ノルウェーの裁判所が、「非正規労働者にも正規雇用者と同じ賃金を支払え」という判決をくだした。


43日、労働裁判所から出た画期的な判決だ。さすがノルウェー。エイプリル・フールの話ではない。非正規雇用にも、正規雇用と同一賃金、同一条件でなければならないというのだ。ノルウェー紙には、労働組合の完勝とも書かれている。

判決文は以下のようなもので、ノルウェー労働裁判所の判事7人による全会一致だ。


「合意した産業条約8A条の6、7項は、製造業協定に規定されている派遣会社(staffing agencies) に雇われているいかなる人も、雇う会社(hiring companies)の雇用者と少なくとも同一賃金ならびに同一労働条件に置かれる、と解釈される」

連合傘下にあるフェルスフォーブネ(労働組合のひとつ)の書記クヌート・ウイガールは喜びを隠し切れない。「とてもうれしい。(賃金だけでなく労働条件も同一だから)派遣会社内で労働組合の仕事をしてもいいことに、ほっとしてもいる」


賃金と労働条件に関して、派遣会社は、20164月から施行の新関税期間における産業協定に規定される、または、昨年改正された労働環境法の特別条項に規定されているように各々で結ばれる団体協定に規定される、そのどちらかである、とすることに、ノルウェー経営者連盟(経団連のような機構)は、異議を唱えていた。

わかりにくいが、要するに、「非正規は正規職より低賃金でも合法だ」と、経営者側は主張していた。

規則は、EUからの雇用会社指令に関連して提出されていたもので、労使でその規則の解釈がまったく異なっていたため、労働裁判所に提訴されていた。

このたび労働裁判所は、いかなる場合であっても労働者法が適用されるという2012年の双方の合意があり、それは疑う余地がないと結論づけた。


経営者連盟の関税と会員サービス部部長のニーナ・メルソンは、「協定をどのように理解すべきかを理解した」とコメントしている。

ニュースにある労働裁判所だが、労働に関する紛争を扱う特別の裁判所のこと。労働事件はとくにスピーディさを求められるからといわれている。ノルウェーだけでなくヨーロッパの多くの国にある。日本にはこのような裁判所はなく、労働事件であっても通常の裁判所でダラダラと扱われる。そのため日本では、働く場を奪われた労働者は、弁護士費用や交通費など経費だけはかさみ、給与は支払われない事態におかれることが多い。


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 ▲オスロの繁華街にある裁判所

Temporary workers to have the same salaries as employees – full victory in court

判決文(saken gjelder:Likebehandlingsreglene ved fra bemanningsforetak bundet av Industrioverenskomsten ノルウェー語)
Fikk fullt medhold i Arbeidsretten

Vikarer skal ha samme lønn som ansatte
世界一幸福な国ノルウェーの女性たち
LGBTが最も幸せに働けるのはノルウェー
ハンディをハンディと感じさせない社会へ
ノルウェーの「ベスト清掃員賞」
ダウン症の人には「何でもやれる能力がある
女性や若者を非正規にしないためにゼネスト

【注】本意ではないがVikarを非正規と訳した。ノルウェー語のVikarは、臨時雇用のことで病欠、産休、育休、教育休暇などで職務免除となる雇用者の代行をする。非常勤雇用は常勤雇用と同一労働同一賃金であるとすでに認められているので、このたびの紛争は人材派遣機関から派遣される臨時的労働者のケースであろう。報道によるとVikarは移民が多くを占めており、今回の判決は移民の人権保障につながり移民格差解消への一歩となるという。






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by bekokuma321 | 2017-04-04 22:47 | ノルウェー

c0166264_2227039.jpgまだ見てないが、あちこちで評判の映画『メイド・イン・ダゲナム』について。主演サリー・ホーキンス。

2010年に公開されたイギリス映画で、男女同一労働同一賃金を求めて闘う女性を描いたもの。1968年、イギリス・ダゲナムのフォード工場で繰り広げれる。実話に基づいた物語で、女性機械工がストをして、男性労働者と同じ賃金を要求する。

いまだにEqual Payは夢のまた夢といえる日本の現実を考えると、日本でこそヒットしてほしい。ところで、日本ではいつどこで見られるのだろうか。ご存じの方メールください。
bekokuma(a)hotmail.com ―― (a)を@に直してお願いします。
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by bekokuma321 | 2011-04-16 22:31 | ヨーロッパ

チリ初の女性大統領ミチェル・バチェレさんが、2008年6月、アメリカ・カリフォルニア州バークレーを訪問した。ラテンアメリカ研究のバークレーセンターで講演をし、「男と女が同一価値の仕事をしているなら、男女同一賃金にすべき。そういう法律を制定する」と語った。

三井マリ子ワールドによると、2006年、チリ初の女性大統領となったミチェル・バチェレさんは、シングルマザーで社会主義者。政治犯として投獄されたこともある。「私が大統領になったら、大臣の半分は女性にします」というクオータ制を公約にしていたが、それを実行し、閣僚の半分を女性にした。就任にあたって「私たちはつらい時代を生きてきた。国民全員が愛せる国をつくろう」と宣言したという。

チリの国会の女性議員は15.8%で、IPUランキングでは94位である。女性半数内閣の組閣に際しては、国会議員以外から選んだと考えられる。女性閣僚はかならずしも国会議員とは限らないにしても、大胆な人事であり、女性運動家ならではの決断だ。

http://www.dailycal.org/article/101891/chilean_president_michelle_bachelet_visits_berkele
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
http://www.guardian.co.uk/world/2006/apr/02/gender.chile
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by bekokuma321 | 2008-06-30 14:46 | 中南米