強制結婚の恐怖

c0166264_21155664.jpgロンドンにある、その小さな墓石には「バナーズ・マームード、1985年12月16日生~2006年1月24日没」とあった。

僅か21年の生涯は、ロンドンの警察や検察庁の先入観を打ち砕いた。

イラクのクルド地区生まれのバナーズの一家は、1995年、サダム・フセインの弾圧を逃れてロンドンに亡命した。バナーズは10歳の物静かな少女だった。

17歳のとき、父親によってロンドン在住の同じクルド系の男性と強制結婚させられた。夫の暴行と強姦に耐えられず、何度か家出をしては連れ戻された。何回かの家出の末に恋人ができた。

私は2年前見た、ドキュメンタリー映画『バナーズ』から、思い出して書いている。

その映画にはバナーズが警察署で供述している場面もあった。

誰かに尾行されているとわかったバナーズが警察に駆け込む。痩せ細った顔面蒼白の彼女が、小さなメモ用紙を手に、警察官に話し始める。

「夫は私を強姦し、髪の毛をつかんで引きずり回しました。唇や耳から血が吹き出し、私の左手首の骨はねじ曲げられました」

「私は追われています。私の身に何か起こったら、犯人は彼らです」

バナーズの訴えを聞いたロンドン警察。しかし、強制結婚や名誉殺人の怖さが理解できなかった。一方、イスラム教のクルド系一家には、離婚は家の恥辱だとする因習があった。

そして・・・

つづきは、「I 女のしんぶん」叫ぶ芸術--英国をどうぞ。


エミー賞を競った「名誉殺人」と「フクシマの嘘」
パキスタンの名誉殺人
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by bekokuma321 | 2015-04-19 21:33 | ヨーロッパ

パキスタンの名誉殺人

c0166264_202046.jpgさきほど、残忍なニュースがハンチントンポストから届いた。

親の許可を受けずに結婚したパキスタン女性は、「名誉殺人」で銃殺され、川に投げ捨てられたが、病院に運ばれて一命をとりとめたという。

川の水が彼女の息を吹き返させ、通りかかった人に助け出されて、奇跡的に生き延びたらしい。女性の名はサバ・マクソード。まだ18歳だ。

殺害に加わったのは、父親、叔父、兄、いとこだという。ネットで届いた女性の画像は、顔が真っ赤にはれあがり、左目がつぶれ、左ほおは銃弾の傷をふさぐための縫いあとが唇から耳元まであり、右腕はほうたいで巻かれていた。

先月も、同じようなニュースがあった。ファザーナ・パルヴェーン(25歳)は、家族が決めた男性ではなく、自分の意思で選んだ男性と結婚し、妊娠した。

それを、家の恥だとばかり、娘の父親は、石打ちの刑で、妊娠中の娘を殺害した。5月、アルジャジ―ラから届いた。

パキスタンの人権委員会は、2011年で943人の女性が名誉殺人で殺され、前年より100人以上増えたと、発表している。狂気の沙汰だ。

この究極の女性差別に国際社会も、国連も、なすすべがないのだろうか。激しい怒りを覚える。

Pakistan Teenager Saba Maqsood Survives 'Honour Killing' After Being Shot Twice & Thrown In Canal
Pakistani woman stoned to death by her family
18-åring overlevde forsøk på æresdrap
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パキスタン少女、襲撃される
ブレイビク事件は名誉殺人
エミー賞を競った「名誉殺人」と「フクシマの嘘」
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by bekokuma321 | 2014-06-08 20:29 | アジア・アフリカ

c0166264_2333105.jpg今週16日から、ノルウェーオスロで、昨夏の襲撃犯の公判が始まった。

私は、20年前、ノルウェーと恋におちた。ノルウェーが好きになったのは、「平等という価値」をノルウェー人は好きらしい、とわかったからだ。

ところが、襲撃犯は、私の好きな平等や多文化共生がノルウェーを滅ぼす、とほざいた。その人種差別・女性差別に凝り固まった頭は、日本の右翼政治勢力の頭とそっくりだ。日本のバックラッシュ勢力は、男女平等政策を目の敵にし、自分たちの気に入らない図書や講師を排斥してきた。だから、これは他人事ではない。

というわけで、時間を見つけてはノルウェー襲撃犯ニュースを追ってきた。これまでで最も的を得た分析は、シャバナ・レーマンshabana rehmanの「名誉殺人説」だと私は思う。彼女は、パキスタン系ノルウェー人で、ジャーナリスト。抜群の人気を誇るコメディアンでもある。上は彼女の講演会をPRするチラシ。

彼女の分析はこうだ。

「罪のないノルウェー人の若者を殺したブレイビクの言動は、理解しがたい。自分の娘を殺害する父親の心理を理解しがたいのと同じだ。つまり、これは名誉殺人と同じ構造なのだ。

家族の名誉を汚す行いは罪であり、その罪人を断罪することは罪ではない。家族を地域社会から葬った娘は、地域社会から断罪される。父親がその娘を殺害する命を受ける。彼の行為は正義だ。

名誉殺人を断行する男性にとっての掟は、社会の法よりも優位にある。そのような人間が、法廷を認めるわけがない。その目的は崇高であり、手段など選ばない。

ブレイビクは、イスラム教徒や非ヨーロッパ人と寝るノルウェー女性は万死に値すると言う。ブレイビクの歪んだ宇宙において、彼女たちは裏切り者であり、汚辱なのだ。彼女たちは、彼の妄想する名誉を侮辱したのだ。」

http://shabanawriter.blogspot.jp/
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by bekokuma321 | 2012-04-19 23:42 | ノルウェー

イラン、女性運動家逮捕

オランドのラジオ・ザマネRadio Zamanehよると、先週、イランの女性運動家マ―リヤム・ビグデリMaryam Bigdeliは、当局に逮捕された。この2年間で2度目。

彼女は、女性差別の法律改正を求めて運動していた。罪状は「イスラム共和国に反対するプロパガンダ」。

マ―リヤム・ビグデリは、「百万人署名運動」の担い手であり、名誉殺人によって殺される若い女性を守る運動家。「百万人署名運動」は、女性差別の法を改正し男女平等の法律を求める運動。

http://www.feminist.org/news/newsbyte/uswirestory.asp?id=13138
http://www.changeforequality-ca.org/english.php
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by bekokuma321 | 2011-07-30 07:45 | 中東

6月16日のBBCによると、アシャ―Asha(19歳) とヨ―ゲシュYogesh の2人の恋人は、インドの首都デリーの北西の村で殺害された。2人は異なるカーストに属していたため、上のカーストに属するアシャ―の親族の手で、2人は縛られ、殴打され、殺害されたという。

殺人者たちは、「カーストの違うものとの結婚は、殺人より罪深いことだ、同じことが起こればまた同じように殺す」などと語っている。現在、政府の女性委員会が、調査に乗り出し、村の警察などから事情を聞いているという。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/world/south_asia/10334529.stm
http://ncw.nic.in/frmAboutUS.aspx
http://timesofindia.indiatimes.com/city/delhi/Delhi-honour-killing-NCW-seeks-report/articleshow/6058721.cms
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by bekokuma321 | 2010-06-22 20:29 | アジア・アフリカ

イギリスの移民家族と思われるが、娘Banaz Mahmod を「名誉殺人」で殺害した父親といとこが、終身刑となった。「名誉」の名の下に命を奪われた女性は20歳。その恋人も殺されかかったが未遂に終わった。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/8577586.stm

バチカンのローマ教皇は、アイルランドのカソリック神父が、何千人もの子どもたちに性的虐待をしていたことへの対応に迫られている。アイルランドばかりでなく、アメリカ、ドイツ、オランダ、オーストリア、スイスなど、同様の破廉恥きわまりない犯罪が明らかになっている。http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8576268.stm
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by bekokuma321 | 2010-03-20 17:10 | ヨーロッパ

11月2日付けガーディアン紙によると、ソマリアで、強姦をされた少女が、公衆の面前で石打の刑を執行され殺害された。強姦した加害者でなく被害者が「姦通罪」の汚名をきせられて殺害されたということ、被害者が13歳というまだ子どもであることに、言葉を失ってしまう。

こういう「名誉殺人」がイスラム慣習の名のもとに(もともとはそうではないという説もある)残っている国がある。国際社会は、一日も早くやめさせるために、とりうるあらゆる手段を探し、ただちに実行すべきだ。

http://www.guardian.co.uk/world/2008/nov/02/somalia-gender
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by bekokuma321 | 2008-11-02 23:59 | アジア・アフリカ