富山が全国から注目されています。

10月31日、政務活動費不正が発覚した議員12人(自民10、民進2)の辞職にともなう市議会議員補欠選挙が告示されました。

富山では、政党交付金の不正取得についても、ほぼ同時に報道されていて、こちらは、不正をした民進党富山県連を「党本部」が調査し、その額は「少なくとも計4525万3468円」です。

その手口は、現職の県会議員らが、知り合いの会社の白紙領収書を悪用したり、架空の事務所を借りたことにしたり、雇っていない人を雇っていたことにしたりして支出額を増やし、政党交付金を自分の懐にいれていたというもの(毎日新聞2016年10月12日)。その結果、民進党は、先ごろの富山県議補欠選挙での候補者擁立を断念しました(編集者注:今の選挙は市議で、県議は終わっている)。

似たような事件を私はこの目で見てきました。

民進党(旧民主党)秋田県連代表の秘書が、政党交付金を「選挙に使えない」などと嘘をついて、「基金口座」に貯めこんでいたのです。秋田県連の代表は松浦大悟参議院議員(当時)でした。

2012年当時、民主党は離党者があいついでいました。松浦さんは、三井マリ子さんに秋田から衆議院議員に立候補するよう要請。固辞していた三井さんですが、「盤石の体制で支援する」との2か月にわたる要請を受け、秋田の男女平等につながるならと、ついに落選覚悟で立候補を決意して秋田に移住しました。

落選後5日目の夜、秋田の自宅に1人でいた三井さんは、松浦さんら5人の急襲を受け、「あなたがいると票が減る、出ていくように」と言われます。やむなく秋田を去った三井さんは、その後、衆院選の会計を開示するよう、松浦さんに繰り返し手紙を書きます。しかし、返事がないため、不審がつのった三井さんは秋田に調査に出かけます。そして不正やおかしな点を発見していきます(下は不正の一部)。

c0166264_1275573.jpg
秋田県連幹部はポスター貼りをしていないのにしたとして架空の領収書を作成し、そのカネを横領した。その虚偽領収書に基づいた選挙収支報告書が選管に提出されていた

ここで強調したいのは、衆議院議員候補になった三井さん名の銀行口座に、党本部から選挙資金2000万円が振り込まれたのですが、その事務や出し入れを、松浦参議院議員事務所が一手に握っていたことです。

三井さんは松浦議員秘書を告発します。さらに三井さんは心身ともに著しい損害を受けたと民事訴訟を起こします。私は、その裁判を3年余に渡り秋田通いをして支援しました。長くなりますので、詳しくは「和解が成立しました」をごらんください。

さきの7月参院選では、東北6県のうち、秋田(松浦大悟候補)を除く東北5県で、野党統一候補が勝利しました。この選挙で、民進党は秋田の松浦候補に政党交付金をウン千万円も注ぎ、党幹部を入れかわり立ちかわり秋田入りさせて応援しました。秋田県民はそれでも、彼を”通さなかった”。 これは、民進党が有権者側を見ず、臭いものにフタをして、松浦代表を「野党統一候補」に仕立てた結果の”敗北”ではないかと、私は考えます。

c0166264_16374657.jpgこの選挙に関しては、「民進党代表選と『参院選東北5県の野党勝利』」をご覧ください。

その参院選後、松浦大悟さんは「政界引退を表明」しました。(「民進党県連・松浦代表が辞任、政界引退を表明」)。

この秋田県での”敗北”が関係したかどうかは不明ですが、民進党本部は、民進党富山県連の調査に入りました。結果は、各紙報道のとおり、民進党富山県連あげての組織ぐるみの政党交付金の不正使用が判明しました。

私は、富山だけでなく秋田でも組織ぐるみだったのではないかと思っています。松浦大悟さんは、当時何年間も民進党秋田県連の代表でしたから。

政党交付金は国民の税金です。1円に泣く庶民はたくさんいます。それに、「政界引退」を表明した松浦さんをはじめ秋田県連は、マスコミで「政党交付金使途について調査をする」と繰り返してきたものの調査した様子はありません。民進党秋田の再生は、三井裁判で浮かび上がった政党交付金の闇を明らかにせずにはありえず、今からでも「党本部の秋田県連調査」に入ってもらいたい、と強く思います。 

岡田 ふさ子(さみどりの会* 事務局)

c0166264_15134969.jpg
(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった
[PR]
by bekokuma321 | 2016-11-01 12:21 | 秋田

さみどりの会ホームページ担当のふじみつこです。

先日、三井マリ子さんが松浦大悟前参議院議員や秘書を提訴していた裁判は、和解で終息しました。

和解調書は、通常、合意内容を並べるだけだそうですが、今回は、3ページ半の前文を含めて全体で5ページです。異例の長文です。

三井さんの弁護士によれば「画期的形式」だそうです。そして「正確に理解するためには、前文も含めて一体として理解する必要がある」と書いています。

さみどりの会のホームページに、その画期的な和解調書と、原告三井さんや弁護団のコメント、さらに年表をアップしました。下記です。女性が政治的分野に参加していくための、小さくても価値ある一歩として、ご活用ください。

和解が成立しました
 ◆和解調書
 ◆原告から「和解のご報告とお礼」
 ◆弁護団コメント
 ◆年表(2012年7月~2015年9月)


ふじみつこ
(アーティスト、さみどりの会(*))

c0166264_15134969.jpg
(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。

c0166264_18124131.jpg

[PR]
by bekokuma321 | 2015-11-17 15:54 | 秋田

5月13日発行『ワーキング・ウーマン』が、三井候補秋田追放事件を究明する裁判をのせている。

裁判を追ってきた岡田ふさ子さん(さみどりの会:注)による4月4日の裁判傍聴報告だ。

『ワーキング・ウーマン』を、編集部と筆者の許可を得て下に紹介する。下の紙面にポインターを置き、読みやすくしてどうぞ。

『ワーキング・ウーマン』は、ワ-キング・ウ-マン男女差別をなくす愛知連絡会という女性団体が定期的に出すミニコミ誌。同団体は、名古屋市を拠点に1986年から活動している。詳しくはホームページWorking Womanを。








(注)衆院選で落選した三井候補は、民主党県連の松浦大悟代表らに資金の不明朗な会計処理をされたと提訴した。さみどりの会は三井さんの裁判を支援する会の愛称。c0166264_15134969.jpg「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津 英の短歌がある。女性は子どもを産むだけではない、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」はそれに由来する。右のマークは「さみどりの会」のロゴ(ふじみつこ作)。バッジもできた。裁判内容は以下を参照。

供託金は秋田おばこのデモクラシーに
秋田おばこのデモクラシーに大賛成
マラッカ海峡より
裁判をしなかったら供託金はどこに?
「供託金もどって一安心」_5.21読売新聞
女は使い捨ての駒か
5月10日のNHK、11日の朝日、読売、魁
供託金、もどった
秋田おばこのデモクラシー
4月15日の毎日新聞
裁判長提案「供託金戻したら」は当然
お金の流れがよくわかった
NHK 「選挙資金裁判 争点絞られる」
供託金は戻したらどうか、と裁判長提言
ワーキング・ウーマン、三井裁判を女性の視点で見る
今朝の毎日新聞
女性記者の目
秋田衆参両選挙で4人書類送検
秋田衆参両選挙で関係者送検
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 3
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 2
三井候補秋田追放事件を究明する裁判
[PR]
by bekokuma321 | 2014-06-13 22:20 | 秋田

『ワーキング・ウーマン』167号が、三井候補秋田追放事件を究明する裁判について、載せている。

裁判を女性問題の視点から見ると、こうなるという記事だ。3月19日に発行された『ワーキング・ウーマン』を、編集部と筆者の許可を得て、下に紹介する。クリックしてどうぞ。

『ワーキング・ウーマン』は、ワ-キング・ウ-マン男女差別をなくす愛知連絡会という女性団体が定期的に出すミニコミ誌だ。同団体は、名古屋市を拠点に1986年から活動している。詳しくは、ホームページWorking Womanを。

 


(クリックすると大きくなって読めるようになります)

c0166264_15134969.jpg 筆者は「さみどりの会」事務局の岡田ふさ子。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。右は「さみどりの会」のロゴ(ふじみつこ作)。

今朝の毎日新聞
女性記者の目
秋田衆参両選挙で4人書類送検
秋田衆参両選挙で関係者送検
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 3
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 2
三井候補秋田追放事件を究明する裁判
 
[PR]
by bekokuma321 | 2014-03-27 09:39 | 秋田