シリアから逃れてきた難民は、現在、483万7134人。

その4分の3は、女性と子どもである。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)による。

STORIES FROM SYRIAN REFUGEES
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by bekokuma321 | 2016-07-02 11:04 | 中東

c0166264_17305885.jpg8月29日(木)、イギリス国会(下院)は、臨時議会を開き、シリアのアサド政権への武力介入にゴーサインを出すための政府案を否決した。

結果は、反対285票、賛成272票。13票差だった。政権与党の保守党30人、自由党11人が反対票を投じた。

FEM-NEWSは、労働党国会議員ダイアン・アボットの反対意見を紹介したが、その時点での報道によると労働党の賛否は明らかではなかった。しかし、29日、労働党ミリバンド党首は政府案に反対の論陣をはった。最新ニュースで、彼はこう語った。

「アメリカは我々の友人です。米英は特別な関係を持っていますが、イギリス外交政策にのっとったイギリスの決定が、かならずしもアメリカがイギリスにこうあるべきだというふうになるとは限らないと考えます」

イギリスの軍事介入反対運動をしてきた核廃絶運動CNDは、ブログでこう喜びを表した。

「シリアへの軍事介入政府案を国会が葬りさったのは、歴史的なことです。この何十年間で、初めて、国会は、戦争に反対するイギリス国民多数の声に耳を貸し、アメリカが仕掛ける戦争にノ―を示しました」

CND事務局長で、反戦運動家のケイト・ハドソン(写真上)は、「化学兵器の使用は断固非難されるべきです。しかし、唯一の解決はシリア国民による政治的解決しかありません。シリア国民の手で、自らの政治、経済、社会構造を民主的に選択する、それによってしかないのです」

今回のイギリスの選択は、「政府の決めることに何を言っても無駄」と思ってしまいがちな私に、“カツ”を入れてくれた。ありがとう!

http://www.cnduk.org/cnd-media/item/1737-cnd-anti-war-vote-in-parliament-is-historic
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-23896034
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/aug/30/syria-debate-voted-against-military-intervention
◆英軍事介入に反対する議員
http://frihet.exblog.jp/20675974/
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by bekokuma321 | 2013-08-31 17:40 | ヨーロッパ

c0166264_18303623.jpgイギリスの黒人女性ダイアン・アボット議員は、アメリカのシリアへの軍事介入に反対の意向を示した。

今、保守党のキャメロン首相が、国連安保理の全会一致を経ずに軍事介入準備をするアメリカに追随するとみられる。他党にも賛成が多く、イギリスの軍事介入決定がせまっている。

ガーディアンによると、アボット議員のシリアへの軍事介入に対してのコメントはこうだ。

「私はイラク戦争にも反対しました。現時点では、シリアへの軍事介入に私が賛成することを促す何ものも見つかりません。本質的に内戦です。リビアやエジプトを見ればわかるように、中東の状況は複雑です。善玉が白い帽子をかぶり、悪玉が黒い帽子をかぶっているのではないのです」

「私は、いかなる違法な行いも支持できません。この場合、唯一無二の合法的方法は、国連の合意です」

アボット議員は労働党の国会議員で、陰の内閣の保健大臣である。彼女の政治姿勢が変わらぬことを祈る。

ちなみに、私の好きなノルウェーはNATOのメンバー。しかし、「国連の合意がない限り、シリアへの軍事介入に追随しない」と、外務大臣が断じた。


http://www.theguardian.com/politics/2013/aug/27/diane-abbott-labour-syria

◆シリアで日本人女性記者銃撃死
http://frihet.exblog.jp/18365833/
◆シリア大統領夫妻のメール
http://frihet.exblog.jp/17682124/
◆シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
◆独裁者の妻
http://frihet.exblog.jp/17427320/
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by bekokuma321 | 2013-08-29 18:31 | ヨーロッパ

c0166264_13352052.jpgBBCによると、シリア北部の都市アレッポで8月20 日、日本人ジャーナリスト、山本美香さん(45)が銃撃死した。

山本さんは、戦争特派員。テレビにニュースやドキュメンタリーを提供する独立系通信社ジャパンプレスに所属。同社の佐藤和孝さんとシリア内戦を取材していた。1995年の入社以来、アフガンやイラクの紛争を報道してきたベテラン記者。

"勇気あるジャーナリスト賞″に推挙したい活躍ぶりだったようだ。心からお悔やみ申し上げる。

シリア内戦では、すでに18000人が死亡、170000人が国外逃亡、250万人が緊急援助を必要としている。

◆Japanese journalist killed covering fighting in Syria
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-19328199

■シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
■シリア大統領夫妻のメール
http://frihet.exblog.jp/17682124/
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by bekokuma321 | 2012-08-21 13:38 | 紛争・大災害

c0166264_1215543.jpg大統領による市民弾圧がやむことなく続くシリア。8000人が殺害されたという。そうした国民の絶望的日々をよそに、大統領とその妻が贅沢三昧に暮らす様子が暴露された。

イギリスのガーディアン紙は、メールアカウントの不正侵入によって関係者が得た大統領夫妻のメールを明らかにした。

そのメールには、内戦が始まってからも、132万円もするキャンドルセット、50万円のハイヒールなど、数々の高級品を買いまくっていることが書かれている。

これまでFEM-NEWSは、死亡直前までの女性や子どもたちの地獄のような日々を報道した女性特派員の記事を紹介した。勇気あるこの女性記者はホムスで死亡。

ミルクもなく死亡してゆく赤ん坊、その一方で、50万円のハイヒール。

http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2012/mar/14/bashar-asma-assad-shopping-pictures
http://www.guardian.co.uk/world/2012/mar/14/gilded-lifestyle-assad-coterie-conflict?intcmp=239

■独裁者の妻
http://frihet.exblog.jp/17427320/
■シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
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by bekokuma321 | 2012-03-18 12:06 | 中東

身の毛もよだつ報告

シリア政府による、市民への弾圧は止まない。ホムスの自宅を捨ててレバノンに逃亡する亡命者たちの長い列が続く。女性と子どもが多い。

BBCの記者は報道する。市民と逮捕者が次々に殺戮される町、シリアのホムス。殺戮を続ける軍から逃げて、3日間、歩き続けてきた。電気もなく、寒さと飢えに子どもたちはふるえている。何よりも「父親」がいなくなったことで、恐怖が増す。みな地獄にいるようだ。

女性は叫ぶ。「私たちは家を奪われた。なぜって? 私たちは自由を求めたからだ」。数日間歩き続けてきた女性は、「わが息子は、のどを掻き切られた。わずか12歳だ」と。

検問所で、羊の首を掻き切るように、夫たちの首が掻き切られた。「さあ、これはお前の願っている“自由”だ」と言って、銃殺された。

国連事務総長潘基文(パン・ギムン)は、シリアの市民への虐殺や残酷な殺戮を批判し、人道への深刻な危機だと訴えた。「身の毛もよだつ報告grisly reports 」とも評した。 しかし、問題は国連が何も決定できていないことだ。

先月、そのホムスで殺されたメリー・コルビン記者の最後の記事は壮絶だった。「未亡人の地下」と呼ばれる隠れ家で、戦火の中、からくも生き延びた女性や子ども・・・。出産した女性。恐怖のあまり母乳が出ず、砂糖水をもらって赤ん坊にあげた・・・。


■Fleeing Homs, with tales of slaughter
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17255717
http://www.reuters.com/article/2012/03/02/syria-idUSL5E8E235T20120302?feedType=RSS&feedName=cyclicalConsumerGoodsSector
■シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
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by bekokuma321 | 2012-03-05 21:51 | 中南米

シリアで外国特派員死亡

c0166264_2225580.jpg22日、BBCによれば、英・サンディ・タイムズの戦場記者、メリー・コルビンがシリアのホムスで亡くなった。シリアの内戦は激しさを増し火曜日だけで40人が死亡した。

メリー・コルビンは、スリランカで重傷を負い、片目を失ってから黒い眼帯をしていた。マーサ・ゲルホーンの再来といわれる、ガッツと魅力をたたえたジャーナリストだったという。

下は、メリー・コルビン記者の最後の記事。ポイントのみ訳して紹介する。

「未亡人の地下」と呼ばれる隠れ家で、戦火の中、からくも生き延びた女性や子どもを、まるで目の前にいるように知らせる。出産した女性もいる。恐怖のあまり母乳は出ない。しかしミルクはない。

★‘We live in fear of a massacre'
http://www.thesundaytimes.co.uk/sto/public/news/article874796.ece

★Journalist Marie Colvin in Homs: 'I saw a baby die today'
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17120484

生前のメリー・コルビンの言葉:
〝We always have to ask ourselves whether the level of risk is worth the story. What is bravery, and what is bravado? ”

国際女性メディア・ファンドの「2000年勇気あるジャーナリズム賞」など数々の賞を受章している。http://iwmf.org/

■Journalists Marie Colvin and Remi Ochlik die in Homs
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17124786
■勇気あるジャーナリズム賞
http://frihet.exblog.jp/11583988/
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by bekokuma321 | 2012-02-23 01:56 | 中東

独裁者の妻

BBCによると、シリア大統領バッシャール・アル=アサドの妻、アスマー・アフラスはイギリス人だ。大統領がロンドンで彼が眼科医として働いていた頃、知り合ったという。

昨年のシリア市民革命以来、アル=アサド大統領は、軍事力を行使して弾圧してきた。独裁者、弾圧者として、国連をはじめ多くの政府、アムネスティインターナショナルなど民間団体が、非難している。朝日新聞によれば、2月3日夜、政府軍の砲撃などにより、多数の死者が出たという。ロイター通信は在外反体制派の情報として、217人が死亡したと伝えた。

BBCは、これまで7000人が殺害されたとする。アスマ―は、市民への弾圧を続ける軍隊の長にある大統領のもっとも近くにいる人間だ。はたして、妻アスマ―は夫に影響力を及ぼせるか。

ペルーの人権やジェンダーに詳しいジェルケ・ボーエステン博士によれば、独裁者の妻の夫への影響力については、もっと現実的であるべきだとペルー大統領だったフジモリの妻スーザン・ヒグチを例に出している。

彼女は、夫の独裁と汚職を告発したら、ただちに、ただちにファーストレディの職をはく奪され離婚を言い渡された。その後、スーザンは逮捕され、拷問を受け続けたという。

「スーザン・ヒグチは非常に勇敢でした。当時、大統領だった夫フジモリは政治的にきわめて強大な力を有し、軍隊を掌握し、しかも人気がありました。しかし、彼女の勇気ある告発は、フェミニスト団体から支援を受けましたが、社会の中の小さな一部にしかすぎませんでした」

スーザン・ヒグチの行動力と正義感と勇気は、もっと報道されていい。大統領の妻といえば、フィリピンのイメルダ、チュニジアのライラ・ベン・アリーなど、夫の権力をかさにきて贅沢三昧をしてきた女性、というイメージばかりだ。

■Asma al-Assad and the tricky role of the autocrat's wife
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-16930738

■Leila Trabelsi: the Lady Macbeth of Tunisia
http://www.guardian.co.uk/world/2011/jan/18/leila-trabelsi-tunisia-lady-macbeth

■北沢洋子の国際情報http://www.jca.apc.org/~kitazawa/undercurrent/2011/burning_arab_1_tunisia.htm
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by bekokuma321 | 2012-02-09 10:06 | ヨーロッパ