ノルウェーの最高裁長官に初めて女性が就任した。

ト―リル・マリエ・ウイエ(Toril Marie Øie、55歳)。第20代長官となる。2004年から11年間、最高裁判所判事を務めて、最高裁長官に応募した。

ノルウェーの報道によると、昨年から、最高裁長官には何人もが応募し激しい競争が展開されていた。その最終選考に残ったとされる6人のうち、唯一の女性候補だったという。

「最高裁に、彼女の持っている傑出した専門的資質と優れた個人的資質が必要です。最高裁長官は、国のもっとも重要なポストのひとつです。最高裁判の次期長官にト―リル・M・ウイエが選ばれたことをとても喜んでいます」と法務大臣がコメントした。

ノルウェーでは、学校の校長や、会社の幹部、副市長などすべてのポストが公募である。知ってはいたものの、最高裁長官のポストまで公募であることを知って、あらためて、その開かれた社会に魅せられた。

ところが、ところが、ノルウェーの報道には、最高裁長官は選出決定過程がオープンではない、ポスト決定には政治的意思が働いている、などの批判が掲載されていた。このメディアの厳しい目が、社会を開かれたものにしているのだろう。

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▲ノルウェー国会

Øie ny høyesterettsjustitiarius
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by bekokuma321 | 2016-02-28 23:36 | ノルウェー

道府県議 政党別男女比

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昨日、FEM-NEWSで報道したように、全当選者2284人のうち、女性は207人だった。前回に比べて27人増えたとはいえ、9.06%。1割に満たない。

女性は、有権者の5割を超えるのに、代表はわずか1割という希少存在だ。では、数少ない女性道府県議は、どの政党に属しているのか。

政党別に男女比を棒グラフに出してみた。青が男性、赤が女性。青対赤の比率は、次のようになる――自民 97対3、維新 96対4、 無所属 91対9、 その他・諸派 91対9、公明 91対9、 社民 84対16 、 民主83対17、 共産 48対52。

共産党は、女性立候補者が多かったうえに選挙で大健闘したため、女性県議が男性県議より多くなった。おみごと! 

他の政党も共産党並みに女性を擁立したら、日本だってフランス県議会のような男女半々議会も夢ではない。


c0166264_12274871.jpg無投票当選、議員の5人に1人
女性わずか1割_2015道府県議会選挙
フランス県議会、男女半々に
フランスの政党交付金は男女平等化資金に
男女ペア候補がつくるフランスの男女平等議会
政治は男のものではない
アテネ宣言

[写真:125年前のノルウェー女性運動家ギーナ・クローグの言葉「必要なのはもっと多くの声ではなく、これまでとは別の声だ。男性の声は、もう永久といっていいほど十分だからだ」。ノルウェー国立女性博物館で接写]
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by bekokuma321 | 2015-04-14 10:05 | その他

国連防災世界会議と女性

c0166264_1251432.jpg仙台で、第3回国連防災世界会議が開かれている。

国連事務総長特別代表(防災担当) マルガレータ・ワルストロム(注)は、「世界の防災における女性の果たす役割の重要性」を、こう述べている。

「女性の実績と経験が全く有効に活用されていない実態があった」
「男性偏重ではなく男女バランスのとれた会議ブログラムにすべき」
「女性たちは組織の運営、地域貢献などに重要な役割を担っているが、しかし指導的役割についていない」

本当に同感だ。女性の意見がもっと原発政策に反映していたら、こうもやすやすと原発再稼働とはならなかっただろう。日本の防災政策ににジェンダーの視点を入れなくては持続可能な町づくりはできない。

では仙台の会議ではどうだったか。

c0166264_13213351.jpgその観点から、宮城県加美町の伊藤由子議員は、3月14日(土) 同会議で報告した。彼女は加美町議会たった1人の女性議員。

(スピーチ草稿は左下Moreをクリック)

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by bekokuma321 | 2015-03-15 12:54 | 紛争・大災害

12月18日「小選挙区制は女性の声を捨て去る」における円グラフと表の一部を訂正いたします。

自民党の女性当選者は、小選挙区16人、比例区9人です。その数字を逆に記してしまいました。その結果、比例区当選者は実際より多くなりました。全国フェミニスト議員連盟の竹花郁子さんはじめ読者からのご指摘に心から感謝申し上げます。円グラフとそのもとの表の一部を訂正し、心からお詫びいたします。

小選挙区は女性を捨て去るシステムだという主張や根拠に間違いはないため、本文に訂正はありません。(2014.12.21 FEM-NEWS)

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比例区があってよかった。自民党以外のほとんどの政党は、比例区があったために女性の当選者を出すことができた。

小選挙区は、1票でも多く票を集めた人だけを当選させるシステムだ。それ人以外の候補者に入れた票は全部死票になる。1番を決めたら、2番以下はポイと捨て去るというわけだ。

だから、小選挙区制選挙は、民意を反映しないひどいシステムだ。

つくったばかりのグラフを見てほしい。もしも比例区がなかったら、公明党、共産党、維新の党は、女性議員をひとりも誕生させられなかったことを示す。小選挙区制では、多様な民意、とりわけ女性の声が見殺しにされてしまう。

1強多弱は非民主的だと批判する声は多い。なら、それを生み出す小選挙区制を批判すべきだろう。小選挙区制をなくして比例代表制選挙にするしかない。それなのに、国会には、比例区の数を削減したいといっている政党が多いという。自分で自分の首をしめるようなものだと、思う。

今回、衆院選に当選した男女比は91%対9%。女性は1割もいなかった。卒倒しそうなほど惨めな数だ。

しかし、この9%でさえ、もしも比例区がなかったら6%か7%に減っていただろう。女性の多くは、比例区があったおかげで、議席を確保できたのだ。

▼小選挙区全当選者のうち女性は6% (赤:女性、青:男性)
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▼比例区全当選者のうち女性は15% (赤:女性、青:男性)
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▼女性当選者45 人。そ6割は比例区で当選 (赤:比例区、青:小選挙区)
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▼自民党でも女性の4割は比例区で当選 (赤:比例区、青:小選挙区)
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▼民主党では当選した女性の78%が比例区で当選 (赤:比例区、青:小選挙区)
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▼維新・公明・共産の女性当選者はすべて比例区 (赤:比例区)
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日本の今の選挙制度は、「小選挙区比例代表並立制」と呼ばれる。小選挙区と比例区が互角のように聞こえるが、基本は小選挙制だ。

『この国の政治』(石川真澄著、旬報社刊)によると、ドイツでは、第二次大戦後、日本の選挙制度のような小選挙区比例代表並立制が、国会に2度提案され2度とも「否決された」。その理由は、「不公平な選挙制度だから」、だったという。小選挙区制は、「民意をひどく歪めた政党の勢力分布をつくってしまう、非常に悪い制度」(石川真澄)なのだ。多くの国々で比例代表制選挙なのもうなずける。

今回、自民党の比例代表得票率は33.1%にすぎなかった。投票率が53%と低かったが、それを加味すると、17%の人しか自民党を支持していない。そんな自民党が国会の議席の61%(475議席中291議席)を占めた。人口の半分を占める女性はわずか45人で10%にも満たなかった。なるほど、こりゃおかしい。石川真澄は正しい。

小選挙区制、反対! 女性にやさしい比例代表制、賛成!

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比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
政治は男のものではない
日本の女性国会議員、189カ国中163位
男女平等なくして民主主義なし
女性議員を増やすために ~ノルウェー選挙に学ぶ~
原発事故から考える民主主義
男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
女性の約7割、原発NO!
男女平等を嫌う反動勢力の実像
比例区削減案に反対します!
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by bekokuma321 | 2014-12-18 12:28

原発推進へ女性懐柔策

朝日新聞2012年1月22日記事『原発国家』を友人が郵送してくれた。『原発とメディア 容認の内実』連載の67回~70回と、ともに。どちらも見逃していた。

下記は、「女を恐れた原子力村」という大見出しの『原発国家』(高橋純子)の記事。1984年、原発反対は、女性48%、男性33%、原発賛成は、女性23%、男性47%だった。日本の反原発運動を支えていたのは女性たちだ。だから「懐柔策」をとった。

現在、同じ朝日の世論調査で、原発反対、女性65%、男性49%だ。
http://frihet.exblog.jp/17200209
 
さあ、どんな「懐柔策」がやってくるだろうか。

■ 朝日新聞 原発国家  女を恐れた原子力村 ■

女性“懐柔”策

女性が動くとき、「反」は「汎」になる。米国の水爆実験で第五福竜丸が被曝した1954年、主婦らがあげた 原水爆反対の声は瞬く間に広汎な支持を得て3千万超の署名を集めた。女性を懐柔するため、原発推進派が 打ち出したのが「家事負担の軽減」だった。

《家庭生活にも夢をはこぶ 原子力の平和利用》

原爆投下から11年後、56年8月6日付読売新聞はこんな見出しの記事を載せた。「(原発で)安い電気がふ んだんに使える。(略)朝目をさますと自動的に朝食の用意ができ上がっていることぐらいはそれこそ朝飯前、 主婦の仕事が軽減される家庭の自動化は、どこまで進むか想像もつかない」 

物理学者や小説家も「冷蔵庫や洗濯機がジャンジャン使える」などと発言。推進派だけではない。女性誌研 究家の加納実紀代によると、55年にスイスであった世界母親大会の準備会でキュリー夫人の教え子である 国際民主婦人連盟会長のコットン夫人は熱弁をふるった。「原子力の平和利用を発展させることを全力あげて 支持します。(略)とくに母親の毎日の仕事はとても楽になるはずです」

沈静化していた日本の反原発運動は、86年のチェルノブイリ原発事故で再び盛り上がる。朝日新聞の世論調査(以下・朝日世論)で原発について女性の「反対」が「賛成」を上回ったのは84年。86年には反対48%、 賛成23%と差が開いた。男性は賛成47%、反対33%だった。

(略。全文はMoreをクリック)

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by bekokuma321 | 2012-02-19 12:43 | 紛争・大災害

c0166264_227741.jpg中東のイエメンで、サレハ大統領への反政府デモが続いている。

その中で、数千人もの女性たちが、「私たちは黙ってはいない」と、反政府デモに加わったことはあまり知られていない。BBCによると、女性たちの行動は、「抗議に参加する男女はイスラム法に違反する」と大統領が言ったその翌日のことだった。

イエメンで、史上初の反政府デモが起きたのは3カ月前のことだ。失敗に終わると誰もが思っていた。チュニジアやエジプトとは異なり、人口の半分を動かすことなど不可能だからだ。しかし、こんな疑念は吹き飛んだ。

BBCによると、サナー・チェンジ広場の真ん中のテントに腰をおろしたタワクル・カルマンは、驚きの声をあげた。

「想像すらできません。イエメンでは、女性が7時を過ぎたら家を出ることが禁止されているのですよ。それなのに見てください、女性たちは、今ここで寝泊まりしているのです」

カルマンは、この3ヶ月間、牢獄に入れられ、殴打され、政府メディアからは屈辱に満ちた報道をされた。この悲劇は、逆に彼女の名をイエメン中で知れ渡らしめ、その結果、多くの女性たちの希望の星となった。

c0166264_2241463.jpg「これは私が抱く夢をさらに超えた夢です。私は女性たちを本当に尊敬します」と彼女は語る。想像を絶するほどのたくさんの女性の参加は、サレハ大統領の過去30年間の圧政に対する、底知れない不満の表れでもある。

中東の革命は女性の参加により真の社会変革に近づいている、と思う。


http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-13140438
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-13107553

写真はBBC。黒いチャドルをまとった女たちがデモを続ける感動的なシーン。BBC特派員の視点に敬服する。
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by bekokuma321 | 2011-04-27 22:11 | 中東

c0166264_1353726.jpgエジプトの市民革命により、ムバラク大統領退陣表明となった。とはいえ、大統領の即時退陣を求める市民の勢いはとどまることがなさそうだ。

チュニジアに引き続いたエジプトの人民革命の報道には、市民の半分を占める女性の顔が見えない。海外特派員には男性が多く、その男性にジェンダーの視点が欠如しているからだろう。

c0166264_13535980.jpgしかし、インターネットやフェイスブックからは、警官に食ってかかる女性、こぶしを振り上げる女性、催涙ガスを浴びたのか苦しむ女性…が飛びこんでくる。女性たちの怒り、主張が洪水のように伝わってくる。


百聞は一見にしかず!下をクリックするとわかる
http://www.facebook.com/album.php?aid=268523&id=586357675&fbid=493689677675
http://www.youtube.com/watch?v=RtLJpzUp2Z8
http://www.doublex.com/blog/xxfactor/women-are-substantial-part-egyptian-protests

と、書いたところで、フェイスブックからル・モンドの記事が飛びこんできた。同紙は、フランスのメジャーなメディアだ。「チュニジア:普通の女たちの勇気」」という見出しで、チュニジア市民革命における女性たちの闘いが報道されている。

http://www.lemonde.fr/international/portfolio/2011/01/29/tunisie-l-heroisme-ordinaire-des-femmes_1472219_3210.html
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by bekokuma321 | 2011-02-02 13:47 | 中東

全米女性同盟NOWの代表が、オバマ大統領の一般教書演説を批判した。英語の草稿を要訳する。

◆女性にとってこそスプートニクの時だ◆

一般教書演説で、オバマ大統領は、アメリカは今、スプートニクの時だと強調した。大統領が星に到達しようとするように、全米女性同盟は、この国の女性たちもともに星に到達するようがんばることを誓う。

大統領は、研究開発部門に投資を増やし、エネルギー産業を増強、自然科学インフラストラクチャーを土台に、雇用を創出する、と語った。価値ある目標ではあるが、これらの分野は男性によって占められていることを忘れてはならない。これらの雇用創出を男女平等にするためには、STEM(サイエンスのS、テクノロジーのT、エンジニアリングのE、マスマティックスのM)など、なすべきことが多くある。。

たとえば「緑の仕事」を見よう。WOW(女性への広い機会を)によると、全女性の3分の2は、500の緑の仕事のわずか21種類にしか集まっていない。もしアメリカの未来を勝ちとろうというのなら、女性をその中に増やさずには、未来とは言えない。

経済復興によって、実は女性の仕事がなくなっている現実に気づいていない人が多い。NWLCの調査によれば、2009年から2010年にかけて、女性は、公務分野257000職種の99.6%を失ったのである。そして長期間失業に女性たちはさらに苦しんでいる。

私たち女性は、オバマ大統領が、社会保障制度を強化するといったことに元気づけられた。女性たち、とりわけ黒人女性たちは、社会保障を頼っている。退職後は、唯一の収入源という女性も多い。ビジネスではなく人々を助ける政府の施策に敵対する人ひとに立ち向かい続けてほしい。

「我々は大きなことを成し遂げる」と大統領は言った。アメリカならびに世界中の女性たちに雇用機会と、安心と、平等を保障すること以上に、「大きなこと」などあるというのだろうか。

http://now.org/press/01-11/01-26.html
http://www.wowonline.org/
http://www.nwlc.org/
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by bekokuma321 | 2011-01-27 17:39 | USA

ルワンダの奇跡

c0166264_034224.jpgルワンダは国会における女性の進出率が世界一である。2003年、全国会議員80人の中の女性は39人(48.8%)となり、スウェーデンを抜いてトップに踊り出た。

次の2008年選挙では45人(56.3%)に増えて、天の半分以上を女性が支えることになった。

国会だけではない。内閣の37.1%、知事の33.3%、裁判官は最高裁長官を含め35%が女性である。

1994年のジェノサイドで、夫や家族を殺害され、自らも強姦され、住居を失い、食料不足にあえぐ生活だ。トラウマに苦しむ女性も多い。識字率も低く、HIV・エイズ、マラリア、結核という感染症もまん延した。女性たちにとっては、政治どころではなかったはずである。いったい、ルワンダ女性に何が起こっているのか。

もっと読むには 「ルワンダの奇跡――女性進出いまや世界一!」
http://janjan.voicejapan.org/world/0901/0901296424/1.php

全国フェミ二スト議員連盟の1月24日のシンポジウムから、ルワンダに焦点をあててまとめたもの (写真はルワンダの報告をするアリス・カリケジ弁護士、撮影・高橋三栄子)
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by bekokuma321 | 2009-01-31 00:06 | アジア・アフリカ