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「日本縦断トリエステ精神保健講演会」
~マニコミオをやめたイタリアからのメッセージ~

第4 弾は長崎県諫早市。約450人が諫早市民センターに集い、イタリアの闘いと改革に耳を傾けた。午前10時半から午後4時半までの6時間の長丁場だったが、昼休みを除き席を立つ人はほとんどいなかった。準備運営は社会福祉法人南高愛隣会など。

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photo by Mariko Mitsui

講演者はジゼッラ・トリンカス、トッマ―ゾ・ロザーヴィオ、マリアグラッツア・ジャンニケッダのイタリア人3人に、大熊一夫の4人。内容は11月16日の東京11月17日の横浜市とほぼ同じ。印象に残った質疑応答部分に絞って簡単に報告する。

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by bekokuma321 | 2010-11-21 22:52 | ヨーロッパ

「日本縦断トリエステ精神保健講演会」
~マニコミオをやめたイタリアからのメッセージ~

第3弾は、11月20日(土)、大阪市中央区民センターホールで行われた。500人席がほぼ満員。主催のNPO大阪精神医療人権センターの闘いの強さと広がりを感じさせられた。

今回はNPO大阪精神医療人権センター25周年記念行事の一貫。同センター代表理事の弁護士里見和夫さんは、「精神病院に風穴を開けよう」というスローガンを掲げて、精神病院面会をしつづけてきた。あの「大和川病院事件」追及を通じて、大阪府行政までまきこみ精神障がい者の差別撤廃・権利擁護を進めてきた方だ。

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トッマーゾの使用したスライド。「精神病院は完全に閉鎖しなければならない。なぜなら・・・」(photo by Mariko Mitsui)

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by bekokuma321 | 2010-11-21 02:32 | ヨーロッパ

鍵のかかった3畳ほどの部屋。年の頃20歳くらいだろうか、細面の若い女性がふとんに横たわっていた。無表情だった。ここが彼女の住む世界かと思うと、胸がしめつけられた。

京都は洛北にある岩倉病院の急性期治療病棟の1室だ。岩倉病院は全国に先駆けて開放病棟に取り組んできた。質の高い治療とケアをしている精神病院だと評判の病院だ。

崔院長の厚意で、精神病院を廃絶したイタリアからの視察を受け入れていただいた。急性治療病棟をはじめ、認知症治療病棟、アルコール治療専門病棟、精神療養病棟などほぼ全館を見た。私は、イタリア一行のコーディネイター役として同行。1時間ほど院内を見て回ったイタリア人たちの感想はこうだった。


■「きれいな精神病院はまゆのようなもの」

トッマーゾ・ロザーヴィオ(精神科医)

日本の清潔さ、美しさに感銘を受けました。その清潔さは日本の精神病院の中にも見られました。しかし美しい精神病院は、まゆのようなものです。とりわけそこで働く職員にとっては、まゆで守られていて、外の真実が見えなくなる危険性があります。

精神病院は町の一部ではありません。それに精神病院と言う体制が、精神疾患を慢性化させ、職員の努力を無にしてしまうのです。私は、精神病院で長く働いていましたから、精神病院で働くことの難しさを知っているつもりです。でも、精神病院の外で出て、地域保健センターで働いてみて、自分には思いもよらない能力があることを発見できました。

ここの雰囲気はとてもいいのですが、そのよさが病院の中でだけで完結してはいけません。ここの外での仕事を可能にする力をこの病院は持っているはずです。これからの財源の使い方としては、病棟などを新しくすることなどへの投資はやめて、病院の外、すなわち地域保健サービスに財源を使ってほしいと思います。

岩倉病院のデイケアは、病院の下のほう階に押しつぶされるように設えてありました。病院の外に、一般の人が見えるようなところにあるべきです。


■「悲しみと諦めの入り混じった表情」

ジゼッラ・トリンカス(イタリア家族会連合会長)

私は、世界のいろいろな国々の精神病院を見てきましたが、日本の岩倉病院は、きれいで清潔で、その限りでは良い印象を受けました。

でも、しかし、強調したいのは、そこにいる人間についてです。私の見た入院者の皆さんのまなざしは、他のどの国の精神病院で見たものとも同じで、悲しみと諦めが入り混じった、ブエノスアイレスで見た最悪の精神病院での人たちの表情と同じだと感じられました。

日本の、精神保健問題での解決方法は間違っています。経営者も含めて、精神病院とは違ったやり方が有ることを知ってほしい、と思いました。


■「膨大な財源と能力の高い人手を地域保健に」

マリアグラツィア・ジャンニケッダ(バザーリア財団理事長)

京都府250万人の住民に対して3500ベッドがあることに、ショックを受けました。私は、この3500から予算の大きさを想像してしまいます。

この3500ベッドを維持する人手と金にかける予算を、まったく違うやり方に使えば、もっとはるかにましな、いろいろなことができるはずです。私の言い方は、今の日本で精神保健に携わる人たちを侮辱しているように聞こえるかもしれません。プロとしての能力をないがしろにしているかもしれません。

岩倉病院に働く若い職員のみなさんを見て、モチベーションや能力の高さが備わっていることが、よくわかりました。この人的資源を、精神病院ではなく地域に出て働いていただいたら、もっと大きなことができるはずです。これは精神科医が、世界中で言っていることであり、本もたくさん出ています。

病院経営者もいらっしゃるし、中から抵抗するのは困難だとは思います。でも、日本には、精神病院をなくしたいと思っている医師も、看護師も、PSWも、家族会もいます。政治家を説得して、変革することは不可能ではありません。

■参考サイト
岩倉病院http://www.toumonkai.net/
京都新聞「折れない葦」
http://www.kyoto-np.co.jp/info/special/orenaiashi/060529_4_5.html
日本縦断トリエステ精神保健講演会
http://trieste.jp/index.php
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by bekokuma321 | 2010-11-21 01:18 | ヨーロッパ

「日本縦断トリエステ精神保健講演会」
~マニコミオをやめたイタリアからのメッセージ~

第2弾は、11月17日、横浜市健康福祉センターで行われた。約300人を前に6時間。主催は神奈川県精神障害者家族会連合会など。

講師の講演後、個々に質疑応答があり、3人講師全員が終了後、全員が登壇しての質問時間があった。フロアからの「精神病院をやめたイタリアから、やめられない日本政府に勧告をしてほしい」といった要望に会場はわいた。しかし、それを受けたイタリア講師の答えは「日本政府にモノ申すのは日本の皆さんです。私たちはその立場にはない」。

日本の抱える問題を変えるのは、われわれ日本人であり、われわれの闘いなしには不可能であるーーーあらためて心に刻んだ。

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Photo by Mariko Mitsui

16日とダブらないようにしながら、ポイントを報告する。以下は、筆者のメモによる要約であり、未確認事項も多いことをお断りする。Moreをクリックしてください。

 
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by bekokuma321 | 2010-11-19 11:26 | ヨーロッパ

11月16日、東京北とぴあで、日本縦断トリエステ精神保健講演会の第1弾が開かれた。70年代、イタリアの精神保健改革の立役者たち3人が、イタリア語で講演した。通訳付き。

400席が満席だった。残念なのは、時間不足で、やや消化不良になった点。通訳を介しての国際会議の難しさを感じた。休憩時間集めた質問用紙は50枚以上だったとか。この問題へのなみなみならぬ期待の大きさを感じた。

c0166264_2474723.jpg1)自由こそ治療だ!   
講師:マリアグラツィア・ジャンニケッダ(社会学者、フランコ・バザーリア財団理事長) 

専門家でないからこそ見えた、精神障がい者の人権。どんな極貧状態にいても、刑務所にいれられても、重傷患者であっても、まず人間であり、そこには誰にも奪い得ない人権がある。変革には、まず「汚いものは家庭で洗え」を打ち破り、汚いものを外に出してみなで洗うことから始まる。

c0166264_2483499.jpg2)我々はなぜ精神病院を閉鎖したか  
講師:トッマーゾ・ロザーヴィオ(バザーリアの愛弟子の精神科医。ローマ大学哲学科客員教授) 

180号法によって、施設から地域のホームに、治療からケア(世話)に・・・変わった。医師・看護師・労働者とクライアントとの間に生まれる平等な関係から、芽生える新しい世界。パワーポイントを使いわかりやすかった。

c0166264_24942.jpg3)家族の「重荷」をどう乗り越えたか  
講師:ジゼッラ・トリンカス(イタリア家族会連合会会長) 

姉のマニコミオ入院で見た地獄。その後、180号法で退院した姉を地域でケアする支援は何一つなかった。何かしなければと思うが何をしていいかわからなかった彼女が、家族会を束ねるようになるまでの苦闘。「精神病院から女性が主ととして担う家族へ」を超えて・・・。心が震えた。

通訳:北内雅也
司会:大熊一夫
写真:三井マリ子 

c0166264_301894.jpg一般席にまぎれて座るイタリアからの3人。左からパオラ、フランチェスカ、ロベルタ。パオラはトッマーゾの妻、フランチェスカはサルディニアの家族会会員、ロベルタはジセッラの娘。イタリア講師に同伴してやってきた。みな初来日。サルディニアからのゲストは「寒い、寒い」を連発していた。



c0166264_345384.jpg主催:日本縦断トリエステ精神保健講演会実行委員会
委員長:堂本暁子 事務局長:大熊一夫 
委員:伊藤順一郎、門屋充郎、大石真弥、大石賢二郎、恒松由記子、久永文恵、田島光浩、三井マリ子、半田卓穂

NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ / 精神保健従事者団体懇談会/ 東京大学グローバルCOE / 東京大学精神看護学分野 の組織・団体の後援・協力のもとに行われた。(5枚目の写真は、会場準備の話し合いをする精神保健従事者団体懇談会の方々。大勢のボランティアの力で開催できた)

関連記事
http://frihet.exblog.jp/15444163/
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by bekokuma321 | 2010-11-17 01:15 | ヨーロッパ

日本縦断トリエステ精神保健講演会が、来週スタートする。詳しくは、http://trieste.jp/

c0166264_12464146.jpg題して「マニコミオをやめたイタリアから精神病院をやめられない日本へのメッセージ」。講師は、フランカ&フランコ・バザーリア記念財団から、マリアグラツィア・ジャンニケッダさん (財団理事長、社会学者、女性)、 トッマーゾ・ロザーヴィオさん(精神科医、男性)、ジゼッラ・トリンカス さん(イタリア家族会連合会長、女性)。

イタリアは、精神病院をなくしてしまった。入院していた患者は、次々に外に出された。では、その後は? 何もしなければ、精神に障がいを抱えた人たちは路頭に迷う。一方、家族、とりわけ女たちは、家にもどってきた元入院患者のケアに苦しみ悩む。

だから、日本では「精神病院をなくす?いったいどうするんですか?」となる。私もそうだった。

イタリアではいったい何をどうしたのか? イタリアは、「精神保健センター」と呼ばれる、支援組織をあちこちに作った。24時間、365日でサービスを提供するところもあるという。

c0166264_2172645.jpgこうした夢のような改革の礎を築いたのは、フランコ・バザーリア(故人)だ。イタリアの精神科医で、バザーリア法と呼ばれる「精神病院をなくす法律」をつくった伝説の人だ。

来日するのは、70年代のトリエステで、バザーリアの運動を支援し、彼から薫陶を受け、今なお闘い続けているイタリアの人たち。とくに女性の立場から、精神病院のない国づくりに貢献をした、家族会運動の主、ジゼッラ・トリンカスさんの講演に期待したい。

今回の講演には、バザーリアの意志を次ぎ広める活動を担うフランカ&フランコ・バザーリア財団が、日本の実行委員会ととともに主催となっている。その財団のホームページが、一新された。

イタリア語がわからなくても、絵や写真がたくさんなので、とても見やすい。それに楽しい!深く知りたいという人は、バザーリアの闘いの歴史のページ、バザーリアの歴史的文書のページ、バザーリア学術賞についてのページをクリックすると、「図書館」に入り込める。

バザーリア学術賞は、第1回受賞者が大熊一夫記者、第2回はアメリカ・エール大学Larry Davidson教授と記載されている。賞金は2万ユーロ、約300万円。はじめに60%が、そして本の出版が具体化した段階で残りの40 %が支給される。



関係記事
■イタリア精神病院解体の裏にある女性パワー
http://frihet.exblog.jp/9980032/

■イタリアの第1回バザリア(バザーリア)学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊氏にhttp://okumakazuo.com/index.php?url=basaria

写真上は、マリア・グラツィア・ジャンニケッダさん。バザーリアと70年代の変革の嵐を乗り切った。現在フランカ&フランコ・バザーリア財団の理事長。バザーリア賞授賞記念セミナーの際に撮影した1枚。

写真下は、フランカ&フランコ・バザーリア財団があるサンセルボロ島。ヴェネツィア本島から舟で行く。かつて、ここは島丸ごと巨大な精神病院だったという。今は、宿泊所つきの国際大学に大変身。ここで、第1回バザーリア賞記念講演と授与式が行われた。受賞者・大熊一夫に同伴した筆者による取材記録はイタリアの第1回バザリア学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊一夫氏に

■Jan Jan News (イタリアの第1回バザリア学術賞が『ルポ・精神病棟』の著者、大熊一夫氏にhttp://janjan.voicejapan.org/culture/0806/0806250512/1.php
photoes by Mariko Mitsui
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by bekokuma321 | 2010-11-12 16:12

c0166264_1735466.jpgノルウェーをモデルに、フランスが会社取締役にクオータ制を導入するかもという記事「フランス、取締役クオータに着手」を書いた。今度は、イタリアである。

イタリアの内閣は、男尊女卑のベルスコーニ首相率いる右派が政権をとっている。そこがノルウェーモデル導入を言い出すはずがない。言い出したのは、EUとの共同プロジェクト「ジェンダー化」というサイト。

イタリアの女性の国会議員率は、上院21.3%、下院18%だ。EU加盟国の中では、かなり低い。これまでも、EU選挙前に、「民主主義。男性形は間違っている Democrazio. Al maschile ́e un errore」というポスターをローマ、カタニア、パレルモ、ミラノの飛行場にはりめぐらして、意識変革を試みた。

c0166264_1994613.jpgDemocrazia(女性形)が正しいスペルだ。それをDemocrazio(男性形)と書いて、Oを赤字で消している。

「ジェンダー化」は、今年にはいり、「100ポスト中13地域のトップが女性となった。ノルウェーのように、取締役クオータ制をしくべきではないか。でも、クオータ制に従わなかったら、会社が閉鎖されると知ったら、社長はどう思うだろうか。」と、挑発している。

イタリアでは、クオータ制を「ピンク・クオータle quote rosa」と呼んでいる。女性割り当てという意味だ。この名前自身、女性蔑視的だという反論もあるようだ。

http://www.ingenere.it/
http://www.arcidonna.org/
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by bekokuma321 | 2010-01-23 17:07 | ヨーロッパ

イタリア女性、約10万人が、「首相は女性を侮辱した」という怒りの署名にサインをした。3週間前、TV番組で、ベルスコーニ首相が左派の政治家ロージィ・ビンディを、「あなたは賢いとはいえないが美しい」などと侮辱したことに端を発したもの。

これまで、何度も女性に対して侮蔑的発言を繰り返し、そのたびに抗議されてきたが、首相の姿勢に変化はなかった。こうしたバックラッシュ発言に対して、イタリア女性のたまりたまった怒りが爆発した。新しいフェミニズム運動に発展しそうな激しい勢いだと伝えられている。

ロージィ・ビンディは民主党の国会議員で、昨年まで家族大臣。件のTV番組は、Porta a Porta(ドアからドアへという意味だと思う)。首相の女性蔑視発言に、彼女は「首相、私はあなたの言いなりになる人間ではない」と応酬したという。

http://blog.panorama.it/italia/2009/10/08/piu-bella-che-intelligente-berlusconi-contro-la-bindi-e-diventa-un-caso/
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8317397.stm
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSTRE59J3F520091020?pageNumber=1&virtualBrandChannel=10522
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by bekokuma321 | 2009-10-29 01:15 | ヨーロッパ

c0166264_1445719.jpgイタリアは、EU諸国の中でもジェンダー・ギャップが大きい国である。首都ローマのあるラツィオ州が、汚名を挽回するため、40歳以上の女性の再雇用に向けて、キャンペーンに取り組むというニュース。題して「不均衡なパリティ:女性と労働」。5月28日、ローマのヴィットル・エマヌエル通り、3スタジオでイベントが行われる。

40歳以上の女性にターゲットをしぼったのは、現実的で効果があるかもしれない。キャンペーンのタイトルは「不平等なパリティ」。英語ではUneven Parity。イタリア語Dispari Paritaは、語呂があっていて覚えやすい。同キャンペーン広報担当から筆者に送られてきたシンボルは、男性と女性の靴。登山靴とおぼしきごつい靴と、真赤なヒール(写真)。働く女性なら、あまり履かないだろうな、これは。ちょっと苦笑してしまった。

http://oltre130000.splinder.com/post/20446733/Dispari+Parit%C3%A0:+Donne+e+Lavor
http://www.womenews.net/spip3/spip.php?breve1161

■イタリアのパリティ記事(日本語)
http://frihet.exblog.jp/9805560/
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by bekokuma321 | 2009-05-02 10:05 | ヨーロッパ

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女性の知識、モラル、法律の現状を改善するために
今日2時半、初めての会議が開かれる。
場所は、公証人の間。市民たちの会議である。
講演する人は、アンナマリア・モッツォーニ。
彼女のテーマは、家族、町、国家における女性。
弁護士アントニオ・フラッティも講演する。
彼のテーマはアテネからチグリスへ(司法の問題)

主催は、ピエトロ・アルベルトーニ教授

1890年11月16日ボローニャ

ボローニャの市民がこの最重要テーマを取り上げるイニシアティブに大勢参加し、
評価をしてくれることを願う。

この会の委員
Prof. Oreste Regnori
Avv. Enrico Golinelli
Prof. Antonio Saporetti
Davide Lipparini
Maria Carrara
Alessandro Moranti
Emiliano Carloni

Gualberta Alaide Beccari
“Dott.” Giuseppina Gattoni
Argentina Sonetti Altobelli
Rosettina Amadori
Emilia Saporetti
Angelina Del Fabro
Elisa Norsa
Augusta Rossi
Bice Ferrari

Prof. Discoride Vitali
Avv. Aristide Venturini
Prof. Quirico Filopanti
Alberto Scandellari
Augusto Stefani
Lo dorico Beccari
Federico Falco

入場券 1人40チェント

収益は、女性、貧しい家庭の人びとの解放問題の目的のための社会的基金に使われる。

切符は、今日10時から12時まで、労働者協会(ソーシャタ・オペライア。のちここを拠点に社会主義運動が発生していったと言われる)の図書館メインホールでとりあつかう。

■ポスターが広報している講師アンナマリア・マッツォーニ
Anna Maria Mozzoni (1837-1920)は、
イタリアの女性の権利擁護運動の指導者。
1864年、イタリア民法における女性とその社会的関係
Woman and her social relationships on the occasion
of the revision of the Italian Civil Code
という本を出版し、女性を啓発した。
1877年、イタリア女性の参政権を求めて署名運動をオルグした。

■ポスターはコピーではなく本物。ローマの友人Maria Grazia Giannichedda教授所蔵。友人の許可を得て本物を撮影。

■このポスターがいつどこのものかが、長年わからずじまいだった。ところが2008年秋、友人の来日の折、やっとわかった。1890年、ボローニャである。会議の当日、会議の開かれるその市だけに張り出されたため、いつどこでという情報は自明のことだったらしく、小さな字で書かれていたので読めなかった。「イタリアで初めてのフェミ二ストの講演会ではないかしら」と友人は言う。さらに、このポスターのリアティあふれる点は、アンナマリア・モッツォーニAnna Maria Mozzoni が、Anna Maria Mazzoni と書かれている点である。名前の「o」を「a」とミスタイプしているのだ。急いで作ったらしい当時の様子が偲ばれるミススペリングに、思わずニッコリしてしまう。さらに、主催が個人だという点も、おもしろい。
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by bekokuma321 | 2008-10-24 23:50 | ヨーロッパ