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物事を決める議会に女性は本当に少ない。政界と同様に、オーケストラで指揮棒を振る女性も本当に少ない。

9月8日、ロンドン恒例のロイヤルアルバートホールでの「ザ・プロムス」コンサートの最終日の写真が飛び込んできた。

会場全員が、女性指揮者マリン・オールソップを称える瞬間だった。なんと、「118年間の女人禁制が破られた」のだ、という。イギリスのメディアは驚きに満ち満ちた大げさな表現で報道した。

この、118年ぶりの女性指揮者を熱狂的に迎えた英国民の余韻は、世界の音楽界を変えてゆくのだろうか。

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日本の未来を知りたくなった私は、東京芸術大学音楽部音楽研究科に電話してみた。

「指揮科に女子学生はいま何人いますか」

電話の向こうから聞こえてきた答えは、

「男女統計はとっていませんが、えーと、女性はどの学年にもいません」

◆Eyewitness:London,UK
http://www.theguardian.com/world/picture/2013/sep/08/eyewitness-london-uk
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/proms/10294279/Proms-2013-Last-Night-conductor-Marin-Alsop-shocked-there-can-still-be-firsts-for-women.html

【写真はスペインの男女平等推進ポスター。スペインのポスターにまつわる同国女性政策については『I(アイ)女のしんぶん』2013年9月10日号に詳しい】
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by bekokuma321 | 2013-09-12 12:03 | ヨーロッパ

c0166264_17305885.jpg8月29日(木)、イギリス国会(下院)は、臨時議会を開き、シリアのアサド政権への武力介入にゴーサインを出すための政府案を否決した。

結果は、反対285票、賛成272票。13票差だった。政権与党の保守党30人、自由党11人が反対票を投じた。

FEM-NEWSは、労働党国会議員ダイアン・アボットの反対意見を紹介したが、その時点での報道によると労働党の賛否は明らかではなかった。しかし、29日、労働党ミリバンド党首は政府案に反対の論陣をはった。最新ニュースで、彼はこう語った。

「アメリカは我々の友人です。米英は特別な関係を持っていますが、イギリス外交政策にのっとったイギリスの決定が、かならずしもアメリカがイギリスにこうあるべきだというふうになるとは限らないと考えます」

イギリスの軍事介入反対運動をしてきた核廃絶運動CNDは、ブログでこう喜びを表した。

「シリアへの軍事介入政府案を国会が葬りさったのは、歴史的なことです。この何十年間で、初めて、国会は、戦争に反対するイギリス国民多数の声に耳を貸し、アメリカが仕掛ける戦争にノ―を示しました」

CND事務局長で、反戦運動家のケイト・ハドソン(写真上)は、「化学兵器の使用は断固非難されるべきです。しかし、唯一の解決はシリア国民による政治的解決しかありません。シリア国民の手で、自らの政治、経済、社会構造を民主的に選択する、それによってしかないのです」

今回のイギリスの選択は、「政府の決めることに何を言っても無駄」と思ってしまいがちな私に、“カツ”を入れてくれた。ありがとう!

http://www.cnduk.org/cnd-media/item/1737-cnd-anti-war-vote-in-parliament-is-historic
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-23896034
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/aug/30/syria-debate-voted-against-military-intervention
◆英軍事介入に反対する議員
http://frihet.exblog.jp/20675974/
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by bekokuma321 | 2013-08-31 17:40 | ヨーロッパ

c0166264_18303623.jpgイギリスの黒人女性ダイアン・アボット議員は、アメリカのシリアへの軍事介入に反対の意向を示した。

今、保守党のキャメロン首相が、国連安保理の全会一致を経ずに軍事介入準備をするアメリカに追随するとみられる。他党にも賛成が多く、イギリスの軍事介入決定がせまっている。

ガーディアンによると、アボット議員のシリアへの軍事介入に対してのコメントはこうだ。

「私はイラク戦争にも反対しました。現時点では、シリアへの軍事介入に私が賛成することを促す何ものも見つかりません。本質的に内戦です。リビアやエジプトを見ればわかるように、中東の状況は複雑です。善玉が白い帽子をかぶり、悪玉が黒い帽子をかぶっているのではないのです」

「私は、いかなる違法な行いも支持できません。この場合、唯一無二の合法的方法は、国連の合意です」

アボット議員は労働党の国会議員で、陰の内閣の保健大臣である。彼女の政治姿勢が変わらぬことを祈る。

ちなみに、私の好きなノルウェーはNATOのメンバー。しかし、「国連の合意がない限り、シリアへの軍事介入に追随しない」と、外務大臣が断じた。


http://www.theguardian.com/politics/2013/aug/27/diane-abbott-labour-syria

◆シリアで日本人女性記者銃撃死
http://frihet.exblog.jp/18365833/
◆シリア大統領夫妻のメール
http://frihet.exblog.jp/17682124/
◆シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
◆独裁者の妻
http://frihet.exblog.jp/17427320/
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by bekokuma321 | 2013-08-29 18:31 | ヨーロッパ

ウィンブルドンの性差別

c0166264_22512079.jpg先週の土曜日、マリオン・バルトリは、ドイツのサビーネ・リシキを破り、ウィンブルドン女子シングルで初優勝した。セットカウント2-0(6-1, 6-4)でストレート勝ちだった。

テニス界の女王の座を勝ち取ったフランスの28歳は、今、イギリスの女性たちをわかせている。ガーディアンによれば、彼女の試合を生放送していた、BBCスポーツコメンテーターのジョン・インヴァダールJohn Inverdaleの性差別発言に端を発する。彼の古めかしい性差別コメントは・・・

「バルトリは、小さなころ、見た目がよくないから、シャラポラのようにはなれっこないよ、ボロボロになるまで闘わなくちゃ、ってパパに言われたと思うけど、どうかな」

テニスは、私も以前していたが、非常にきついスポーツだ。そのテニス界の頂点にのぼりつめた強靭な精神力とパワーを称えるどころか、容姿をとりあげて、あれこれ冗談を言う。男性優勝者には絶対ありえないことだ。

「受ける」と思ったから、口にしたのだろう。ところが、このコメントが放送された後、数時間で700通の抗議がBBCに来たという。

さらに月曜日、ロンドンで開催された「ジャーナリズムにおける女性」で言及されたBBCニュース部門のチーフは、「ジョン・インヴァダールのコメントは間違っています。彼は、自分の言葉に責任をとって、謝罪すべきです」と釈明せざるをえなかったという。

ジョン・インヴァダールは、「もし、いやな思いをさせたのなら、謝る」と言ったらしい。とんでもない性差別発言をした深刻さに、彼は気づいてない。それに、あれだけの抗議を受けてなお、彼を翌日男子の試合のコメンテーターとして登場させたBBCに対して、さらにブーイングが起こっている。

スポーツ界の性差別、女性蔑視は、東西を問わず根深い。スポーツ界こそ、フェア・プレーたれ、だ。

http://www.guardian.co.uk/sport/blog/2013/jul/10/john-inverdale-marion-bartoli-wimbledon
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/09/wimbledon-sexism-women-face-players-girlfriends
http://www.guardian.co.uk/media/2013/jul/09/john-inverdale-marion-bartoli-bbc
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/08/andy-murray-marion-bartoli-john-inverdale

◆高梨選手と女子スキージャンプ
http://frihet.exblog.jp/19321895/
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by bekokuma321 | 2013-07-10 22:53 | ヨーロッパ

BBCによると、イギリス政府は、親の離婚・別居にともなって、子どもが親と面会したり一緒にすごしたりする面接交渉権を強化する案を公表した。

1989年の子ども法が改正されることになる。子ども大臣によると、かならずしも両親の面接交渉権の時間が同じになるというわけではないとする。

副首相は「両親ともに、たとえ別れても子どもの養育に責任を持つ義務と役割があるのだということを、法が認定する」

一方、改正に向けてロビー活動してきた「正義のための父親たちFathers 4 Justice」は、不十分だと批判する。

◆Contact plans for separating parents are unveiled
http://www.bbc.co.uk/news/education-18412396
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by bekokuma321 | 2012-06-13 11:58 | ヨーロッパ

「私たちは、ゴールデン・ガールよ」。女性の名は、べリルとベティ。2人がレギュラーを務めるイギリスのBBCラジオ番組は大人気。

2人はユーモア交じりに、お砂糖の値段に不服をいい、ファッションに悩み、歌を歌い、昔話やニュースを話す。今週は20000人が聞いた。

今年、この2人は、ソニー・ラジオ・アカデミー・エンタメ賞を受賞した。このすごいニュースは、イギリスどころかヨーロッパ中に流れた。

どこがすごいかって? 驚くなかれ、ベリルは86歳、べティは90歳。最高齢の受賞者だという。彼女たちは、こう言って笑わせる

「私たちはおばあちゃんではない。リサイクル中の10代なのよ。 WE are not old,
we're recycled teenagers」


http://bathknightblog.com/2012/05/15/beryl-and-betty-win-best-entertainment-show-at-sony-radio-academy-awards/
http://www.bbc.co.uk/programmes/p004j1sv
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by bekokuma321 | 2012-05-16 16:46 | ヨーロッパ

c0166264_0253061.jpgイギリスのガーディアン紙によると、今、イギリスで、新しいフェミニストグループが雨後の筍のように出現しているという。

意味深なポーズをとった女性の裸の描かれたマグカップが売られているのを、「許せない」と怒った10代の女の子や男の子たちのグループ。

女性は性の対象物ではない、と反対する「Object 対象」というグループ。

ロンドンオリンピックで働く男性労働者のために、イーストロンドンには人身売買をされた女性たちが増えている。性的搾取反対の声を届けるため、4月22日のロンドンマラソンで、走るグループ。

売買春は搾取である、売買春をなくせと要求する、「Demand Change 変化を要求」というグループ。

女性を大空の下で、プラカードを持ったり、笛を吹いたり、マーチをしたりと、直接行動をする点が特徴だ。元気あふれる若者が多いが、決まった型にはまりきれない、若者、年寄り、男女、都会人や田舎人など、さまざまだ。

昨年、爆発的にはやった、強姦被害者に対する扱いに怒ったSlutWalksも、この流れかもしれない。フランスでマドモアゼル禁止を勝ち取った「あえてフェミニズム」も、そうだ。

権威的でなくて、軽やかな運動スタイルがいい。

海の向こうの話だが、ちょっとわくわくしてくる。ネットでキャンペーンや行動を知らせるグループがほとんどなので、ネットを見るだけでも楽しい(↓)。

http://www.object.org.uk/
http://www.gofundme.com/gw844
http://ukfeminista.org.uk/
http://www.whiteribboncampaign.co.uk/index.htm
http://www.demandchange.org.uk/
http://www.guardian.co.uk/world/2011/may/09/slutwalking-phenomenon-comes-to-uk

■Feminists hail explosion in new grassroots groups
http://www.guardian.co.uk/world/2012/apr/09/feminists-hail-explosion-grassroots-groups
■スラット・ウオークslut walk
http://frihet.exblog.jp/16459578/
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by bekokuma321 | 2012-04-11 00:17 | ヨーロッパ

c0166264_128371.gifイギリスのフォーセット協会の調査によると、イギリス政府の緊縮財政は、ことさら女性に厳しい結果をもたらす。緊縮財政は反平等である、と結論付ける。

男女平等賃金、預けやすい保育サービス、人並みの退職――これらはすべての女性たちの権利である。しかし、公務員の人員削減によって、女性の働く場が少なくなり、女性の貧困は増え、男女の賃金格差が広がり、女性の経済的独立が弱まり、女性の基本的人権、安全が脅かされるとする。

働く女性にプラスになる財政政策を強く訴える。

なお、フォーセット協会は1866年創設、約150年の長い歴史を持つイギリスの女性団体。

http://fawcettsociety.org.uk/index.asp?PageID=1
■Public sector cuts will hit women hard, thinktank warns
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2012/mar/18/public-sector-cuts-hit-prudent-houseife?INTCMP=ILCNETTXT3487
■Women and the budget: the chancellor has a chance to put things right
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2012/mar/18/women-budget-chancellor-put-things-right?INTCMP=ILCNETTXT3487
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by bekokuma321 | 2012-03-20 01:19 | ヨーロッパ

イギリスで11月30日、公務員労組が年金制度改革に抗議してストライキに突入した。24時間の時限スト。スト参加者は、学校、病院、裁判所、ゴミ収集、空港、救急医療関係、警察関係などに働く人、200万人規模だという。

BBCの「なぜストをしているのか」のなかから、2人の女性の声を拾う。

●保護観察官のタニア・バセット(34)
「今より長く働くことになり、より多く支払い、最後には今より少ない額しかもらえないのです。ストをしているのは、地方自治体の年金制度に深刻な影響を及ぼす予算削減を、政府が強行しようとしているからです。 私の例でいうと、年570ポンド負担が増えます。しかし、それが私の年金につながらず、政府の赤字補てんにまわされるのです。年金制度の本当の危機は、何百万人もが十分な年金対策を受けないまま、年老いて、経済的不安に直面することです。政府は、国民すべてに平等な年金制度を創設すべきです。われわれを最も貧しい層に陥れたりせずに」

●教員・講師組合メンバー、ジュリア・ニール(55)
「ストは、闘いの最後の砦です。年金積立に年120ポンド支払が増えます。政府が教員や公務員の年金を分捕ろうととしていることに驚きました。私は私のために闘っているのではなく、職業と教育のために闘っています。今度の年金制度改革は、この職業に就く人を減らし、被害者は将来の子どもたちなのです」

BBCは、また、よくある質問への回答を特集する。たとえば・・・

「子どもの学校が休みで、親が働かなければならない場合はどうするのですか」
「労使協定しだいだが、雇用されている労働者は、子どもの世話が緊急に必要な事態になった場合、休暇をとれる権利があります」

http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-15954967
http://www.bbc.co.uk/news/uk-13791255
http://www.bbc.co.uk/news/uk-15963670
http://www.bbc.co.uk/news/uk-15963719

イギリスでは、さまざまなタイプの職業人が組合を組織化し、その単組織が集まり連合体として大きく組織化している。だから、いざというとき、こうして、政府に立ち向かう力になれるのだろう。教員組合にも講師が含まれ、名称も「教員・講師組合」となっている。

BBCは、ストの意義や参加者の動機をきちんと報道する。数時間のストでも、いかに迷惑をこうむったかの視点からの報道が多い日本と、だいぶ異なる。また、学校が休校となった子どもたちが、親と一緒にデモ行進したり、「私のママは、年金制度改革に反対」などという横断幕を掲げて参加しているのも、日本とは大きく違う。

海外メディアは、イギリスのストライキをどう報道しているのだろう。ノルウェー国営放送NRKイギリス特派員の目のつけどころは、おもしろい。記事のさわりは、こうだ。

「30日のストは、250万人であり、1979年代以来最大規模である。これまで一度もストに参加したことのない学校の校長まで初めてストに参加した。アン・マリ・インウッド校長(女性)は『軽い問題ではありません。休校の決定までには悩みました。しかし、やらなければならない時があるのです。私自身、長いキャリアのなかで生まれて初めてストに参加しました』

ストはやむをえない・・・というような表情で、デスクに座っている校長の写真入り。

http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7896728
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by bekokuma321 | 2011-12-01 00:45 | ヨーロッパ

イギリスのキャメロン首相(保守党)は、「会社の取締役に女性を増やすと強欲な態度が減る」などと、財界トップへの女性進出を促した。

「男性が男性仲間の肩を押し、順繰りに男性を要職につけるような慣行をやめることが、会社の姿勢を改善する。もっと賃金体系を透明にし、もっと説明責任を果たし、株主にもっと権力を」などと語った。

「今年3月から10月まで、会社の取締役に女性は23%しか就任していない。FTSE100社のトップのトップに占める女性割合は、昨年の12・5%から、今年14.2%にまでしか増えていない」と統計を出して、女性の登用を奨励した。

イギリスより何年も早くノルウェーは、世界にさきがけて取締役への女性40%参画を立法化した。ノルウェーの「取締役クオータ制」は、EUに波及していった。

日本は、経済の女性活用はいったいどうするのか。日経連よ、連合よ、具体策を示すべきだ。

■Cameron says more women in the boardroom would help curb greed
http://www.guardian.co.uk/money/2011/nov/03/cameron-women-boardroom-curb-greed

■“取締役クオータ制”、ついにEUに
http://frihet.exblog.jp/16802719/
■男女共同参画白書とクオータ制
http://frihet.exblog.jp/16534317/
■「ウーマノミクス」とノルウェー
http://frihet.exblog.jp/15754920/
■取締役革命、いまだならず
http://frihet.exblog.jp/15293156/
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by bekokuma321 | 2011-11-03 10:54 | ヨーロッパ