c0166264_9441666.jpgサウジアラビア史上初めて女性の参政権が行使された。

先日の地方選で、約1000人の女性が立候補し、20人近くが当選する見込みだという。

英ガーディアンなどの報道によると、選挙があることも知らない女性も多く、投票に行く女性が極端に少ないと予想されていた。しかも、宗教団体には、女性が政治に関与することは「悪魔に扉を開くことだ」と、強い反対を唱える人もいた。専門家は、「歴史的なこと。女性の当選者がたった1人でも、十分です」などと選挙前に語っていた。

こうしたことを考えると、大の大の大快挙だ。

さて、そのサウジアラビアだが、国会は5人に1人が女性議員であることは、余り知られていない。

衆議院にあたるサウジアラビア国会には、全議員150人のうち女性は30人、約19.87%にのぼる(上左の円グラフ)。IPUによる世界ランクで、100位以内にはいっている。

c0166264_9452499.jpg他方、日本の衆議院は、475人のうち女性議員はわずか45人、9.47%にすぎない。IPUの調査では、150位から160位の間だ。

右の円グラフは日本の衆議院の男女比である。左上のサウジアラビアの円グラフと比べると、日本は、サウジアラビアよりはるかに女性議員の割合が低い。これでは、日本は、サウジアラビアの女性の置かれている位置や後進性をストレートに批判などできない。

とはいえ、サウジアラビア国会の議員は、選挙ではなく任命制であることだ。とても民主主義とはいえない。

それに対して、女性が参政権を得て70年を経た日本。投票する権利も、立候補する権利も保障されている。しかし、この、女性議員のすさまじいまでの少なさ。日本だって、とても民主主義とはいえない。日本の選挙制度には重大な欠陥があると言える。サウジアラビアの女性参政権から考えるべきは、日本の選挙のありかただなぁ・・・。

Saudi Arabia elects up to 17 female councillors in historic election
Saudi Arabia elections: ‘It will be enough even if one woman wins’
Two disqualified as first Saudi women begin campaign for election
Lagarde calls King Abdullah ‘advocate of women’ - despite ban on driving
ipu
比例を切るな!
地方議会選挙を終えて思う「日本の選挙って変だ」
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
政治は男のものではない
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by bekokuma321 | 2015-12-14 10:09 | 中東

c0166264_9201679.jpgサウジアラビアで発行されているイケヤのカタログから女性が消された。

それに対し、スウェーデンが本部であるイケヤは、「女性を排除したのは、本社の基本方針に反します。すべての人間の権利が尊重されるべきであり、いかなる差別も受け入れられません」と即刻抗議をした。

ヨーロッパのメディアが10月1日、報道した。

上の小さな写真は、ノルウェーの主要紙アフテンポステン紙が掲載した2枚の画像。左イケヤの元の写真、右サウジアラビア版。2つを見ると、右には女性がいない。サウジアラビアが検閲したのだ。

サウジアラビアで出回っているイケヤカタログを探した。Webにイケアカタログがあった。問題のサウジアラビアで出回っているアラビア版イケヤカタログが見つかった。下だ。これだけを見ると、女性がいない政治の写真になれっこの日本人なら、「おかしい」と思わないかもしれないが…。
c0166264_9212579.jpg


サウジアラビアは、女性の参政権も最近になって認めた国だ。ロンドンオリンピックでは、サウジアラビアの伝統にのっとり女性の出場を認めなかったが、その差別によってサウジアラビアの参加自体が認められないという危機に陥り、初めて女性の出場を許可した。

とはいえ、サウジアラビアには、まだ数多くの女性差別が残っていると言われる。たとえば現在なお、女性は車を運転することを禁止されている。こうした厳しいサウジアラビアの社会で、「運転をしよう」と果敢に運動を続ける女性が少なからずいる。逮捕覚悟の行動に、心から敬意を覚える。

http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-19786862
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/Kvinner-fjernet-fra-IKEA-katalog-i-Saudi-Arabia-7005925.html
http://onlinecatalogue.ikea.com/SA/ar/IKEA_Catalogue/


■サウジアラビア、女性にオリンピック出場を許可
http://frihet.exblog.jp/18145847/
■宗教と自由
http://frihet.exblog.jp/17471934/
■宗教新聞、クリントン長官写真を削除
http://frihet.exblog.jp/16307392/
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by bekokuma321 | 2012-10-02 09:34 | 北欧

ロンドンのサウジアラビア大使館は、「サウジアラビア・オリンピック委員会は、有資格の女性競技者の参加を見ることになった」という声明を出した。

この決定により、性差別が理由で全サウジアラビアチームの資格が失効されうるという憶測に終止符が打たれることになると、BBCは言う。

サウジアラビアでは、いまだに女性は、すべてのスポーツにおいて参加を禁止されているという。

だが見てろ、「なでしこサウジ」が世界を驚かす日がやって来るさ、きっと!

◆London 2012 Olympics: Saudis allow women to compete
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-18571193

■運転する女たちWomen2Drive
http://frihet.exblog.jp/16482432/
■サウジアラビアの後見人制度
http://frihet.exblog.jp/16556455/
■JOC、女子ボクシング出場機会奪う(日本の女性ボクサーは、日本オリンピック委員会の不注意でロンドンオリンピック出場を逸した。あってはならないミス。情けない)
http://frihet.exblog.jp/18022928/
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by bekokuma321 | 2012-06-25 09:28 | 中東

ムカつくとしかいいようのないニュースを2本。

ひとつは、19歳のアフガン女性が、強姦した男との結婚を承諾することで、12年間の刑を恩赦されたというニュース。恩赦を下したのはカルザイ大統領。

監獄から出られたのは、うれしい…。恩赦に至ったのは、“道徳に対する罪”などというあきれた罪状で投獄されているアフガン女性たちの現実を告発してきた、内外の女性運動がある。

むかつくのは、そもそも被害者の女性が収監されたことだ。強姦した男性ではなく、強姦された女性の側が、婚姻外性交渉をしたという罪をきせられたのだ。彼女が控訴したら3年間の刑が12年間に延長された。女性は強姦によって妊娠し、監獄で出産した。以前、彼女は、強姦加害者と結婚したら刑を免れることができるという裁判所からの和解案を拒否していたが、今回、認めた。

2つ目は、サウジアラビアの保守的機構「Shura Council」(諮問評議会という和訳あり)は、「女性が車を運転する権利を与えられることは、ヴァージニティを失うことを意味する」というとんでもない報告書を提出した。今でも、サウジアラビアの女性たちは車を運転すると、逮捕される。

この背景には、女性にも車の運転をさせよ、という女性運動が内外で激しくなり、アブダラ国王は、女性の運転を緩和する方向に舵を切ったことがある。そうはさせないと、保守派がかみついた。

まだまだ国家による究極の女性差別はつづく。女性たちが真実をつかみ、運動を続けない限り…。

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-16011926
http://www.huffingtonpost.com/2011/12/01/hamid-karzai-afghanistan_n_1123656.html?icid=maing-grid10%7Chtmlws-main-bb%7Cdl5%7Csec1_lnk3%7C117100e
http://www.nytimes.com/2011/12/02/world/asia/for-afghan-woman-justice-runs-into-the-static-wall-of-custom.html?_r=1
http://news.bbc.co.uk/2/hi/8771605.stm
http://frihet.exblog.jp/17079737/
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by bekokuma321 | 2011-12-04 01:01 | アジア・アフリカ

サウジアラビアの「後見人制度」gurdianshipに異議を唱えて、法廷で闘っている勇気ある女性がいる。

6月29日のBBCニュースによれば、サミア(虐待防止のため仮名)は、外科医。彼女の恋人との結婚に反対した父親は、いとことの結婚を決めた。サウジアラビアには、女性が結婚前には父親の保護の下にあるとされ、何をするにも父親の許可がいる。究極の家父長制である。

2002年、サミアは33歳になり、父親との和解は無理とわかり、「後見人」である父親を法廷に訴えた。しかし裁判所は、サミアの恋人は不釣り合いであるとの父親の言い分を認め、彼女は敗訴。

その直後から、父親も兄も彼女に乱暴をするようになった。3ヶ月間も部屋に監禁までした。とうとう結婚はしないと言って仕事に戻ることができた。外科医として相当の収入を得るようになったが、全額、家族にとられる毎日だった。

彼女は38歳になった。結婚を急がねば、という気になった。すると、彼女はまた部屋に監禁された。父親は、彼女の働いていた病院には「彼女は精神的に不安定だから」と伝えた。

妹が彼女の部屋に携帯を忍び込ませ、サミアは人権協会に電話して助けを求めることに成功。友人には、部屋の窓から手紙を投げた。人権協会が彼女を部屋から救助し、シェルターに入れた。再度、サミアは提訴した。しかし、再び彼女は敗訴。

サミアは、シェルターで医師として働いているが、いまだに父親が追ってくることに恐怖を抱く。何年間も敗訴に次ぐ敗訴だったが、サミアは、サウジ最高裁に上告する決意をした。アムネスティ・インターナショナル・サウジアラビアのデ―ナ・エル・マモ―ンによれば、闘いは厳しいという。

サミアは43歳になった。幸いなことに、彼女の恋人は、彼女との結婚を待ち、彼女のそばでともに闘っている。

裁判に勝つには、心身ともにタフネスを要求される。提訴するだけでも、心労からいくどもやめたいと思った。しかし、サウジアラビアの女性たちの状況は、私の裁判はなんとらくだったことか……と教えてくれる。

■Saudi Arabian woman challenges male guardianship laws
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-13932287
■運転する女たちWomen2Drive
http://frihet.exblog.jp/16482432/
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by bekokuma321 | 2011-07-04 22:03 | 中東

運転する女たちWomen2Drive

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今日、6 月17 日は、サウジアラビアの女性たちが運転席に座る日だ。

ツィッターやフェイスブックで広まった「運転する女性たち」は、「助手席や後部座席ではなく運転席に座ろう」と呼びかける。

しかし、キャンペーンに加わると、当局からの嫌がらせ、村八部など
が待ち受けている。実際、どのくらい参加するかは不明。

サウジアラビアでは女性は車の運転を禁止されている。CNNによると
法律で禁止されてはいないという。しかし実際、5月21日に運転した
マナル・アル・シャリフは、当局に止められ「二度と運転しません」と
いう調書をとられたあげく、2 週間収監された。

マナル・アル・シャリフは、この運動で、黒人解放運動家ローザ・パー
クスのようだと称されている。

ガンバレ、サウジの女たち!

http://edition.cnn.com/2011/WORLD/meast/06/16/saudi.women.drivers/
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/jun/03/saudi-arabia-women2drive-women-driving
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/article4149939.ece
■Women2Drive (Saudi Arabia)
http://www.youtube.com/watch?v=QHzLi9LCX2E
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by bekokuma321 | 2011-06-17 18:43 | 中東

イランとサウジアラビアが、女性の権利を促進する新国連機関――国連女性UNWOMEN――の理事会にはいる見込みであることが判明し、人権団体や女性団体が激怒している。

人権ウオッチのPhilippe Bolopianは言う。

「国連女性に、希望を見出そうとしている世界中の女たちに、恐ろしいシグナルを送ることになる。この2カ国が女性の権利に対して与えた計り知れない黒い記録を見ると、理事の候補になるということは、世界の女たちへの挑発である」

サウジアラビアでは女性が車を運転することを禁じ、さらに、女性は、男性の親類の許可なく重要な決定はできない。一方、イランでは、婚姻外の性交渉をした女性が裁判所から石打による死刑罰を下された。

なぜこの2カ国が国連女性UNWOMENに選ばれてしまうのか。その詳細は
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-11718367

国連女性UNWOMENについての記事(日本語)は
http://frihet.exblog.jp/14733429
http://frihet.exblog.jp/15131526
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by bekokuma321 | 2010-11-09 23:39 | その他

Human Rights Watchは、サウジアラビア裁判所が、女性に下した300回の鞭打ち刑と、1年半の投獄刑を無効にするよう、広く世界に訴えている。

その女性はSawsan Salim。彼女は、行政からセクシャルハラスメントを受けた被害を提訴し、その裁判に男性の付き添いなしに出廷した。彼女の回りにいる唯一の男性である夫が、受刑中であったため、付き添う男性がいなかったという。

しかし裁判長は、「嘘のセクシャルハラスメント被害を訴えた罪」と、「男性の庇護なしに法廷に出た罪」で、有罪だと判決した。

■Human Rights Watch
http://www.hrw.org/en/news/2010/03/02/saudi-arabia-free-woman-who-sought-court-aid
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by bekokuma321 | 2010-03-06 16:22 | 中東

サウジアラビアの、まだ8歳でしかない少女の離婚が法廷で認められた。よかった! 

BBCによると、彼女は50歳近い男性との結婚の解消を求めて裁判をしていたが、前回の裁判では、離婚は認められなかった。今回、裁判官が変わり、彼女の主張が認められたという。

またCNNによると、少女の父親が借金をしていた親戚の男への返済のため、50歳近いその男性と娘を結婚させたとされている。しかし母親は最初から猛反対をしていた。その後、娘の両親は離婚。母親には、子どもに対して法的な親権がなく、娘の承諾なしに結婚させられたという母親の訴えが認められなかった。

国際機関は、この事案に対して、子どもの権利擁護の観点から、強い関心を寄せていた。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8026545.stm
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/04/15/saudi.child.bride/
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/04/14/saudi.child.marriage/index.html

◆ノルウェーは強制結婚は違法である。詳しくは
http://frihet.exblog.jp/9362707/
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by bekokuma321 | 2009-05-02 12:16 | 中東

CNNなどの報道によると、サウジアラビア王国のアブドッラー国王は、内閣改造をし、女性を起用した。同国初の女性の入閣となる。

初の女性閣僚は、ノーラ・ビン・アブドッラー・アルファドNora bint Abdullah al-Fayezさん。教育副大臣として女子教育の担当をする。ノーラ大臣は「私自身だけでなく、サウジアラビアのすべての女性にとって光栄なことです。広範囲な実行チームの力で、すばらしい変化をもたらすことができると思っています」と語った。

一方、表現の自由や移動の自由を剥奪されている著名なサウジアラビア女性ジャーナリスト、ワジャーハ・アルフワイダーWajeha Al-Huwaiderは、「国王の改革の第1歩だと思い、うれしい。しかし、彼女が政治的権限を本当に持てるかどうかは不明だ」とコメントしている。

サウジアラビアの女性にはいまだに参政権がない。移動の自由もない。列国議会同盟IPU調査によると、世界の国会で女性が一人もいない国は6カ国だが、そのひとつがサウジアラビアである。

http://www.guardian.co.uk/world/2009/feb/16/saudi-cabinet-woman-minister
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/02/15/saudi.female.minister/
http://www.englishpen.org/writersinprison/writersunderthreat/saudiarabia/wajehaalhuwaider/
http://www.ipu.org/wmn-e/world.htm
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by bekokuma321 | 2009-02-26 01:25 | 中東