タグ:女性ゼロ議会 ( 47 ) タグの人気記事

c0166264_18221052.jpg梅雨晴れの新緑まぶしい6月18日午後1時過ぎ、山崎たつえ松本市議運転の車で、三井マリ子、岡田夫佐子、私勝又みずえの3人は、筑北村を訪問した。

長野県には、女性ゼロ議会が21自治体もある。そのひとつがこの筑北村である。

筑北村は、6年すこし前、3村が合併して誕生したまだ新しい村である。当初4村での合併予定だったが、麻績村の途中離脱により、村内に飛び地ができたという。村行政に少なからぬ不便が生じたかもしれない。

筑北村役場は、2階建て、白一色の新しい建物だった。村長室に入室した。笑顔で迎えてくれた飯森村長は、定住人口の増加、産業の育成、健康寿命の延伸に重点を置くという。

女性議員がゼロである村議会を変えるため、次回2013年(平成25年)11月の選挙には、旧3村から1人ずつ女性候補が出てもらえるようにしたい、そのように陰ながら広報などで尽力したいとのことであった。筑北村の未来のために、人口半分以上の女性の活用は不可欠であり、ぜひ実現していただきたいと思った。

筑北村は人口5016人。高齢化率36%近く。地域食、伝統食つくりなどの分野で、女性が下働きながら活躍しているようである。しかし、旧3村に3ずつあった保育所、小学校を1つずつに減らされるなど財政健全化が進められる中、保育園長などの女性管理職が減らされている。

注目すべきは、国の施策である「地域農業再生プラン」の委員に少なくとも30%の女性枠がもうけられていることを筑北村も実行している点である。この枠組に女性が参画し、その傾向が他分野にも波及していくことが望まれる。それがひいては、女性候補誕生にもつながるひとつの道であろう。

c0166264_20195054.jpg山深い、農山村での女性議員誕生は、都会とは比較にならないほど困難なことがあるだろう。しかし、少子化が進み高齢女性率が高いこうした村にこそ、女性議員の働きが絶対に必要である。飯森村長の「次回には女性議員実現を」という、うれしい言葉に見送られ筑北村を後にした。

勝又 みずえ(全国フェミニスト議員連盟 女性ゼロ議会撲滅キャンペーン担当)

【写真上:飯森村長(前列中央)を囲んで。山崎松本市議(前列右)に大変お世話になった。6月18日、長野県筑北村村長室。写真下:筑北村役場前には車椅子対応のスロープもあった】


●●FEM-NEWSより●●
農林水産省の予算「地域農業マスタープラン作成事業13億9600万円」にはこうある。

「市町村等が、集落レベルでの話し合いに基づき、地域の中心となる経営体(個人、法人、集落営農)、そこへの農地の集積、中心となる経営体とそれ以外の農業者(兼業農家、自給的農家)を含めた地域農業のあり方(生産品目、経営の複合化、6次産業化)等を記載した地域農業マスタープランを作成するための取組に対して支援します」

末尾に、「地域農業マスタープラン作りのメンバーの概ね3割以上は女性」と書かれている。

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/budget/2012/pdf/b33.pdf
活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の確立を目指して
http://www.gender.go.jp/renkei/ikenkoukan/51/pdf/siryo3.pdf
[PR]
by bekokuma321 | 2012-06-24 18:18 | その他

長野県生坂村訪問記

c0166264_20441348.jpg6月18日、全国フェミニスト議員連盟の活動の一環で、長野県内の「女性ゼロ議会」を訪問するというので、それに同行した。

松本市の近隣自治体の「女性ゼロ議会」である筑北村と生坂村に出向き、村長や関係者と懇談した。地元松本市議会議員山崎たつえさんのお骨折りがなければかなわなかったと思う。

松本駅に下車し、バスに乗って松本市役所に到着。山崎市議の議員控え室に入室した。まずは、山崎市議の出席する建設委員会を傍聴。その後、松本市男女共同参画担当の女性職員から松本市の男女共同参画政策の説明を聞いた。

昼前、山崎さんの車に勝又みずえさんと三井マリ子さんと私が乗り込んで、いざ女性ゼロ議会の筑北村へ、と急ぐ。現地での昼食には間に合わないと判断し、途中のコンビニで昼食を買って、店の前でほおばる。ゆっくり噛み砕くいとまもないまま、面会時間に遅れまいと再び車に乗る。渓谷やトンネルを抜けての長距離ドライブだった。

最初に筑北村に訪問したが、そちらは勝又さんに任せ、私は次の訪問地・生坂村の報告をする。

(以下は左下Moreをクリック)

More
[PR]
by bekokuma321 | 2012-06-21 19:47 | その他

c0166264_11185449.jpg6月10日、東大駒場で、討論会「地方議会に女性を増やすには」が開催された。ゲストは山口県本郷村からやってきた勝又みずえさん。

主催は「女政のえん」。16回目の今回初めて聴衆が50人を超えた。勝又さんは、新しい歴史をつくったといえる。その勝又さんのこれまでの運動は、女性議員増につなげるヒントに満ちていた。聞き手は私、三井マリ子。

恵泉女子学園大学園芸科を卒業後、勝又さんは、長崎で花屋さんを開業し、20年間切り盛りした。1985年40歳を過ぎてから本郷村の入村募集を読んで、一家で移り住むことを決意。当時1700人ほどの過疎の村に移住した。

10年後の1995年、村の人たちから「議会に出てほしい」と懇願されて、村議会議員選挙に立候補。当選を疑わなかった。ところが、あけてびっくり。何と21票。落選だった。「応援します」と言った人も入れなかったのでは、と疑心暗鬼に。

1995年といえば国連世界女性会議の年。山口県代表の1人として選挙前から参加が決まっていた勝又さんは、北京に出発。落選の失意をかかえての渡航だった。知人の後をついて歩くだけ……その行きついた先で、全国フェミニスト議員連盟が、ワークショップを開いていた。「そこで、この女性と会ったのです」と、聞き手の私を指さして笑った。目の前の女性たちを見て「こうじゃなくっちゃ駄目だ」と納得。

再立候補。票を倍増し47票に。3度目のチャレンジでは59票まで増えた。しかし落選。わずか5票差だった。

その間、村には産業廃棄物処理場建設が浮上。反対運動の副会長として、山口県に請願を出し建設却下をさせた。後に本郷村は岩国市に合併。本郷村初の女性候補は、本郷村最後の女性候補となった。

このような「女性ゼロ議会」は、本郷村だけではない。日本の地方自治体の4分の1にのぼる。

村の選挙は、候補者の家が選挙事務所になる。そこに親戚縁者が集まって飲み食いするのが慣例。選挙期間中も、外は静かなもの。女性候補も初めてなら、手作り選挙カーで、村中を回って公約を演説して回ることも初めての光景。勝又さんにならって選挙カーを回して訴える候補者が出るなど、選挙方法にも影響を与えた。

3度の挑戦と、国際会議での経験から、「クオータ制」こそ女性議員増の鍵だと確信する。2年前、男女共同参画第3次計画に「クオータ制」が入った時、政党にクオータ制をやる気があるかどうかアンケートを出した(全国フェミニスト議員連盟として)。返事が来ない。電話をかけた。「クオータ? そんな言葉が入っている? 何かの間違いでは?」。自民はもちろん民主までクオータ制には全く関心がなかった。会場に参加していた山口県選出平岡秀夫衆議院議員秘書が返事に窮して「勉強させていただきます」と。

今年は、女性ゼロ議会の長崎県西海市を訪問。DV男にストーカーされていた女性の母と祖母が殺害された事件のあった市だ。事件後初の議会を傍聴した。驚くべきことに、そのDV事件についての関連質問はなかった。質問のテーマはいのししだった。女性の命よりいのししのほうが大事だと考える「女性ゼロ議会政治」を見た。

しかし、勝又さんの経験でわかるように、都会などを除いて女性の当選は困難だ。女性は立候補すら難しい。女性議員ゼロの町に住む橋本ヒロ子さんの母親を訪問して、町会議員立候補を考えた時の話を聞く。昔、彼女は、「婦人会に、町の助成を切る」と言われて断念したという。

相模原市議会改革にとりくむ赤倉さん(男性)、千葉県柏市の田口さん(男性)、『婦人公論』元編集長の湯川さん(WINWIN)、千代田区議小枝さん、埼玉県八潮市議矢澤さん、東京大学職員黒野さん、「女性企業家・リーダー名鑑」著者伊藤さん、会社のセクハラと裁判官の女性蔑視発言を訴えた夏井さん、横浜市議会を一人で傍聴し続けてきた女性、などなど、会場発言が続いた。

「クオータ制特区」の実行、地方選挙の比例代表制への変革、女性排除の区割り慣行の撤廃、女性の組織化、ひとりでも取り組む覚悟、雇用や教育の場での女性の意欲を削ぐ言動の根絶……など多くの提案があった。



◆6月10日女性ゼロ議会撲滅に命をかけて:勝又さんのトーク
http://frihet.exblog.jp/18050064/
[PR]
by bekokuma321 | 2012-06-11 11:17 | その他

東京都内で、岩国市本郷村を変えようとした女性、勝又みずえさんのトークがある。ぜひおいでください!

彼女は、農業をしながら、環境や生活を変えるために、村の掟やぶりをした。“女だてらに”に議会に挑戦したのだ。

村会議員選挙候補、たった一人の女性だった。立候補してみてわかった、日本の選挙の不思議・・・。勝又さんが経験した話は、日本の多くの村や町にある話だ。

日本の議会の約4分の1には、女性議員が誰もいない。今、勝又さんは、女性ゼロ議会をなくそう、政党にクオータ制を、とがんばる。

c0166264_20441694.jpg

[PR]
by bekokuma321 | 2012-06-02 21:03 | その他

勝又みずえさん(全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲プロジェクト)から、島原市訪問記が届いた。

■男女共同参加:市民向けの読みやすいパンフもなく、担当者名刺に記載もない■

3月9日、午後1時、女性ゼロ議会の島原市役所(写真)を訪問。さっそく受付で、男女共同参画を市民に知らせる広報誌かパンフを探した。しかし、どこを見ても、ない。

c0166264_14361279.jpg男女共同参画担当だという尾崎千華子さんが出てきて、「その手の情報誌は無い」という。それに代わるもの、と私に差し出したのが、分厚い冊子「2010年改定版島原市男女共同参画計画」だった。これは誰も読まないだろう、と思った。私は、「何かわかりやすいものが欲しかったのです。こういう立派な計画があっても、あることさえ知られてなかったら、実行も難しいですから」と、言った。

尾崎千華子さんの名刺には、「島原市長公室・政策企画グループ、政策振興斑」と記載されていた。たったひとりの男女共同参画担当職員の名刺にさえ、「男女共同参画担当」の文字は、ない。

私は、「ヌエックに行ったことがありますか」と尋ねてみた。すると「聞いたことはあるが、知りません」。いわば日本の女性センター中央本部ともいえるヌエックを知らないで、どう仕事をしてゆくつもりだろう。私は、先輩風を吹かせてこう強調した。

「自腹を切ってでも、行ってください、そして、次は市として島原市民を参加させてください。島原市民を本気で思うのであれば、市民に勉強して力をつけさせてほしい」

次に私は、3階の議会事務局を訪問した。議会事務局議事斑・大川洋さんに、持参した全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲のアンケートへの回答をお願いした。「わかりました、内容を他の部署にも確認して、後日郵送します」と快諾いただいた。

c0166264_1437131.jpg市役所を後にし、「寄りどころ」という島原市の観光行政の拠点に向かった。ここは私のなじみの場所だ。店番の春子さんと3人の女性が、ストーブを囲んでいた。私もその輪に加わり、いつしか話は男女共同参画へ。

年配の女性は、「島原で男女平等なんて・・」と言った。その彼女の言葉を受けて、私は思わずこう返した。「その“つけ”は島原の無人化となって現れるかもしれませんよ。今、『男女平等なんて…』というのであれば、そこは覚悟してくださいね」。

こうした「島原で男女平等なんて」と思っている多くの島原市民向けに、わかりやすいパンフレットがほんとうに必要だな~と思った。



さて今、私は、長崎県の2015年度までの「長崎県男女共同参画社会のすがた」という資料を見ている。そこには、一番上に「わかりやすい広報活動の推進」と明記されているではないか(上:クリックすると読めるサイズになる)。いの一番に明記されていることさえ、まったく実行されていないのだった。行政は作文は上手だと聞いていたことが、足で取材した結果、実によくわかった。

さらに「DVや性犯罪など女性に対するあらゆる暴力がなくなっています」と書かれているではないか(下)。仰天した。小さい字で「私たちが目指す男女共同参画・・・」とあるから、目標だと言い逃れるのだろうが、普通の人間が読めば、2015年までDVなどあらゆる暴力が根絶される、と読めてしまう。「あらゆる暴力がなくなる」--絶対にありえないことをよく書けるものだ。



計画初年度の昨年2011年12月、DVストーカー殺人事件が長崎県西海市に発生した。計画のスタート年から「長崎県男女共同参画社会のすがた」が、ぶち壊わされたのである。この殺人事件を引き起こした影には、DVやストーカーという深刻な問題に対する認識の欠如、それによる公的対応の甘さがあった。行政は、家族を殺害された被害者の無念をもっと真剣に受け止め、対策を必死にとるべきである。それなしに、「あらゆる暴力がなくなっています」などとノー天気なことを言うべきではない。

これ以上悲劇を生まないために、男女共同参画社会に向けて、もっと行政が、女性問題・女性政策に敏感になってほしい。行政が女性問題に敏感になるには、女性議員がいることが必須である。女性ゼロ議会が全市町村議会の25%もあることを恥じて、その解消に、ともに歩んでほしいものだ。

全国フェミニスト議員連盟の同志三井マリ子さん(FEM-NEWS編集長)は、「西海市や島原市まで行って、なぜ男性だけの議場の写真を写してこなかったのですか」と私に言った。

島原では市議会傍聴をしなかったので、議会の撮影をすっかり失念してしまった。

私の住む岩国市は傍聴直前に申請すれば、写真撮影は可能である。しかし、前回訪問した、女性ゼロ議会の西海市議会事務局は「議会傍聴席からの撮影禁止」だった。議会事務局によると、禁止の理由は、①議会中、議員の不都合な場面をとられて、それを世間にだされると、議員の人権侵害の恐れがある。②議会中、議員の発言などに興奮した傍聴人が、傍聴席から議員にカメラを投げつける危険性がある。

傍聴する市民を危険人物と想定して、議員の身を守るために作られた前世紀の遺物のような特殊な条例だと、私は考える。“市民に開かれた政治を”などと聞いたことがあるが、写真撮影禁止条例ひとつからして、その言葉は絵空事にすぎない。

c0166264_9551298.jpg勝又 みずえ 
全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲キャンペーン
ファイトバックの会@岩国
ファイトバックの会 http://fightback.fem.jp/

■女性ゼロ議会訪問記:長崎県西海市
http://frihet.exblog.jp/17660748/
[PR]
by bekokuma321 | 2012-03-19 14:31 | その他

女性ゼロ議会、長崎県西海市を訪問した勝又みずえさんから、報告が届いた。勝又さんは、園芸農業をしながら、全国フェミニスト議員連盟会員として男女平等運動にかかわる。

■DVストーカー殺人事件に全くふれなかった西海市議会

c0166264_1432453.jpg3月6日(火)、長崎県西海市を訪問し、女性議員が誰もいない議会の傍聴席に座った。日本中を震撼させた西海市DVストーカー殺人事件があったのは、昨年12月。その年度末の重要な3月議会だ。市民の代表者たちは、活発な質疑をするだろう…。この私の淡い期待は、見事に打ち砕かれた。誰一人質問する議員はいなかったのである。

この長崎県、全21自治体のうち7自治体に、女性議員がだれもいない。市だけ見ると市議会の30%以上に女性がだれもいない(13市中4市)。これは、全国ワースト2。その1市が私の訪問した西海市である。

c0166264_1441632.jpg西海市は、長崎駅前から、バスで約1時間半。議員定数20人、今回一般質問者は13人。行政側代表計21人に女性は3人いた。

西海市ならではの質問は、イノシシ対策問題だとか。岩本利雄議員はこの問題に終始し、「過去8回も質問してきたが、いまだに埒が明かない」と言った。

他の議員は、少子・高齢化による人口減少から発生する問題が目立った。幼児、子供、若者がいない。消防団員が少なく、消防団活動が厳しい。人口減による、幼稚園保育所、学校の統廃合、生活路線の赤字。さらに財政再建には職員をもっと削減しなくては。企業誘致に成功しても、稼動まで若者がここにいてくれるだろうか。重苦しさに満ちた西海市であった。

c0166264_1445612.jpg傍聴席は、出入りがあったものの、女性が私含めて2人、男性8人。その女性に、この市議会に女性が座る可能性はあるのかと聞くと「可能性はまったくありません」。余りにも悲しい答えであった。

西海市男女共同参画担当に向かった。平成19年9月、なかなか良い市民意識調査をしていたことを知り、男女共同参画を推進の方策があるかもしれないと思ったからである。

男性職員に「男女共同参画担当はどこですか?」と尋ねた。「?」と返事がない。「安全安心課では」とお客の私が言ったら、「そうだ、そうだ」という感じであった。そう、西海市の男女共同参画は、総務部の安全安心課に所属する。

担当女性は、西海市の男女共同参画行政という重責を担うには余りに若すぎ、追及する気にはなれなかった。

男女共同参画がはいっている安全安心課の最も重要な仕事は西海市国民保護。これは武力攻撃事態、大規模テロからの非難・救援に加え、消防・防災まで担当する。限られた職員・予算で…。その片隅に男女共同参画推進行政がある。果たして、大仕事の合間にできるのか。いや、男女共同参画の仕事などない(ほとんど何もしなくてよい)と踏んだため、やどかりしただけのような気がする。

西海市DVストーカー殺人事件について、直近の市議会で、まったく話題にすらならなかった、その私の謎に対する回答を、ここに見ることができた。

勝又みずえ
全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲キャンペーン
ファイトバックの会@岩国
ファイトバックの会 http://fightback.fem.jp/

(P.S. 全国フェミニスト議員連盟「ゼロ撲」キャンペーンで作成したアンケートは、行政側に依頼してきた。返信を期待しながら待つことにする)

===参考=====

■1人でもできる「なくせ女性議員ゼロ議会」運動
http://frihet.exblog.jp/17216865/

■DV・ストーカー殺人事件とは:
千葉県在住の20代の三女が、同居人の筒井郷太容疑者から暴力をふるわれた。父親の山下さんは警察に相談し筒井容疑者が三女に近づかないようにしようとした。ストーカー行為は執拗に続いた。家族は、千葉、三重、長崎の3県の警察署に繰り返し助けを求めた。必死に訴えたが、警察の対応はにぶかった。そして、最悪の事態となり、長崎県西海市の実家が襲われ母親と祖母が殺された。

◆毎日新聞より「長崎ストーカー殺人事件の経緯」◆
【2月】
下旬 筒井容疑者と三女が交際を始める
【9月】
中旬 筒井容疑者が三女に暴力、10月にも(後に被害届)
   三女はマンションで事実上の監禁状態に
【10月】
29日 誠さんが長崎、千葉両県警に相談
30日 三女の部屋に三女の親族、同僚と習志野署員2人が突入。署員が筒井容疑者を任意同行し「二度と近づかない」との誓約書を書かせて帰す。三女宅にはその後も筒井容疑者から電話
31日 誠さんが三女を自宅に連れ帰る
【11月】
1日 長崎県警西海署に「傷害の被害届を出したい」と相談。同署は「事件が起こった場所の警察署へ」
4日 千葉県警習志野署に「被害届を出したい」と電話
5日 西海署に「無言電話が続く」と相談
8日 親族が習志野署に「三女の部屋に侵入の跡がある」と通報。同署は対応せず
13日 この頃から筒井容疑者が三女の知人らに「三女の連絡先を教えなければ周りの人間を殺して取り戻す」などの脅迫メール
21日 西海署、習志野署に脅迫メールについて相談。両署とも「被害者の居住地の警察署に相談を」
同  三重県警桑名署に脅迫メールを伝え「筒井の実家巡回を」と要求。同署は「西海、習志野署に確認する」。以後連絡なし

【12月】
1日 三女が習志野署に「被害届を出したい」と電話。生活安全課は「いつでもいい」と回答
6日 三女と誠さんが習志野署へ。「刑事課が一人も空いていないので1週間待ってくれ」。後に「12、13日に事情聴取する」
8日 筒井容疑者が桑名市の実家を飛び出す
9日 未明から三女宅のチャイムを鳴らしたりベランダでをたたく音。習志野署に通報。警察官は「顔を確認したのか」「逮捕はできない」と言って帰る。その後、同署は筒井容疑者が三女宅前にいるところを職務質問。両親に連れ帰るよう指示。
12日 習志野署が三女と誠さんから事情聴取(~14日)
13日 筒井容疑者が三女宅近くをうろつく。誠さんが習志野署に通報するも「まだ書類がそろっていないので逮捕できない」
14日 筒井容疑者は実家に帰るが、父親を殴り、母親の携帯電話を奪って家出。誠さんは習志野署員からその事情を聞く
16日 久江さんと美都子さんが殺害される
17日 長崎県警が筒井容疑者を逮捕。習志野署が傷害容疑で逮捕状
(警察の対応は山下誠さんの手記に基づく)
[PR]
by bekokuma321 | 2012-03-14 14:07 | その他

c0166264_2218716.jpg
3月9日、阿波市を訪問。市長室で野崎國勝市長(最奥)隣席のもと、「女性ゼロ議会」から脱出してほしいという「3.8国際女性デ―特別決議」を受け取ってくれた。徳島県トップの農業産出額を誇るという阿波市。市長は「安全安心」の町だと語った。その市政に人口の半分を占める女性の声が反映したら、本当の意味で安全安心の市になるだろう。女性枠を設ける条例を検討中の松永わたる議員も同席した(左側中央)。

c0166264_2221243.jpg
 次に吉野川市を訪問。市庁舎の和室で、「3.8国際女性デ―特別決議」を、行政担当者に読み上げる、高開千代子(右手前)、諏訪公子。担当の部長、課長、係長が真剣に耳を傾けてくれた。しかし、まさに3月8日、国際女性デ―の日、徳島新聞に「審議会にもっと専業主婦をいれろ」と言った県議の記事が出たため、それに影響されているようだった。「女性はまだ家にいて家を守っているのが・・・」と、いうような発言も課長の口から出た。

■阿波市、吉野川市への「女性ゼロ議会」脱出要望訪問記はこちらもどうぞ
http://frihet.exblog.jp/17642299/
3.8 国際女性デ―集会での特別決議は、上のMoreを
[PR]
by bekokuma321 | 2012-03-13 22:40 | その他

c0166264_21514398.jpg
 3月9日、徳島県の男女共同参画推進を担当する部屋を訪問した。その部屋はフロアの奥の奥の“大奥”・・・一番端にあった。すぐ横は、「避難器具置場」だった。その前に立つ、諏訪公子(右)と高開千代子は、「これが、徳島県の男女平等に対する態度を表わしています」と、怒った。名前は「男女参画青少年課」。

c0166264_2159517.jpg
 3.8 国際女性デ―集会での特別決議を読み上げる、高開千代子(手前)。右側に座る県の担当者たちは、「審議会への女性登用にがんばっている」を強調した。が、最重要政策決定機関である議会に女性が1割以下しかいない、そのことに対して、男女参画青少年課からのコメントは出なかった。女性議員を増やそうという姿勢もみられなかった。女性議員が誰もいない「女性ゼロ議会」をなくすための創意工夫についても聞いたが、課としての回答はなかった。

「2020年まで30%」という政府の目標は、ここに、まったく届いていないようだった。


■3.8 国際女性デ―集会での特別決議は、↓の文中のMoreを
http://frihet.exblog.jp/17642299/
■阿波市の議会に女性枠誕生か--徳島県女性ゼロ議会
http://frihet.exblog.jp/17642299/
[PR]
by bekokuma321 | 2012-03-13 22:11 | その他

徳島県の市町村議会における女性議員率は、わずか8%。389議席中、女性は31議席にすぎない。女性議員の誰もいない「女性ゼロ議会」は、6 自治体(2 市4町)ある。

3月9日、大雨の中、女性ゼロ議会の阿波市と吉野川市を、女性代表が訪問。「3.8国際女性デー徳島集会」に集まった110余名が、満場一致で採択した「特別決議」を届けた。そして「女性ゼロ議会」から脱出するにはどうしたらいいかを懇談した。 (特別決議は左下Moreをクリック)

★阿波市★
20議席全員が男性である。農業や土建業の人が多い。しかし、高齢化率27.6%であり、福祉を大切にする女性の視点が政策決定に切望される。

要請する女性たちを市長室で迎えてくれたのは、野崎国勝市長、森本哲生副市長、吉田正市議会議長、吉田一夫企画課長。つないでくれた松永わたる市議会議員が同席した。

「農協の婦人部や商工会の婦人部から、議員候補者を出す空気が醸成されることが望ましい」
「“田舎”特有の家族制度が色濃く残っており、女性はまだ家を守るもの、という意識から抜けきれない」
「DVの相談は1件もないが…」

DVについて、相談が出てこないのは、阿波市が安全でのどかな町だから・・・と語った市長発言をめぐって、市長と女性側に率直な意見交換があった。

注目すべきは、同席した松永わたる議員は、議会に女性枠を設けるなどの条例案を独自に作成し、上程しようとしていることである。今後、議論を呼ぶだろう。もし、成立すれば、世界の中では女性枠を持っている国もあるが、日本では初めてとなる。

★吉野川市★
商店街は、シャッター通りが目立った。22議席全員が男性である。

和室に通され、大塚文夫市民部長、犬伏司人権課長、安達弘人権啓発係長、枝沢幹太市議会議員が、迎えてくれた。


「“田舎”特有の土壌があるのではないか」
「妻はあまり前に出ないという風土」
「女性は家のことをしっかりやる、という風土である」
「男女共同参画条例も計画もつくった。しかし、啓発費が少なく、啓発普及ができなかった」
「だいたい候補者に女性が一人もいない」
「審議会に女性を増やしてきた。しかし、県議会で主婦を入れろという意見が自民党議員から出た(上記事:クリックすると読みやすくなる)」

しかし、合併前の川島町は、15議席中女性は3議席、つまり2割は女性議員だったことがわかった。女性も頑張ってきたのだ。合併後の選挙区割りで、男性議員にはすでに割り当てられていた区割りが女性議員には割り当てられず、当選の見込みがまったくないため、立候補をあきらめたといううわさもある。


2市を訪問したのは、イーブンネットとくしま代表の諏訪公子、八の日平和を守る女たちの会の高開千代子、全国フェミニスト議員連盟の三井マリ子。吉野川市では、瀬尾則子女性協議会副会長が司会をした。

左上の記事は、自民党の竹内資浩議員の発言を報道した3月8日の徳島新聞。竹内議員は、HPページよると、故亀長友義参議院議員の元で働いた後、県議になった。亀長元参議院議員は、1989年、乾晴美候補に敗れた。乾元参議員は徳島県初の革新系参議院議員で、3.8デモにも参加した。

下記事は、女性ゼロ議会を訪問して懇談中の諏訪公子らを報道した3月9日の徳島新聞。


■国際女性デーhttp://nsp-tokushima.way-nifty.com/chiyoko/2012/03/post-19af.html

More
[PR]
by bekokuma321 | 2012-03-11 01:49 | その他

女性議員が20%を越す都道府県議会は、日本には存在しない。議会に誰ひとり女性のいない地方自治体、すなわち「女性ゼロ議会」は、まだ416もある。

目を疑うような数字だが、これが日本の現実。男女共同参加局の最新情報より。

政治は暮らしを決める場。とくに地方議会では、学校、保健、福祉など日々の生活そのものが話し合われ決められる。

今、日本の原発反対57%、賛成30%を大きく上回った。女性の原発反対65%、男性は49%だった。国民全体の平均が原発反対に舵を切ったのは女性の強い反対が持続しているからといえる。しかし、こうした女性の声も、女性が議会にいなくては、決める場に届かない。

日本のかじ取りにもっと女性が増えなくては! そう思う女性も多いし、能力のある女性も多い。女性の政治参加を妨げているのは、選挙制度である。

女性が比較的当選しやすい比例制の定数を減らす案が出ているが、これは反男女平等への道といえる。

「2020年まで30%に」を忘れずにいよう。2020年まで政策決定の場、指導的部署には少なくとも女性30%にするという意味だ。これは政府が、2003年決定した。

c0166264_20521049.png

■「地方公共団体における男女共同参画社会の形成  又は女性に関する施策の推進状況」http://www.gender.go.jp/research/suishinjokyo/2011/pdf/report/h23gaiyou.pdf
■原発反対、女性65%、男性49%
http://frihet.exblog.jp/17200209/
[PR]
by bekokuma321 | 2012-01-20 21:09 | その他