ブラジルでのワールドカップが終わった。世界の目がブラジルの地に注がれていた。

日本のワールドカップ・サイトには、ブラジル女性をはじめ女性の顔がたくさん載っている。題して「美人サポーター」。英訳は、2014 FIFA World Cup Brazil Beaty Girls だそうだ。

そのサイトの右下には、「美人サポーターランキング」があって、サッカ―を応援する女性の顔が、獲得ポイントごとに1位、2位・・・と上から順に陳列されていた。闘うのは男のみ、「女は顔」だといわんばかりだ。

しかし、開催国ブラジルに目を向けると、大統領ジルマ・ヴァナ・ルセーフ(1947年生)をはじめ、闘う女性が多い。ルセーフ大統領は、若いころ、反軍政の地下運動で2度も投獄されたという。

私の所蔵する1枚のブラジルのポスターから、もうひとつのブラジルを追ってみた。

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オランダ対オーストラリア、ドイツ対アルジェリアの試合があったのはブラジル南部の大都市ポルトアレグレ。ブラジルを代表する港町で、140万人が住む。

このポスターは、そのポルトアレグレ市がつくった。

2002年1月29、30日「参加型民主主義と女性」と題する国際会議。会場はポルトアレグレ市議会議事堂。ポスターの真ん中のマイクの影が“メスマーク”だから、女性の声を届けるための会議だろうと察しはつく。

ワールドカップの日本のホームページで女性が登場する欄は、「美人サポーター」と題されているが、この国を一皮むくと、闘う女性が現れるのである。

続きは、「叫ぶ芸術:サッカー王国の闘女たち(ブラジル)」 by I 女性会議を。

ワールドカップとジェンダー:ドイツ首相のスピーチ
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by bekokuma321 | 2014-07-16 09:57 | 中南米

c0166264_10433237.jpg2014年ワールドカップは、ドイツ優勝で終わった。サッカー音痴の私だが、家族につられて見ていた。

ドイツ首相アンゲラ・メルケルは、ブラジルに飛んで熱烈応援をした。

このメルケル首相、だいぶ前のニュースだが、なかなか優勝にたどりつけないドイツ男性チームをこんなふうに励ましたことがあった。

「ドイツの女性サッカーはもう世界一になりました。女にできて男にできないわけなどありません」

さすが女性首相! メルケル首相のこのスピーチは、ドイツ開催が決まっていた2006 年の前年2005年末のことで、ドイツ女性チームが、2003年の女性ワールドカップで優勝したばかりだった。

首相メルケルは、2006年1月、ドイツ紙「Bild am Sonntag」のインタビューで、再びこう語った。

「私たちドイツ女性は、サッカーで世界のトップに立ちました。ヨーロッパ女性ワールドカップの最終戦は、ドイツの2つのチームで闘っています。なのにドイツ男性は、夢を見ているだけです」

しかし、2006年、開催国の首相の熱烈観戦にもかかわらず、ドイツ男性サッカーチームは、第3位に終わった。

というわけで、昨日、メルケルがドイツ初の女性首相に就任以来、ドイツ男性は初めて世界チャンピオンとなった。やっと、首相の期待どおり、ドイツ男性は、ドイツ女性の偉業に追いついたのだ。

さて忘れてならないのは、その強豪ドイツ女性チームを破って世界チャンピオンとなったのは日本の女性サッカーチームなでしこだ。世界が驚嘆し、ほめたたえた。一方、日本男性チームの惨めさは国内外の誰もが知っている。

「日本の女性にできて日本の男性にできないことはない」 とつぶやいてるのは、私だけではないだろう。

Neujahrsansprache: Merkel will Optimismus verbreiten
An interview with Theo Zwanziger: the future of football is female
Football interview with Angela Merkel: "Be fully fit at the right time –and anything is possible"
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日本女子サッカ―、世界の頂点に
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by bekokuma321 | 2014-07-14 10:51 | ヨーロッパ

ワールドカップが始まり、世界の目がサッカ―に注がれている。

悔しいことに、今回のワールドカップは、オリンピックと違って男だけのスポーツ大会だ。テレビも新聞もネットも、男、男、男。ワールドカップの日本のホームページで女性が登場するのは、サポーターのページ。そのタイトルは「美人サポーター」。そのピントはずれに、さすが日本だな、と苦笑した。

ところが、お国変われば…。

先日、ノルウェーのワールドカップ放送が「男性に偏らない報道」と世界の注目をあびた。

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NRKのスタジオでスペインとチリの試合中、コメンテーターの4人中3人が女性だったのだ(上の写真)。

その映像を見て「オッ」と思った男性がツィットしたところ、「他局とはちょっと違うね」「ダイバーシティ(多様性)だね」「誰が人選を決めたの」と肯定的なメッセージが数多く流れたという。

世界の称賛をあびたNRKのこの番組を、ノルウェー全国紙ダグブラデトが報道した。NRKは日本のNHKにあたる。それによると、NRKのスポーツ担当ディレクターは、こう語った。

「スタジオの人選は、ずっと以前に決まっています。ジェンダーで選んだのではありません。女性たちはみなサッカ―やスポーツ解説に経験、知識があり、最適の人だからです」

スタジオにたった1人だった男性(写真上)にも取材をしている。「黒一点(hanen i kurven)でどうでした」への男性の答えが、いいねぇ!

「僕は、男性1人だというように感じませんでしたね。楽しかったです。非常に優秀な人たちと一緒に出演できて光栄でした」

Norge hylles for kjønnsnøytral dekning
Dette NRK-bildet vekker oppsikt verden rundt
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オリンピックに、女性スキージャンプ競技加わる!
NRKとNHK--報道における女性
日本女子サッカ―、世界の頂点に
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by bekokuma321 | 2014-06-26 09:57 | ノルウェー

c0166264_13291196.jpg17日未明、ドイツで開かれたサッカーの女子ワールドカップ(W杯)の覇者は日本だった。

決勝選で、日本代表「なでしこジャパン」は1-1から、延長戦に持ち込み2-2で引き分けた。次にPK戦となり3-1で制し、アメリカを破った。

男女あわせて日本の初優勝であるだけでなく、初優勝したアジアの国となった。世界の女子サッカーの歴史を塗り替えた。澤穂希(ほまれ)選手は計5得点で最優秀選手と得点王に輝いた。

アメリカは1991年、1999年の優勝国。今年も世界ランク第1位だった。

欧米各メディアは、日本の歴史的勝利をたたえた。米紙ロスアンジェルス・タイムズは、「女子ワールドカップの歴史において、もっとも衝撃的で、もっとも感動的で、もっともドラマィックな決勝戦だった。過去のあらゆる女子サッカ―の中で、もっとも驚くべき、もっとも栄光と幸せに満ちた、もっともチャンピオンにふさわしいチャンピオンを誕生させた」と書いた。

「日本、アメリカににじり勝つ」(ガーディアン紙)
「日本の鉄の意志、歴史的ワールドカップ金メダル獲得」(アフテンポステン紙)
「日本、PK戦でアメリカを制す」(BBC紙)

日本女子サッカーの世界制覇は、日本におけるサッカ―界、スポーツ界における歴史を書き換える偉業につながることは確実だ。日本の少女たちに夢を与えただけではない。女性が極めて少ない監督や指導者に女性が増えることにつながるだろう。さらには、全員男性で占められている日本サッカ―協会の役員(理事・評議員など)に女性の参加を実現してほしいものだ。当然、報奨金のアップも!

http://www.aftenposten.no/nyheter/sport/article4176573.ece
http://www.guardian.co.uk/football/2011/jul/18/japan-usa-womens-world-cup-final
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/14168601.stm
http://www.latimes.com/sports/la-sp-usa-japan-world-cup-20110718,0,1351003.story
http://www.fifa.com/womensworldcup/index.html

写真左上はFIFAホームページで“PK戦の星”と称されたゴールキーパー・海堀あゆみ選手。京都出身。

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■日本女子サッカー、強豪ドイツを破る
http://frihet.exblog.jp/16579152/
(右は女子ワールドカップの母ノルウェーのエレン・ヴィッレ)
■ウィンブルドン女子テニス決勝から思う
http://frihet.exblog.jp/16553674
■オリンピックに、女性スキージャンプ競技加わる!
http://frihet.exblog.jp/16159114
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by bekokuma321 | 2011-07-18 10:18 | ヨーロッパ