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イギリス保守中道内閣の閣僚の一人、Baroness Warsi (保守党)は、アジア女性である。両親はパキスタンからの移民だ。

イギリス内閣史上、初のアジア女性であり、初のイスラム女性であるという。

彼女は、弁護士で、離婚経験のあるシングルマザー。歯に衣をきせぬ発言で、議論をまきおこす。最近も、「イスラムへの偏見は、夕食のちょっとした話題」と語り、イギリス社会は、イスラム教信者に対して他の民族に対してより平気で差別する、と警鐘を鳴らした。

イギリスの保守中道政権は、女性の閣僚大臣が少なすぎると、批判があった。それでも22人のうち4人。しかも上述のワルシ大臣のようなマイノリティ女性もいる。

一方、日本。菅内閣の女性大臣はわずかに1人。紅一点内閣となったのは、半世紀以上前の池田内閣時だ。時計の針が大きく逆戻りした。首相がこれでは、「男女共同参画」など進みようがない。怒!

http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-12235237
http://frihet.exblog.jp/15769040/
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by bekokuma321 | 2011-01-21 02:16 | ヨーロッパ

社会学者キャリン・ハキム(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の出版した報告書「フェミニストの神話と魔法の薬」が、イギリスでちょっと話題になっている。

刊行は、マーガレット・サッチャーが設立に加わった保守派シンクタンク「政策研究センタCenter for Policy Studies」。

日本の保守中道政治家は、専業主婦を極端に持ちあげる一方で、働く女性たちの政策をたなざらしにしたり葬り去ったりしてきた。彼・彼女らが、「わが意を得たり」と膝を叩きそうな報告書である。

ハキムは、女性は男性とは異なる働き方を自ら選んでいると主張する。男性が作り上げてきた社会・教育・雇用に、女性は「合わせて」生きることを余儀なくされ、そういう生き方を「選ばざるをえない」実態を、まったく無視している。

彼女はざっとこんなふうに言う。

●これまでの男女平等政策は成果をあげた。しかし、これからさらに男女の賃金格差是正や、企業の取締役会への女性重役増などを進めようとする施策は無駄だからやめたほうがいい。

●男女平等のチャンピオンとされる北欧諸国を見よ。男女で職種が異なっている。その割合は先進諸国の中で最も高い。男女平等ではないのだ。

●女性と男性では仕事に対する期待が違うのだ。女性は家庭と仕事をミックスした働きかたを選びたがる。

さっそく「男性の権利:男性に対する性差別をとりあげる機関」が礼賛している。

http://www.cps.org.uk/cps_catalog/Feminist_Myths_and_Magic_Medicine.html
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by bekokuma321 | 2011-01-17 19:35 | ヨーロッパ

1月11日、イギリス雇用審判所は、BBCの人気番組「カントリーファイル」のホスト役だったミリアム・オライリー(53歳)の主張を認めた。

彼女は、BBCが彼女を番組から降したのは年齢差別・性差別だと提訴していた。審判所は、性差別については認めなかった。

BBC側は、彼女に謝罪をした。そして今後の仕事について話し合いたい、と語った。

彼女は、「提訴以来、想像を絶するストレスの14ヶ月間だった。しかし正しいことをしたと考えている。このことを見ないで歩いていたら、私自身でなくなる。判事が私の主張を認めてくれてうれしい。BBCを愛しているのに、BBCを訴えなくてはならなかったのはつらいことだったが、BBCは私に間違ったことをした。皺が出来たことは目ざわりなことではない」と言う。

ミリアム・オライリーは、2008年11月、番組のホスト役(フリーランス)仕事を辞めてくれと告げられた。そして「ボトックス(皺のばし美容注射)の時だ、解像度が高まると皺には気をつけて」と言われた。「番組をリフレッシュするから辞めてほしい」と言われた。「この知らせは私をどん底に陥いれた。年齢と女性であることで、番組を降ろされ、私の自信はとことん奪われた」。

同番組の男性ホストは68歳だが、続投だった。

BBCのトーリン・ダグラスは、こう分析する。

「ミリアム・オライリーにすばらしい勝利をもたらした。BBCは、キャスターなどの任用プロセスに新ガイドラインを設定すること、同時に、任用権限を持つ管理職に特別な訓練を与えることにした。両者ともに、今回の判決は、BBCにだけではなくすべての放送業界に影響を持つ、ということで一致を見た」

日本の放送業界の若い女性好みは、BBC以上だと思う。NHKは、この審判結果やそれを受けてのBBCの謝罪と改革案に、どうコメントするだろうか。ところでネットで見る限り、続投した男性ホストは、68歳という年齢にふさわしい皺の持ち主のようだ。

P.S. ミリアム・オライリーにBBCが支払う慰謝料は約3300万円。

http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-12161045
http://www.bbc.co.uk/programmes/b006t0bv
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11696591
http://www.guardian.co.uk/media/2011/jan/11/countryfile-miriam-oreilly-tribunal
http://www.employmenttribunals.gov.uk/
http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/tv_and_radio/article7011636.ece
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7768809.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7764644.stm
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by bekokuma321 | 2011-01-12 02:38 | ヨーロッパ

c0166264_13213591.jpgイギリス医療サービスNHSは、「避妊用インプラント」をつけた後、妊娠したため精神的ダメージを受けたとする女性たちに慰謝料を支払った。女性は9人で、総額£200,000(約2580万円)。

避妊用インプラントは、プロゲスチンがはいっているマッチ棒ほどのプラスティック棒で、これを二の腕の皮膚の下にはめこむ。医師か看護師の手による。3年間避妊が有効と広報されている。

BBCによると、約600人の女性が、この避妊具を使用した後、妊娠したと報道されている。この避妊具のメーカーはMSD。アメリカの世界最大規模の製薬会社MERCKの子会社だ。

医療健康取り締まり局Medicines and Healthcare Reguratory Agencyによると、イギリスでインプラントが出回ってから11年間で、584件の妊娠が報告されているという。医師や看護師からも、はめこみ方が難しいというクレームも届いているという。イギリスでは、およそ140万人の女性がこの避妊具を使っている(イギリス保健省)。

一方、イギリス妊娠アドバイスサービスの事務局長アン・フレディは、「避妊用インプラントは、とても有効な避妊器具です。しかし、すべての避妊具に失敗する危険はあるので、女性はもっと気をつけなくてはなりません」と語っている。当たり前すぎる。

日本ではどうか。ネット上では薬品会社からの情報しか見当たらない。

http://www.bbc.co.uk/news/health-12117299
http://www.channel4.com/news/implanon-contraception-failures-cost-nhs-200-000
http://www.bbc.co.uk/news/health-12121459
http://www.msd.co.jp/about/top-message/home.html
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by bekokuma321 | 2011-01-07 13:16 | ヨーロッパ

イギリス国会は650議席中女性143人で22%。世界188カ国の女性国会議員率を調査したランキングでは56位(IPU)。

世界一女性議員が多い国ルワンダは憲法でクオータ制を規定している。国の発展には、男女平等と女性のエンパワーメントが不可欠であり、それにはクオータ制を法律で規定する必要があるのではないか、という議論がイギリス・ガーディアン紙上で起こっている。

ブログでGlenys Kinnockはいう。「貧困の歴史が作られるならば、差別と性の不平等に向かって闘わなければならない。なぜなら、圧倒的に貧困と暴力の影響を受けているのは女性であり、女性こそ世界の貧困層と非識字者のほとんどを占めているからだ」

現在、世界の女性国会議員率は19%にすぎず、男女が半々になるには、少なくとも今後40年はかかるという。

12月15日、インターネットTV「女性の政治参画拡大」(原麻里子のグローバル・ビレッジ)でも、クオータ先進国ノルウェーについて討論した。日本の女性国会議員率は11.3%で188カ国中120位。この国の国会が男女平等になるには、40年どころじゃない。日本の政党よ、クオータ制の実行に向けて動こう!

Why we need quotas for women MPs

◆原麻里子のグローバルビレッジ12月15日http://www.ustream.tv/recorded/11446860
(テーマ:女性の政治進出  キャスター:原麻里子  ゲスト:三井マリ子/ マレーシアのロー・インサン)
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by bekokuma321 | 2010-12-21 02:13 | ヨーロッパ

「イギリスの国家予算は性差別だ」。こう訴えていた女性団体の主張が却下された。

イギリスの老舗女性団体であるフォーセット協会は、政府の6月緊急予算は、男女平等法に沿っていないとして訴えていた。裁判長は、提訴は「議論の余地なし」として退けた。

フォーセット協会代表は、「本当に残念である。結果を研究し控訴するかを検討したい」と述べた。さらに、「法廷に提訴したことは、政府が、予算において、また公的分野の予算凍結とそれによる収益変化において、男女平等評価をしなければならないという事態をもたらした。さらに、今回の提訴によって、男女平等・人権委員会が、すべての男女平等政策を検討しなければならなくなった」と言った。

フォーセット協会によれは、緊急予算で削減された予算のうち、72%が女性向け、28%が男性向けであり、きわめて男女不平等だと主張している。

イギリス女性の大胆な闘いは、今後、いろいろな国に影響力がありそうだ。

http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/06/fawcett-society-loses-court-challenge-budget

■関連記事イギリス女性団体、予算案を提訴か
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by bekokuma321 | 2010-12-14 02:00 | ヨーロッパ

イギリス女性団体は、保守連立政権の出した予算は性差別だとして、法廷に提訴する決意を固めたもようである。予算が提訴されるのは前代未聞のことだという。やるもんだね、イギリスの女たち!

先週、イギリス保守連立政権は、戦後最大”と言われる歳出カットの全貌を明らかにした。さまざまな分野での財源削減がなされ、とくに公共サービス分野では歴史的な大幅人件費削減となる。

影の内閣の女性大臣イベット・クーパーは、この歳出削減は、男性よりも女性に対して、計り知れない痛手となると強く批判した。

公務員職場で30万人の女性がなくなり、これは女性がしてきた公務員職の65%にあたる、という。さらに、子どものある低所得夫婦は、これまで週16時間労働でワーキング・タックス・クレディット(労働税としてマイナスの税になると還付される仕組み)を得られていたが、今後は24時間働かなければならなくなる。雇用の場が激減することによって、夫婦の1人が失業し、次の仕事が見つからない場合、子どもを預けられなくなり両方が失業という事態もおこる。

さて注目すべきは、イギリスには日本にはない法律があることだ。2006年の平等法Equality Actである。この法の下、政府は、全ての政策を女性に効果が出るように“十分な考慮”をする法的責務、女性に悪影響を与えるような政策変更はその緩和をする法的責務を負っている。財務当局は、今回の財源削減案が、ジェンダー影響評価をしていないことを認めた。女性解放団体のフォーセット協会は、来週、公式ヒアリングの場を設けるとしている。

しかし、イベット・クーパーは、「ジェンダー影響評価は哀れなものよ」、とはき捨てた。「ジョージ・オズボーン財務大臣は、女性が(夫を介したりせず)直接得られる収入が女性にとっていかに大切かということを全く理解していない」とし、「大幅歳出カットは緊急措置であり、女性への影響を把握してなかっただけだと言っていた人もいるが、これは明らかに意図的である」と怒った。

女性解放団体フォーセット協会は、クーパーと連携して、現政権の財源案を、平等法Equality Actに違反している罪状で、法廷に持ち込む予定だ。フレーッ、フレー。

http://www.guardian.co.uk/politics/2010/jul/04/women-budget-cuts-yvette-cooper
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/21/spending-review-women-jobs-benefits
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/oct/22/yvette-cooper-fawcett-society-cuts

関係記事FEM-NEWS
http://frihet.exblog.jp/11415600/
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by bekokuma321 | 2010-10-28 04:41 | ヨーロッパ

イギリスのジョージ・オズボーン財務相は、すべての政府予算を40%削減するようにと発表した。各省は、40%削減目標に向けて、1カ月以内に具体策を出さなくてはならない。

オズボーン大臣は、就任以来、消費税引き上げ、子ども手当の3年間凍結、住宅手当の削減など強硬策を打ち出し、サッチャーの再来かといわれている。

25%の削減プランで、61万人分の公務職場がなくなるとされていたが、40%削減となると100万人分が失われるだろうと予測されている。

女性の労働の場が減ることは間違いない。労働市場では、同一価値労働同一労働より職場の確保が優先されるだろう。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk/10500081.stm
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by bekokuma321 | 2010-07-04 14:18 | ヨーロッパ

BBCによると、イギリス労働党時代に成立した平等法が実行に移されるという。朗報だ。

平等法は労働党時代に成立した。経済界から批判が多いうえ、現平等大臣のテレサ・メイが、野党時代、難色を示していたこともあり、その成り行きが心配されていた。

ところが、テレサ・メイ大臣は、さきごろ、「平等法は、企業の反差別規則を守りやすくさせる」と、宣言。予定どおりこの10月に実行すると語った。政権交代しても、差別撤廃への意欲を示そうというものだ。

この法律の重要な特徴のひとつは、企業が女性社員に男性社員に同額支払っているかどうかを公開させる義務を負っている点だ。男女同一価値労働同一賃金へのイギリスの試みに期待したい。


http://news.bbc.co.uk/2/hi/politics/10496993.stm
http://www.equalities.gov.uk/equality_act_2010.aspx
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by bekokuma321 | 2010-07-03 19:25 | ヨーロッパ

イギリス新内閣と女性

イギリスは労働党から保守中道連立内閣に変わった。新首相は史上最も若いという。しかし、女性の見えない内閣だ。実際、内閣にわずか4人しか女性が入閣せず、これはわずか全体の14%だ。そもそも今回の選挙で女性の数は16人増えたにとどまり、全議員の22%だ。

ガーディアン紙のKira Cochraneは、選挙報道でもブラウン首相の妻の靴が、女性候補者の公約よりも注目を浴びていたと皮肉っている。

一国の政治の方向性や決定は、内閣構成員の一人一人の政治姿勢に大きく影響される。女性解放団体Fawcett Society の最新調査によると、男女賃金格差や強姦有罪件数の少なさは政治問題であると解答した候補者は、労働党23.1%、自由党19.9%、保守党2.6%だったという。保守党中心の政治が、今後、どの方向を向いているか予測がつく。

「問題はこれをどうするかだ」とKira Cochraneは言う。結論は、クオータ制の導入しかないという。しかも自由党は、連立を組むにあたって比例代表制の導入を議論のテーブルに乗せた。これを好機に、イギリス女性たちの怒りをクオータ制に集め、性のアンバランス解消に闘おうと結んでいる。

http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/may/14/getting-women-top-political-jobs
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by bekokuma321 | 2010-05-16 18:43 | ヨーロッパ