ノルウェー・ペン協会は、エドワード・スノ―デンにオシエツキー賞を授与すると決定した。授賞式は11月18日。式に参加できるよう全力で働きかけると語っている。授賞理由は、命がけで米政府のインターネットと電話回線による情報傍受を告発した勇気ある行動。

オシエツキー賞は、表現の自由ために傑出した業績を残した人に授与される。オシエツキー賞は、カール・フォン・オシエツキー (Carl von Ossietzky、1889―1938)をたたえて設けられた。

オシエツキー は、ドイツの平和主義者であり、ジャーナリスト。1931年、ドイツがヴェルサイユ条約に違反して空軍に関して再軍拡を進めている事実を暴いた。そのことで国家反逆罪に問われた。ナチス政権となってからも、軍拡とナチズムを非難する文章を表したことによって逮捕され、強制収容所に送られた。1936年、ノーベル平和賞を受賞したがドイツ政府が国外に出ることを許可せず、授賞式に参列できなかった(wikipedia)

このような賞を設けているノルウェー・ペン協会の姿勢に、深い敬意をささげたい。

Edward Snowden wins 2016 Ossietzky Prize
Edward Snowden – Ossietzky of our time
スノ―デン、ノルウェーの表現の自由賞を受賞 
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by bekokuma321 | 2016-03-20 23:54 | ノルウェー

ノルウェーの「文学・表現の自由アカデミー」は、先日、エドワード・スノーデンに、表現の自由に貢献した賞を授与すると決定した。

「プライバシー保護に向けた取り組みと、個人情報保護の観点から、アメリカの情報収集活動に批判的な光を当てた」ことが受賞理由。賞金は110万クローネ(約158万円)。

賞はノルウェーの国民的作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(Bjørnstjerne Bjørnson、1832ー1910)にちなみ、ビョルンソン賞と呼ばれる。文学・表現の自由アカデミーもノルウェーではビョルンソン・アカデミーと呼ばれるようだ。彼は、左派思想の持ち主で、若い時、国家反逆罪でドイツに亡命したといわれる。

ビョルンソン・アカデミーの理事長(styremedlem)は次のように、エドワード・スノーデンの功績をたたえた(仮訳FEM-NEWS)。

「彼は、私生活を危険にさらして、勇気を出して、深刻な個人情報保護違反を世に出した。そして、国家は、新技術を駆使して、自国民だけでなく他国民までをも監視できることを、知らせた」

「この問題は、プライバシー(個人情報)保護に関してだけではなく、表現の自由にとっても深刻である。なぜなら、国家権力から制裁を科されたり、政治的報復を受けるかもしれないとなると、自由にものを言えなくなる恐れや懸念がいやおうなく高まるからだ」

エドワード・スノーデンは、米中央情報局(CIA)元職員。アメリカ国家安全保障局 (NSA)による個人情報収集を暴露した内部告発者。アメリカ司法当局により逮捕命令が出されていて、現在ロシアに滞在している。

ノルウェーのアカデミー(ビョルンソン・アカデミーのこと)会長Hege Newth Nouriは、9月5日の授賞式にスノーデンがノルウェーを訪れた際、米国に引き渡されないようノルウェー政府に要請した。また、弁護士にも相談しているとされている。

昨年は、ノルウェーの元政治家が、スノ―デンをノーベル平和賞候補に推薦したというニュースもあったっけ。わが日本国に目を転じれば、「特定秘密保護法」なんぞを通して、スノ―デンが人生と命をかけて批判した、アメリカ国家安全保障局NSAの司令塔ともいうべき、アメリカ国家安全保障会議NSCをコピペした日本バージョンをつくった。ったく!

The Academy of Bjørnstjerne Bjørnson
Edward Snowden får Bjørnson-prisen
Får se hvor modige Norge er
国家か人権か:NSAを告発したスノ―デン
内部告発者保護決議

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      ▲オスロの国立劇場正面に立つビョルンスティエルネ・ビョルンソン像。

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▲オスロの国会近くの大通り。ヒトラードイツの占領下で、地下運動やサボタージュなどレジスタンスに身を投じたFreedom Fighterの像がある
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by bekokuma321 | 2015-06-08 01:32 | ノルウェー

アメリカ政府は、内部告発者スノーデンをスパイ容疑で追っている。今朝のニュースによると、スノーデンは、亡命したい国21カ国をあげた。そのうちの1つがノルウェーだという。

ノルウェーは、ノルウェーに対する亡命申請は、申請者がノルウェー本土にいなければならない。ロシアにいると考えられているスノーデンはノルウェーに亡命を申請できないだろうとメディアは報道した。

さて、2009年、ノルウェーのノーベル平和賞委員会は、バラック・オバマ米大統領をノーベル平和賞に選んだ。選考理由は、オバマ大統領は、「たぐいまれなる努力を注いで、国際外交と民間同士の協力関係を強化しようとした」だった。

スノーデンは、アメリカのNSAから無数の国家機密情報を持ち去った。それによって、NSAが長年やってきた諜報活動が少しずつ明らかにされてきた。ワシントンに置かれたEU機関や各国大使館がNSAによって盗聴されていたことがまな板の上にのぼっている。

「人格権侵害」だと、多くの国がアメリカ政府を批判している。フランス大統領、ドイツ首相は憤激した。ノルウェー紙によると、同国法務次官が「まったく受け入れがたい」と非難したという。承認していた最大の責任者、それはアメリカ大統領バラック・オバマである。

バラック・オバマにノーベル平和賞を授与したのは、ノルウェーだ。超法規的措置でスノーデンを亡命させて、世界が苦悩している、この問題を多方面から話し合うテーブルを設けたらどうだろうか。

http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.11111458
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/--Snowden-vil-soke-asyl-i-Norge-7245292.html
http://www.dagbladet.no/2013/07/02/nyheter/krig_og_konflikter/politikk/27988444/

◆ノーベル平和賞、オバマ大統領に
http://frihet.exblog.jp/12576253/
◆ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/
◆ドイツ、フランス政府が、アメリカ政府に抗議
http://frihet.exblog.jp/20441876/

(注)人格権は、本家本元のドイツではPersönlichkeitsrecht。personal rightsと英訳されている。
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by bekokuma321 | 2013-07-02 16:46 | ノルウェー

c0166264_14105936.jpg「プリズムPRISM」が世界を震撼させている。「プリズム」とは、アメリカ政府の極秘情報収集プログラム。

米国家安全保障局NSAが、アップル、フェイスブック、グーグルなどIT会社と連携して極秘に個人情報を収集していたという。恐るべきことだ。

9.11事件後、ブッシュ大統領が舵をきり、オバマ大統領が踏襲したとされる。ブッシュの国家機密重視政策を批判して大統領になったオバマ大統領が、薄汚れて見えてきた。

ことの発端は、英紙「ガーディアン」のスクープだった。「ガーディアン」は、このFEM-NEWS読者のあなたには、おなじみの情報源である。

今朝の「ガーディアン」には、この大事件の告発者エドワード・スノーデン自身が顔を出した。香港からのライブ。29歳の彼は、CIAの元シニア・プログラマー。

ホイッスル・ブローラ―は、「ハワイで、恋人と、年収20万ドルの快適な暮らしでした」と言い、「すべてを捨てなくてはなりませんでした」。「会社には病欠を出し、恋人には具体的理由を言わず、しばらく留守にすると言って出国しました」。その動機は、「僕は、個人の情報が権力に盗聴されるような社会に住みたくないからです」。

エドワード・スノーデンが顔を出したとたん、米議会から彼に捜査の手が伸びた。

スノ―デンは、「(告発をしたことで)ニ度とアメリカには戻れないでしょう」と、将来を予測している。

国家機密の暴露をしたスノーデンは、命がいくつあっても足りない。最大級の危機にさらされる。だからこそ、世界大手のマスコミを使って、表舞台に出たのだ。

「ガーディアン」は、彼を良心的兵役拒否者のような立場にあると論評する。

国家機密でないにしても、会社や行政などに雇われている人間が、その会社や行政にかかわる悪事を知った場合、身の安全のためには、見て見ぬふりをすることだ。もしも、見て見ぬふりをしなかったらどうなるか。仲間は離れるし、仕事は干される。誹謗中傷される。さらに脅迫さえされる。

それを防ぐ唯一の方法は、公の舞台に出ることだ。行政を訴えた私自身の経験から、確信を持って言える。

http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/09/edward-snowden-nsa-whistleblower-surveillance
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/10/the-nsa-files-edward-snowden
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/09/technology-giants-nsa-prism-surveillance
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jun/10/edward-snowden-conscientious-objector
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/06/nsa-phone-records-verizon-court-order

◆提訴にあたって
http://fightback.fem.jp/genkokukara_teiso.html
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by bekokuma321 | 2013-06-10 13:19 | USA