ドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任した。就任演説は、アメリカ第一を掲げるエキセントリックな内容だった。大統領就任後、執務室に入った彼が第一にやった仕事は、オバマケア(公的健康保険)つぶしだった。

しかし、女たちの闘いはこれからだ。

まずは、「女たちのワシントン行進」が、現地時間1月21日10時に始まる。もうじきだ。全米から長距離バスに乗って、ワシントンにやってくる。20万人が集まると言われている。

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集合場所は、アメリカの首都ワシントンのキャピタル・ヒル、独立通りと第3通り南西の交差点。

「女たちのワシントン行進」の目的は、アメリカ大統領府を含む、全ての行政府に向けてメッセ―ジを送ることである。メッセージはーー私たちは連帯して、ここに立ち、選挙で選ばれたすべての議員たちが、女たち・家族・地域の権利の擁護のために行動すべきだという願い。

「女たちのワシントン行進」は英語でWomen’s March on Washington 、略してWMW。最新情報はホームページwomensmarchフェイスブックWMWで見られる。Youtubeでも、なぜ自分は行進するかという一言メッセージを視聴できる。老若男女、車いすの人、LGBTIの人・・・。写真は、「私は、行進します。なぜって、私の人生がかかっているから」と言う少女。

昨年の12月初めには、WMWのホームページに記者発表を載せていた。反女性、反環境、反福祉、反多様性の大統領に対するファイトバックに向かって、着々と準備をしてきたアメリカ女性に心から敬意を表したい。

ワシントンまで行けない人たちによって、世界各地で同様の行進も予定されている。すでに20カ国以上で、スタートしているという。

The Women’s March on Washington: Here’s what you need to know
Women's March on Washington, London and global anti-Trump protests - live coverage
アメリカ国務長官のLGBTIに対する謝罪
展覧会「嫌な女」
白人男性大統領の陰にある「勝者総取り」「隠れトランプ」
アメリカに反フェミニスト大統領誕生
アメリカ大統領選と「嫌な女」
オバマ一般教書演説と女性 
アメリカ公的健康保険法、下院を通過
アメリカ健康保険制度改革、山場
ついに自由を我らにーー米国の公民権運動(by American Center)(pdf)
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by bekokuma321 | 2017-01-21 19:25 | USA

パンツ禁止法

BBCによると、パリの女性たちを縛っていたヘンな法律が改正された。

ギョ、ギョ、ギョだが、1800年に施行された法律で、女性はパンツ(ズボン)をはくことを禁じられていたらしい。現実には、パンツ姿の女性は多く、法律の効果はなかった。しかし、厳密には、そのヘンな法律によって、女性がパンツをはく場合、警察の許可がいるとされていたのだという。

今回、女性の権利省大臣ーーモロッコからの移民でフェミニストーーが、「現代の価値と法律に相いれない」として、撤廃に踏み切った。

■Paris women finally allowed to wear trousers
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-21329269
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by bekokuma321 | 2013-02-05 17:27 | ヨーロッパ

c0166264_1832269.jpg敬愛するベアテ・シロタ・ゴードンさんが亡くなった。心からお悔やみ申し上げる。

昨年、元最高裁判事泉徳治さんの講演を聞きに行った。彼は、憲法に言及した。私は、主催した「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」機関誌に、その講演の感想を寄稿し、ベアテ・シロタ・ゴードンさんについて触れた。

いま、ベアテ・シロタ・ゴードンさんに出会った20年ほど前を思い出しながら、彼女の信念だった女性の権利獲得のため、これから私に何ができるだろうか、と考えている。「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」機関誌から、ベアテさんについての拙文を抜粋・引用する。


■(泉徳治さんの講演は)期待にたがわず充実した内容だった。時にはホワイトボードに図を描きながら、時には親しみやすい個人名をあげて、わかりやすく説いた。

まず明治民法に「婚外子は、婚内子の半分しか相続分がない」と書かれていると言った。つまり、相続差別の撤廃を求める運動は、114年間にわたる積年の差別に対して異議をとなえてきたことになる、というのだ。

第二次大戦後、新しい憲法ができた。その14条には、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地」によって差別してはならないとある。24条には、婚姻における両性の平等を保障すると書かれている。この平等条項を書いた人は、当時22歳のベアテ・シロタ・ゴードンであると泉さんは言った。GHQ憲法草案制定会議のただ一人の女性だ。

ベアテさんは、1993年以来、全国各地で講演をしている。著著や映画も数多く、泉さんも言うように、憲法に関心のある人なら知らない人はいない。それがあってか、泉さんはあまり詳しく話さなかったので、少しつけ加えたい。

実は、憲法草案を書いたのは自分であることを彼女が初めて公に話したのは、1993年5月4日のこと。

その数カ月前、アメリカの大学にいた友人の横田啓子さんからのファックスで、ベアテさんと私の交流が始まった。

ベアテさんの来日を知った私は周囲に話を持ちかけ、講演会を企画した。主催はベアテ・シロタ来日記念講演実行委員会、連絡先は私の事務所にした。当時、ベアテさんのことを知る人はほとんどおらず、協力者を募るのは大変だった。

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講演会は大成功。小さな会場は満員だった。彼女は、流暢な日本語で、「24条は一般的な規定ですが、私は、もっと具体的な社会福祉的条文を書いたのです」と、驚くべき事実を話してくれた。彼女が書いた草案の一つは、こうだった。

「国家は、妊婦および育児にかかわる母親を、既婚、未婚を問わず保護し、必要な公的補助を与える義務を負う。非嫡出子は法的な差別を受けず、身体的、知的、社会的環境において、嫡出子と同じ権利と機会を与えられる」

ベアテ草案は、GHQから、「具体的なことは民法で。憲法は一般的なものに」と削除されてしまう。ベアテさんは、「民法を書くのは日本の男性ですから、もうダメ」と、泣きくずれたという。

一般的な平等条項は残ったものの、それすら日本側は削除してきた。

最終的に開かれた日米会議で、米側代表は、通訳をしていたベアテさんを起草者であると紹介した。そして「女性の権利に命をかけている、この女性を悲しませるつもりですか」と懇願した。日本側は譲歩し、14条と24条は復活した。

(以上、「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」機関誌192号より抜粋。同会についてはhttp://www.grn.janis.or.jp/~shogokun/

写真は、日本で初めて講演をするベアテ・シロタ・ゴードン(左)。司会は三井マリ子(右)。1993年5月4日、東京・飯田橋にて。
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by bekokuma321 | 2013-01-11 18:51 | その他

c0166264_112791.jpg12月5日、ボンで開かれる国際会議に向け、アフガニスタンの女性団体「緑の連帯スカーフ」が動いた。

ボン会議は、90カ国の外務大臣を含む1000人規模の参加者が、海外軍のアフガニスタン撤退後の支援について話し合う、、大規模の国際会議だ。

こうした国際会議は、通常、政治家や官僚、またロビー団体を通じて、事前に会議の方針や流れが決定される。会議団への参加者も、すでに決定されている。しかし、そこに女性の権利擁護は反映されるのか? 現在の情勢からは望みが薄い。

そこで、「緑の連帯スカーフ」は、会議の決定のなかに女性の権利擁護を入れるよう、国際署名運動を展開しようとしている。

■As troops plan their exit, ‘Green Scarves’ seek safety – and a voice – for Afghan women
http://www.theglobeandmail.com/news/world/worldview/as-troops-plan-their-exit-green-scarves-seek-safety-and-a-voice-for-afghan-women/article2241270/
■Green Scarves for Solidarity – Photowall
http://ch16.org/afghanwomen/
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by bekokuma321 | 2011-11-22 09:14 | アジア・アフリカ

「妥協はしない、組織しよう」

11月3日、全米女性連盟(NOW=National Organization for Women)から、民主党敗北に終わった中間選挙をうけて「妥協はしない、組織しよう」と題する声明が送られてきた。、会長テリー・オニール名。

中間選挙とは、連邦議会下院の全議席と、上院の議席の約3分の1の改選。民主党オバマ大統領に対する信任投票ともいえる。

さわりを和訳すると

「私たちは、反妊娠中絶派に下院を譲ってしまった。下院議長は、女性たちが懸命に闘って勝ち取ってきた進歩を元にもどそうとするだろう。しかし、私は、この現実に立ち向かい、女性の権利のために国会が闘ってくれるよう圧力をかけ続けようと、決意を固めた。全米女性連盟は逃げたりしない。さらに一生懸命に闘い、草の根の市民を掘り起こし、女性に優しい政策を要求していく。

共和党多数議会は、健康保険改革法を廃止へ持っていくだろうーー民間の参入をすすめ、社会保険を削減するだろう、家族計画の諸事業への助成を削減するだろう、同性の婚姻を認めないようにするだろう、ロー・ウェイド最高裁判決を弱体化させるだろう。

下院議長就任と予想されるジョン・ベイナー(共和党の下院院内総務)は、妊娠中絶反対、同性婚反対を公言している。我々が勝ち得てきたさまざまな法制度をなきものにするだろう。しかし、そうさせてはならないのである。」

NOWが発表する、女性政策推進のために推薦する連邦議会議員は以下のとおり。

現職
下院
Nancy Pelosi (D-Calif.),
Loretta Sanchez (D-Calif.),
上院
Barbara Boxer (D-Calif.);
上院当選者
Chris Coons of Delaware
Richard Blumenthal of Connecticut;
下院当選者
Terri Sewell of Alabama,
Karen Bass of California,
Colleen Hanabusa of Hawaii
Frederica Wilson of Florida

http://www.now.org/press/11-10/11-03.html
http://www.nowpacs.org/2010/federal.html
http://www.nowpacs.org/index.html
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by bekokuma321 | 2010-11-05 16:20 | USA

イラン大統領選挙と女性

6月12日、イラン大統領選挙があった。まだ結果は不確定。

現職の保守強硬派アハマディネジャド大統領に、対外協調を訴える改革派ムサビ元首相が挑戦した。国会議員の、290人中およそ200人が現職大統領支持を表明している下での選挙だが、日増しに、挑戦者ムサビ元首相の勢いが増してきていた。

この選挙では、ムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルZahara Rahnavard さんが、夫の選挙運動の前面に立ち演説をした。これは、報道によるとイランで初めての歴史的事件だという。

ザハラさんは、テヘラン大学教授。選挙集会では、どこでも、「女性の権利拡大」を訴えている。相手陣営から、「グラデュエイト・コースの入試を受けないなど大学の規則に違反している」などと攻撃を受けたことに、強く憤り、「私への侮辱は女性全体への侮辱だ」と、提訴も辞さないかまえだ。

CNNの動画には、ムサビ大統領候補側が集まったアリーナにおいて、大勢の女性が興奮しながら支援している姿が写っている。その一人は取材陣に、「私がムサビを応援しているのは、彼がザハラ・ラフナバルを妻にしているからです」とキッパリ。

他の報道によると、ザハラ・ラフナバルは、女性解放に向けて明解なメッセージを発している。

「なぜ、、イランの大統領候補に女性が一人の候補にもならなかったのでしょう? なぜ、内閣に一人の女性もいないのでしょう? なぜ、家庭の主婦が保険で保障されないのでしょう?」

「これらは変えなければなりません。差別をなくし、男性と同じ権利を要求すること、これこそが、イランの女性たちにとって最大の優先課題なのです」

当然、自由を求めてやまない若い女性たちを中心に、支持が拡大している。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8093366.stm
http://www.smh.com.au/world/irans-michelle-obama-zahra-is-the-countrys-new-political-star-20090612-c5mc.html
http://www.nytimes.com/2009/06/08/world/middleeast/08iran.html?_r=2
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/may/05/iran-elections-women
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by bekokuma321 | 2009-06-13 10:43 | 中東