今年、もっとも幸福な国に輝いたのは、ノルウェーだった。日本は51位で、昨年の53位よりは上がった。

c0166264_23232922.jpg

ノルウェーは、FEM-NEWS記事の大部分を占める。筆者は日本で女性差別と闘いつつ、20年以上ノルウェーの男女平等や福祉を追いかけては、そのしくみや実例を本などで紹介してきた。思うに、ノルウェーの幸福は、男女平等と不可分である。


国連「世界幸福度レポート World Happiness Report」は、つまるところ、どれだけ多くの国民が自分の人生に満足しているかを調べたものである。重要な調査項目は「人生を選択できる自由」と「社会的支援」である。


「人生を選択できる自由」―――女性が自分の人生を選択できる社会って? まず女性に経済力がなければならない。性による賃金格差のある社会、結婚によって姓を変えなければならない社会、結婚・出産した女性が職場を去らざるをえない社会、女だからと排除されたり片隅に追いやられたりする社会で、女性が経済力をつけるのはきわめて難しい。


もうひとつ 「社会的支援」―――女性が満足のいく人生を送るには、公的サポートが不可欠である。そのためには法制度がなくてはならず、国会や地方議会に女性議員がCritical mass30%以上)いなくては話にならない。ノルウェーは国会も地方議会も、女性議員はほぼ4割を占める。

日本の保育園不足を見よ、だ。ちなみに日本の国会(衆院)の女性議員はわずか9%、世界163位の低さだ。それに女性議員の一人もいない「女性ゼロ議会」は全国約370にのぼる。


幸福度世界一の国ノルウェーは、いま保守中道政権だが、前は中道左派政権だった。当時の首相はイエンス・ストルテンベルグ(労働党)。彼が国民に訴えた新年のスピーチが忘れられない(2011年)。


「ノルウェーの豊かさは、多くの人が仕事につくことによって成し遂げられました。ノルウェーが他の国と異なっているのは、おびただしい数の女性たちが経済活動を選んでいる点です。ノルウェ―は石油があるからラッキーだといわれています。それは間違いではありません。しかし、もっと重要なことがあります。それは、ノルウェーは、ノルウェー女性がいるからラッキーなのだということです。より多くの人が働くーーこのことがノルウェーの豊かな福祉につながっているのです」


【写真は、オスロの職場でフルタイムで働く5人の子どもの母親ヘッレ・チュン。撮影当時、6人目の子どもがおなかにいた。父母ともの育児休業制度、保育園・学童保育園などの社会的支援が充実しているノルウェーだからこそ、彼女はフルタイム職にありながら、6人の母親になる人生を選ぶことができた、と言える】

World Happiness Report 2017
ノルウェーのワーキング・マザー
「ノルウェーが幸運なのはノルウェー女性がいるからだ」―首相
シングル・マザー、107倍の難関に合格
民主主義コンテスト 世界1はノルウェー、日本は20位
世界で母親がもっともハッピーな国ノルウェー




[PR]
by bekokuma321 | 2017-03-23 00:07 | ノルウェー