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ノーベル賞の平和賞だけは、スウェーデンではなくノルウェーで決められます。委員はノルウェー国会から独立してはいるものの、政党からの推薦で国会で決まります。

もうじき6年の任期が終了する委員が出るため、メディアでは次は誰かという予測されています。その記事に現ノーベル賞委員会の写真が出ていました。委員は女性3人、男性2人というジェンダー・センシティブな構成です。

ノルウェーは、1980年代から、公的な決定機関はどちらか一方の性が40%を下回ってはならないという法律を規定してます。男女平等法21条のいわゆるクオータ制です。

平和賞には、比較的女性が多く選ばれてきました。選ばれる側に、平和につくす秀でた女性が目立つことが理由でしょうが、選ぶ側であるノーベル賞委員会が性に偏りのない構成になっていることも無関係ではないと思います。平和賞を受賞した女性たちが、「ノーベル賞女性受賞者のイニシアティブ」という新たな国際組織をつくり、平和促進に動いていることも、これまでにない動きです。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2688548.ece
http://nobelpeaceprize.org/
http://www.nobelwomensinitiative.org/
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by bekokuma321 | 2008-10-03 13:28 | ノルウェー

昨秋、来日したヨーナス=ガール・ストーレ・ノルウェー外務大臣は、いまや国内外のヒーロー。

その明晰なスピーチ、語学の堪能さ、素敵なマスク、そして家庭では子ども思いの育児・家事パパ。「どうして、こういう男性ができるのか」というほど絶賛する人もいる。

そのヨーナス=ガール・ストーレが今、頭を痛めていることーーーロシアとグルジア紛争の解決に向けての交渉と、もうひとつ次期国政選挙に自分が候補者リストのどこに登載されるかだ。

オスロ在住の彼が当選するには、オスロの労働党から出される候補者リストの上位に登載されなければならない。次期首相かなどと目されている彼のような政治家なら、上位登載は確実だと思うのが自然だ。ところが、ノルウェーではそうはいかない。

オスロ選出国会議員は6人。しかし、このところの労働党の支持率低下のため来期は4人しか当選できないという予測がもっぱらである。4人となると、彼には厳しい。なぜか? 彼が男性だからである。

オスロ労働党のリストは、まず現首相(男)が1番、そして、Marit Nybakk(女)が2番、そしてオスロ労働党党首のJan Boohler(男)が3番だとされている。さて、その次だ。彼が女性なら、4番目に登載される可能性が高い。しかし男性だからもっとも上位で5番目なのである。オスロの労働党は、この難問をどう解決するのだろうか?

ノルウェーには女性国会議員がとても多いが、それは主要政党の多くが、比例代表制の候補者リストを男女男女というように男女半々にする政策とっているからだ。ノルウェーの男女平等法には、物事を決める場には、両方の性が40%から60%いるべきだ、とするクオータ制が規定されているのだ。政党はこの法の遵守義務はないものの、政党のルールで同様のことが決められている。


参考
http://www.aftenposten.no/english/local/article2605352.ece
『男を消せ!』(毎日新聞社)(ノルウェーの選挙制度やクオータ制について)
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by bekokuma321 | 2008-08-23 11:42 | ノルウェー

イタリアはパリタリア

クオータ発祥の地ノルウェーでは、物事を決める場の少なくとも40%は女性とすると法律で定めている。それを知って度肝を抜いたのは80年代末のことです。

クオータ制は次々に伝播し、多くの国々で女性議員を増やす道具として使われてきました。

そして、時は過ぎ、フランスでは、「パリテ」と呼ばれる男女半々方式をとり、世界をあっと言わせました。40%なんて目じゃない、政治の世界は自然界と同じ50%対50%であるべきだとする哲学です。その哲学を実現するために、憲法まで改正したというのです。

そして、2007年夏、通訳の仕事でイタリアに飛んだ私は、ローマで、イタリア式パリテのポスターに出くわしました。イタリアではフランスのパリテにあたる男女半々にすることを「パリタリア民主主義(Democrazia Paritaria)」と呼んでいました。

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詳しくはインターネット新聞
「男女半々かクオータ制か イタリア女性躍進の道は」
http://janjan.voicejapan.org/government/0707/0707290021/1.php

上のポスターをつくったイタリア女性連合は、1940年代からある歴史ある女性団体で、当時はファシストに抵抗運動をしていたそうです。イタリアの友人に言わせると、当時の熱は70年代のフェミニズムには受け継がれたが、現在は、「男性のフィールドに挑むには、そのルールにのっとって戦うことが必要だという路線に代わってしまった。女性同士の連帯からほどとおくなってしまっている」ということです。でも、政界の半分を女性によこせ、という運動をひっぱるには、女性同士の連帯がないとやれないと思いますが。

追記:
『イタリアの社会』(早稲田大学出版部)の勝田由美著「イタリア女性の現在」によると、戦後のイタリアの女性の権利追及の中心となったのが、このイタリア女性連合UDI。レジスタンスを母体に生まれた共産党系の組織だという。UDIは現在は政党から独立していて、70年代から小さなグループとのネットワークを大切にしている、と記載されている。
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by bekokuma321 | 2007-07-22 01:59 | ヨーロッパ

ノルウェー政府は、2002年3月8日の国際女性デーにあわせ、経済界に対して「取締役会の40%以上を女性にせよ」と勧告しました。

この世界に類のない勧告は、「国営企業は1年以内、他は3年以内に」という内容です。もし達成できない場合には、男女平等法を改正してクオータ制(割当制)を導入するといっています。

詳しくは
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_jjyoseiyuyaku.html
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by bekokuma321 | 2002-09-24 15:28 | ノルウェー