社会保障にもっとお金を回すべきだ、と提案している真最中のこと。トランプ候補は、クリントン候補に最後まで言わせてなるものか、とかぶせて言ったのだ。

聞きしにまさる性差別主義者だ、とわかった。

この討論会以降、アメリカでは、クリントン候補を援護するツイッタ―が増えて無数の女たちが、「私も嫌な女だ」と宣言しはじめた。その1人は、「嫌な女 Nasty Women Vote」と書いたT-シャツを制作・販売したという。大統領就任式にあわせて、女性たちのデモ行進も予定されていて、その数、ウン十万人に上るらしい。

さて、展覧会「嫌な女」は、そうした女性の怒りを芸術で表現しようというプロジェクトだ。同ホームページによると、「女性の権利、個人の権利、妊娠中絶の権利を奪い取られそうになっている『いやな女』に連帯して企画された展覧会」。トランプ大統領就任を前に、これらの権利を守っている組織を支援するために「寄付を募る目的」も持っている。

ニューヨーク市だけでなく全米各地で同じ目的の展覧会がいっせいに開かれる予定だ。賛同する芸術家は、今のところ700人以上にのぼるという。アメリカ女性のファイトバックの速さ、巧みさには、ホントに脱帽する。ホ―ムページをのぞいただけだが、実際に行って見てみたいものだと思う。

Nasty Women Exhibition
facebook_nasty women project
「嫌な女はどこにでも行ける」  
[PR]
by bekokuma321 | 2017-01-14 15:28 | USA

アメリカ大統領選の結果に怒りがおさまらない。次期大統領は、徹底した差別主義者だ。その彼に誰より先に思いっきりしっぽを振ってアメリカまで飛んで行った日本の首相。さらに怒りがわいてきた。

大統領選の真っ最中、テレビ討論会で、共和党のトランプが、民主党のクリントンの発言をさえぎって、こんな横槍をいれたーーー「なんて嫌な女だ」

その昔「嫌な女」呼ばわりされたことがある私は、トランプのような男性から「嫌な女」と言われるのは勲章かもしれない。そんな気分にもなって討論を聞いた。そして思い出したのが、このポスターである。
c0166264_21194322.jpg

「いい女は天国に行ける。でも嫌な女はどこにでも行ける」(三井マリ子意訳)。

作者も作成年代も発行元も不明。所持していたのは親友のノルウェー人マグニ・メルヴェール。先々週も、私はノルウェーの彼女の家に投宿したのだが、今もバスルームの壁に飾られてあった。

マグニは大学卒業後、ノルウェーの中都市エルヴェルムにある図書館で司書をしていた。1986年夏のこと、オスロ大学で開かれた「国際フェミニスト・ブックフェア」で、このポスターを見つけた。

国際フェミニスト・ブックフェアは、1984年ロンドンで初めて開かれ、続く2回目はオスロ。オスロ大学キャンパスを使って1週間催された。

女性によって書かれたありとあらゆる本が世界中から集められて、展示販売された。「女性解放と表現」をテーマのセミナーや、世界中の著名なフェミニスト作家を囲んでの、作品を論じ合う講座も設けられた。マグニが今でも忘れられないのは、エジプトの作家ナワル・エル・サーダウィの話だ。

サ―ダウィの話を聞いた後、マグニはこのポスターを買った。なぜか。その答えは、「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」嫌な女はどこにでも行ける(国際フェミニスト・ブックフェア)

アメリカ大統領選と「嫌な女」
[PR]
by bekokuma321 | 2016-11-18 21:30 | ヨーロッパ

昨夜、アメリカの友人からメールがきた。

「この1年間、心臓がつぶれそうな思いですごしてきました。あの男性は、へどが出るような生き物です。万が一、彼のような人種差別主義者、性差別主義者、同性愛差別主義者、白人至上主義者の男性が大統領に選ばれたなら、アメリカというわが祖国を心から心から恥ずかしく思います。11月9日、史上初の女性大統領を選んだ国で、朝を迎えられますように」

下の新聞記事は、先月、3回目の討論会で、共和党候補ドナルド・トランプが、民主党候補ヒラリー・クリントンに向かって、「なんて嫌な女だSuch a nasty woman」と言ったとき、一気に書いた。クリントンは、「富裕層に増税をして社会保障にもっとお金を投入すべきだ」、と討論会で提案した。その最中だった。トランプは、最後まで彼女に言わせてなるものか、とかぶせた。下の記事テーマは大統領選に関係ない。

 
[クリックすると大きくなって読みやすくなります]

明日はアメリカ大統領選投票日だ。これでテレビをつけたら下劣な差別語をはく男性の顔が飛び込んでくることもなくなる。とはいえ、まだ結果はわからない。

3回目の討論会で、彼は司会から「選挙に負けたら、それを認めるか」と聞かれて、最後まで「認める」とは言わなかった。彼が絶対に負けたくない相手は「オンナ」なのだ。「オンナ」に負けるなんてことは、最大の恥辱であり絶対に認められない。それが、性差別主義者の性差別主義者たるゆえんだ。

それにしても2大政党のひとつが、大統領という最高権力者に、彼のような人物を選んだアメリカという国。その底流には、どうにもならならないほどの極端な格差社会があるという見方は、あたっていると思う。
[PR]
by bekokuma321 | 2016-11-08 20:41 | USA