あけましておめでとうございます。

FEM-NEWSは、今年も大好きなノルウェーなど北欧諸国を中心に、世界の女性に関しての情報をいち早くお届けするつもりです。日本の女性に関するニュースにも力を入れます。ご期待ください。

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本年のカバー写真はカミラ・コレット像です。19世紀のノルウェーに産まれ育った作家で、元祖フェミニストと呼ばれています。男性のいいなりになるように育てられて、意にそわない結婚をさせられていく女たちの不幸を描いた小説『知事の娘』を世に出しました。

カミラは28歳で結婚しました。10年後に夫が亡くなり、子ども4人を抱えてシングルマザーに。家を売り、4人のうち3人の子どもを手放さざるをえませんでした。それでも家計は火の車。生きるために出版したのが小説『知事の娘』。著者不詳で発表され、彼女が実名を明かしたのは、20年後だったそうです。

ノルウェー作家ヘンリック・イプセンが、カミラに対して「かならずや現実の世界があなたの考えのようになるときがやってきます」と励ましの手紙を送っていました。数年前、ある本で読みました。

イプセンが予感したように、ノルウェーは、世界トップクラスの男女平等社会となりました。

カミラ・コレット像は、昨夏、オスロの王宮公園で撮影しました。強い風をよけるためでしょうか。顔を少しそらして両腕でわが身を守っています。女性への差別や虐待が当たり前だった19世紀、闘いののろしをあげたカミラの苦闘が伝わってくるかのようです。

さて、昨年の全記事から、トップテンを選んでみました。Facebookでの反応を参考にしたものです。クリックして、もう一度どうぞ。

1 オスロ副市長「私は強姦されました」
2 憲法9条、ノーベル平和賞候補最終リストに 
3 まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
4 世界で最も家事をしない男性は日本人
5 ノルウェー強姦報告書の衝撃
6 安倍改造内閣の女性たち
7 ドイツ、「女性クオータ法」成立 
8 男女格差、世界136カ国中105位
9 政府のガザ政策を批判して英閣僚辞任
10 ベリット・オース「支配者が使う五つの手口」

昨年は、感想やコメントもたくさんいただき参考にさせていただきました。が、辛口の批判も歓迎です。Facebookを通じてのほうが助かりますが、mariko-m( )qa2.so-net.ne.jp宛でもけっこうです。( )を@に変えてください。実名でお願いいたします。

今年は東日本大震災から4年目。原発再稼働に突き進む現政権を揺さぶるために、女性の力をどう発揮するか。全国の仲間たちと闘い続けようと思います。また、人口の半分を占める女性の声や多様な政治的意思を反映しない日本の選挙を改革するには、どうしたらいいのか。考えを同じくする人たちと手をつないでさぐっていきたいと思っています。

本年も、FEM-NEWSをどうぞよろしくお願いいたします。

2015年1月4日 FEM-NEWS 三井マリ子

P.S.FEM-NEWSへのご連絡は、mariko-m(a)qa2.so-net.ne.jpまでどうぞ。

【写真:グスタフ・ヴィーゲラン作カミラ・コレット像。2013年夏、オスロ王宮公園】
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by bekokuma321 | 2015-01-04 14:27 | FEM-NEWSについて

オスロにウェルゲラン・センターが開館した。相互文化理解、人権、民主的市民権の総合資料センターである。ヨーロッパ評議会とノルウェー政府の協力によって設立され、主として教育によって民主主義的な文化と社会をめざす。政府から独立した機関であり、国際職員が英語を使用して職務をつかさどる。

オスロ大学にやどかりしていたが、ホロコースト・宗教的少数派研究センターの敷地に移り、5月28日、29日の両日、王妃や外務大臣などを招き、正式に開館した。

さて、センター名に冠されるウェルゲランとは、ヘンリック・ウェルゲラン(1808‐45)のことである。彼は、ロマン主義詩人であり歴史家。国民的詩人、時には「過激派詩人」とも称された。表現の自由と信仰の自由を熱く希求した。彼について毛利三弥教授は、こう紹介する。

「ノルウェーの国民的詩人。祖国の文化的自立をめざし破格の熱情と独創性を示した。《詩集第1集》(1829)の青春詩の中心には,半ば幻想的な理想の女性ステラの姿がある。代表作《創造・人間・救世主》(1830)は標題どおりの3部からなる壮大な劇詩。革命思想に染まり,伝統を重んじる詩人ウェルハーベンとの確執は有名である。1838年に牧師資格を得て〈人民の教師〉たらんとしたが拒否された。」

ウェルゲランの妹、カミラ・コレットの名を聞いたことがある人もいるだろう。文学の力で女性解放に大きな役割を果たした作家である。作家カミラ・コレットについては、「イプセンに影響を与えたフェミ二スト作家」(三井マリ子著『男を消せ!―ノルウェーを変えた女のクーデター』毎日新聞社)に詳しい。

http://www.theewc.org/
http://www.eu-norway.org/news/wergeland+centre.htm
http://www.ewcoslo2009.com/
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by bekokuma321 | 2009-05-31 13:04 | ノルウェー