目にいっぱいの涙は、どんな言葉も及ばない。その恐怖! オーストリア・ウィーン市の「子どもと女性への暴力廃絶」キャンペーンのポスターだ。

子どもの下に書かれたドイツ語を訳すと

 「ベッドから落ちただけ?」
 診断書いわく「上まぶた充血、頭蓋骨出血、半月板損傷」
 両親いわく「眠っていてベッドから落ちたようです」
 子どもへの暴力は隠されることが多いのです。
 女性と子どもへの暴力を撤廃しよう。

日本でも、子どもへの悲惨な暴力が後を絶たない。政治の光が、つまり予算が、子どもや女性の暴力撤廃に注がれないと、とりかえしつかないことになる。日本で10年以上、DV被害者支援を続ける吉祥眞佐緒「エープラス」代表の言葉は耳に痛い。

「もちろん、わが国の公的支援の余りの少なさは痛い。でも、もっと問題なのは、DVが男性と女性の支配・被支配構造から起きる、という理解が、男性はむろん女性にも非常に足りないことなのです」

詳しくは、叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち「オーストリア」 (I 女のしんぶん) 

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オーストリア、国会を男女半々にするために
レジスタンスに命をかけた女達
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by bekokuma321 | 2016-03-21 22:17 | ヨーロッパ

c0166264_2394072.jpgオーストリアからおもしろいニュースが飛び込んできた。

緑の党の党首Eva Glawischnig は(写真)、オーストリア国会を50%50%にするために、政党の男性議員が50%を1人でも超えたら、その政党に罰金を科そう、と提案した。

男女平等の目標を掲げていても、実際になかなか進まないから業を煮やしたようだ。

オーストリアの国会は、183議席のうち女性議員は32.2%。下表を見るとわかるが、緑の党Grüneもなかなか元気で、24議席を有する。その性別は、女性13人、男性11人だ。50%を超えた政党は、緑の党しかいない。最大党の社民党SPÖは32.69%だ。

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国会議員のほぼ3人に1人が女性とは、うらやましい限りだ。でも、40%前後の女性議員がいる北欧諸国には相当見劣りがするし、隣国ドイツの36.6%にも負けている。

だから、緑の党の提案は本気だ。具体的に政党の大小にかかわらず、オーストリアの政党は国会議員1人つき年に500万円が議会関係予算から支払われるが、50%に1人少ないごとにそれと同額を減額したらどうかという。

ひるがえって日本の国会は、女性がほとんどいない。それにミニ政党の代表もいない。たとえば、日本の緑の党は、国会にまだ議席がない。小選挙区制という民意を反映しない日本の選挙制度が一因だ。

ちなみに、北欧諸国はもちろん、イギリスを除く多くの欧州諸国は比例制選挙が基本だ。多くの政党は、候補者リスト作成するとき、男、女、男、女・・・と並べるのだ。緑の党は、女、男、女・・・のことが多い。

もうじき、日本で、総選挙が公示される。

2年前の今頃、私は、秋田県第3区で衆院選に民主党から立候補した。女性議員を増やそうと運動してきた私が、2カ月にわたる立候補勧誘を固辞し続けるのは何かがおかしい。こう考えての決断だった。前代未聞の逆風下にあった民主党からの立候補、秋田への引越、突然の解散・・・そして落選。まだ“戦後処理”が終わらない。

さて、来る衆院選に立候補したなかに、女性は、見たところ数えるほどしかいない。自分の選挙区で、支持する政党からの候補となると、女性はいないに等しい。自ら立候補してわかったが、世襲候補の女性を除き、立候補は困難をきわめる。だからこそ、支持政党から立候補する女性(世襲を除く)がいたら、これからも応援したい。

今回は、女性の働く権利、男女同一賃金、福祉職場の人員増・賃金増を優先課題に掲げる政党に1票を投じるつもりだ。

Grüne: Bonus-Malus-System soll Frauen in der Politik stärken
Eva Glawischnig
レジスタンスに命をかけた女達
緑の党の全政策に女性の視点を
ドイツの町のジェンダー規定
日本の女性国会議員、189カ国中163位
男女平等なくして民主主義なし

追記:NHK調査によると、第47回衆院選の立候補者1191人。性別は、男993、女198。女性の割合は、わずか16%にすぎない。
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by bekokuma321 | 2014-11-30 23:12 | ヨーロッパ

c0166264_1330113.jpgこの20余年、世界の行く先ざきで集めたポスターを、女性紙「I 女のしんぶん」に紹介している。

女性たちが何に怒り、何を求めていたかーー社会的背景がわかると、ポスターから女性たちの叫びが聞こえてくる。

世界の女性ポスター・シリーズ「叫ぶ芸術」。今日の1枚は、オーストリア。題して「レジスタンスに命をかけた女達」。

1930年代、オーストリアはヒトラー・ドイツに併合された。ヒトラーは、ユダヤ人、共産主義者、社会主義者、自由主義者、女性解放運動家を次々に逮捕し投獄した。

戦後、レジスタンス運動の掘り起こしが始まり、無数の本や映画が世に現れた。しかし女性といえば、レジスタンス闘士の男を陰で支えた妻、母、娘役ばかり。

そこで、新しい企画「女性を目立たせよう」がウィーンに誕生した。このポスターはその一環でつくられた。ポスターを目にしたウィーンっ子は、命がけでファシズムと闘ったたくさんの女性たちを、あらためて知ることになった。

女性紙「I 女のしんぶん」のホームページに、ポスター縮小版と解説の一部が載っている。全文を読んでみたいかたは、同紙の購読を。

「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」
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by bekokuma321 | 2014-04-22 13:43 | ヨーロッパ