c0166264_2251457.jpgノルウェーからの報道によると、ノルウェーのトロムスにある小学校フィンスネス・バーナスクーラでは、この夏休み明けから、女子がブルキニ(BURQINI)を水泳の時間に着てもいいことになった。

ブルキニとは、顔と手を足を除いて全身をすっぽり被う女性用の水着のことだ。ブルカとビキニをあわせた造語と思われる。

フィンスネス・バーナスクーラの校長エスペン・ヘイ先生は、こう発表した。

「娘たちに、ブルキニを着せたいと考えている親がいて、親たちが自身のお金でブルキニを買って着せても、かまいません。でも、他の生徒たちと一緒に水泳のクラスに参加しなければなりません」

c0166264_11102865.jpgノルウェーにはイスラム系移民が多い。私の記憶によると、水泳は必須科目なので、イスラム系の少女たちが水泳の時間を欠席することは、ずっと問題となっていた。

今回の報道によると、フィンスネス小学校の決断は、学校と家庭の話し合いによってもたらされた。6月には、話し合いに難民サービス代表と通訳も加わった。

報道には、ブルキニを着てプールのそばに座る少女の写真が掲載されている。そういえば、オリンピックなど世界的水泳大会には、イスラム系の女性は見ないような気がする。そのうち、ノルウェー出身のイスラム系女性スイマーが誕生するのではないだろうか。今回の小学校校長先生の柔軟性は、多文化共生社会に必要だと思う。

とはいうものの、ブルカは、そもそも女性は肌を他人に見せてはならないとするイスラーム女性抑圧の象徴でもある。男子には全く問題にならない女子のブルキニについては反論も多い。

Barneskole i Troms håper dette plagget vil gjøre at elevene deltar i svømmeundervisningen
ファティマ・メルニーシー亡くなる
イスラム教女性のブルカ禁止
ノルウェー警察官組合、ヒジャブに猛反発
イラク女性、ノルウェー式ヒジャブの商品化

【写真上:Webのフリー画像より。下:ノルウェーの夏祭りで、お手製のお菓子を売るベールの女性。実際、目元以外すべてすっぽりと覆われているので、男女の区別もつきにくい】
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by bekokuma321 | 2016-07-14 22:53 | ノルウェー

c0166264_982244.jpg今、世界が眉をひそめる、猪瀬都知事の発言。ニューヨークタイムズ記事から紹介する(訳はFEM-NEWS)。

「アスリートにとってベストの国はどこか。インフラや洗練された設備がまだである他の2カ国と比べる。そう、ブラジルのように、初めての開催地ということはプラスである。しかし、イスラム諸国は、お互いが紛争ばかりしていて、共有しているのはただひとつアラー、それに階級差がある」

「貧乏人の子沢山と言われている。しかし、老人増に対応するインフラを整えなければならない。重要なことは年配者がスポーツ選挙のようであること。健康なら、年をとっても、維持コストは下がる。日本は女性85歳、男性80歳。いかに日本がストレスの少ない社会であるかを、示している」

「トルコ人も長生きしたいに違いない。長生きしたいなら、我々日本のような文化を創造すべきである。若者の人口は多いかもしれないが、若くして死んでいるなら無意味である」

トルコを下に見なければ決して出てこない、傲慢で一方的な表現がいならぶ。

しかし、この政治家は、日本文化を何もわかっていない。

日本は、なぜ超少子高齢社会なのか。なぜ女性が子どもを産めないのか。なぜ働く女性の7割が1子出産後に退職するのか。なぜアジア諸国の″慰安婦″たちは体をはって日本を批判するのか。そして、なぜ、自殺率が異常に高いのか。

民主主義度を示すある調査を見よう。トルコは、日本よりずっと上に位置している。IPUによる、国会(一院)における女性議員率だ。トルコは550人中78人で14.2%、日本は480人中38人で7.9%。トルコの女性は、日本の倍以上、国会に進出している。

ともかく、オリンピック招致にとって最大の障害は、旗振り役の東京都知事らしい。

■In Promoting His City for 2020 Games, Tokyo’s Bid Chairman Tweaks Others
http://www.nytimes.com/2013/04/27/sports/in-praising-its-olympic-bid-tokyo-tweaks-the-others.html?pagewanted=all&_r=0
http://frihet.exblog.jp/19247165/
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by bekokuma321 | 2013-04-30 09:09 | 中東

c0166264_11162865.jpg3月15日、国連の「女性の地位委員会CSW」は、女性への暴力撤廃宣言を全会一致で採択した。

同文書は、女性への暴力を強く非難し、その根絶に向けて、国内法を強化し、被害者救済の強化政策、女性への暴力根絶教育などを進めるように各国政府に求めている。

10年前は、反対国があり、「女性への暴力根絶」の合意まで至らなかった。また昨年は、「リオ+20」の文書から、「産む産まないの権利 reproductive rights」が削除され、「産む産まないの健康 reproductive health」が、かろうじて残った。

こうした経緯を踏まえ、UNWomenのバチェレ代表は、妥協点を探るなど最終日ギリギリまで用語の点検修正作業に追われた。

しかし、イランなど留保した国もあった。さらに、反対者たちはさっそく「女性への暴力撤廃宣言」に対して抗議を展開。インターネットで世界中に持論をたれ流している。

ガーディアン紙によれば、エジプト国会に進出している「イスラム兄弟」は、同宣言を非難し、家族崩壊をもたらすものだ、などと攻撃した。一方、同国の「女性審議会」は、「女性への暴力撤廃宣言が家族崩壊につながるなどとんでもない。攻撃する側は、たんに女性差別を続けたいだけ。それにイスラム教を使うのは間違いである」と語った。

エジプトは、少女・女性への性器切除が違法としたものの、依然として女性の90%が性器切除の慣行に従わざるをえない現実があると報道されている。

日本でも、国会や地方議会に勢力を有する右翼的政治勢力バックラッシュは、婚外子差別撤廃や夫婦別姓は、「家庭崩壊につながり、日本社会を混乱させる」などと非難する。なにやら、「イスラム兄弟」とそっくりだ・・・。

◆Muslim Brotherhood backlash against UN declaration on women rightshttp://www.guardian.co.uk/world/2013/mar/15/muslim-brotherhood-backlash-un-womens-rights
左上の写真は、ガ―ディアン紙「イスラムの兄弟に反対するカイロの女性たちのデモ」。
◆Muslim Brotherhood Statement Denouncing UN Women Declaration for Violating Sharia Principles
http://www.ikhwanweb.com/article.php?id=30731
◆Michelle Bachelet ready to tone down language on UN women proposals
http://www.guardian.co.uk/global-development/2013/mar/05/michelle-bachelet-language-un-women

■エジプト市民革命と女性議員1%の意味
http://frihet.exblog.jp/17398576/
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by bekokuma321 | 2013-03-19 11:25 | 中東