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ガーディアン紙がまとめた、ノルウェーの襲撃犯ブレイビク被告の法廷での言い分から特徴的なところを要約する。彼は、「ノルウェーを消滅させる」原因のひとつに、「フェミニズム、クオータ制」をあげている。

●「文化的マルクス主義者たち」はノルウェーを破滅させる敵だ。第三世界の子孫を増やし続け、ノルウェー人は5年以内に自国の中で少数派となりはててしまう。

●ノルウェーのリベラルな政治家たちは、「フェミニズム、クオータ制、教会や学校の変質・・・」によってノルウェーを消滅させる。

●ウトヤ島で死んだ子どもたちは、無実でも、無党派でもない。彼・彼女たちは、多文化的価値をもちあげるために熱心に運動してきた若者だ。ヒトラー・ユースと比較した。

●「私はきちがいではない」と、何度も繰り返した。10週間の法廷の後、きちがいだと判事されたら生涯を送ることになる精神病施設、そこに閉じ込められるべきは、私ではなく、ノルウェーの政治家たちだ。

■Anders Behring Breivik claims victims were not innocent
http://www.guardian.co.uk/world/2012/apr/17/anders-behring-breivik-claims-victims-not-innocent
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by bekokuma321 | 2012-04-18 01:01 | ノルウェー

c0166264_3135479.jpg4月11日、韓国総選挙があった。女性は47人当選した。過去最高。議員定数300で、内訳は小選挙区246、比例代表54。

与党セヌリ党が小選挙区127議席、比例代表24議席の計152議席を確保し、単独過半数を維持した。

一方、野党の民主統合党は127議席(小選挙区106議席、比例代表21議席)。統合進歩党は、13議席(小選挙区7議席、比例代表6議席)にとどまった。

セヌリ党も、民主党合党も、選挙の顔は女性。メディアで見る限り、男性主導の韓国の政治が様変わりしたようだった。

女性は、小選挙区で19議席、比例代表で28議席が当選した。過去最高とはいえ、全体のまだ15,7%にすぎない。

韓国では、クオータ制を政党法で決めている。比例代表の候補の50%を女性にするよう、政党に義務づけている。小選挙区候補については、30%にすることが望ましいとされている。とはいえ、女性50%が義務となっている比例の枠は、わずか54議席、18%にすぎない。だから、女性はそれほど増えない。

女性議員を増やすのは、ごく簡単だ。比例代表の数を増やすこと! これは日本にもあてはまる。

■Odds & Ends A Day After The Election
http://blogs.wsj.com/korearealtime/2012/04/12/odds-ends-a-day-after-the-election/
■Women quota draws backlash in DUP
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2012/02/113_104312.html
■Quota Project:Korea
http://www.quotaproject.org/uid/countryview.cfm?ul=en&country=122
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by bekokuma321 | 2012-04-13 03:14 | アジア・アフリカ

女子会で政治の話は?!

立川市は人口約18万人。そこにアイムと呼ばれる女性総合センターがある。女性の人権と男女平等をすすめる立川市の拠点だ。

この春、そこが女性の政治参画を特集した。題して「女子会で政治の話は?!」

ちょっと心配しながらの編集だったらしい。ところが配布したら、意外にも読者に好評だったという。よかった、よかった。

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■文字を大きくして読むには
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000018_0000027657.pdf
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by bekokuma321 | 2012-04-06 10:51 | その他

●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第3回

インドの目標は33%

                   三井マリ子(全国フェミニスト議員連盟国際部)


2012年1月3日、私のメールボックスに「女性33%クオータ制を明記したインド憲法修正案、下院で否決」というニューヨークタイムズのニュースが届いた。90年代から憲法改正をめざして闘ってきたインドの女性たちのがっかりした顔が浮かぶ。でも、インド女性の長い運動をみると、きっと次なる闘いに励むに違いない。

インドは13年間の大議論を経て2010年3月、「国会議員の33%を女性に割り当てる」という憲法改正を可決した。賛成191票、反対1票だった。多くの女性団体が「私たちの運動の勝利」を疑わなかったのだが、下院はこれを否決した。

インドは、上下院とも女性議員は約10%。クオータ制を求めての闘いを私が知ったのは、1998年フィリピンのマニラだった。女性の政治参加を世界的規模で進める戦略を話し合う国際会議「女性の政治参画:責任と指導力」に、参加要請されて、全国フェミニスト議員連盟会員を中心に同行者を募った。参加国45カ国、335人。15人の日本代表は3日間にわたる討論に参加した。会場を沸かせたのは、カラフルなサリ―姿のインド代表だった。

「みなさん、今、インドで、女性たちが国会を取り巻まいています。私たちは、1994年、全ての地方議会(panchayati)の33%を女性議員にする法律を制定させました。次の目標は、国会議員の33%を女性にする憲法改正です。これまで、一握りの男性議員に邪魔されて法案がたなざらしになってきました。業をにやした女性たちは、今、怒りの声を国会に届けているのです」

インド女性の就学率は日本よりはるかに低く、貧困層も比較にならないほど厚い。女性の政治参画に女性たちが体をはって運動をしている、という生の報告は衝撃的だった。

日本の15人は、丸テーブルを囲んで日本ではどうしたらいいかを話し合った。そして、1999年の統一地方選から女性議員を増やすための大キャンペーンをしようと決意した。そのプロジェクト名は「女性の政治キャンペーン」と決まった。私たちは、一人ずつ財布から1万円札を出して、テーブルの真ん中に置いた。

帰国後、この15万円を元手にした「女性の政治キャンペーン」が動き出した。

(全国フェミニスト議員連盟「AFER」 72号 2012.2.25 より転載)




 
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by bekokuma321 | 2012-03-30 16:23 | アジア・アフリカ

シーリ・ビェルケ

ノルウェーから届いたニュースは、働き盛りの女性2人が他界したことを報道している。一人は世界の人気者ホイットニー・ヒューストン。もう一人はシーリ・ビェルケ。ノルウェー労働党党員で、環境大臣を務めたことがある。

ホイットニー・ヒューストンはテレビや映画での人だが、シーリ・ビェルケには、オスロで2度直接取材したことがある。

私が、女性議員を増やす方策のひとつクオータについて興味を持って調査していた、20年ほど前のことだ。

シーリ・ビェルケは、オスロの労働党国際部で働く職員だった。彼女によると、1970年代から労働党内で女性党員がクオータ制を求めていて、1980年代にやっと労働党内の規則にクオータ制を導入させたのだ、と、その経緯を、私に教えてくれた。

彼女の発言を、三省堂から出版した『桃色の権力』(三井マリ子、1992)に写真入りで紹介した。すでに本書は絶版だ。

2010年、明石書店から出版した『ノルウェーを変えた髭のノラーー男女平等社会はこうしてできた』で、クオータ制が成立した経緯をまとめた。そのなかで、日本の読者にわかりやすく解説した彼女の発言を、もう一度、詳しく登場させた。

ノルウェーのニュースによると、シーリ・ビェルケは癌によって亡くなったらしい。心からご冥福をお祈りする。

■Siri Bjerke er død
http://www.nrk.no/nyheter/norge/1.7993573
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by bekokuma321 | 2012-02-13 13:23 | ノルウェー

c0166264_1411671.jpg1月27日のダボス会議は、参加者2600人のうち女性は17%。これは会議史上、もっとも高い割合だった。

もうひとつ今年初のことがあった。初めて、女性に焦点をあてたパネルディスカッションが開かれたことだ。

女性への投資の重要性、クオータ制の導入などのテーマに触れ、女性指導者の台頭を期待した。パネリストは、UNWomen代表のミシェル・バチェレ、タイ初の女性大統領Yingluck Shinawatra、フェイスブック最高執行責任者シェリル・サンドバーグ、南アフリカの平和運動家ツツ。

UNWomenのバチェレは、ノルウェーの会社取締役40%クオータ制をあげて、女性のリーダーが経済界に参画することは、経済発展に必要なことなのだと述べた。

■Davos expects rise in female executives
http://www.efinancialnews.com/story/2012-01-25/world-economic-forum-expects-record-number-of-female-executives-at-davos-in-second-year-of-quota
■Women as the Way Forward, Remarks by Ms. Bachelet at the World Economic Forum
http://www.unwomen.org/2012/01/women-as-the-way-forward/
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by bekokuma321 | 2012-02-04 01:32 | ヨーロッパ

1月3日、ニューヨークタイムズによると、インド下院は、国会の議席の3分の1を女性に割り当てる憲法改正法案Women’ s Reservation Billを、否決した。

2010年3月、13年間の議論を経て、インド上院は、女性割り当て法をほぼ全会一致で可決した。多くの女性団体が運動の勝利と祝った。

法の施行には、下院での賛成が得られなければならず、このたび下院が否決したことで、審議にはまた1年待たなくてはならない。下院は99%が男性である。

インドの地方選 (panchayati)では女性のクオータ制が施行されている。女性であることの障害は多いものの、女性議員は増えている。女性議員は、男性議員に比べ、健康保健や教育問題を優先課題にする傾向があるという。

めげるな、インドの女たち!

http://www.feminist.org/news/newsbyte/uswirestory.asp?id=13398
http://www.nytimes.com/2012/01/04/world/asia/04iht-letter04.html
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by bekokuma321 | 2012-01-07 00:56 | アジア・アフリカ

それは政党の候補者リスト作りから始まった

                  三井マリ子(全国フェミニスト議員連盟国際部)

c0166264_19482593.jpg今年のノーベル平和賞は3人の女性解放運動家に決まった。受賞者全員女性という驚くべき決定をしたのは、ノルウェーのオスロにあるノーベル平和賞選考委員会だ。

同委員は政党から推薦された人の中から一方の性に偏らないように構成される。現在、女3、男2の5人で、女性の割合は60%だ。ノルウェーの公的な決定機関は、一方の性が40%から60%でなければならない。ノーベル平和賞選考委員会も例外ではないのである。

ノルウェーは、クオータ制を女性の政治参加に活用した世界初の国である。クオータ制の威力は絶大で、現在、内閣の50%、国会議員の約40%、県会議員の45%、市議会議員の38%が女性だ。

ここに至るまでの道は平たんではなかった。歴史的経緯はこうだ。

1973年 民主社会党(のち左派社会党に統合)、選挙候補者リストの半数を女性にする「50%クオータ」を導入。
1974年 自由党、「40%クオータ」を導入。
1975年 左派社会党、「40%クオータ」を導入。
1978年 男女平等法によって決定の場の男女平等がうたわれる(クオータ制は明言なし)。
1980年 議席の半数を女性としなければならないとする「50%クオータ」を明記した憲法修正案が左派社会党から提出されるが否決。しかし女性運動は勢いづく。
1981年 男女平等法が改正され、決定の場に両性の代表がはいることが明言される。
1983年 労働党、「40%クオータ」を導入。
1986年 労働党内閣、女性閣僚を44%に。以後、政権交替があっても内閣の「40%クオータ」は守られる。
1988年 男女平等法が改正され、公的決定の場の「40%クオータ」が明記される。
1989年 中央党、「40%クオータ」を導入。
1993年 キリスト教民主党、「40%クオータ」を導入。
2006年 会社法が改正され、取締役会に「40%クオータ」が義務づけられる。

おわかりのようにクオータ制は、政党が作る議員候補者リストから誕生した。そのきっかけをつくった政党は民主社会党。当時の党首はベリット・オース。ノルウェー初の女性の党首だった。

(全国フェミニスト議員連盟「AFER」 71号 2011. 11. 25 より転載)

[写真は、ノルウェーの投票ブース。政党ごとに候補者リストがある。この中から支持する政党のリストを1枚とって、投票箱にいれる。このリストに書かれている候補者は、今ではほとんど男女交互に並べられている]
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by bekokuma321 | 2011-12-30 16:17 | その他

「男女共同参画局」からお知らせがきた。

「政治分野における女性の参画拡大に向けて」は、一読に値する。とりわけ政党は熟読してほしい。この政府文書にのっとって、党内でクオータ制を実行してほしい。

http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/kihon_eikyou/pdf/womens_participation.pdf

上記文書は、世界で最も女性議員が少ない層にいる日本の実情と世界の実情をわかりやすく示している。すすんだ国々ーースウェーデン、ノルウェー、ドイツなどがどのような政策のもとに女性議員を増やしてきたかが、図表でも示されている。

さらに「我が国においても、今後、ポジティブ・アクションの導入に向けた具体的な議論が喚起されることを期待」と大文字で明記している。

上記文書は、クオータ制にも言及する。全国フェミニスト議員連盟が1992年から政府や政党に導入を訴えてきた制度だ。20年かかって、やっと政府が腰をあげてくれた。遅きに失した感があるが、歓迎したい。

まずはそれぞれの政党内で、女性党員が中央執行部に影響力を行使して政党綱領に明記し、選挙候補者選定に実行してもらいたい。ガンバレ、女性党員!


▼日本がもっとも女性議員が少ない、ことを示す上記政府文書
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by bekokuma321 | 2011-12-26 14:30

c0166264_12274871.jpg2011年9月に行われた地方選挙の結果が出そろった。ノルウェー統計局は「女性議員増えず」という見出しで結果を公表した。

女性議員は全体の38%だった。

38%という数字は、前回2007年の37.5%とほぼ同じだ。女性議員が半数を超えたのは左派社会党の51%だけで、労働党は44%だった。進歩党は、主要政党では前回同様もっとも低く、27%だった。

日本人の私から見ると、メディアで極右といわれる進歩党でさえ、3,4人に1人は女性議員であることに驚かされる。

しかし、ノルウェー首脳陣は、この結果に不満やるかたない。ただ不満であるだけでなく、次の一手を打とうと世間にアピールをした。さすがノルウェーらしい。

リーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ地方自治大臣は、女性が伸び悩んでいる結果に落胆し、ただちに地方議会にクオータ制(性による割当制)をにおわせた。

「政党の候補者リストがどう作られているかを議論する時がきた。男女数に均衡がとれてないのならば、われわれは、そのことを注視する必要がある」

「地方選挙の候補者リストでは、男女が交互にリストアップすることを政党に義務付ける可能性を検討したい」

一方、今年、注目された移民出身の議員はどの程度増えただろうか。結果は全国で268人と45人増だった。全体の2.5%である。

しかし、首都オスロ市議会の労働党は別だ。なんと20議席のうち11議席が移民出身となってしまい、「マイノリティがマジョリティになった」とメディアは報道した。オスロ市議会全体では、59議席のうち16議席、27%である。

オスロ労働党は、選挙法改正を視野に入れた検討を考えていると報じられている。しかし、当然、移民議員を中心に反論が多い。すでにオスロでは移民人口が全体の28%に上っている。

■No increase in female representation
http://www.ssb.no/english/subjects/00/01/20/kommvalgform_en/
■Minister mulls local election gender quotas
http://www.thelocal.no/page/view/minister-mulls-local-election-gender-quotas
■Labour Party looks to slash Oslo immigrant dominance
http://www.thelocal.no/page/view/labour-party-looks-to-slash-oslo-immigrant-dominance
■Ap vil hindre valgkupp fra innvandrere
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/norsk-politikk/artikkel.php?artid=10016685
■ノルウェー統一地方選 女性議員が37.4%に_2007年
http://janjan.voicejapan.org/world/0709/0709212747/1.php

[写真:「必要なのはもっと多くの声ではなく、これまでとは別の声だ。なぜなら、かつてから男性の声は永久といっていいほど十分だからだ」。125年前に「ノルウェー女性の権利協会」を創設したギーナ・クローグの言葉。ノルウェー国立女性博物館での接写]
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by bekokuma321 | 2011-12-22 02:11 | ノルウェー