「家はないけどおいしい料理はつくれる」

女たちへの暴力は後をたたない。
女たちはシェルターに駆けこんだり、ホームレスになったり。

新たな人生をとりもどすには・・・そう経済力がいる
料理なら得意だ
料理をつくって、フリーマーケット、街角、お祭りに持っていったら・・・

ホームレスの女たちの自立プロジェクトが動き出した
料理はおいしく、どんどん売れた

うれしい、たのしい、何より自信がでてきた
そして次の新たな計画が生まれた。
街に小さなビストロをつくるのはどうだろう。

ビストロができたら、もっとたくさんの料理をつくれる、
それにもっと多くのホームレスの女たちに働く場を提供できる
少し資金が足りないけど、ガンバロー。

これは、チェコのプラハで誕生した実話だ。
クロアチアのラダ・ボリッチRada Boricの友人から届いた
女性のホームレスに焦点をあてた世界初のプロジェクトらしい。

短い紹介ビデオがYoutubeで見られる。英語版。写真をクリックしてどうぞ。

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Cooks Without Homes
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by bekokuma321 | 2016-06-28 17:41 | ヨーロッパ

c0166264_1561996.jpgスウェーデンの首相・ステファン・ロベーンStefan Löfvenは、2014年のストックホルム・フェスティバルで、スウェーデン警察が性的嫌がらせについて報告しなかったことは、「女性に対する二重の裏切り行為である」と、警察を強く非難した。今朝のガーディアン紙による。

首相の言う二重の裏切りとは、女性に性的嫌がらせをした加害者が誰も起訴されなかったことと、この事件が警察署の報告に存在しなかったことを指しているようだ。

時を同じくして、ケルンでの女性への暴行事件と同様、2015年大晦日の夜、スウェーデン第3の都市マルメにおける、女性への暴行事件が明らかにされた。

女性への性的嫌がらせ事件は、2014年夏、ストックホルムで行われたヨーロッパ最大の若者の音楽祭といわれるWe Are Stockholmで起きた。若者中心に17万人が集まったと言われる。

スウェーデンの日刊紙Dagens Nyheterが、警察官のメモを暴露したため、事件が明らかになった。

首相は、若い女性に対する二重の裏切り(dubbelt svek)だとし、「強い怒りを覚える」と公言した。そしてスウェーデン警察長官は、2014年の音楽フェスティバルについて徹底した捜査をすると公約した。

スウェーデン紙はこぞって大きく報道している。

さらに、スウェーデン民主党(移民反対派で右翼と称される。社会民主党とは別)は「警察署は、ポリティカル・コレクトネスに混乱していた」とし、同党の国会議員は、「これは、まったく比類のないスキャンダルである。この国のあちこちでこのようなことが起きて、民主党が有利になるからと、その事を報告しないとしたらどうなるか?」

2014年夏の音楽フェスティバルは、ちょうど総選挙を1ヵ月後に控えていた。難民問題が大きな関心を呼び、同選挙で民主党は第3党に躍り出た。

一方、女性のシェルター代表として、移民たちが暮らしに溶け込む手助けをしてきたスザンナ・ウバルディはこう語る。

「性的嫌がらせなどの行為は、女性に対しての忌むべき野蛮で下劣な行為です。こうした行いは、中東からの難民男性の保護とはまったく別物です」

「しかし、スウェーデンで今なされている議論は物事を単純化し過ぎであると、戸惑いを覚えます。多くの移民は、女性に対して、大変な尊敬の念を抱いています」

首相の「二重の裏切り」発言も、さすがスウェーデンと感心したが、シェルター代表の意見は、首肯にあたいする。

Assaults at the Stockholm festival have never been fully investigated
Swedish police accused of covering up sex attacks by refugees at music festival
Åkesson: Eliasson borde givetvis sägas upp
stockholm kulturfestival

【写真は2015年のストックホルム・フェスティバルのポスター】
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by bekokuma321 | 2016-01-12 15:11 | 北欧

「愛するパパへ」

5分間のノルウェー映画「愛するパパへ」が、北欧で多くの父親に感銘を与えているという。

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まだ生まれていない赤ちゃんが、「愛するパパへ」と語りかける。ノルウェー語、スウェーデン語、そして英語版ができた。(上の写真にポインターをあててクリックすると英語版動画にリンクされる)

「パパ、知っている? 私が女の子に生まれたために、大きくなるにつれ、男の子たちは、私をヘンな目で見たり、”売女”とふざけたり・・・。パパ、私は、被害者タイプの人間じゃないわ。私は、強く、独立した女性であれ、と、育てられてきた。21歳になって、博士号を持っていて、すばらしい職業につき、周りから愛され、きちんとしつけられて、誰も私が被害にあうなんて、想像できないと思う。でも、ある日、ボーフレンドは私に・・・・・・」

CAREというノルウェーの市民運動団体が、女性への暴力撤廃の啓発につくった。作成者CAREはホームページで、この映画をできるだけ多く転送して、多くの人に見てもらってほしいと、こうよびかける。

「ノルウェーでは5人に1人がパートナーの虐待にあっています。あらゆる年齢の娘たちが、あらゆる国ぐにで、あらゆるところで、危険な目にあっています。すべて人には何かできることがあります。父親であるあなたは、娘が暴力の被害者にならないようにする貴重な責任と機会を持っているのです。」

今年の3月8日、国際女性デ―に、国連は「女性の3人に1人が肉体的または性的な暴力を受けている」と発表した。衝撃的な数字だ。

日本でも、今のこの時間にも、ごく普通の、一見やさしそうに見える男性が、妻や恋人を殴ったりけったりしているのだ。

Care Norway
Dads, Be Very Afraid: Here's a Cautionary Tale About Your Own Behavior
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by bekokuma321 | 2015-12-15 23:45 | ノルウェー

強姦罪、厳罰化か

c0166264_15451150.jpg日本でも、強姦(ごうかん)罪が厳罰化されそうだ。

懲役3年以上から5年以上に、と重くなる。さらに強姦や強制わいせつは親告罪として被害者が告訴しなくてはならないが、窃盗や強盗の犯罪と同じく告訴が不要になる。近親姦などと呼ばれる、いわゆる親や兄などによる強姦も厳罰の対象になる。

2015年10月10月の朝日新聞によると、岩城光英法相が、法制審議会に諮問した。この改善内容を、今後、法制審の部会で議論する。結論が出されるのは来年以降になるという。

なんと遅いことよ!

今から20年前、国連は、女性への暴力を根絶するため、制裁の強化をせよ、と加盟各国政府に求めた。

第4回国連世界女性会議で採択された「北京行動綱領」にある。そのなかで、「女性に対する暴力」は、次のようにひろく定義されている。

「女性に対する暴力」という言葉は,起きる場所の公私を問わず,女性に肉体的,性的又は心理的な傷害若しくは苦しみをもたらす,若しくはもたらすおそれのある,ジェンダーに基づくいかなる暴力行為をも意味し,そのような行為をすると脅すこと,強制又は自由の恣意的な剥奪をも含む。したがって,女性に対する暴力は以下のものを包含するが,これらだけに限られるものではない。

(a)家庭内の女児に対する殴打や性的虐待,持参金に関した暴力,夫婦間のレイプ,女性器の切除やその他女性に有害な伝統的習慣,配偶者以外による暴力及び搾取絡みの暴力を含む,家庭内で起こる肉体的,性的及び心理的暴力。

(b)職場,教育機関その他の場所におけるレイプ,性的虐待,セクシュアル・ハラスメント及び威嚇,並びに女性の人身売買及び強制売春を含む,地域社会全般で起こる肉体的,性的及び心理的暴力。

(c)起きる場所の如何を問わず,国家が犯し又は許す肉体的,性的及び心理的暴力。


「北京行動綱領」は、さらに各国政府に次のような制度改善を求めている。

家庭,職場,地域,又は社会であれ,またその形態を問わず暴力を受けた女性及び少女に対する不正を処罰し是正するために,国内法における刑事,民事,労働及び行政上の制裁を制定及び/又は強化すること。

それにしても、「強姦」とは嫌な漢字だ。女性への究極の暴力であるレイプRapeが、なぜ強姦なのだろう。女3人だとかしましいというらしいが、それが由来だとは思えない。

昔、私は高校教員をしていた。教員同士の話しあいの席だった。男性教員から「なにを生意気な、強姦してやるぞ」と言われたことがあった。「そんなことしたら、警察に訴えます」と反論したら、彼は「警察に言ったって、和姦だと言う。ハンカチをしいたと言えば犯罪なんかにならない」と言ってきた。その場に何人か教員がいたが、誰も彼の言葉に異論を唱えなかった。和姦という言葉をよく知らなかった私は、後でそっと辞書で調べて、驚いた。

■青字の「北京行動綱領」和訳は内閣府サイトより
第4回世界女性会議 行動綱領(総理府仮訳)第Ⅳ章 戦略目標及び行動 D女性に対する暴力
■原文(英語)Beijing Platform for Action_violence against women

【写真:ノルウェーの小さな町の図書館に貼ってあった女性への暴力根絶ポスター。上の大きな字は「だけど、彼、子どもにはやさしいんです」。下には女性の駆け込みセンターと記されている】
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by bekokuma321 | 2015-10-14 16:21 | その他

c0166264_21285793.jpg国際女性デ―に、ブラジルの女たちは、暴力をふるう男たちに対する厳罰法を手にした。おめでとう!

ジルマ・ヴァナ・ルセーフ(1947年生)大統領が、女性デ―にあわせて、女性や少女に対する暴力を禁止する法に署名をしたのである。

この法は、ブラジルではマリア・ダ・ペンハ法(〝Maria da Penha" law)と呼ばれているそうだ。

報道によると、マリア・ダ・ペンハは、元夫から長年暴力を受け、2度も夫から殺害されそうになった。下半身麻痺となる重傷を負ったが、彼女は生き延びた。そして暴力反対運動に立ちあがった。

国際機関と連帯して、暴力男に甘いブラジル法体系の不備を訴え続けてきたという。

一方、署名したルセーフ大統領は、2011年にマダム・プレジデントに就任した。

彼女は、軍政下にあった1960年代には、非合法左翼ゲリラ組織の一員だった。秘密警察に2度も逮捕され、獄中で鞭や電気ショックによる拷問を受けた。20代半ばで出獄した彼女は、政党活動が合法化されるや、ブラジル労働党に入党。2002年にルーラ大統領(労働者党)が登場すると、その右腕として辣腕をふるう。そして、後継者として大統領選に立候補して初当選した。

大統領就任後は、閣僚の3分の1を女性にするなど、マッチョ国ブラジルの変革に着手した。そして2期目、彼女は、女性デ―にあわせて、女性への暴力撤廃法を誕生させた。

Brazil femicide law signed by President Rousseff
Maria Da Penha Maia Fernandes v. Brazil
Decent Work for Women is Essential for Equality!
ワールドカップとジェンダー:ブラジルの女たち
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by bekokuma321 | 2015-03-10 18:17 | 中南米

女性への身体的・性的暴力は、地球規模でまん延している。しかも、女性への加害者の多くは、その女性と親しい間柄の男性である。

殺害された全女性の38%は、夫や同居人などパートナーによる犯行である。夫などによるこうした暴力行為は、さらに、うつ病など他の疾病の主な原因となっている。

6月20日、WHOは、こう公表した。
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さて日本。民間の女性たちによって、夫や恋人からの暴力に関する相談、調査、啓発がすすめられてきた。粘り強い運動の結果、2001年には、「DV防止法」ができた。正式には、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律。

DV防止法は、何回か改正された。被害女性の保護範囲が強化された。都道府県だけだったが、市町村でも配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設を置くこととされた。

しかし、どこの自治体でも、政策の優先課題となっていないため、予算不足・人員不足が深刻である。たとえば、公費で24時間体制の相談電話を運営している自治体など、聞いたことがない。日本では、女性議員が極端に少ないため、こうした女性の生命・健康問題が真剣な議題とならないのだ。

内閣府によると、3人に1人の女性が何らかのDV被害を受けている。しかし、これは氷山の一角だろう。日本には、夫や恋人からの暴力を口に出して訴えるまでに至っていない女性が数多くいる。WHO報告にもあるように、「そんなことを言うのは、恥ずかしい」というスティグマ(烙印)が、まだ心に沈殿しているからだ。

http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2013/violence_against_women_20130620/en/index.html
http://www.womenlobby.org/spip.php?article5144
http://www.guardian.co.uk/society/2013/jun/20/one-in-three-women-suffers-violence
http://nwsnet.or.jp/index.html
http://pandorafilms.wordpress.com/dvd/papa/mitsui/

【写真は、ノルウェーの自治体の啓発ポスター。上のノルウェー語は「だけど、彼は子どもにはやさしいんです」。女性は殴打されてなお、夫をかばおうとする。】
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by bekokuma321 | 2013-06-23 11:19 | その他

c0166264_18421555.png大阪の橋下徹市長は、アメリカ視察を中止した。“慰安婦は必要だった”発言に対する抗議の嵐に屈服したからだろう。

さて、フェイスブックは、火曜日、「女性・アクション・メディア」などの女性団体からの抗議と非難に屈服して、フェイスブック規約の改正を行った。

女性団体は、ユーモア風と称して、女性への暴力をあおるようなヘイトスピーチを載せないようにと抗議をしていた。100以上の女性団体が集まっての抗議活動によって、少なくとも15社のスポンサーが広告掲載を降りた。

フェイスブックによると、今後、コンテンツを載せる人のアカウンタビリティ(自分のしたことが招いた結果について説明する責任があるということ)を高め、抗議への反応を頻繁にできるようスタッフの訓練をすると語った。

女性蔑視や女性への暴力を助長する表現や発言に対して批判の声を上げると、「表現の自由」という御旗を振りかざす人が多い。フェイスブックの今回の判断が、メディアの流れをいい方向に向かわせるとうれしい。

c0166264_18424571.jpghttp://www.guardian.co.uk/technology/2013/may/29/facebook-campaign-violence-against-women#ixzz2UfkKC0t0http://www.guardian.co.uk/technology/2013/may/29/facebook-campaign-violence-against-women
http://www.womenactionmedia.org/facebookaction/campaign-wins-updates/
https://www.facebook.com/notes/facebook-safety/controversial-harmful-and-hateful-speech-on-facebook/574430655911054
◆米政府、橋下市長「慰安婦必要」は言語道断
http://frihet.exblog.jp/20217911/
◆橋下市長「慰安婦 必要だった」に抗議を!
http://frihet.exblog.jp/20191178/
◆怒! 橋下徹市長、「慰安婦制度は必要」
http://frihet.exblog.jp/20176881/
◆慰安婦ではなく性的奴隷である
http://frihet.exblog.jp/18216918/
◆大阪二コン、「慰安婦」写真展を中止
http://frihet.exblog.jp/18480545/
◆9月7日「写真展を中止しようとしたのは誰か」
http://frihet.exblog.jp/18416415/
◆石原伸晃議員、橋下徹市長とバックラッシュ
http://frihet.exblog.jp/18441393/
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by bekokuma321 | 2013-05-29 18:52 | ヨーロッパ

c0166264_11162865.jpg3月15日、国連の「女性の地位委員会CSW」は、女性への暴力撤廃宣言を全会一致で採択した。

同文書は、女性への暴力を強く非難し、その根絶に向けて、国内法を強化し、被害者救済の強化政策、女性への暴力根絶教育などを進めるように各国政府に求めている。

10年前は、反対国があり、「女性への暴力根絶」の合意まで至らなかった。また昨年は、「リオ+20」の文書から、「産む産まないの権利 reproductive rights」が削除され、「産む産まないの健康 reproductive health」が、かろうじて残った。

こうした経緯を踏まえ、UNWomenのバチェレ代表は、妥協点を探るなど最終日ギリギリまで用語の点検修正作業に追われた。

しかし、イランなど留保した国もあった。さらに、反対者たちはさっそく「女性への暴力撤廃宣言」に対して抗議を展開。インターネットで世界中に持論をたれ流している。

ガーディアン紙によれば、エジプト国会に進出している「イスラム兄弟」は、同宣言を非難し、家族崩壊をもたらすものだ、などと攻撃した。一方、同国の「女性審議会」は、「女性への暴力撤廃宣言が家族崩壊につながるなどとんでもない。攻撃する側は、たんに女性差別を続けたいだけ。それにイスラム教を使うのは間違いである」と語った。

エジプトは、少女・女性への性器切除が違法としたものの、依然として女性の90%が性器切除の慣行に従わざるをえない現実があると報道されている。

日本でも、国会や地方議会に勢力を有する右翼的政治勢力バックラッシュは、婚外子差別撤廃や夫婦別姓は、「家庭崩壊につながり、日本社会を混乱させる」などと非難する。なにやら、「イスラム兄弟」とそっくりだ・・・。

◆Muslim Brotherhood backlash against UN declaration on women rightshttp://www.guardian.co.uk/world/2013/mar/15/muslim-brotherhood-backlash-un-womens-rights
左上の写真は、ガ―ディアン紙「イスラムの兄弟に反対するカイロの女性たちのデモ」。
◆Muslim Brotherhood Statement Denouncing UN Women Declaration for Violating Sharia Principles
http://www.ikhwanweb.com/article.php?id=30731
◆Michelle Bachelet ready to tone down language on UN women proposals
http://www.guardian.co.uk/global-development/2013/mar/05/michelle-bachelet-language-un-women

■エジプト市民革命と女性議員1%の意味
http://frihet.exblog.jp/17398576/
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by bekokuma321 | 2013-03-19 11:25 | 中東

c0166264_1219426.jpg「世界的スポーツ大会があると、親しい間柄の暴力が頻発します。しかし、これに対して、組織的対応がなされていません」

イギリスの女性への暴力根絶にとりくむ連合体は、2012年ロンドンオリンピック委員会が約束をほごにしたと非難した。

英ガーディアン紙から要約する。

オリンピック期間中、この問題をとりあげて世論を喚起するという約束をしていたにもかかわらず、最後になって、選手たちに渡す資料から、「ヘルプラインの電話番号」を削除したのだという。

「女性への暴力を終わらせよう」キャンペーンの代表サラ・グリーンは、「非常に失望した」と語った。

キャンペーン運動は、ロンドンオリンピックに参加する10000人の選手だけでなく、全参加者に渡す公式のインフォメーションにイギリスの女性への暴力撤廃に関する法制度を明文化するようロビー活動してきた。

過去の実態調査から、大きなスポーツ大会と女性への暴力が密接な関係があるとわかっていたからだ。2011年には「女性への暴力とスポーツ」(by Dr Cath Palmer of Durham university)の出版にこぎつけた。

グリーンは言う。

「国際オリンピック委員会は、過酷な訓練におかれている若い女性たちが、いかに無力かを、わかっていない。ロンドンオリンピックは、スポーツと女性への暴力について関心を高めるいい機会だったが、それを失ってしまった」

私は、イギリス女性団体の動きとオリンピック委員会の対応を、大手メディアが報道したことに、さすがイギリスだな、と感心してしまった。イギリスの女性団体には、甘いと怒られそうだが。

日本に住む私たちは、日々、女性にかかわる問題を無視・軽視され続けているため、問題の在りかさえ見えなくなっている。

たとえば、日本オリンピック委員会のせいで、女子ボクシングがロンドンオリンピックに出場する貴重な機会を失ってしまった。委員会の不注意からだった。しかし、この大失態事件を知るひとは多くない。大手メディアがきちんと報道しなかったからだ。

もとに戻る。この国では、膨大な資金と時間とスペースがスポーツニュースにあてがわれている。せめて1月に1回でいいから「スポーツと女性への暴力について」というテーマについて、真剣に取り上げるべきだ。


◆Campaigners on sexual violence accuse Olympic organisers of ignoring issue
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/the-womens-blog-with-jane-martinson/2012/jun/28/domestic-violence-olympics-ignoring-issue
◆London Olympics 2012
http://www.endviolenceagainstwomen.org.uk/london-olympics-2012
◆Olympics committee angers anti-violence women's groups
http://ca.shine.yahoo.com/blogs/shine-on/olympics-committee-angers-anti-violence-women-groups-221946390.html
◆Olympics Reneges on Domestic Campaign
http://www.oneandother.com/articles/olympics-reneges-domestic-campaign/

■JOC、女子ボクシング出場機会奪う
http://frihet.exblog.jp/18022928/

【写真は、EUの暴力反対キャンペーンから】
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by bekokuma321 | 2012-07-10 12:16 | ヨーロッパ

ノルウェーでは、セックスを金で買うことは法律で禁止されている。法は、人身売買の防止、性産業で働く女性数の減少、人々の態度に影響を与えることを目的に制定された。

しかし、オスロの社会問題部長(保守党)は、法律が施行されて以来、性産業で働く女性たちに対する暴力が増加しているとの報告が出され、法を見直すべきだと言う。NRKの報道。

「危険な密通」と題された報告書は、「プロセンター」という性産業で働く人たちを支援するオスロ市の団体から出された。国とオスロ市から予算が拠出され、24人の専門家が働く。

報告によると、性産業が地下にもぐって取引するようになり、性産業で働く女性たちはいっそう暴力にさらされやすくなったという。さらに、性産業で働く女性たちは、自分たちも違法になるのではないかと考え、助けを求めことを躊躇するようになっている。、また、信頼おける顧客は違法になることを恐れて離れていき、暴力的で面倒な客が残ると語っている。

「プロセンター」によると、オスロでこの3年間に、暴力の被害にあった性産業で働く女性は、全体の59パーセントに登る。しかも、その暴力は残忍で、しかも頻繁だという。

報告書のもとになった調査は、今年1月から3月まで性産業で働く女性123人に面談をして行われた。国籍は16か国に登り、そのうちタイ50人、ナイジェリア24人、ノルウェー人21人。

さて、世界有数の性産業都市東京は、オスロのものの数ではないだろう。

しかし、性産業に働く女性たちの現状を調査した、などは聞いたことがない。女性への暴力防止政策は進みだしたものの、もっとも暴力にあいやすい女性たちへの暴力には、まったく光があたっていない。

性産業に働く女性の立場にたった相談支援組織は民間にはある。しかし公的支援が少なく、緊急避難を受けいれるだけで精いっぱいだ。こうした調査に回る余裕はない。

◆Vil oppheve forbud mot sexkjøp
http://m.nrk.no/m/artikkel.jsp?art_id=18215781

■買売春、減らず
http://frihet.exblog.jp/17816528/
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by bekokuma321 | 2012-06-25 01:57 | ノルウェー