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c0166264_20480636.jpg朗報! 

セクハラの被害を受けて休職していた女性に「公務災害」が認められたのだ。

女性が働いていたのは、トヨタ東日本株式会社のある宮城県大衡村。女性職員は、村長から性的関係を求められたり、大量の嫌がらせメールが送られたりして、心身に不調をきたした。働き続けられなくなってしまった彼女は、
201412月から休暇に。


2016118日付け河北新報は、公務災害の認定をこう報じている。やや旧聞に属するが、働く女性にとって重要なニュースなので紹介したい。

「宮城県大衡村の跡部昌洋前村長(67)50代の村職員の女性にセクハラなどをしたとされる問題で、女性が精神疾患によって休職したのは前村長の行為が原因として、地方公務員災害補償基金宮城県支部が公務災害と認定していたことが、7日分かった」


女性職員には、村の一般会計補正予算から休職期間の数百万円の給料を支払われるという。


これとは別に、女性職員は、跡部昌洋前村長に対して、慰謝料など1000万円の損害賠償を請求する裁判を起こした。こちらは仙台地裁で係争中だ。書面によるやりとりが延々と続いていて、法廷での公開はなされていない。次回は26日(月)だ。


さて、跡部昌洋前村長。彼は、祖父も父も村長の3代続いた“お殿様”。昔、殿様は誰にいつ何をしてもよかった。強姦しても、「お手つき」でおしまい。だけど、21世紀はそうはいかない。さすがに跡部村長は辞職した。

議員時代、村長のセクハラ問題をとりあげて村長に真っ向から抗議した赤間しづ江さんは、「大衡村を変えなくては」と義憤にかられて、村長選に立候補した。村長選は与野党の一騎打ちとなり、赤間さんは惜敗。初の女性村長はならなかった。


この村長選と同日に村議会議員選挙もあった。村の人に言わせると、「村長選で、もしも赤間が村長になったら大変だ、とばかり、村長のお仲間の男性候補者が村議選告示4日前に立候補しました(議会に反赤間勢力を増やすため:編集部注)。彼は当選しましたよ。裏でどれだけおカネが動いたことかと」

日本の首長や議員は、働く職員にとっては、何ランクも地位が上にいる人たちだ。その権力者が、そばで働く女性職員に「これくらいのこと、どうってことないだろう」と性的に言い寄ったり、触ったり、誘ったり……。女性職員は、たとえ反吐が出るほど不快であっても、ただちに拒否はしづらい。それをいいことに行為はさらにエスカレートする。しだいに体が硬直して通勤できなくなる。食欲不振、睡眠障害、動悸。精神に異常をきたしてしまうことさえある。セクハラは、女性の労働権を奪う、とんでもない違法行為なのである。

赤間しづ江前議員はセクハラ村長を訴えた原告女性について、こう語る。

「長い長い闘いが法廷で続いています。でも、公務災害と認定されたことが大きな励みになって、がんばっているようです。負けないと思いますよ」


【写真】右から、赤間しづ江(前大衡村議会議員、岩佐孝子(山元町議会議員)、三井マリ子(筆者)。2016年夏、仙台市にて


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by bekokuma321 | 2017-02-03 21:35 | その他

女の出番

c0166264_1672287.jpg東京近郊の候補者たちの応援に回ったが、もしも翼があったら、飛んで行きたかったところがある。

前村議の赤間しづ江さん(67)が村長に立候補した宮城県大衡村(おおひらむら)だ。この村長選は特別だ。

3月13日、跡部昌洋(66)前村長は、度重なる性暴力やセクハラをしたとして女性職員から提訴された。村議会は3日後、村長に対する不信任決議を賛成多数で可決した。ところが、村長はその議会決議を受け入れずに村議会を解散。そして村長自身は退職届を提出した。

村長に立候補した赤間しづ江前議員は、3月議会で、跡部村長のセクハラ問題を追及した議員だという(毎日新聞)。また赤間議員は、公金横領事件がらみで書類送検されていた村長の説明責任を、以前にも議会で追及していた。

大衡村まで応援に行った仙台の樋口のりこ市議から、報告があった。赤間しづ江さんは、おだやかながらも、力強い演説をしたという。樋口のりこブログから引用すると:

●大衡村の名誉と信頼の回復のため、ハラスメントを払しょくするため、第三者を入れた検証をしっかりと行うこと。そして男女共同参画推進のモデルとなる自治体をめざす
●利権と”しがらみ”のないクリーンな政治をめざす
●事業を見直し、公金の無駄使いをなくす~事業の検証をし、必要なところに皆様からの税金をしっかりと活かす
●生涯ともに生きる安心な街づくりを推進する
●さまざまな業種の企業誘致をはかり雇用創出をめざす、産業振興策

同じく大衡村に応援に行った宮城県加美町の伊藤由子議員は、

「赤間さんは、沈着冷静でした。村議会議員選に立候補している男性が応援演説をしていました。みな議会の体たらくに触れていました」

「昔からピンチを救うのは女性ではないですか、と言った前議員もいました」

村長選には、赤間前議員に加え、萩原達雄前村議会議長(66)が立候補している。

河北新報によると、跡部前村長は祖父、父と3代にわたり村長を務め、自身の在任期間は5期18年に及んだ。「騒動はこうした名家出身と多選の弊害」という指摘もあるという。

大衡村と似通った自治体は、あちこちにあると思われる。女性の新聞記者たちから、「一番、たちが悪いのは議会です」と聞いたことがある。私自身、東京都議会で働いていたころ、男性議員から暴言やセクハラを頻繁に受けていた。

大衡村初の女性村長が出現して、村の改革が一歩前に進むことを願わずにはいられない。

【写真:4月24日、大衡村にて。伊藤由子撮影】

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【追記 20150427】
大衡村長選の選管最終結果が出た。
萩原達雄1,894票、赤間しづ江1,706票。108票の差で前議長が当選。赤間さんは大健闘したが初の女性村長はならなかった。
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by bekokuma321 | 2015-04-26 16:23 | その他