ナイジェリア人による国際犯罪シンジケートの親分3人(女性)がマドリードで逮捕された。

1月4日の報道によると、彼女たちは、自国ナイジェリアの少女たちに、スペインのビルバオ(ビスカヤ県)とベニドルム(アリカンテ県)のクラブや路上で性産業に従事させていた。

その手口はこうだ。

ナイジェリアの極貧の地に住む少女たち(年齢不明)に対して、ヨーロッパに行けば、きちんとした仕事で給料もいい職業につけると嘘をついて騙す。

嘘とは知らず承諾した少女たちを、ブードゥー教(民間信仰)の儀式に連れて行く。そこで魔術をかけて、組織に絶対忠誠を誓わなければ、少女たちやその家族がひどい目に合うことになると告げる。

その後、ナイジェリアの隣国ニジェールに移動。そこからさらに隣国リビア経由でイタリアに向かう。イタリアへは危険な船旅で、溺れ死ぬ人も多い。

イタリア到着後、いったん公的な移民シェルターに入る。シンジケートのメンバーがそこから連れ出して飛行場に。別のナイジェリア人少女の違法パスポートを使って、飛行機でスペインに渡る。

今回スペインで救済された少女たちは7人だった。

少女たちは、4万から4万5000ユーロかかっていると告げられて、返済に売春を強要された。1日14時間の休みなしの性労働だったという。

国際移民機構IOMによると、ナイジェリアからイタリア海岸に流れ着く何千人もの女性の80%は、人身売買の被害者であるという。以前、イギリスを中継地点として、世界各国に少女や女性を人身売買するナイジェリア犯罪組織について報道されていたが、今度のニュースはイタリアが中継地点だ。

現代の奴隷労働が、スペインで救済された少女たちの告発から明らかになりつつある。

Liberadas 7 jóvenes nigerianas obligadas a prostituirse en Bilbao y Benidorm por una organización dirigida por 3 mujeres
Voodoo threats and prostitution: The plight of Nigerian girls seeking new life in Spain
ガザ地区、ナイジェリア北部に緊急援助
「少女らの誘拐は神の意志」 
ノルウェーの買春禁止法の問題 

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     ▲国際移民機構のナイジェリア・リポート(上の内容は書かれていない)
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by bekokuma321 | 2017-01-09 14:36 | アジア・アフリカ

タンゴ・イン・スペイン

c0166264_23111254.jpg見た、笑った、驚いた、感動した。
あ~、なんて楽しい! 思わず3回も見てしまった。
タンゴを踊るストリートダンサーはサラ・パディ。
おんとし81歳。下は私の見たYoutube.
¿Es la edad un estado mental? (Youtubeで世界をとりこにしたサラ・パディ)
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by bekokuma321 | 2015-12-11 19:38 | ヨーロッパ

反逆する聖なる女性器

c0166264_20284849.jpgスペインからのニュース。

スペインで、3人の女性が、女性器を形どったオブジェを担いでデモ行進したとして告訴された。

報道によると、昨年5月1日のメーデーのときと、4月に女性労働者の解雇に反対するデモで、主催した労働組合の承諾を得て、女性たちがデモ行進をしたとされる。

3人は、セルビアの女性団体所属で、「反逆する聖なる女性器」(FEM-NEWS訳)と呼ばれるデモ行進をして、宗教的感情を侮辱したというもの。

訴えたのは、キリスト教法律家協会だという。来年2月、女性たちはセルビアの法廷で陳述する予定だとか。

Youtubeによると、女たちのデモは、セマナ・サンタと呼ばれるスペインのイースターでの祭りに似せたもの。セマナ・サンタは、キリスト像とマリア像が、日本の山車のような大きな台に飾られ、信者が担いで、大聖堂まで街を練り歩く宗教的なお祭りだ。

女性器のオブジェは、そのマリア像に似せた形につくられた巨大なもの。「聖マリア」ならぬ「聖ヴァギナ」だ。デモ隊には、プッシー・ライオッツのような目だけを出したフードをかぶっている女性もいる。これも、ヤマナ・サンタの際、アメリカの人種主義団体KKKがかぶるような、目だけあいたフードをかぶって行進する人たちとそっくりだから愉快だ。

この「反逆する聖なる女性器」のデモ行進は、セルビアだけではない。ネットを検索すると、2013年3月8日の国際女性デーに、やはりスペインのマラガで、女たちは、「反逆する聖なる女性器」をかついで、デモ行進をしていた。目的は、妊娠中絶の権利の保障、女性への暴力根絶や学校の中の性による分離への反対。ごくごくまっとうな主張だ。

Youtubeで、いくつものバージョンが見られるが、通行人の多くは、ほほ笑んでいる。

スペインの女たちのアイデアは、なんとも並外れている。日本の女たちも、このくらい“度をこしたアイデア”で大空に向かって訴えないとダメではないか。

La juez ordena identificar a las feministas que sacaron en procesión el ‘Santísimo Coño Insumiso’
Imputadas las tres feministas que procesionaron el ‘Santísimo Coño Insumiso’ en Sevilla
Imputan a tres mujeres por sacar una gran vagina en procesión
Hermandad del Santo Coño Insumiso(Youtube)
楽しい!スウェーデン子ども番組「性器の歌」
『週刊金曜日』、ろくでなし子さんと北原みのりさんの逮捕に抗議
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by bekokuma321 | 2015-12-04 20:29 | ヨーロッパ

先週、スペインを訪問中の三木草子さんからレポート「女たちのバルセロナ」が届いた。読みながら、こうした女たちの日ごろの連帯が、5月の女性市長誕生への力となったのでは、と思った。転載許可が得られたので、FEM-NEWSの読者のみなさん、どうぞお楽しみください。

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バルセロナの女たちの活動場所が、偶然にもお互いに歩いて5分ぐらいの所に集まってきました。

最寄駅は地下鉄ウルキナオナ。中心地だけれど、観光客の喧騒からちょっと隠れたいい場所にあります。京都で言えば、烏丸御池からビオ亭やギャラリーヒルゲート、男女共同参画センターウイングスに行けるようなものです。

ウルキナオナ駅から1、2分の世界遺産カタルーニャ音楽堂(Plau de la musica)をめざします。その通りはサンペール上通りで女の本屋さんProleg(プロローグ)。次に中通りで女性映画祭のDracMagic(マジックドラゴン)の事務所。そして下通り、女性スクールと図書館のLa Bonne(ラ ボンヌ=旧フランチェスカ・ ボンヌメゾン)。どの道も乗用車1台が通れるくらいの古い街並みです。ラ ボンヌから大通りに出て、そこを横切って路地を入った所に、Ca la Dona(女の家)。ここは大聖堂から近い所。

簡単にご紹介します。詳しくはホームページで。カタルニア語なので、翻訳を使ってください

1)女の本屋プロレグProleg
20年の歴史ある女の本屋さん。母のアンジェラが開店して、いまは娘のヌリア1人で頑張っています。(京都の)中西豊子さん母娘みたいですね。著者との交流やワークショップができるスペースが奥にあります。
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【写真上:左アンジェラ、右ヌリア。 下:入った所に子供の本。バージニア・ウルフ、ココ・シャネル、フリーダ・カーロ、オードリー・ ヘップバーン、イサドラ ダンカンの伝記が並ぶ】

2)バルセロナ女性映画祭ドラクマジック(DracMagic)
フランコ統治下の1970年に、女性がコミュニュケーション メディアの中で見える存在になること、映画分野において女性の映画監督が存在することを示すこと、などを目的としてドラクマジックを設立。毎年6月に国際女性映画祭を開催して活動。事務所には1970年からの貴重な映像資料が保存されています。
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【写真上:1970年当時のDracMagicのロゴが額に。当時のサイケ調がなつかしい。 中:資料室兼ミーティングルーム。 下:仕事場。1階で入り口以外、窓がないのが悩みとのこと】

3) ラ ボンヌ(La Bonne)
ラ ボンヌは、ウーマンズ・スクール、講座、ワークショプ、イベントなど、女性の教育と文化活動をおこなっています。2階は誰もが使える図書館で、WIFIも利用できます。

ここは、もとはと言えば、20世紀の初めにフランチェスカ・ボンヌメゾンがヨーロッパ初、世界初の女性のための図書館と文化教育センターを作ったのが始まりです。1922年に現在の場所に引っ越しました。

フランチェスカ・ボンヌメゾンは裕福な織物商の娘で、当時の働く女たちの教育に力をいれ、結婚後も夫が嫌うのを物ともせず、女性のための活動を続け、夫の死後はそれに専心。

建物は、スペイン市民戦争の後半フランコ派に撤収されて活動できなくなり、1941年、女性の教育活動のために使うことを条件にバルセロナ市に引き渡されました。

その後、さまざまな変化をくぐり、1990年代にある女性がこの協定書を発見、市にこの建物を女性のために使うよう要求してフェミニストの大運動が展開されました。4~5年の運動の結果、2002年、4階建ての建物の3、4階を女性のために使うことが決まり、女たちはフランチェスカの遺志を引き継ぎ、現在に至ります。
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【写真上: ラ ボンヌの入り口にウーマンズ スクールの旗。  下: 設立当初の「女たちの図書館」の石彫りプレートが入り口の上に。この建物は16~17世紀のもの】

4) カラドナ(女の家 Ca la Dona)
引っ越してきたばかりですが、ビルは10世紀前後の建物。3階建で、1、2階がカラドナ、3階は他のグループが使用することになっていて、現在は1階のみが改装済み。とても素敵に改装され、会議室、キッチンもあります。市から提供されたビルですが、光熱費などは負担。

専任スタッフ、運営グループがあり、法律相談、シェルター相談などの活動のほか、複数の女性グループが登録して 活動。市からの助成金もありますが、足りないのでメンバーが年3、4回の分割払いでサポート。
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【写真上:玄関を入った所にこんなアート作品が…。床には19世紀の床タイル。写真では見えないが、天井には古い木の梁が使われている。  中:壁には世界各地の女たちのデモの写真。カタルーニャ語は70年代の歌の歌詞。「生きつづけるために歩く、歩きつづけるために生きる…」  下:プレゼントの「女の暦」を手に、専任スタッフの二人のアナさん】

三木 草子(ミキ ソウコ)
1970年代はじめよりウーマン・リブ運動に参加、ミニコミ『女たちから女たちへ』発行。編著『資料日本ウーマンリブ史』全3巻(松香堂書店)。編著『英語で読むアメリカのフェミニズム』(創元社)、共訳『ゴスペル・サウンド』(ブルース・インターアクションズ)など。現在、シニア女性映画祭で活動。

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三木草子さんが訪ねたバルセロナ女性の活動拠点のウェブサイト
バルセロナ 女の本屋Llibreria Proleg
バルセロナ 女性映像学校ドラクマジック(マジック・ドラゴン)
バルセロナ 女性センター「ラ・ボンヌ」
バルセロナ 女の家「カラドナ」
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by bekokuma321 | 2015-07-23 12:50 | ヨーロッパ

c0166264_2184835.jpgスペインから吉報が届いた。

日曜日、バルセロナとマドリードの2大都市で反貧困を唱える政党が勝利したという。

バルセロナ市長には、バルセロナの"怒れる人たち"がつくった新党「普通のバルセロナBarcelona En Comú」から立候補したアーダ・コラウAda Colau(41)が就任する見込みとなった(写真)。

Ada Colauは、"怒れる人たち"の反貧困活動家だ。バルセロナ市民は、まったく政治経験のない反体制運動家を市のかじ取り役に選んだのだ。Ada Colauは「ゴリアテを破ったダビデのようだ」と小が大を制した奇跡を喜んだ。

「普通のバルセロナBarcelona En Comú」は、Ada Colauをリスト(候補者名簿)のトップにして15人で市議会に挑戦した。リストをみると女、男、女、男、と順番に並んでいる(注)。同党は、市議の41議席のうち11議席を獲得した。今後、他党との連立協議を経て、彼女が市長となる。

新党のコアとなったのは、怒れる人たち(Indignadosインディグナドス)。2011年5月15日の反貧困、反差別を求めるデモ終了後、そのまま広場占拠が始まり、この運動に参加する人たちを表す言葉となった。

Ada Colauは、勝利を目前にして、こう語った。

「バルセロナが民主主義の町、社会正義の町と言われるようになる、こう考えるだけで、最高にドキドキします。バルセロナには、資源も資金も技能もある。唯一なかったのは、政治的意思です」

公共住宅の充実と、公共財源の平等的配分を掲げている。

「やるべきこと」はこうだ。市長歳費を2200ユーロ(日本円で30万円以下)に減らす、公用車を撤廃する、委員会への議員の出席予算を撤廃する、市長任期は2期まで・・・。行政の委員会などすべての会議の内容はインターネットで公開する、という。

政治家は、貧しい市民に比べ、手にするカネが多すぎる。日本も、議員歳費半額にするとかの改革をしたら、地方財政がどれだけ楽になることか。

c0166264_106562.jpg一方、マドリード市長には、元検事で共産党員のManuela Carmena(71、写真左側)が、貴族市長から市長職を打ち破る闘いをした。他の左派党との連立が成功すれば、彼女が市長となる。

現市長Esperanza Aguirre(63、写真右側)は、貴族の称号を持ち、国民党初の女性党首だった。有力市長候補ともに女性で、日本なら“女性同士の闘い”と揶揄されたかも。

とにかく、スペインで、反貧困、反差別をスローガンにする新党が地方政権を握った。これぞ、政治だ。今夜はスペインワインで乾杯!

Spain's indignados could rule Barcelona and Madrid after local election success
Barcelona's anti-poverty crusader leads race to be city's next mayor
Ada Colau arrebata Barcelona a CiU
Barcelona En Comú
Ahora Madrid
女人禁制118年を破った指揮台の女性  
■注:下が「普通のバルセロナ」のリスト登載候補者。比例代表制選挙なので、政党が候補者の順番を決めて、リストを作成する。有権者は支持する政党のリストを1枚選んで投票箱に入れる。選挙後、政党の獲得票に比例して議員数が決まる。男女交互のリストの政党なら当選者も男女半々となる。最大政党のリストのトップの候補者が市長となる。市長選はない。
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by bekokuma321 | 2015-05-25 21:26 | ヨーロッパ

スペインで、2月24日(水)、妊娠中絶禁止の緩和法が可決成立した。新法により、16歳、17歳の女子は、妊娠14週までなら、親の承諾なしに妊娠中絶ができるようになった。

左派政権のこの動きに対して、カソリックの国スペインでは、かねてから宗教界を中心とする反対派が大規模な反対運動を展開していた。

1985年にできた旧法では、強姦された場合と胎児に障害がある場合を除き、妊娠中絶には投獄という厳罰が課されていた。しかし、女性が精神的うつ状態であるということを証明すると中絶ができるとなっており、実際は中絶が可能だった。現に年10万件の中絶件数が報告されている。

「政府は、スペインの重要な柱である家族をないがしろにしたいのか」とPopular Party のスポークスウーマンが非難攻撃している。

なにやら日本と似ていると思うのは私だけではあるまい。 日本においても妊娠中絶はそれほど複雑な手続きなく可能だ。女性の経済的困窮を理由にできるという例外があるからだ。しかし、法的にはいまだ悪名高い「堕胎罪」がある。そう、日本の刑法には、妊娠中絶についていわゆる堕胎罪が規定されている。妊娠原因を作った男性は処罰せず、中絶をした女性と施術者のみを処罰するとされているのである。これは、性によって区別をつけた法律であり、女性差別撤廃条約違反であろう。

堕胎罪撤廃100万人署名」が、ネットで署名ができます(↓)。
http://www.shomei.tv/project-1442.html
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by bekokuma321 | 2010-03-02 10:05 | ヨーロッパ

スペイン政府は、厳しい妊娠中絶制度を改善するため、新法案の成立をめざしている。ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相の優先課題だ。しかし、カソリックに根ざしたスペイン社会には反対が強い。

3月29日、日曜日、反対派は、マドリードの政府・平等省前に約10万人以上を集め、政府の法案に異議を唱えた。妊娠中絶法案はこの平等省で成文化されようとしている。

3月28日のガーディアン紙は、子どもを含むデモンストレーションの光景を掲載している。手に手に、「命を大切にしない国に民主主義はない」というメッセージを持っている。典型的な妊娠中絶反対派だ。

女性団体は、「母に自由を、中絶には安全を For motherhood with liberty and abortion with security」というポスターを張り巡らして、対抗。妊娠中絶合法派の医師は、「この国はすばらしい法律を持っているが、女性はいまだに子ども扱いだ」とコメントしている。

今後、両派の闘いはさらに熾烈になるだろう。

http://www.guardian.co.uk/world/2009/mar/28/spain-abortion-laws
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jxnSKnyyF2sRech379z76wsoM1VA
http://www.typicallyspanish.com/news/publish/article_20690.shtml
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by bekokuma321 | 2009-04-04 19:52 | ヨーロッパ