ノルウェー地方選2015

c0166264_132164.jpgノルウェーの地方選の結果が出た。労働党が大躍進し、保守党勢力の長かったオスロ市、ベルゲン市も第1党となった。

FEM-NEWSがえりすぐったニュースを2 つ紹介する。

オスロ市では、勢力を伸ばした緑の党が、右派と左派のどちらにくみするかが注目されている。緑の党は、政策的には左派だが、市長ポストを連立交渉のカードにしているらしい。

首都オスロ市の顔が緑の党になったら、それだけで大変化だが、その市長候補はパキスタン系ノルウェー人であるため、さらに注目をあびている(写真上 Facebookより)。彼の名はショアイブ・スルタン。パキスタンからの移民でノルウェー・イスラム団体の事務局長として、イスラム系ノルウェー人の権益のために働いてきた人だ。オスロ市長といえば東京都知事である。ノルウェーの多様性のシンボルとなりそうで、いいことだ。

一方、フィヨルドで有名な西海岸のソグン・オ・フィヨーラネ県は、「女性をトップに」というキャンペーンのシンボル的結果になった。

14日の地方選は、428の市の議員だけでなく19県の議員をも決める。市長と県知事は、それぞれの自治体で最大党の議員から選ばれることが多い。

c0166264_17697.jpgソグン・オ・フィヨーラネ県の県議会は、中央党が第1党となった。これまでは労働党が第1党で、県知事は労働党から出ていた。その県知事は女性だった。今回、彼女に変わる県知事も女性になりそうなのだ(写真)。そう、労働党の県議会議員候補リストのトップも、中央党のトップも女性だったのである。

しかも、ノルウェーには県会議員から選ばれる県知事とは別に、国が任命するフィルケスマンFylkesman(こちらも県知事と和訳されてきたので紛らわしい)と呼ばれる人がいるが、この県は、フィルケスマンも女性である。

そこで思い出すのは、ソグン・オ・フィヨーラネ県が催した、ある特別な施策である。

女性参政権獲得100周年の2013年のことだった。県庁、県立博物館、県立図書館など公共団体の共催で「ソグン・オ・フィヨーラネ県の女性の声プロジェクト」を企画運営した。歴史から忘れ去られそうな県内の大勢の女性たちの業績や社会貢献、さらに女性の権利獲得までの苦悩と抵抗の歴史などを重ねあわせて、パネル化し、冊子にして、ネットでも見られるようにしたのだ(写真下)。

予算も人手もなければできない大きな事業だった。県内全市の女性たちが知恵と時間を出し合った。県知事もフィルケスマンも女性だからこそ、やれたのではないか。

ソグン・オ・フィヨーラネ県は、女性から女性に知事職のバトンが渡されることがほぼ決まった。今度の知事はどんなことを女性のためにやってくれるのか、楽しみだ。

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by bekokuma321 | 2015-09-16 01:37 | ノルウェー

c0166264_22574273.pngもうじきノルウェーの地方選挙がやってくる。

選挙への関心を高めて投票率をあげようと、NRK(ノルウェー放送)は、地方選挙について、ビデオでガイダンスを流している。

地方議会への選挙権と被選挙権は、ノルウェーに3年住んでいれば外国人にも認められる。そうした移民にも、はじめて投票する18歳にも、あいさつ程度のノルウェー語しかおぼつかない私にも、このイラスト入りビデオならわかる。題して「地方議会選挙のすべて」。

ビデオによると、ノルウェーの地方自治体のはじまりは1837年。法律で392の市ができた。1930年には700に増えた。2015年現在428市だ。サッカ―チームと同じ11人しか議員のいない小さな市から、67人の大きな市まである。

ノルウェーの選挙は、政党を選ぶ比例代表制。投票する人は、リストと呼ばれる政党別の候補者名簿から支持する政党のリストを1枚選んで、投票する。リストは、どの政党も約半年前には選管に出している。

比例代表制だから、政党が獲得した票の割合に比例して当選数が決まる。たとえばA党は3人が当選ラインだとすると、A党リストの1番、2番、3番の候補者が当選となる。B党は票が少なく、1人だけだとすると、B党リストの1番目の候補者が当選となる。

c0166264_22582221.jpgちょっとわかりにくいのは、有権者は、政党の決めた名簿の順番を変える権利(変更権)を持っていることだ。

たとえば図書館司書の女性が市議に最適だと思ったら、彼女の横の空欄にバッテン(x)をつける。イラストでは6番だ。もし彼女の政党が3番目までしか当選しないと、6番は絶望的だ。でも彼女へのバッテンが多いと、順番が下のほうでも上に上がって、めでたく当選となる。

このビデオを見たら、政党の決めたリストをそのまま投票しないで、「バッテンをつけてみようか」となりそうだ。

市長は、各政党の候補者リストのトップ、つまり1番に載っている人から選ばれる。最も多く当選させた政党が、他のいくつかの政党と協力関係を結んで決めることが多い。例外は、オスロ、ベルゲン、トロムスの市長で、国会のように議員の投票で選ばれる。

「地方議員は、あなたや私と全く同じ人だ。でも、あなたや私にとって最も大切なことのために頑張ってくれる」ーーこの最後のメッセージは心に響く。

ノルウェーの地方議員に議員報酬はない。公務員をしたり、会社員や学生をやりながら、ボランティアで(無報酬で)議員をするのだ。ちなみに私は20年以上、ノルウェーの政治を研究してきたが、威張るような議員に出会ったことがない。

最後のメッセージのイラストは、そんな地方議員を描いている。居間のソファーでくつろいでテレビを見ていた人が、テレビを消して立ち上がり、上着をはおって議会に行こうとする様子だ。なるほどノルウェーの地方議員は、余暇の時間を削って議会に出て行くんだな、とわかる。しかも無給のボランティアだから本当に頭が下がる。

愉快なのは、居間での後姿は男性に見えたが、外に出ようとする姿は正面が映り、あらら女性議員だったとわかることだ。絶妙のイラストだ(左上)。

Alt du trenger å vite om kommunevalget
2015 municipal and county council elections-- important information for voters(pdf)
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(注)ノルウェーの選挙法は何回か改正されている。1960年代、候補者名簿(リストと呼ぶ)の候補者名から気に入らない候補名を横線で消す方法が合法だった。消された候補者の順番は下がり当選に遠のく。女性議員増運動の初期は、この方法がとられた。当時、女性たちは超党派で「男性名を消そう」という運動をし、リストの下のほうが当たり前だった女性の順番を上に押しあげた。その後、バッテン(x)をつけて票を加算する方法に変わった。(『男を消せ!--ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)に詳述されている)。
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by bekokuma321 | 2015-08-29 23:30 | ノルウェー

恋の逃避行

老人ホームに住んでいた92歳の女性がいなくなった。

さあ、大変!

ノルウェーのエイズボル市の話だ。エイズボル市はオスロの北に位置し、2万3000人が住む。ノルウェー憲法が制定された地として知られている。

警察も捜査に。しばらくして彼女は、5歳年下のスウェーデンの恋人のところにいたことがわかった。「92歳と87歳の恋の逃避行か」――今度はマスコミがとりあげた。

真相は、92歳の女性が、前から恋人と出かける約束をしていたことを、ホームに伝え忘れただけだった。ふたりは、長年、恋人同士。彼は彼女に会うために、しょっちゅう、スウェーデンから国境を越えてドライブをしてきているのだという。

ホーム長は、余裕の記者会見。

「なんて素敵な話でしょ。90歳を超えても恋人と休暇を楽しめるなんて。何も規則に違反したわけでもないですから。でも、私たちは心配しましたけどね」

ホームの粋なはからいで、92歳の女性は、当初の予定どおり、スウェーデンの恋人と10日間の休暇を楽しんで、またエイズボルのホームに戻ることになった。

こんな柔軟な判断をしたケア・ホーム長は、44歳の女性ヤンカ・ホルスタJanka Holstad。

さて、このヤンカ・ホルスタ、ひょっとすると、この秋に市長になるかもしれないらしい。

というのは、ホルスタは、エイズボルの隣ウーレンサッカルに住んでいるのだが、労働党員として地方政治にかかわってきた。4年前の統一地方選では、労働党市議候補者になった。市議には当選しなかった。だが、保健や介護の専門家として、市議会の常任委員会「保健・介護ケア委員会」の委員に選ばれ、市の健康や高齢者サービスの政策決定の場にいる。

ノルウェーの介護職員は公務員だ。彼女のような公務員が議員になっていることは珍しくない。いくつかの大都市を除き、地方議員は無給のボランティアだから、介護職員であろうと、保育園教員であろうと、日中は普通の仕事をたんたんとこなす。そして議会がある日は、職場を休んで議会に出る。夜に議会が開かれることも多い。

ノルウェーには市長選挙はない。4年に1度の市議会議員選挙で、各政党リストのトップに名前を登載された人が、市長候補となる。

選挙は、日本の選挙とは違って比例代表制選挙だ。個人の候補者が日本のように声をからして朝から晩まで動きまわるなんてことはない。政策を戸別訪問やネットで知らせ、政党が集まっての討論会で政策をぶつけあう。有権者は支持する政党のリストを投票箱に入れる。政党の得票率に比例して議員数が決まるから、大きい政党はそれなりに、小さい政党もそれなりに議員を出すことができる。候補者の4割から5割が女性だから、ほぼ4割は女性議員となる。

選挙が終わると、議会で連立を組んで与党となった政党から市長が選ばれる。だいたい最大政党のトップの人が市長になる。市議は無給だが、市長はフルタイムの仕事で有給だ。

ケア・ホーム長のヤンカ・ホルスタに話をもどす。

昨年11月、労働党候補者選定委員会で、ホルスタは候補者リストのトップに選ばれた。今年9月の統一地方選で、ウーレンサッカル市の労働党は、彼女が市長になると決めて闘うと決めたのだ。すでに、市のホームページの「市の政治」サイトを見ると、候補者リストが載っていて、労働党リストの一番上に彼女の名前が見える。

現市長は進歩党だが、進歩党の人気は、世論調査では前ほど高くないため、彼女の属する労働党が最大政党となる可能性がある。

92歳と87歳の”恋の逃避行”から、話が飛んでしまったが、私には”恋の逃避行”と同じように、ノルウェーの政治もおもしろい。

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▲ノルウェーの市議会。女性議員が半数、政党も5~6、と一般社会を反映している(ヘードマルク県オーモット市)

92-åring stakk fra sykehjemmet med kjæresten
Janka Holstad vant første runde i ordførerduellen
Janka Holstad er Aps ordførerkandidat
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by bekokuma321 | 2015-07-05 13:56 | ノルウェー

c0166264_15265376.jpgカラショーク(Karasjok)市の市長に初当選したばかりのアンネ・トーリル・エーリクセン・バルト(Anne Torill Eriksen Balto)は、ピンクのバラを生けた花瓶に目をやりながら、こう話した。

「昨日、ケアサービス職員が涙を浮かべて『この日をどれだけ待っていたか。あなたが変えてくれるんですね』と、このバラの花をプレゼントしてくれたんですよ」

2011年9月の統一地方選後、女性の市長は96人に増え、全市長の22%を占めた。その1人がアンネだった。まだ30代だ。24年間市長職にあった労働党の男性を破り、市長といえば男性と決まっていたカラショーク市政164年の歴史を変えたのだ。

カラショークはサーメ人の町。ノルウェー北部フィンマルク県の内陸部に位置する。冬は零下50度まで下がった記録をもつ最厳寒の地だ。オスロから、トロムソ、アルタと飛行機を乗り継いで、ラクセルブ空港に降り、そこからバスで1時間余りのところにある。

市長となったアンネは、それまで、銀行員の傍らカラショーク市議会議員を2期務めた。初当選した時は大学生で、公認会計士の資格を取得しようと猛勉強中だった。2期目の最後の1年間は副市長にもなった。

夫はトナカイの遊牧業に従事している。「トナカイの遊牧をする人は減ってゆくばかり。環境の変化で牧草は減るし、政府も理解がないし」と嘆いた。「僕らは2人とも、前の相手との子連れで新生活を始めたモダン・ファミリーだ」と言いながら、家族5人の映像を私に見せた。それは、おびただしい数のトナカイの群れを移動させているDVDだった。

トナカイの飼育は家族全員で、というサーメの伝統そのままだ。アンネは、昼は銀行勤め、夜は議員という2つの重責を背負ったうえに、トナカイの季節移動期間には、一家総出の大仕事が待っている。銀行からは有給休暇をもらう。なんという働き者!

今回の地方選は、第3回に書いたように全国的には保守党と労働党で勝利を分けた。しかし、カラショークのようにサーメ人の多い自治体は少し違う。地方紙「サガ」の記者は、こう分析した。

「カラショークは、あまりに労働党与党が長くて飽きられてしまった。市の財政が赤字になったことも敗因ですね。それに、労働党は、このあたりの金鉱採掘権の売り渡しに賛成して、環境保護派やトナカイ飼育に携わる市民の反感を買いました」

もうひとつのサーメ自治体、カウトケイノ(Kautokeino)にも行ってみた。女性が3議席から9議席に増え、19議席の議会はほぼ男女が半々になった。主要政党は、サーメ市民党、飛ぶトナカイ党、カウトケイノ住民党。いわゆる地域政党だ。労働党など中央の政党はどれもふるわない。当選したばかりの女性たちは、みな、アンネに負けず劣らずの働き者で、市を率いるリーダーだった。

アイリ・ケスキターロ(Aili Keskitalo)は、ノルウェーサーメ協会会長というサーメ社会を率いる団体のトップ。カウトケイノ市で最多数を当選させたサーメ市民党に所属する。サーメ語教育、サーメ文化、トナカイ飼育の発展を政策の中心に置く。サーメ議会議員でもあり、議長も務めた。サーメ議会が開会される前日の夜9時過ぎ、私の突然の面会申し出に応えてホテルに来てくれた。3人の子どもがあり、サーメ議会議長時代に出産した末娘はまだ3歳だ。甲状腺をわずらい、声がかすれていた。

小売業を営むインゲル・マーリット・ボンゴ(Inger Marit Bongo) は労働党に所属。「店の経営は忙しいし、まだ小さな子どももいるため、リスト8位に置いてもらった」。8番目は落選確実視されていたのだが、個人票をさらってトップに踊り出た。

アントン・ダール(Anton Dahl)は保守党に所属し、市長や副大臣もつとめたベテランだ。「リストの1番目に」という党の強い要請を断わった。中学校の校長になったばかりで多忙なため議会の仕事を休みたかったのだ。しかし彼女も個人票を集めて当選した。スキージャンプ選手で、国際試合の審判としても活躍する。

この女性進出の背景は何か? c0166264_1535493.jpg

2011年度フィンマルク県「男女平等・多様性賞」を受賞したグドルン・エリーサ・エーリクセン・リンディ(Gudrun Eliissa Eriksen Lindi)に聞いた。

彼女は言う――「サーメ社会の自立と発展には女性の声が必要なのだと皆が思ったからです」

グドルンは、1996年、サーメの女性誌『ガバ Gaba』を創刊。年3回の編集発行をほぼ1人でこなす。ガバは自立した女性を意味する北部サーメ語。女性の声でサーメ社会を描写する小説、詩、論文、写真を掲載する。サーメ人が住むフィンランド、ノルウェー、ロシア、スウェーデンの4カ国のサーメ社会の男女平等のための組織「サーメ女性フォーラム」の運営もする。

話は30年ほど前にさかのぼる。70年代末、カウトケイノ近くのアルタ・カウトケイノ川にダム建設計画が浮上した。「生活が破壊される」とサーメ人は猛反対。環境運動家も加わり、国をあげての大抵抗運動に発展した。女性たちは国会前でハンストし、首相に直談判、さらに国連やローマ法王にまで直訴した。結局、ダムは造られたが、1987年に国会はサーメ法を通し、サーメ人の独立と発展を約束した。2年後の1989年、第1回サーメ議会議員選挙が行われた。

初選挙にあたって、フェミニズム団体「サラカ(女神の意)」を拠点にしてサーメ社会の生き難さを共有してきた女性たちは、「サーメ女性党」を立ち上げた。グドルンをリストの1番目に立てて初選挙に臨んだ。39議席のサーメ議会は全国13選挙区から比例制選挙で選ばれる。カラショークからは、サーメ協会(地域政党)2人、労働党1人の計3人。女性党は及ばなかった。とはいえ、できたばかりの女性党がノルウェー最大の政党・労働党に拮抗する票を集め、女性たちは大いに自信をつけた。

サーメ社会の女性進出の影にはグドルンのような女性運動家がいる。地方紙サガの記者は言う。

「ここまでの道のりには、女性たちの闘いがあるのです。国の政策からないがしろにされてきたサーメの権利拡大と独立には、フェミニズムの視点が必要です。彼女たちは、常にそう主張してきました。その代表がグドルンです。僕は尊敬しています」

(出典:ノルウェー王国大使館 三井マリ子連載・ノルウェー地方選挙レポート2011 【4】 20/03/2012 )


[写真上:カラショークのカフェ―の壁にあったサーメデザイン。下:カラショーク・サーメ博物館の展示品]
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by bekokuma321 | 2012-05-14 11:39 | ノルウェー

今回(2011年)の地方選挙の結果、躍進したのは保守党と労働党で、後退したのは左派社会党と進歩党だった。

投票率は64.5%。2000年代に行われた地方選のなかでは最も高い投票率となった。女性の議員は4115人となり全議員の38%、女性市長は96人で全市長の22%を占めた。

2011年9月の投票日直後、オスロ大学の政治学者ハンネ=マッテ・ナールッド教授(Hanne Marthe Narud)に、結果を分析してもらった。

■ 世界を震撼させた7月の襲撃事件の影響は?
「それほど大きな影響は見えませんね。ただ、7月の事件の前、労働党の支持率はもっと低かった。政権を担っている党は地方選で票を伸ばすのは難しいのですが、労働党が伸びたのは、事件後、民主主義の大切さや選挙の重要性について議論が盛り上がったせいでしょう。投票所に足を運んだ若者が増えたのも、あの事件で政治的関心が高まったからです。その結果、投票率がやや上がりました」

■ ノルウェー女性が地方議会選挙の参政権を得て100年ですが、女性の進出は?
「今回は、女性議員数にあまり変動はなかったのですが、その増加傾向は変わりません。もちろん、ジェンダーはひきつづき課題のひとつです。ジェンダーの問題は、各政党の候補者リストを決めるときに重要なポイントになります。最近は、リストのトップに女性が来ることが是か非か、言いかえれば、市長ポストを女性がどの程度握れるかどうかが焦点です」

ノルウェーの女性の選挙権は、1910年の地方議会選挙から始まった。1913年には国会の参政権も獲得し、独立国としては世界で最も早く女性参政権を誕生させた国となった。ノルウェー人の誇りだ。

そこで、ノルウェー自治・地方開発省は、2007年の地方選挙後、「女性参政権100周年記念プロジェクト――地方政治における女性をショーウインドーに」という事業を企画した。2011年の地方選を射程にいれた4年間の事業であり、2000万クローネの公的支援を用意した。リーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ(Liv Signe Navarsete)自治・地方開発大臣自ら陣頭指揮をとった。政党の選挙候補者リストに女性を増やすこと、リストの1番にくる女性を増やすこと、を目論んだ全国各地の運動体を支援するというものだった。

2010年夏、自治・地方開発大臣は、このテーマに関心を持つ人たちを全国から劇作家イプセンの故郷シーエン(Skien)に集め、こうはっぱをかけた。

「女性が参政権を得てから100年もたつというのに、今、地方議会の女性議員はわずか37%です。37%に増やすために100年もの長い歳月がかかりました。全国430市のうちの401市ではいまだに、男性議員が多数を占めています。女性議員を増やすことに焦点をあてた国家的プロジェクトは、意味があるのです。」

女性参政権誕生の背景には、ギーナ・クローグ(Gina Krog 1847-1916)という女性運動家がいた。「女性は、男性と完全に同一の参政権を持たなければならない」という信念の持ち主だった。「女性の選挙権獲得協会」を創設し、全国を遊説して回り、生涯を女性参政権獲得にささげた。「女性が投票などしたら、家庭が崩壊する」と言う国会議員が多かった時代だ。

「女性参政権100周年記念プロジェクト」は、当然、ギーナ・クローグの業績にスポットをあてた。子どもオンブッドである心理学者ライダル・イェルマン(Reidar Hjermann)は、投票日直前、オスロの事務所でこう言った。

「女性と男性では経験が違う。女性は、男性には見えない政治課題がよく見えます。同じように、子どもは大人と経験が違います。学校教育、交通機関、スポーツや音楽、環境問題などへの関心は、大人顔負けです。でも、政治家は選挙権がない子どもの意見を聞いたり子どもとまじめに話し合おうとはしない。その子に選挙権があるなら、会って意見を聞くでしょうね」

子どもオンブッドは、子ども(18歳未満)に関するさまざまな法律が遵守されているかどうかを、子どもの立場に立って監視する。子ども・平等・社会省の管轄下にあるものの、政府や国会とは独立した機関で、子どもの権利擁護のためなら政府をも容赦なく批判する。

この数年間、オンブッドは、選挙権を18歳から16歳に下げようと運動をしてきた。しかし反対意見も多い。そんなある日、ギーナ・クローグの演説に励まされたという。

「女性に参政権なんて笑止千万だった時代でした。ギーナ・クローグは、当時の偏見をこう紹介しています。『女性に参政権は時期尚早だ。なぜなら女性はまだ成熟していない。女性は他人の意見に動かされやすい。結婚した女性は夫と同じ候補者を選ぶに決まっている』。ここの女性を子どもに変えてみてください。今、子ども参政権に疑問を抱く人たちの意見とまったく同じです」

自治・地方開発大臣は、16歳選挙権に懐疑的だった。オンブッドは子どもたちを連れて陳情に行った。子どもたちの熱心な意見を聞いた大臣は、「いくつかの市で試験的にやってみよう」と言った。こうして、2011年秋、全国から選ばれた20市で、16、17歳の子どもたちが選挙権を行使することになった。

投票日の前、ハーマル市(Hamar)の高校生に取材した。

スクールカウンシル(生徒議会)委員長のべネデクテは、労働党の市議会議員候補で青年部員だ。党員として125クローネ、党青年部員として10クローネの年会費を払う。選挙が近づいた先週から、午後6時から8時頃まで、たくさんの家庭を戸別訪問して政策を訴えて歩いている。「政治活動は楽しくてたまらない」という。でも16歳への引き下げ案には、態度未定だ。

イングリッドとオーレは「高校生民主主義エージェント」。子どもオンブッド傘下の全国組織で、16、17歳の生徒に投票の方法を教えるのが役目だ。8月は毎土曜日の3時間、人通りの多い場所にスタンドを設置し、ビラまきをしながら市民の質問に答えてきた。今週は毎日、昼休みをねらって学校のカフェテリアでビラをまく。16、17歳の世代には、「あなたには投票の権利があります。その権利を使わないと損ですよ」と説明する。

彼・彼女らの発言を聞きながら、私も思った。「16、17歳に参政権は時期尚早」という意見は100年前の反女性参政権論者と似ているかもしれない、と。


(出典:ノルウェー王国大使館 三井マリ子連載・ノルウェー地方選挙レポート2011 【3】 23/02/2012)
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by bekokuma321 | 2012-04-29 11:29 | ノルウェー

ロックでもりあがって
ノルウェーのロックスター、オーゲ・アレクサンダーシェン(Åge Aleksandersen)率いるロックバンドの演奏がはじまった。全身をくねらせて弾きまくるエレキギター、強烈な大音響…

会場はオスロの中心部カールヨハン通りに面する公園。秋にしては強すぎる日差しの下、ステージと聴衆の一体感は頂点に達する。日本人の観光客がここを通りかかったとしても、これが選挙運動だなんて誰も気がつかないだろう。

じつは、コンサートの主催者は、「自治体・一般・労働者組合(Fagforbundet)」だった。日本の連合にあたるノルウェー労働総連合LOに加盟する組合のなかで最大の組織である① 。組合員数31万人。全国に555の支部を持つ。病院、社会福祉施設、学校、公共交通機関などで働く公務員、それに美容師や清掃職員など民間労働者たちが加わる。職種は100以上にのぼり、組合員の75%以上は女性である②。

ノルウェー女性の約半数は公務職に就き、主として地方自治体に雇用されている ③。地方選挙の結果は、女性たちの仕事にも暮らしにも直結しているから、女性組合員が選挙に熱心になるのも当然である。

組合としては、組合員個々の支持政党にこだわらない。賃金と労働条件アップのためなら、どの政党とも密接な連携を組む柔軟性はあるが、現実には、現連立政権の労働党、左派社会党、中央党の3党、それに赤党を推薦している。

「あなたの町、あなたの仕事、あなたの1票」
オーゲのバンドは、自治体・一般・労働者組合と連携して、左派政権を応援するため、何ヶ月間もかけてノルウェー全土を巡業してきたという。オスロのステージは9月8日(木)で、午後3時ごろには舞台が設営され、三々五々人が集まってきた。赤い風船が飾られ、ホットドッグの屋台が並ぶ。目抜き通りの公園だから、通りすがりの人も多いのだが、そうした非組合員にメッセージを送るのもねらいの一つだ。同組合は今秋の地方議会選挙キャンペーンに1600万クローネを投じたとか。

本部のテントは圧倒的に女性が多い。労組幹部だという女性は、「今年は、保守党が長年握ってきたオスロ市議会を労働党が奪還するチャンスです④ 」と語りかけながらチラシを配る。チラシを見ると女性労働者向けのメッセージが多い。1枚は、介護職の女性2人が高齢者をケアする写真の下に「私たちにいい仕事をする機会を! 私たちは尊厳あふれるケアをします」。もう1枚は、若い女性の顔の写真の横に「私は看護師のクリスティン。あなたの町!あなたの仕事!あなたの1票!責任をもって投票をしよう」

受け取る通行人には、保育園児の手を引いたり、ベビーカーを押したりする若い親たちが多い。時間帯からして、そんな保育園帰りの通勤族をターゲットにしているのだろう。だが、選挙運動員には高校生もいる。聞けば、高校生や研修生も組合に入会でき、高校生なら組合費を免除されるのだそうだ。オスロ市長候補(労働党)のリーベ・リーベル=モーンLibe Rieber-Mohnの顔がプリントされたTシャツを身につけた若者の一群がいた(写真1)。「この労組の組合員なの?」と聞いてみると、「私たちはまだ働いていませんから労組にはいっていません。でも労働党青年部には所属しています。リーベを市長にしてオスロを変えたいので運動をしているのです」という。

ロック音楽が始まる前には、首相のイェンス・ストルテンベルグが演説した。(写真2)。
「政治と恋愛は似ています。好きな人を選ぶのと政党を選ぶのは同じです。すべてが自分にぴったりの人、すべてが自分の好みに合う政党などありません。でも、いいなと思ったら、その政党を信頼して託してみましょう」

「暴力に屈するな」
その2日後の9月10日土曜日、ヘードマルク県ハーマル市のスカンディック・ホテルで市民集会が開かれると聞いて、行ってみた。場内に足を踏み入れると、またしても労組主催のオーゲのロックコンサートだった。
最前列には若者が目立つが(写真3)、後方では中高年の男女も手足でリズムをとっている。オーゲは70年代に絶大な人気を博して以来、今も人気は根強い。若者ばかりではなく、あらゆる年代層を引きつける力があるようだ。

ロックのリズムがひと段落すると、7月22日の銃乱射事件の犠牲者を悼んで国中で歌われている「若者たち⑤」 を、会場の全員で合唱した。

「敵に囲まれ、嵐をついて、進みゆく
恐れおののき自問する、丸腰のまま、邪気もなく
なぜ闘うのか? 武器はどこ?
われらの刃は、命と尊厳、これこそ盾なり剣なり、これこそ敵への備えなり
万人のため追い求め、よりたくましく、より広く、命をかけて耕そう
されば武器など、あえなくも地の底に向け沈みゆく、
人の尊厳守りしとき、われらに平和が訪れる
金で買えない愛おしいものを、正義の腕に持つ者は決して人を殺さない
約束しよう、人びとに、われらが地球を尊ぶことを
腕に赤子を抱くように、美と温もりを愛でし時まで」⑥

受付をしていた病院職員は、「1000人が目標だったけど、800人ほどかしら」。それでも、人口3万に満たないハーマル市を考えると、たいした人数だ。労働組合はこのような政治集会を全国で開催してきた。とくに今年は特別な年だった。選挙運動が本格化しようという7月22日、世界を震撼させたテロ事件がオスロを襲った。死傷者のほとんどは、労働党青年部恒例の政治合宿に全国から参加した10代、20代の政治活動家だった。半数は女性で、その何人かはこの労組の組合員だった。

事件後、首相はじめ政界の指導者たちは、「暴力は民主主義への挑戦。暴力に屈するな。政治参加を一層進めよう」と訴えた。それを受けとめるかのように、労働党だけでなく他の政党も労働組合もメディアも、連日「暴力ではなく民主主義を」と唱えた。

労働組合のことを、政府は「ソーシャル・パートナー」と呼ぶ。選挙集会をみれば、女性や若者たちが、この国の民主主義を担っていることがわかる。
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①ノルウェーでは、労働組合に入っている人は全雇用者の53.1%である。女性の入会率は年々増えて、今や全組合員の52.1%は女性である(http://www.worker-participation.eu/; http://www.eurofound.europa.eu/eiro/studies/tn0904019s/tn0904019s.htm )
② http://www.fagforbundet.no/
③ Women and Men in Norway: What the figures say (Statistics Norway, 2010)
④ 選挙の結果、オスロ市は保守党が多数を握ってファビアン・スタング前市長が再任された。
⑤ テロ事件以来、ノルウェー全土で歌われた。8月の国民追悼式典では、日本でもよく知られる世界的歌手シセルがフィナーレに歌った。反ナチズムの詩人ノールダール・グリーグ(Nordahl Grieg 1902-1943)がノルウェー学生連盟のために作った歌詞だという。
⑥ 感動的な詩なので、英訳されている詩を筆者が和訳した。

(出典:ノルウェー王国大使館 三井マリ子連載・ノルウェー地方選挙レポート2011 【2】 13/01/2012 )
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by bekokuma321 | 2012-04-02 11:08 | ノルウェー

「見て下さい、このグラフを。ずっと上にあがらない。進歩がない。今こそ“女のクーデター”を起こさなくては」

今年(2011 年)9月の統一地方選挙が終わった直後の晴れた日、私は、オスロの平等・反差別オンブッド事務所を訪ねた。オンブッドのスンニーヴァ・ウルスタヴィック (Sunniva Ørstavik)は、折れ線グラフを指さしてそう言った。グラフには、60年代からの女性議員の割合が示されていた。

平等・反差別オンブッド(Equality and Anti-discrimination Ombud)は、かつては男女平等オンブッドと呼ばれ、女性の地位をあげるために働く国の苦情処理機関だった。2006年、女性の人権確立だけでなく、移民や同性愛者などに対する排外主義的動きを撤廃するという新しい役割が加わって守備範囲が広がり、呼称が変わった。任期は6年、2期までで、子ども・平等・社会省が管轄しているものの、独立した機関だ。

オンブッドは、差別を受けた、と感じた市民から苦情を受けつけると調査に乗り出す。差別があったと判断された機関や企業主には是正勧告を下す。強い権限を持ち、差別撤廃に威力を発揮してきた。オンブッドという名称は機関と、その中心人物の両方をさす。

「男女平等とは、物事を決める場に男女が50%いる、ということです。今、ノルウェーは国会も地方議会も約40%が女性議員です。この40%を50%にあげなくてはなりませんが、これが難しい! いま、最大の難関にさしかかっています。国民の多くは、『もうノルウェーでは女性の地位は十分上がった』と思いこんでいます。これこそがノルウェー最大の障壁になっているのです」

オンブッドによると、今日のノルウェー社会は、女性も男性も子育てを楽しみながら仕事を続けられるように社会変革をし行った結果、他国に比べ男女平等推進政策は、一定の成果をあげたといえる。しかし、政治的決定の場、すなわち政治権力はまだ白人男性の手に握られており、そこをいかに平等化するかが問われている、というのだ。

では、いったいどのような戦略があるのか。私の疑問に対するオンブッドの回答が“女のクーデター”だった。

「もう一度“女のクーデター”が必要なのです。これは選挙期間中に、私が新聞に投稿した文章です。ここで、私は40年前に女性たちが行った運動を紹介しました」

彼女が見せたのは9月11日・12日の投票日を目前にした2011年9月1日付けダーグブラーデ紙(Dagbladet)。見出しは、ずばり「女のクーデター Kvinnekupp」だった。女性議員たちがオスロ市庁舎に乗り込もうとしている昔の白黒写真が添えられていた。

「女のクーデター」は、1971年の地方選挙結果を報道したマスコミがつけた言葉だ。女性議員が少なすぎることに怒った女性たちが、女性の当選者を増やすため超党派で仕掛けた「男を消せ!運動」のことをいう。

それは、公職選挙法にある候補者リストの変更権を使っての運動だった。当時、当選確実とされた上位の候補者のほとんどが男性だった。そこで女性たちは、候補者リストにある男性名を消して女性候補者を当選させる作戦に出た。全国各地で、選挙前に女性たちが夜な夜な集まっては策を練った。

結果は見事だった。多くの市で女性が大量に当選した。オスロ(Oslo)、トロンハイム(Trondheim)、アスケル(Asker)の3市では女性議員が男性議員を上回った。(この歴史的運動について、私は提唱者ベリット・オースに取材して『男を消せ!--ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)を書いた。)

当時の選挙法では、政党の候補者リストにある候補者名を何人変えてもよかったので、男性の名をことごとく消して女性に変えるという戦術を実行できた。だが、その後、選挙法が変わった。現在は、「名前を消す」やり方がなくなり、候補者名の左側に設けられた空欄にバツ印をつけてその候補者に1票を加算する方法と、用紙の空欄に他党の候補者名を書き足す方法の2種類が設けられている。これによって、女性や障がい者など、まだ議会に少ないグループの候補者にバツ印をつけると、その候補を上位に押し上げて当選させる可能性が高まるのだ。

ところが、オンブッドによると、前回の地方議会議員選挙があった2007年、バツ印をつけて票を増やしたのは男性候補者だった。

「70年代と違って、ほとんどの政党は、女性を40%以上にして候補者リストを作るようになりました。男が1番目なら女は2番目というように男女交互にリストをつくる政党が多いため、女性候補は少なくとも50%には達しています。しかし、です。2007年の地方議会議員選挙では、男性にバツ印をつける人が多く、その結果、多くの女性候補を落選させてしまった。その数、なんと500人です!」

2011年の結果は、まだ全国統計が出てないため、女性議員の割合がどのくらいにとどまったのかは確かではない。しかし、女性の市長は前回より増えなかった。オンブッドは大きなジェスチャーで嘆いた。

「責任は政党ではなくて、有権者にあります。候補者リストの変更権をもっとうまく使うべきです。候補者リストの女性名の左欄にバツ印をつけたら、それだけで女性の当選者は増えるというのに、ね。もっと女性が政治権力を握れるチャンスがあるのに、みすみす逃している。まったくもって残念です」

地方議会議員選挙において、候補者リストを変更するという行為はややわかりにくい。そのため、政府は国費を投じて変更の方法をイラスト入りで大々的に広報してきた。

選挙を統括する自治・地方開発省は、梯子を登ろうとする女性政治家が男性政治家に蹴落とされそうになっているイラストを表紙にしたパンフレットを発行して、全市役所に配布した。名簿変更権を使えば女性当選者を増やせます、という啓発運動だった。政府のホームページでも、わかりやすい絵で知らせてきた。もちろん、女性団体も「女性にバツ印を」とキャンペーンを張った。それでも、女性は思ったほど増えなかったのだ。

ノルウェーのように男女平等推進のための専門の国の機関オンブッドが頑張っても、40%から50%に増やすための道は険しいのだ。オンブッドは最後にこういった。

「閣僚に女性が半分、政党の党首は7人中5人が女性など、シンボリックなところでは男女が半々になりました。それはそれで素晴らしいのですが、最後に、地方政治権力の男女格差を縮める闘いが残りました。これは非常に難しい。でも、やりますよ」


(出典:ノルウェー王国大使館 三井マリ子連載・ノルウェー地方選挙レポート2011 【1】 : 24/11/2011 )
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by bekokuma321 | 2012-03-31 10:59 | ノルウェー

ノルウェー地方選挙レポート2011「男女平等と民主主義」連載。2回目は、「選挙運動を担うソーシャル・パートナー」。

労働組合は選挙にどうかかわるか。ことに女性が7割以上を占める自治労は、どんな選挙をしたのだろうか。

下のノルウェー王国大使館サイトをクリックしてお読みください。
http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/2011-2/
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by bekokuma321 | 2012-01-18 00:40 | ノルウェー

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ノルウェー王国大使館のホームページで連載が始まりました。4回シリーズの予定です。関心のあるかた下のサイトをクリックしてどうぞ。

■ノルウェー地方選挙レポート2011 
男女平等と民主主義

「ノルウェーでは自治体議員の約4割を女性が占めるようになったことが、男女平等を推し進めた大きな要因のひとつです。それではノルウェーの地方選挙制度はどのようなもので、そこに男女平等の問題はどのように関わっているのでしょうか? 2011年9月12日、ノルウェーで4年に一度の統一地方選挙が行われました。長い間この問題を研究している三井マリ子さんにシリーズでレポートしていただきます。」

c0166264_14125.jpg第1回 「女のクーデター」再び ――平等・反差別オンブッドは語る
http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/2011-1/





【写真上:地方自治体職員などで作る組合主催の選挙運動。10代の若者も大勢見える】
【写真下:女性を50%に増やすために“クーデター”が必要と語るオンブッド】
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by bekokuma321 | 2011-11-29 00:05 | ノルウェー

10月30日、広島県廿日市市長選挙が行われた。無所属の井上さちこ議員が、自民、公明、連合の推薦を受けた現職に果敢に挑んだ。しかし、残念ながら122年間の男性首長の歴史を変えることはできなかった。

c0166264_17163787.jpg広島瀬戸内新聞ニュースのさとうしゅういち主幹は、結果をこう見る

「投票率はわずか36%。雨が響きました。現職の眞野市長も全体の2割しか得票はしていない。とにかく、関心が低かった。選挙があることすら、知らない市民も多かった。市議選と勘違いしている人も多かった」

投票結果速報

区分       男       女        計
投票者数  16,324人  18,300人  34,624人
投票率    36.45%  36.41%    36.43%


開票速報
候補者別得票数 開票率 100.00%

候補者氏名 得票数
1 しんの勝弘 21,814
2 井上 さちこ 12,163

■広島県廿日市市市長選、男女の一騎打ち
http://frihet.exblog.jp/16955990/

写真:廿日市市のスーパーマーケット前で政策を訴える井上さちこ市議(撮影:三井マリ子)
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by bekokuma321 | 2011-10-31 03:38 | その他