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c0166264_612339.jpgイギリスの閣僚サイーダ・ワルシ (Sayeeda Warsi)が、辞任した。

8月5日の朝、サイーダ・ワルシは、ツイッタ―で、「政府のガザ政策をこれ以上支持することはできません、とキャメロン首相に、今朝、辞表を提出しました」と、公表した。

イギリスメディアによると、辞表には、「ガザ地区の危機に対するイギリス政府の対応と表現は、道徳的にまったく弁解の余地のないものです」と痛烈な批判が書かれていた。

敢然と1人、政府内から批判ののろしをあげた勇気をたたえたい。

1971年生まれのイスラム女性サイーダ・ワルシは、パキスタン移民の娘で、弁護士。白人男性が目立つキャメロン内閣にとって、彼女の存在は、多様性と寛容さのシンボルでもあった。

パレスチナ自治区ガザに侵攻しているイスラエル軍は5日、7時間の人道的休戦を行うと発表した。遅すぎる。すでにガザ側の死者1800人以上、負傷者約1万人。うち約7割が市民で、18歳未満の死者は350人以上だ(朝日新聞)。

Lady Warsi resigns over UK’s ‘morally reprehensible’ stance on Gaza
Cameron rejects Warsi criticism over Gaza
In full: Warsi's resignation letter and PM's response
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by bekokuma321 | 2014-08-06 06:14 | ヨーロッパ

7月8日のイギリス国会下院でのスピーチが大きな話題を呼んでいる。

スピーカーはハリエット・ハーマン(1950年生)。イギリスの国会議員。労働党副党首。フェミニスト。労働党政権時代は男女平等・女性大臣などを歴任した。重要な部分を紹介する。

c0166264_8461246.jpg―ゴードン・ブラウン政権時代、私は女性であるために、副首相という高官にあっても、隅に追いやられた。たとえば、G20サミットでは首脳陣の妻たちとの夕食に参加させられただけだった。

―私は、厳しい小選挙区を勝ち抜いて、副首相となった。しかし、ジョン・プレスコット副首相(男、前任者)の後を引き継いだわけではなかった。もしも副首相が男性だったらどうだったか? 私の受けた仕打ちを彼は我慢しただろうか。そうは思えない。

―私と似たような仕打ちを他の職場でされたら、労働裁判所への提訴ものだろう。

―政権のトップの座についても、男女平等には扱われない。

―議員たちは、自分が変わることなど思ってもいないで、男女平等を公言しがちだ。

―私は、あまり女性問題を″打ちかまさない“で、目立たないようにしたほうがいい、社交的な女性だと見えるように居酒屋をぶらついたほうがいいと男性の同僚たちから忠告を受けた。

―不平等をそのままにしておくには、平等は反対だなどと公言しなくてもいい、不平等の現状を変えようとしない人を政治権力の場に据えさえすればいい。

―いまだに女性の国会議員は、結婚しているかいないか、出産したかどうかという履歴で判断される。男性議員にはありえないことだ。

―もっと労働者階級出身の女性が議員に増えたほうがいい。政治に、女性・民族・階級からの代表者を産み出すようになるまで、まだ長くかかる


このところ、都議会のセクハラ野次で、何回か取材を受けたため、都議会議員だったころの数々の性差別がよみがえった。上のハリエット・ハーマンのスピーチには、都議会議員だった私が受けた侮蔑体験とほぼ同じものがいくつかある。

民主主義の母国といわれるイギリスでさえ、政界にはこれほどの男尊女卑がはびこっている、と見るか、女性差別は時空を超えた国際問題である、と見るか。

日本の性差別まんえんの男性主導政治を改革する際のヒントなりそうだ。

Harriet Harman savages Gordon Brown over sexism and inequality
Harriet Harman is right about sexism in politics – let's start a feminist party
都議へのセクハラ研修を
オーストラリア初の女性首相、去る
イタリア黒人大臣、差別にさらされる
A Bigoted Woman 頑迷な女
政治に関するジェンダ―ギャップ
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by bekokuma321 | 2014-07-12 08:59 | ヨーロッパ

23日(水)、1人の女性が、イギリスで開かれた働く父親Cityfathersの集会で、講師の男性に向かって発言した。

c0166264_18444327.jpg「ここにはいないと思うが、あそこには、男が家事育児をすると、“男らしくない”と考えている恐竜たちがまだたくさんいます。あなたのような現代の働くパパたちは、声高らかに、さらに誇らしげに、子育てをしていることや子育てに責任があると言い始めました、そういう男たちは、男性ホルモンのレベルが下がってはいません、女性を本当に平等に扱う男性、それこそボール(cojones)の多い人ではないですか」

cojonesとはスペイン語で、男性の下半身についているあのボールを意味する。女性は、演壇でスピーチした男性に、まだ残るジェンダーの偏見に対してどう考えるか、と回答を求めたのだ。

演壇でスピーチを途中でとめられた男性は、ちょっと苦笑しながら、こう言った。

「あなたの言うことにもちろん全面的に賛成です。男が育児休業をとることは大事なことです。育児をするから男らしくない、とは、キャリアを続けると女らしくない、というのと同じです。馬鹿げた考えです。以前なら、男性は看護師を職業とみなさなかった、でも今は看護の職は男性もたくさんいます。時代は変わってきています」

質問した女性は、ミリアム・ゴンザレス・デュランテスMiriam González Durántez(45歳)。スペイン生まれの法律家で、国際法律事務所に勤務する傍ら、女の子の大志を育てるInspiring Women Networkでジェンダー解消に活動する。

実は、彼女はイギリスの副首相ニック・クレッグ(写真)の妻でもある。

この日、彼女が質問した相手は、ほかならぬ彼女の夫ニック・クレッグだった。副首相の妻が、大勢の参加者にまじって参加して、挙手してマイクを握り、副首相に質問したのだ。

この日、副首相は、彼が先頭に立って推し進めた男女ともの育児休業政策の大切さについて語った。3人の男の子がおり、自分たち2人で子育てをしたという。

彼女の発言は、もちろん働く母親から大喝采をあびた。

現在イギリスは、首相が保守党党首デーヴィッド・キャメロン、副首相は、この自民党党首ニック・クレッグだ。同じ保守政権と言っても、日本のそれとはだいぶ質が異なる。ちなみにニック・クレッグは、社会的弱者が当選しやすい比例代表制選挙を推奨する。

Nick Clegg's wife hails 'cojones' of men who do childcare
Miriam González Durántez: the Michelle Obama of the coalition
世界で最も家事をしない男性は日本人
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
イギリスの政党、女性議員増に動く
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by bekokuma321 | 2014-04-26 18:45 | ヨーロッパ

c0166264_871271.jpgロンドンの北東にあるスタフォードシャーのあちこちの町で、「人前で母乳をあげて何が悪い」と授乳デモが行われた。今朝のBBCニュース。

発端は、エミリー・スロウ(27)が、3月7日(国際女性デーの前日)、匿名で、母乳している写真をネットにのせたこと。

写真は、8か月の赤ちゃんをつれて買い物途中の彼女が一休みして、”お行儀よく”母乳をあげているものだった。

その写真に、「ふしだらだ」と書きこまれた。それに怒った彼女は、授乳デモを企画してフェイスブックに投稿。すると、たちまち「いいね」。

国立出産トラスト、国立授乳ホットライン、さらに、いくつかの市議会も、彼女の抗議にすばやく賛成を表明した。こうして「抗議のデモをしよう」はどんどんと伝えられ、母子や支援者による数千人のデモに広がっていった。

BBCに掲載された写真は圧巻。女たちがズラリと道路を占拠し、子どもに母乳をあげている。おじさんたちのたまり場である飲み屋の前も占領したりして。いいねぇ。

Thousands protest in support of breastfeeding 'tramp'
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by bekokuma321 | 2014-03-16 08:12 | ヨーロッパ

イギリスは、来年、国会議員選挙だ。女性国会議員をいかに増やすか、各政党は対応をせまられている。

というのも、イギリスで、女性国会議員は下院650議席中146議席、22.5%。IPUによると188カ国中69位だ。とはいえ、大きな声では言えないが、わが日本の女性国会議員(下院)は、480議席中39議席、8.1%、世界155位だ。

c0166264_215264.jpgそんな中、英保守党の前環境大臣のキャロライン・スペルマンは、かくなる事態を変革するため、「女性だけの優先リストを否定はしないが、50%対50%の男女半々優先リストがいい」と、新たに提言した。

2010年の国会議員選挙で、保守党のキャメロン党首は、ほぼ男女半々が並ぶ「優先リスト」を採用した。その結果、17議席から48議席が女性国会議員となった。割合にして15.7%。

ところが、保守党は、この「優先リスト」の採用をやめた。その結果、来年の国会議員選挙には、女性はわずか10人あたり3人以下しかいない。

c0166264_11521917.jpgイギリスは、ヨーロッパでは珍しい小選挙区制をとる。選挙区から最も大量得点をとった候補者1人しか当選しない。小選挙区制では、候補者は各政党から1人にしぼられるため、まず党内の争いに勝たねばならず、当然女性は出にくい。比例代表制とは異なる。

それを解消する方策が、ショートリストと呼ばれる優先リストだ。現役優先は世界共通だが、引退などで候補がオープンの場合、優先リストから選ぶことにし、そのリストを男女半々にするというものだ。

野党になった労働党はどうか。労働党女性は国会議員の31%を占め、他党に比べると割合は高い。とはいえ、目標とする男女半々には遠い。目標達成には、女性のみの優先リストしかないという声が大きい。

現実はどうか。2015年の選挙の勝てる選挙区(労働党有利の地区)の候補者のほとんどは男性である。前回の選挙後、新たにオープンになった18選挙区のうちなんと17に男性が選ばれている。

これまで候補が決まった40選挙区のうち、女性に決まったのは23選挙区で、うち22は、女性のみの優先リストを採用した選挙区だった。つまり、女性のみの優先リストでなければなかなか女性が候補者になれない。

イギリスでも、女性候補者が出にくいのは保守革新に限らないようだ。しかし、政党がその改善策をひねりだし、実行している点は、日本とはまったく異なる。

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▲「労働党はもっと女性議員増に何かすべきか?」 55%が「はい、党はもっと何かすべきだ」 (労働党2月11日調査)

【2番目の写真:「おやじクラブではないか」と非難されたイギリス国会の保守党最前列。男性のみの国会映像に慣れている日本人にはごく当たり前の光景だが】

http://www.theguardian.com/politics/2014/feb/13/call-conservatives-50pc-female-shortlists#
http://www.theguardian.com/politics/2013/mar/15/labour-all-women-shortlists-election
http://www.theguardian.com/politics/2014/feb/06/david-cameron-male-bench-ed-miliband
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
http://labourlist.org/2014/02/labour-must-do-more-to-increase-the-number-of-women-in-parliament-say-labourlist-readers/
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
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by bekokuma321 | 2014-02-15 02:02 | ヨーロッパ

「政権をとった暁には、保育園(幼稚園)をタダにしたい」

こんな公約こそ、少子化に歯止めをかける最も効果的な政策だ。というより、これ以上有効な方法などありえない。しかし、日本の政界では、こうした政策は隅に追いやられている。世界で最も少子高齢化に悩む国のひとつというのに…。

一方、イギリスは違うようだ。冒頭の「保育園の無料化」は、つい先日、イギリス労働党党首エド・ミルバンドが新年に向けて述べた公約だ。

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ミルバンド党首を支える影の保育大臣ルーシー・ポーウェルは「保育に公的資金を回すことは、長い目でみてかならず報われる。なぜなら母親たちが労働市場に増えるから」

「しかし、全員無料の保育園にはいれるようにするには、きわめて膨大な予算がいる。一朝一夕ではなしえない」と長期的展望でと、くぎを刺した。

とはいえ、すでに労働党は、銀行への課税金を使って、1週間に25時間分を無料にするという具体策に取り組んでいる。さらに、労働党が議会を握るマンチェスターでの「シュア・スタート・サービス」の経験も生かすという。

「シュア・スタート・サービスSure Start Serevice」は、すべての子どもが、最善の人生のスタートを切れるようにする公的プログラムだ。5歳以下の子どもやその親たちが利用する。幼児教育、育児、健康、家庭支援など子育てのありとあらゆることに関して、あちこちに設置されたシュア・スタート・サービス・センターに連絡すると、幅広く柔軟に手助けが得られる。

労働党の影の保育大臣は、こうも語る。

「無料の保育園が提供されるなら、子どもたちが幸福になるだけではなく、経済効果もあがる」

「OECD内で母親の就労率が最悪の部類にはいっている。それが解消される。すると、女性が中途退職をしなくなるから、国庫に収入を増やすことになる。長い目で見て得だ」

日本は、女性の6,7割が第1子出産後に離職する稀有な国だ。私たちに最も必要な政治は、こういう政策を唱え実行する政治ではないか。

来年も、また、しつこく、繰り返し言って行こう!

◆Labour sets its sights on free childcare for all
http://www.theguardian.com/politics/2013/dec/30/labour-free-universal-childcare-miliband
■福祉は経済を発展させる
http://frihet.exblog.jp/17581845/
■日本男性の家事時間、OECD加盟国で最短
http://frihet.exblog.jp/20325708/
■男女賃金格差100対37 
http://frihet.exblog.jp/18011136/
■OECD事務総長「日本の最優先課題は、女性の社会復帰」
http://frihet.exblog.jp/17895410/
■保育園と職場のある町が若いママをひきつける
http://frihet.exblog.jp/18060220/
http://www.asahi.com/diversity/data/
http://www.european-agency.org/sites/default/files/Gen_Education_in_Norway.pdf

【写真はオスロの一家族。左端は4人の子の母。彼女の生き方については→シングル・マザー、107倍の難関に合格
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by bekokuma321 | 2013-12-31 11:48 | ヨーロッパ

c0166264_1839558.jpg女性器切除は子どもに対する虐待であるーーーこんな衝撃的報告書が、イギリスで提出された。

今日のガーディアンによると、イギリスにおける女性器切除の慣行を撤廃していく急進的一歩となると、保健専門家連合は推称する。この報告書の執筆者の一人であるジャネット・ファイルは語る。

「保健関係者が子どもへの虐待の事実を警察署に報告しないなんて信じられないことですが、それと同様に、FGMの事実を警察に報告しないこともそうあるべきです」

「子ども保護法を適用する場合、私たちの追及する子どもに対してどんな犯罪であるかを選ぶことはできません。私たちはお金や法律を求めているのではないのです。子ども保護法は、すべての子どもたちに適用されるべきだと求めているのです」

イギリスとウェールズで66000人以上の女性がFGMをされ、少女24000人は15歳以下で切られたという。世界では1億3000万人の少女・女性が被害者だという調査がある。

ガーディアンはFGM特集を組み、内外の貴重なニュースやヴィデオに常にアクセスできるようにしている。その中のイラク北部クルディスタンでのドキュメンタリー映画を見た。幼い女の子たちの火のついたように泣いている声が、なかなか耳から離れない。

■FGM: the film that changed the law in Kurdistan
http://www.theguardian.com/society/video/2013/oct/24/fgm-film-changed-the-law-kurdistan-video
■Female genital mutilation (FGM)
http://www.theguardian.com/society/female-genital-mutilation
■Report calls for female genital mutilation to be treated as child abuse
http://www.theguardian.com/society/2013/nov/04/uk-mutilation-girls-report?CMP=EMCNEWEML6619I2&et_cid=54807&et_rid=bekokuma@hotmail.com&Linkid=http%3a%2f%2fwww.theguardian.com%2fsociety%2f2013%2fnov%2f04%2fuk-mutilation-girls-report
■FGM を廃絶しよう!
http://frihet.exblog.jp/13588723/
■ウガンダ、女性器切除FGM違法へ
http://frihet.exblog.jp/13271286/
■スーダン、ソマリアの女性器切除
http://frihet.exblog.jp/10534467/
■FGM廃絶を支援する女たちの会
http://www.jca.apc.org/~waaf/
■FGMに関するユニセフ最新報告書
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2013/pdf/FGCM_Lo_res.pdf
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by bekokuma321 | 2013-11-04 18:40 | ヨーロッパ

c0166264_11211026.jpg先週、BBCは、日本にも大ファンの多いシャルロット・チャーチ(27歳)のライブを放送した。

流れてきたのは、天使の歌声ではなく、女性蔑視が日常化しているポップ界批判だった。

シャルロット・チャーチは、キビキビした口調で、ポップ界の現状を語った。

「ポップ界の女性蔑視文化はあまりに深く浸透しており、日常茶飯事となっています」

「女性シンガーたちは、超セックスオブジェクトとして、非現実的あれ、マンガ的(つくり物のように)であれ、と奨励されています」

「女性たちは、音響ビデオという手段によって、おなじみの3つのカテゴリーに分けられています。第1は、“女の子のなかの女の子”、第2は、“犠牲となったシンガー”、第3は、“この世にありえないセックスボット”です」

シャルロット・チャーチは、3つ目の“この世にありえないセックスボット”に最も苦しめられたと告げた。セックスとロボットをあわせた造語と思われる。

バルバドス出身のリアーナや、マイリー・サイラスを例にあげ、彼女たちはキャリアのために、セックスアピールを強調するよう強要されているとも言った。

彼女は、スピーチの後半で、「ロックの殿堂」入りしたアーティストとその作品295のうち259は男性である、と述べ、この業界にいかに女性が少ないかを指摘した。そうした業界において、女性アーティストたちの優れた功績をたたえることも忘れなかった。

ポップ界は、世界中の若者や子どもたちに強い影響力を持つ。しかも、巨万の富を得る大産業だ。このシャルロット・チャーチの魂の叫びは届くだろうか。

私は思う――超人気歌手のなかに、こうした発言をする女性がいる国、このようなまっとうな発言を企画・放送するメディアのある国は、健康な国だ。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b03d4d76 (10月15日から放送。明後日まで)
http://www.digitalmusicnews.com/permalink/2013/10/15/church
http://www.theguardian.com/music/2013/feb/24/charlotte-church-leveson-changed-outlook
http://www.theguardian.com/music/2013/oct/03/sinead-o-connor-open-letter-miley-cyrus?CMP=EMCNEWEML6619I2&et_cid=51547&et_rid=5170193&Linkid=http%3a%2f%2fwww.theguardian.com%2fmusic%2f2013%2foct%2f03%2fsinead-o-connor-open-letter-miley-cyrus
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by bekokuma321 | 2013-10-20 11:25 | ヨーロッパ

物事を決める議会に女性は本当に少ない。政界と同様に、オーケストラで指揮棒を振る女性も本当に少ない。

9月8日、ロンドン恒例のロイヤルアルバートホールでの「ザ・プロムス」コンサートの最終日の写真が飛び込んできた。

会場全員が、女性指揮者マリン・オールソップを称える瞬間だった。なんと、「118年間の女人禁制が破られた」のだ、という。イギリスのメディアは驚きに満ち満ちた大げさな表現で報道した。

この、118年ぶりの女性指揮者を熱狂的に迎えた英国民の余韻は、世界の音楽界を変えてゆくのだろうか。

c0166264_11573697.jpg

日本の未来を知りたくなった私は、東京芸術大学音楽部音楽研究科に電話してみた。

「指揮科に女子学生はいま何人いますか」

電話の向こうから聞こえてきた答えは、

「男女統計はとっていませんが、えーと、女性はどの学年にもいません」

◆Eyewitness:London,UK
http://www.theguardian.com/world/picture/2013/sep/08/eyewitness-london-uk
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/proms/10294279/Proms-2013-Last-Night-conductor-Marin-Alsop-shocked-there-can-still-be-firsts-for-women.html

【写真はスペインの男女平等推進ポスター。スペインのポスターにまつわる同国女性政策については『I(アイ)女のしんぶん』2013年9月10日号に詳しい】
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by bekokuma321 | 2013-09-12 12:03 | ヨーロッパ

c0166264_17305885.jpg8月29日(木)、イギリス国会(下院)は、臨時議会を開き、シリアのアサド政権への武力介入にゴーサインを出すための政府案を否決した。

結果は、反対285票、賛成272票。13票差だった。政権与党の保守党30人、自由党11人が反対票を投じた。

FEM-NEWSは、労働党国会議員ダイアン・アボットの反対意見を紹介したが、その時点での報道によると労働党の賛否は明らかではなかった。しかし、29日、労働党ミリバンド党首は政府案に反対の論陣をはった。最新ニュースで、彼はこう語った。

「アメリカは我々の友人です。米英は特別な関係を持っていますが、イギリス外交政策にのっとったイギリスの決定が、かならずしもアメリカがイギリスにこうあるべきだというふうになるとは限らないと考えます」

イギリスの軍事介入反対運動をしてきた核廃絶運動CNDは、ブログでこう喜びを表した。

「シリアへの軍事介入政府案を国会が葬りさったのは、歴史的なことです。この何十年間で、初めて、国会は、戦争に反対するイギリス国民多数の声に耳を貸し、アメリカが仕掛ける戦争にノ―を示しました」

CND事務局長で、反戦運動家のケイト・ハドソン(写真上)は、「化学兵器の使用は断固非難されるべきです。しかし、唯一の解決はシリア国民による政治的解決しかありません。シリア国民の手で、自らの政治、経済、社会構造を民主的に選択する、それによってしかないのです」

今回のイギリスの選択は、「政府の決めることに何を言っても無駄」と思ってしまいがちな私に、“カツ”を入れてくれた。ありがとう!

http://www.cnduk.org/cnd-media/item/1737-cnd-anti-war-vote-in-parliament-is-historic
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-23896034
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/aug/30/syria-debate-voted-against-military-intervention
◆英軍事介入に反対する議員
http://frihet.exblog.jp/20675974/
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by bekokuma321 | 2013-08-31 17:40 | ヨーロッパ