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c0166264_2361089.jpg「女性ゼロ」議会2割超--2015年2月23日の朝日新聞の見出しだ。

日本全国の地方議会に女性がどれだけいるか。その女性議員の少なさから、このままでいいのかと警鐘を鳴らす。

朝日によると、全国の地方議会1788のうち、2割超にあたる379の市町村議会に女性が1人もいない。町村では35%を超える。地域的には、九州や東北で女性議員の少ない。女性ゼロ議会の市町村名もすべて明らかにされている。その自治体名は左下のMoreをクリックを。

さらにWeb版には「日本列島女性議員地図」。県をクリックすると、その県の県会と市町村議会に占める女性議員がどのくらいいるかがただちに表れる。すごくわかりやすい。

もっとも少ない青森県をクリックしてみる。青森県の41議会のうち、21議会が女性ゼロ。つまり、半数以上の議会に女性が1人もいない。

また、議員数が多いのに女性議員が1人も出てない議会も、一目瞭然だ。日本最大の女性ゼロ議会は愛媛県今治市議会。市議は34人もいる。しかし全員男性で、女性議員はゼロだ。

 (クリックすると読みやすくなります.朝日新聞2015/2/23)

地方議会は、暮らしに直結する議案が多い。少子化対策、学校給食、要介護者のケア、保育施設、緑の保全・・・。こうしたテーマを男性の視点だけで決めるなんて、こっけいすぎる。

民間女性団体「全国フェミニスト議員連盟」が声かけして、「女性ゼロ議会撲滅運動」を始めたのはもう15年以上も前だ。

しかし、なかなか成果があがらない。

理由のひとつは、女性が立候補しにくいからだった。朝日にも、直方市の竹松房子前議員の苦労が紹介されている。女性が立候補しようとしても、家族の反対、「町内会・寄り合い」から候補を選ぶならわしなど、厚い壁がたちはだかっていた。

c0166264_8514629.jpgその壁を壊すもっとも効果的なハンマー、それを握るのは政党だ。政党は議員をつくる最大の機関だ。20年前からは政党交付金なる税金も受け取っている(共産党を除く)。

もっと女性が立候補しやすくなるように、その政党交付金を使ったらどうか。

たとえばフランスは、候補者を男女同数にしなければ、政党は政党交付金を減額されるという法律がある。減額率は、一方の性の候補者と他方の性の候補者との差の半分。たとえば、A党の候補者が男性だけだったとすると、A党への政党交付金は50%減額となる。効果はすぐに地方選で現れた。法の対象となった人口3500人以上の市で、女性議員が22%から47・5%に躍進した。ほぼ男女半々だ。

しかしフランスも、国政選挙では、そうはいかなかった。女性擁立より政党交付金減額を選ぶ政党が多かったのだ。そこでまたあらたな対策をとった。2007年、政党交付金の最高減額率を50%から75%に引き上げたのだ。そしたら、2012年、下院の女性は、19%から26.2%に増えた。

地獄の沙汰も金しだい。日本だって、フランスのようにしたら女性議員は増えるのだ。

【写真上:愛媛県今治市に「女性ゼロ議会」解消を訴える武井たか子松山市議ら。下:秋田県羽後町に「女性ゼロ議会」解消を訴える加藤麻里秋田県議

■「女性ゼロ議会」に関するFEM-NEWS情報:本サイトの左側にある「タグ」に並ぶ「女性ゼロ議会」をクリックすると見られる
政治は男のものではない

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by bekokuma321 | 2015-02-23 21:56 | その他

9月議会が始まろうとしている矢先、日本に、女性ゼロ議会がまたひとつ増えた。

2014年8月、徳島県藍住町議会の一角を占めていた唯一の女性議員がいなくなったのである。その結果、議場は背広にネクタイ姿ばかりとなってしまった。

[クリックすると拡大される]

藍住町は、吉野川の下流北岸に位置する。人口は3万4千人余り。町の議員定数は16。先月まで16人いたが、現在議員は15人。欠員1。その欠員欄に先月まで記載されていた議員――その名は西岡恵子。4期連続当選を果たしたベテラン議員だ。

その西岡を、町議会議員が議員資格を問う議会内の委員会にかけて、「光熱水費が少なすぎる、そこに住んでいないに違いない、だから被選挙権がない」と決めつけた。7月のことだった。

c0166264_2019845.jpg8月11日、藍住町で臨時議会が開かれた。徳島市の諏訪公子から、メールが届いた。諏訪は、徳島女性協議会会長として、長年、男女平等社会めざして汗を流してきた女性運動家だ(写真:左から4人目)。

 「今日、藍住町議会を傍聴してきました。西岡恵子議員は失職です。傍聴席は満席と職員から言われ、別室のモニター室で画面を見ての傍聴でした。西岡議員は立派に答弁し、三井マリ子さんのメッセージも読み上げました。それに反して、失職賛成派議員が、人権を口にした時はモニター室に失笑が漏れました。西岡議員を失職させる、が前提にあって、光熱費云々をこじつけているとしか思えませんでした。西岡議員は、徳島県へ不服の審査申し立てをするとのことです。今月末と思います。」

日本の地方議会には、この徳島県藍住町のように女性議員がただの1人もいないところが、数多くある。諏訪公子は、まずは徳島県内の女性議員を増やそうとがんばってきた。8月11日、矢も盾もたまらず藍住町に足を運んだという。

全国フェミニスト議員連盟「ゼロ撲」(増やせ女性議員!なくせ女性ゼロ議会キャンペーン)が定期的に調査している。それによると現在、日本列島の4,5つに1つが女性ゼロ議会だ。この恥ずべき日本の現状が、さらに悪いほうに更新されてしまった。

世界の男女平等をリードする北欧ノルウェーでは、女性地方議員率は全議員の約40%だ。それでも「人口に比べ少なすぎる」と、女性たちは50%をめざす。そのノルウェーは、今から27年前、1987年の統一地方選で、女性ゼロ議会を一掃した。それを成し遂げたのは女性たちの運動だった。
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            (女性候補への投票をよびかける80年代ノルウェーのチラシ)

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
唯一の女性議員を追放した藍住町議会
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2014-08-31 13:11 | その他

c0166264_1117745.jpgうだるような暑さの8月23日(木)、埼玉県で唯一の女性ゼロ市議会羽生市に着いた。人口56500人。

まず羽生市役所を見学した。鉄筋4~5階建ての大きな建物で、「広報はにゅう」も特大判であった。

その後、女性センター・パープル羽生に向かった。2階にて、田沼利之総務部長、今西和雄人権推進課長、田中幸子男女共同参画係長が迎えてくれた。こちらは全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲メンバー3人、さらに、同行取材の毎日新聞記者が同席した。

「活力に満ちた人輝く 文化都市羽生」を目指して、羽生市では、各種祭り、各施設、憩いの場などの多彩な取り組みがなされ、ガイドマップだけ見る限り申し分なさそうだ。「はにゅう男女共同参画プラン」では、政策、方針決定過程への男女共同参画の促進が、もちろん明記されてはいる(どこの自治体も作文は立派だった)。

c0166264_11173824.jpgしかし、女性センターに、年間予算14,461,000円、スタップ2人いるにも関わらず、女性議員が、ここ10年近くも不在だという。議員だけではない、PTA会長、自治会長も女性はゼロである。

国立女性教育会館ヌエックが近いというのに、担当女性職員は、ヌエックに研修に行ったことが無いと白状した。女性議員がいないことは問題だという危機感を、所長は持ち合わせていないように私には思えた。憲法14条、男女共同参画社会基本法2条、3条、5条などなど、この地まで届いていないのではないか、と感じる。

人口の半分以上を占める女性の参画なしには、「活力に満ちた人輝く文化都市」は築けないことを自覚されんことを願いつつ、炎天下の丁寧な見送りの中、羽生市を後にした。

勝又みずえ(全国フェミニスト議員連盟、写真も)


◆埼玉県女性ゼロ議会「羽生市」を訪問
http://frihet.exblog.jp/18378718/
(オール男性の議員写真、毎日新聞記事あり)
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by bekokuma321 | 2012-09-29 09:32 | その他

c0166264_1121034.jpg酷暑の8月20日(月)、愛知県の「女性ゼロ議会」のひとつ豊根村に向かった。ここは、名古屋の大曽根駅から車で、愛知県、長野県、静岡県の境界の地だった。

豊根村の女性議員は昭和50年から54年に1人いただけで、ここ33余年もの長きにわたって、女性議員はゼロである。

村の議会は、見るからに立派な議場だった(写真上)が、ここが男性だけに占領されているのかと思うと、その不条理に怒りを覚えた。

村役場は、人口1317人の村とはいえ、広い敷地に、洋風赤レンガ作りの大きな美しい建物だった。役場すぐ近くにはごく普通の農家が点在し、和洋異質な風景のように感じた。

豊根村は、富山村と平成17年吸収合併したばかりの、新しい村である。愛知県最高峰の標高1415mの茶臼山、1級河川の天竜川、そして佐久間ダム、新豊根ダムをかかえる。

c0166264_115043.jpg伊藤実・村長と、伊藤浩亘・総務課長が対応してくれた。事前にアンケート依頼していたので、村の資料一式揃えての歓迎だった。伊藤村長は、村おこし、地域おこしに、やる気満々に見えた。観光、交流人口の増大による経済発展を、村一番の方策とし、茶臼山を拠点として、ブルーベリーの栽培、加工販売、芝桜の丘などにとりくんでおられる。

こうした観光業には女性の視点が欠かせない。伊藤村長も女性の参画を願ってはいた。高齢化率は44,3%。村の女性職員は10人で、保健所の所長と、係長1名が女性管理職であった。

村長によると、世代交代が進んできているので、3年後の次回選挙くらいには、女性候補が出てきてくれるのではと希望を語った。

愛知県の女性ゼロ議会は、阿久比町、飛島村、豊根村の3箇所。阿久比町、飛島村は調査訪問済みだ。今回、「女性ゼロ議会」をなくす運動体の新メンバー岡田夫佐子さんと私2人が豊根村を訪問したことによって、愛知県内ゼロ議会訪問調査は完了した。

これまで、女性ゼロ議会を探し、面会要請をし、実際に出向いて対話をしてきた。今回の豊根村は、名古屋の大曽根駅から車で3時間のドライブだった。これでわかるように、訪問は、簡単ではない。

こうした活動が女性議員の誰もいない自治体の変化につながってほしい、と願いつつ、また明日もがんばろう!

勝又 みずえ (全国フェミニスト議員連盟 ゼロ撲キャンペーン担当)


◆女性ゼロ議会の愛知県阿久比町、飛島村を訪ねて
http://frihet.exblog.jp/13039730/
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by bekokuma321 | 2012-08-30 11:12 | その他

c0166264_14305457.jpg2012年8月25日(土)15:30、ヌエックにて、「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」があった。場所は、埼玉県嵐山町菅谷728 国立女性教育会館。

報告者は、山口県の勝又みずえさん、宮城県の伊藤由子さん、福島県の蛇石郁子さん、福井県の能登恵子さんの4人。現場の実態、住民の日々の苦悩を直接知る女性議員・運動家でなければ話せない珠玉の内容だった。

c0166264_14312275.jpg最後に野田総理大臣への要望書(下記)を採択して終わった。

■■■ 要 望 書 ■■■

内閣総理大臣 野田 佳彦 さま                 

私たちは、2012年8月25日、緑豊かな埼玉県嵐山の国立女性教育会館(ヌエック)で開かれたワークショップ「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」に参加しました。

昨年3月11日の東北大震災、その後の原発メルトダウンをきっかけに、日本の存亡さえ脅かすに至った原発行政に強い疑問を抱きました。そして、持続可能なエネルギー政策、ならびにいかなる地方に住む人(男女)でも自立して暮らせる雇用労働政策に向けて、生命と暮らしに直結した声を政策に反映させなくては未来はない――こう確信しました。

国会の女性議員は約1割(衆議院)。これは「世界191カ国のうち134位」でわかるように異常な少なさです。暮しに身近な市町村議会にも女性議員は1割程度しかいません。女性議員が誰もいない「女性ゼロ議会」は、全市町村の約4分の1にのぼります。とりわけ原発立地自治体の女性議員の少なさは特筆すべきです。たとえば福島県の大熊町・富岡町はゼロ、双葉町・楢葉町・浪江町は1人です(3.11後)。これでは、一方の性が関心を持つ政策に著しく傾くのは当然です。

4人の報告者は全て、原発の近隣または原発予定地近くに住む議員ならびに市民運動家です。原発メルトダウン後、獅子奮迅の働きを続ける福島県郡山市の蛇石郁子さん、原発14基が立地する若狭湾の中心地・福井県小浜市の能登恵子さん、甚大な津波被害とともに女川原発をかかえる宮城県加美町の伊藤由子さん、30年間原発反対を貫く祝島に近い山口県岩国市の勝又みずえさん。

放射能汚染による家族離散、家族や家・仕事場を奪われた人々の避難生活、子ども・妊婦・高齢者・原発労働者たちをはじめ市民の健康と安全の崩壊、美しい自然の破壊。莫大な交付金による依存生活、「トイレなきマンション」と比喩される放射性廃棄物問題、賛否によって余儀なくされた友人どうし家族どうしの分断、裏金が流れ妨害が多発する選挙・・・原発推進策がもたらした負の遺産をいったいどう解決すべきか。祈りにも似た叫びが会場に響きました。心身がずたずたにされて、いったい何の発展がありましょう。

野田総理、私たちは、女性差別撤廃条約はもとより、男女共同参画社会基本法にそって、国会、地方議会のあらゆる政策決定の場に男女がともに参画してこそ、生命や暮らしの香りのする調和のとれた政策が産み出されると考えます。野田総理、クオータ制など政策決定の場への女性参画のための具体策を実行して下さい。ここに要望致します。

2012年8月25日

女性ゼロ議会をなくそう! 女性議員を増やそう!「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」参加者一同 

(連絡先:全国フェミニスト議員連盟女性ゼロ議会撲滅キャンペーン担当 東京都八王子市議会議員陣内やす子  電話090-4125-9259  Email jinnaiya@mbk.nifty.com )

(クリックすると大きくなります)

■仙台市議会議員ひぐちのりこブログ「機械は使えば使うほど、調子が良くなるのです」
http://nohiguchi.jugem.jp/?eid=2022
■郡山市議会議員へび石郁子のチャレンジ「ヌエックフォーラム2012に参加」
http://h-cosmos.blog.ocn.ne.jp/ikuko/2012/08/post_60e0.html
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by bekokuma321 | 2012-08-26 14:40 | 紛争・大災害

c0166264_1311251.jpg8月23日、埼玉県の女性ゼロ議会、羽生市に出かけた。市レベルでは、埼玉県で唯一つ残ったオール男性議会だ。

頭もからだも溶けてしまいそうな熱射の昼下がり。ちょっと車を出てから戻った車内は38度に届く勢いだった。

羽生市の人口56000人。女性は28000人。その代表が誰も議会にいないという。市庁舎を視察後、面会場に指定された「羽生市女性センター:パープル羽生」に向かった。

応対したのは、市役所から車でやってきた羽生市の田沼利之総務部長、今西和雄人権推進課長、田中幸子男女共同参画係長の3名。こちらは、全国フェミニスト議員連盟女性ゼロ議会撲滅チーム。

c0166264_1313076.jpg「土地柄」「農業の多い地域性」が、女性議員誕生を阻んでいるということだった。女性の候補者も少なく、前回1名立候補したが、当選にいたらなかったという。

羽生市は女性ゼロ議会が10年も続いている。その事実が、市として問題になったことは一度もなかったようだ。市の女性センターもあり、男女共同参画の行動計画もあり、国立女性教育会館(ヌエック)もそう遠くないところにあることが、皮肉にさえ感じられる。

そして、田中幸子男女共同参画係長は、「ヌエックには行ったことがありません」と言った。埼玉県に残る2つの「女性ゼロ議会」 のひとつ、東秩父村の女性職員もそうだった。

c0166264_13143270.jpg部長は、男女平等推進に強い認識を持っており、今後、羽生市にある政党支部の人たちと対話をしながら、女性候補者擁立を話題にしていくことを約束してくれた。

また、同行した矢澤江美子さん、勝又みずえさんの要望をさかんにメモをとっていた。以下はその一例。

「市役所玄関の目立つ所に、女性の裸体像が置かれていた。芸術・表現の自由にとやかくいうものではないものの、女性はこういうものという観念をうえつけかねない。そうした観点から、アート作品の公的施設への設置について、見直したほうがいいのではないだろうか。実は、市役所前には男性議員の立派な髭の銅像が置かれていた。男性は著名な議員、女性は名もなき裸体像・・・これでは」

c0166264_13185798.jpgさらに、今、羽生市あげてキャラクターをつくって観光資源に工夫しているが、そのキャラクターは、これまでの男女の固定的役割そのままのものが見られた。

たとえば、しらさぎは、上品で清楚な女性のイメージをだぶらせて「しらさぎ婦人」と名付けられている。しらさぎのメスにそのような特徴があるとも思えないので、思わず笑ってしまった。


c0166264_1332244.jpg(1) ムジナもん
(2) いがまんちゃん
(3) ザリガニ博士
(4) イナゴージャス
(5) いたっち
(6) しらさぎ婦人
(7) フナどん
(8) ムジナ三五八
(9) ムジナいが
(10) ムジナあんびん


■埼玉県八潮市議矢澤江美子通信
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=875426

追記
(クリックすると大きくなります) 
毎日新聞埼玉版2012・8・28
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by bekokuma321 | 2012-08-24 23:00 | その他

c0166264_22503169.jpg今日は、全国フェミニスト議員連盟の矢澤江美子さん、勝又みずえさんと3人で、埼玉県の女性ゼロ議会「東秩父村」を訪問した。

行動する力もなえてしまうほどのうだるような暑さのなか、埼玉県の西方にある東秩父村まで車で向かった。村長選と、村議の補欠選が、今日からスタートするという。道路わきの看板には、村長候補2人、村議候補2人のポスターが貼られていた。残念ながら4人全員男性だった。

「和紙の里」として知られる村だ。「和紙の里」で手打ちそば屋さんもあると聞いていたが、運悪く、夏期休業中。近くのレストランで、冷やしうどんを食べた。ゆずの皮をすりおろした薬味が、涼感をさそう、おいしい麺だった。

約束の時間の午後1時半、役場を訪問。

玄関横には、昭和30年代に建てられた村の”名士”らしき立派な男性の胸像があった。玄関前には、赤い着物を着た張りぼての「わしのちゃん」と名づけられた人形があった(写真上)。男性の胸像は村長で、張りぼての女の子の人形は、観光誘致だろう。こうしたシンボルも、議員や指導者になりたい女の子が増えない空気を助長する。

c0166264_1342551.jpg根岸義和総務課長と、植松男女共同参画担当職員(女性)が、応対した。通された会議室の壁には、歴代の議会議長の写真が何十枚も掲げられていた。もちろん、女性は誰一人いない。

女性の社会的地位をあげることが目的の埼玉県嵐山町の国立女性教育会館が目と鼻の先だ。しかし、植松さんは「一度も行ったことがない」と言った。全国から、いや世界からリーダー的な女性たちが集まって活動する国の拠点施設が、すぐ近くにあるのだ。国立会館側も、「ご近所のよしみで」、こうした近隣自治体と連携活動をしたらいいのではないか、と思った。

c0166264_1331423.jpg以下、根岸課長の話の内容。

「人口3200人。8人全員男性議員だ。しかし、前回までは共産党の女性議員がいた。落選してしまった」
「女性が政策決定にいることは重要であると認識している」
「候補者に女性を、ということは行政としては言えない。自主性に任せる問題だ」
「役場でも、やっと1人主査に女性が登用になった。女性の多くは、管理職試験を受けることを尻込みする傾向にある」
「議員候補が、地区割りされた地区から推薦されてくるということは、昔の話で、今はそんなことはない」
「兼業農家が多く、女性も専業主婦は少ない。みな何らか働いているので、なかなか役職のなり手がない」
「男性は朝6時に家を出て、夜9時、10時に帰宅する。すると、隣町にある高校に通学する子どもの送り迎えなどは母親の役目になる。そうしたことにも女性は時間がとられ、役につきたがらない」
「女性が議員に出にくいのは、おっしゃるとおり、家事育児の負担が女性にかかっているからだとは思う」

今後「2020年まで決定の場の女性を30%に」という国の目標にそって、啓発活動をしていきたい、と決意を語った。

高齢者率31%の地「東秩父村」を発展させていくには、「わしのちゃん」人形だけでなく、生きた女性をもっと村の先頭に出すべきではないか。それに県や国も、この村の女性たちの生の声をすいあげて、女性たちの住みやすい村おこしをサポートすべきだ、と強く思った。

c0166264_1352345.jpgまずは、埼玉県嵐山のヌエックーー国立女性教育会館ーーが、近隣地域の女性たちに会館ツアーを呼びかけ、会館の趣旨を知ってもらうプロジェクトを立ち上げたらどうだろう。地の利を活用してできることがあるはずだ。
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by bekokuma321 | 2012-08-22 22:41 | その他

c0166264_14282535.jpg 7月23日、女性ゼロ議会の秋田県羽後町を訪ね、町長と懇談した。その懇談に同行した秋田県会議員の加藤麻里さんから、重要なレポ-トが届いた。


●●● 女性の進出を阻む夫の理解のなさ ●●●

羽後町訪問後、ある会で数年前までA町議会議員をしていた方と隣り合わせになりました。

羽後町に女性議員が誰もいないと、お話をしたところ、
「実は、A町にも第1号の共産党でない女性議員がいたのだけれど、1期でやめてしまった。とても残念だ」 ということを話されました。

その町会議員をした彼によると、「家族の協力を得られなかったことが原因だ」そうです。彼は、こうも言っていました。

「男は、家族の反対があろうと、自分の意志を貫くことができる。しかし、女性(嫁)は、夫に反対されると意志を貫けない。議員になると日中の会議だけでなく夜の懇親会への参加も多くなる。その結果、妻に替わって夫が家の中の仕事にさく時間が多くなってきて、なんで俺だけが、と不満がつのるのだろう。妻に対する夫の焼きもちもおきるだろう。こういった問題があって、なかなか実現しない。そんなこともあって、いろんな役に女性を参画させるためには、まず、お婿さんをもらっている女性に声をかけるようにしている」

羽後町の町長と話した時、こうした夫の感情や理解のなさについては、一切話題になりませんでした。女性の進出を阻む、最も大きな障害のひとつではないでしょうか。まさにジェンダーの問題です。

これを機会に、女性参画をすすめることをさらに取り組んでいく決意です。

加藤 麻里(秋田県会議員)

◆女性ゼロ議会の羽後町を訪ねてhttp://frihet.exblog.jp/18281562/

【小さな町であり、町の名前を記載すると元議員名やその家族が特定される可能性があり、A町とした。写真は羽後町町長室にて。大江町長(左奥)、加藤麻里議員(右奥)、筆者(右手前)】

(クリックすると大きくなります)
秋田魁新報 2012.7.24
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by bekokuma321 | 2012-08-07 18:05

c0166264_858301.jpg秋田県南の羽後町は、女性ゼロ議会である。人口は16000人余り。町議会議員16人に女性は1人もいない。

7月23日、その実態を聞くため、全国フェミニスト議員連盟として町長に面会を申し込んだ。

羽後町は、周囲を山に囲まれた古い町で、主要産業は農業と観光。とくに「西馬音内の盆踊り」は有名で、たくさんの観光客が訪れる。町の庁舎の前には、盆踊りをする女性を描いた大きな看板があった。

秋田魁新報社の記者と、地元の女子高校生が同席した。この女子高生が、将来、議会の議席に座る1人になってほしいと思いながら、話を進めた。

c0166264_8514629.jpg少子高齢化は女性の生き方に大きく関わる問題である。町のありかたを決める議会の場に、女性の代弁者がいなくては、住みやすい町への政策づくりに対応できない。候補者に女性が出やすくなるような啓発や工夫をしてもらえないか・・・などと口火をきった。

町長からは、次のような趣旨の答えが返ってきた。
「16人の議席に16人の候補者しか出ず選挙がない。男性の候補者ですら探すのが大変なのだから、女性どころではない」「女性を増やすには国で何割を女性にという法律をつくるのが早い、こういう町では困難だ」

国の政策で「2020年まで30%を女性に」という方針があることも、力説した。しかし、「女性の意識がそうなっていない」とにべもない。とはいえ、「選挙になると、住んでいる地域ごとに候補者が決まるので・・・」と言った。女性の出る幕がない候補者選定過程の問題点が浮かび上がってきた。

女性が立候補するには、この慣行を破らなければならないのだ。いかに困難を強いられるか、想像に難くない。

c0166264_92126.jpg羽後町長との面談は、男女平等政策に関心の高い加藤麻里秋田県会議員が車を運転して同行してくれたから、可能になった。

加藤議員は、「人口の少ない羽後町のようなところでは、あそこの嫁さんは、あそこの娘さんはこういう人だとか、みなわかってしまう。こういうところで町の議会に女性が進出するのは、非常に難しい」と語った。

c0166264_1544165.jpg盆踊りで町の観光を引き受けてきた女性たちの経験や知恵を、町の活性化政策につなげたら、さらに発展するはずだ。

町の生き残りには、女性の声が必要なのだ。「学校では女の子がどんどん生徒会長を引き受けています」と町長が言ったが、学校ができて議会ができないはずはない。ガンバレ、羽後町!

【写真上】手をあげているのが大江町長。後ろの歴代の町長写真。男性ばかりだ。
【写真中】盆踊りの女性をシンボルにした町の観光宣伝用看板。右は加藤麻里議員
【写真下】市役所敷地内に設置された銅像。上半身裸の若い女性の像。題は「ブルージーンズ」。作家は男性。いつ頃、誰が、どのような場で、どのような意義をこめて、このような銅像を置くことを決めたのだろうか。盆踊りの看板、上半身裸の銅像ーー女性は男性の対象物として存在する。そして議会には誰一人いない。
【写真最下】羽後町長室にて、加藤議員、三井、地元の女子高校生(これのみ秋田魁新報社記者撮影)
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by bekokuma321 | 2012-07-24 07:40 | その他

c0166264_14334749.jpg夏合宿を 愛媛・まつやまで

女性議員の必要性を訴える声が小さくなるのを感じる中、合併後に減ってしまった女性議員がなかなか増えないのが愛媛の現状です。夏合宿を機に「ゼロ議会をなくそう!女性を議会に」とアピールし、一歩前進させたいと取り組んでいます。

また、松山市はご存じのとおり、たびたびバックラッシュの攻撃を受けてきました。残念ながら、今男女共同参画政策にはブレーキがかかった状況です。このような壁を乗り越えて回りの人たちにどれだけ女性議員の必要性を訴えられるか、ここに集会のひとつの意義があると考えます。

多くの皆さんの賛同をいただき、2012年の夏に全国からの熱い思いを寄せていただけるよう、知恵を出し合いたいと思います。みなさまのご協力のほど、よろしくお願いいたします。

全国フェミニスト議員連盟夏合宿inまつやま実行委員会
http://www.afer.jp/news/index.html#2012matsuyama
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by bekokuma321 | 2012-06-28 14:34 | その他