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アメリカの現職大統領の辞任につながったウオ―ターゲイト事件を覚えているだろうか。

ワシントン・ポスト紙の男性記者2人による調査によって、ニクソン政権の野党事務所への盗聴と司法妨害が明らかにされ、一大政治スキャンダルとなった。

2人の共著『オール・ザ・プレジデント・メン(邦題:大統領の陰謀)』は映画化された。主人公の記者をダスティン・ホフマン と ロバート・レッドフォードが演じ、大ヒット。私も数年前、再び家の茶の間で見た。

2人の記者への最重要情報提供者はディープ・スロートと呼ばれる匿名の男性だった。また、重要な役者52人が本に載っているが、そのうち51人は男性で、女性はたった1人。70年代のアメリカ中央政界に働く女性たちの少なさを垣間見ることができる。

しかし、ディープ・スロートと同じほど重要な情報を提供した女性たちがいた。

6月17日のBBCは、その4人へのインタビューで、女性の果たした役割を報道する。(1人は生前の取材)。同時に、事件のあった40年前と現在の女性の雇用と生活を数字で比較する。

1人は、ニクソン再選委員会(Committee to Re-elect the President, CREEPまたはCRP)の書記だったJudy Hoback。ディープ・スロートよりももっと重要な情報提供者だったという。

2人目は、ホワイトハウス勤務で、新婚ホヤホヤで妊娠中だったDebbie Sloan。

3人目は、政治記者のMarilyn Berger。

4人目はジョン・N・ミッチェル司法長官の妻で選挙運動員だったMartha Mitchell。「マーシャでなかったらウオ―ターゲイト事件はなかった」とニクソンに言わしめた。

4人の女性の共通項は、自分に誠実だったことだ。いや、後発部隊の女性ゆえ陰謀の中枢に位置しておらず、男性が気を許してつい口をすべらしてしまう相手だったとも言える。

            1972                   現在
雇用女性     全雇用者の3分の1           2分の1
男女賃金     男100 女60               男100 女77.4
結婚        女性の平均年齢20.5歳        25.8歳
出産        初産年齢 21.4歳           初産年齢 25.2歳
女性記者     7%                     34.1%
離婚率       4.1                     3.4

■Women of Watergate by Kate Dailey
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-18463836
■Martha Mitchell Historical Home
http://www.atrol.com/martha/
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by bekokuma321 | 2012-06-20 18:34 | USA

c0166264_2225950.jpgアメリカ議会図書館は、ナターシャ・トレザウェイNatasha Trethewey(46)を、19期桂冠詩人とすると発表した。

彼女は、南部アトランタ大学のクリエィティブ・ライティングの教授で、2007年に詩集「ネイティブ・ガードNative Guard」で、ピューリツァー賞を受賞している。南部出身の桂冠詩人は、史上2人目。

母は黒人、父は白人。白人と黒人の結婚は違法だった1960年代に、2人は事実婚。彼女が誕生する。その母をインスピレーションに書きあげたのが、「ネイティブ・ガードNative Guard」だという。母は、1985年、2番目の夫による暴力で、殺された。後、出生届で、母のところには「有色人種」、父のところには「カナダ人」と書かれていることを発見する。

アメリカ議会図書館は、「彼女の詩は、歴史の概観の奥底を深く掘り下げ、私的でもあり社会的でもあり、子ども時代いや100年前から 我々が直面する人間の苦闘を探検しようとするものです」と発表した。

1993年桂冠詩人となったリタ・ド―ブは、こう語る。

「ナターシャ・トレザウェイは、ポラロイド的瞬間を拒絶し、私たちの持つ最も個人的な思想につながる、確かな熱望や震えるような希望を与えようとするのです」

人間の秘めたる力、それを感じさせてくれる人のようだ。

◆New Laureate Looks Deep Into Memory
http://www.nytimes.com/2012/06/07/books/natasha-trethewey-is-named-poet-laureate.html
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by bekokuma321 | 2012-06-08 22:34 | USA

80歳女性の空の冒険

アメリカで、小型飛行機を操縦していた夫が急死し、その妻が操縦かんを握って着陸させた。

その女性の年齢を聞いてびっくり。なんと80歳だという。

彼女の名はヘレン・コリンズ。30年前に一度訓練した経験があるだけで、飛行機の免許はなかった。しかも、その小型機は、燃料がなくなり、エンジン2つのうち1つは停止していた。

彼女は着陸を繰り返し試み、3度目で無事に着陸に成功。その間、管制官や、パイロットの息子から無線で次々と指示を受けた。息子は、母親が終始冷静に操縦したことに、讃嘆しているという。

お見事、ヘレン! 80歳の冒険! 

■Elderly US woman lands plane after pilot-husband dies
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17605770
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by bekokuma321 | 2012-04-04 22:09 | USA

c0166264_20281823.jpgボビィ・ラッシュ議員の映像がCNNで全世界をかけめぐっている(↓をクリックすると動画が見られる)。

米フロリダ州で2月、17歳の黒人少年トレイボン・マーティンが徒歩で帰宅中、自警団に射殺された。その事件をめぐって、下院議員のボビィ・ラッシュ(民主党)が、国会の議場で、からだをはって「人種差別的プロファイリングをやめよ」、と訴えた。

演説しながら、まず彼は、背広を脱いだ。下に着ていたグレーのジャージが表れた。ジャージのフードをかぶった。次にそれまでの眼鏡をサングラスに変えた。こうして、彼は、トレイボン・マーティンが射殺されたときと同じ格好になったのである。

そのあたりで、議長(共和党)から、「議場において帽子をかぶることは禁止されている」と、制止された。

フードつきジャージにサングラスは、トレイボン・マーティンが射殺された際の服装。自警団のジョージ・ジマーマンは、トレイボン・マーティンを見て、「挙動不審だったから、後をつけた」という。その後、口論になったと主張。彼は正当防衛だとして逮捕されていない。

ボビィ・ラッシュは、黒人市民権運動組織「ブラック・パンサー」設立にも参加した、市民運動家。イリノイ州選出の国会議員。

女性議員も、議場でこのくらいのパワフルな訴えをしないと、多くの人に届かないかもしれない。

■Lawmaker wearing hoodie removed from Housefloor
http://edition.cnn.com/2012/03/28/politics/congressman-hoodie/
(国会で、上着を脱ぎフード付きジャージ姿でサングラスをかけるという抗議スタイルは、一見の価値あり)
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by bekokuma321 | 2012-03-29 20:22 | USA

橋下前知事、大阪維新の会が進めようとしている大阪教育基本条例案。現場の教師に、こうしなければ首だぞ、という脅しを背景に効率を求める内容だ。

その行きつく先は? 大阪の毎日放送MBSニュース番組VOICEが、アメリカの失敗例をもとに検証する。(削除される可能性があるため、早く見てください)

【Youtube 動画】 「米国流教育改革の落とし穴」
http://www.youtube.com/watch?v=kR5V2fn4Lws

■大阪府教育基本条例案
http://www.pref.osaka.jp/gikai_giji/2309gian/100503outlines.html
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by bekokuma321 | 2012-02-19 11:48 | USA

アメリカ政府の調査によると、アメリカでは、100万人の女性が強姦され、600万人の男女がストーカーされている。

つまり、1分間に24人が身近な人から強姦、身体的暴力、ストーカーにあっている。女性は5人に1人が強姦にあっている、という衝撃的事実もわかった。

ニューヨークタイムズは、「性暴力はアメリカに蔓延しており、予想よりはるかに頻繁におきている」と報道する。

調査を行ったのは、「身近なパートナーと性暴力の全米調査NISVS」。 「全米法務研究所」の協力を得て、2010年、16507人を対象に調査したもの。

■Nearly 1 in 5 Women in U.S. Survey Say They Have Been Sexually Assaulted
http://www.nytimes.com/2011/12/15/health/nearly-1-in-5-women-in-us-survey-report-sexual-assault.html?_r=3&hp
■The National Intimate Partner and Sexual Violence Survey (NISVS)
http://www.cdc.gov/violenceprevention/nisvs/index.html

■■■ノルウェーDV事情:映画『パパ、ママをぶたないで』が生まれた国ノルウェー■■■
第1回 タブーをなくすために
第2回 24時間いつでも駆け込めるシェルター
第3回 DVの根絶は政府の責務
第4回(最終回)子どもの声を聞け!

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by bekokuma321 | 2011-12-19 00:48 | USA

フォーブスによると、世界で最も影響力のある女性はドイツのメルケル首相。2位はアメリカのクリントン国務長官、3位はブラジルのルセフ大統領だ。

トップテンのうち6人がアメリカの政財界の女性たちだ。選んだ基準がそうしたのだろう。

http://www.forbes.com/wealth/power-women
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by bekokuma321 | 2011-08-25 10:20 | その他

枯れ葉剤除去やっと一歩 ベトナム米軍使用から50年 

13日付け朝日新聞によると、アメリカがベトナム戦争で使った枯れ葉剤の汚染除去作業が今年始まった。ベトナム戦争は、1960年から75年まで。アメリカが枯れ葉剤を使用したのは1961年から。半世紀たっての、後始末開始だ。

「枯れ葉剤」は、農薬を装った毒薬。その表現からは想像もつかない猛毒のダイオキシが含まれる。以下、朝日新聞記事より。

「ベトナム政府によると、対象地域は米軍基地があった同国中部のダナン空港周辺の約29ヘクタール。費用の約3200万ドル(約24億円)を米国が援助し、2013年までの除去を目指す。全国に28カ所あるとされる高濃度汚染地域の除去には20年かかるともいわれる」

「がんや障害児の出産などの被害は2世代、3世代にわたる。支援団体によると今も約300万人のベトナム人に何らかの症状があるという。」

1980年代、女性解放運動の中で朝日新聞記者だった松井やよりさんと出会う機会があった。松井さんが中心になって運動していた「アジアの女たちの会」の会員となり、アジア女性の解放運動の末席にいたこともある。

松井さんの優れた著書で、アメリカが使った枯れ葉剤の被害や後遺症を知った。心身に重い障がいのある子どもたちや病院の看護師を苦悩が伝わるフェミニストの視点に立ったルポに、私は強い衝撃を受けた。
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by bekokuma321 | 2011-08-13 09:04 | USA

米連邦政府の契約会社グリーンベイ・ドレスト・ビーフ会社は、女性従業員に対する就業性差別をしたことによって、約1億4000万円のバックペイを支払うよう命じられた。対象となる女性従業員は970人にのぼる。

バックペイの支払いに加え、会社側は、女性の雇用につながる248の職種を追加募集するという。

連邦政府と契約を結ぶ会社は就業待遇において性によって差別してはならないと定める大統領指令11246号違反。

命令を下したのは、連邦契約調停プログラム労働オフィスOFCCP。OFCCPは、アメリカ連邦労働省の傘下にあり、連邦政府と契約を結んで働く者は法を守っているかを監視する連邦機関。

「ここは21世紀のアメリカだ。これは男の仕事だ、などというものはない。グ社との合意について共同作業ができてうれしい。この解決は、性差別の犠牲者だけでなく、他の多くの女性たちにとっても償いとなる」。こうヒルダ・ソリス労働大臣(このポスト初のヒスパニック系女性)は語った。

さて、日本。「ここは21世紀の日本だ。これは男の仕事だ、などというものはない」と、言える日が来るのだろうか。あきらめてはいけないが、日本の歩みの遅さ! どうにかならないものか。

http://www.dol.gov/ofccp/
http://www.dol.gov/_sec/welcome.htm
http://www.fox11online.com/dpp/news/green-bay-beef-gender-discrimination-case-settled
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by bekokuma321 | 2011-02-08 03:22 | USA

ターゲット・リスト

全米女性連合NOWは、アリゾナ州選出女性下院議員の襲撃に対して次のような緊急声明をだした。

「ガブリエル・ギフォーズ議員への襲撃は、我々すべてへの攻撃である。右翼よ、暴力を止めよ、憎しみを煽る発言(hate speech)を止めよ」

NOWの声明は、NOWが本事件と関わりがあると考えたエピソードとして、「ターゲット・リスト」をあげている。

「我々は、進歩的な解決を求める人たちにたちに対して、極右の反対派が見せる憎しみと暴力に満ちた文化を批判する。ギフォーズ議員の事務所は、彼女が連邦政府の健康保険改革法に賛成した後、攻撃にさらされただけでなく、サラ・ペイリン(女性副大統領候補)『ターゲット・リスト』の1つに上げられた。ギフォーズ議員は、『サラ・ポーリンが表現する方法では、我々の地域は、拳銃の的にあたる十字線上に置かれている』と述べていた」

下は、サラ・ペイリンの「タ―ゲット・リスト」である。「さあ、事を起こす時だ」「健康保険改革法案に賛成した議員はここだ」と好戦的なメッセージとともに、丸印に十字の形で、攻撃の的が20個描かれている。その1人がガブリエル・ギフォーズ議員である。



クリックするとサイズが大きくなる。彼女の氏名は左欄の上から4番目。


■サラ・ペイリンのフェイスブックhttp://www.facebook.com/notes/sarah-palin/dont-get-demoralized-get-organized-take-back-the-20/373854973434
■NOWhttp://www.now.org/
■ADL http://www.adl.org/PresRele/Mise_00/5958_00.htm
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by bekokuma321 | 2011-01-09 23:38 | USA