ノルウェーのクオータ制

ノルウェーの保健・ケアサービス大臣が来日するというニュースが届いた。目的は、ノルウェーでは、さらに質の高いケアサービスが求められており、海外の実例を視察して制度改革への参考にするためだという。

ノルウェー国民の声は、直接または専門委員会を通じて聴取してきていることが報告されている。

こうした国家レベルの制度改革には、日本でもノルウェーと同様、審議会や委員会を新設して、そこで中・長期的な視点で調査研究、審議するのが一般的だ。

日本との大きな違いは、こうした公的な委員会・審議会・協議会の構成員は、一方の性が40%を下回ってはいけないことだ。これを性によるクオータ制と呼ぶ。

つまり、10人構成なら、女性6、男性4人とするか、その逆、または男女半々でなくてはならない。保健・ケアサービス大臣直属の制度改革専門委員会のメンバーは14人で、女性7人、男性7人の半々である。

名前だけだと性別がわかりにくいが、全メンバーの写真が公表されているので、日本人にもわかりやすい。
http://www.regjeringen.no/en/dep/hod/kampanjer/the-coordination-reform/team-of-experts.html?id=524785

ノルウェーでは、80年代から、すべての公的な決定機関が、このようにクオータ制を順守しなくてはならないとなっている。性による偏りのない制度、政治をつくりあげるためには、ノルウェー方式にもっと注目すべきだ。


ノルウェーだけでなく世界のクオータ制については、本ブログ左欄タグの、「クオータ制」をクリック……。
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# by bekokuma321 | 2009-01-06 18:44 | ノルウェー

イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザへの空爆の後、地上戦に突入した。ガザには150万人が住む。国連によると犠牲者の30%から25%が民間人だという。また、眠っている間に5人の女性が殺されたことなど、年末の空爆でも多くの犠牲者に女性や子どもが含まれていることが報道されている。

クリスマス、年末・年始という時期に、焼かれ、踏みにじられ、殴打され、殺戮され、すべてを失うというとんでもないことが起きている。

イスラエルの暴挙が世界に報道されているこの瞬間に、パレスチナの過激派の数、過激派にシンパシィを持つ人の数はさらに増えてゆくに違いない。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7809476.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7803711.stm
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/five-sisters-killed-in-gaza-while-they-slept-1216224.html
http://uslaboragainstwar.org/article.php?id=18008
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jan/04/israel-assault-troops-gaza
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# by bekokuma321 | 2009-01-05 00:28 | 中東

スワット谷は、パキスタンのペシャワール北東150キロ地点に位置する人口180万人の地域だ。タリバンの影響が濃いとされている。

報道によると、タリバンは、2009年1月15日までに、スワット谷にあるすべての学校に女生徒を通学禁止にするよう命令を下したとされている。もし命令が真実で、それが実行されるならば、約4万人の少女たちが学校から追い出されることになるという。

一方、タリバンのスポークスマンは、「我々は少女への教育に反対してはいない。我々が言っているのは、そこの学校は少女に西洋式教育をしており、イスラムの教えに合っていないということだ」と語っている。詭弁だ。

昨年末は、ラホールから、「日に1回でいいから満足に食事をしたい。他の望みは二の次だ」という煉瓦職人の声が流れていた。彼の妻も同様の仕事をし、子ども3人は学校に通わせる余裕がなく働かせている実態が報道されていた。こうした目を覆いたくなる絶対的貧困にあるパキスタンについて、日本人の私が軽々にコメントすることは難しい。

しかし、である。こうした貧困を脱する最も強力な力は何か。将来母親となる可能性を秘めた少女たちが読み書きをおぼえ自分で考え判断する力をつける学校教育にこそ、その力の源泉があるのではないか。それを奪い去ろうとするタリバンの司令は、計り知れない悪影響を与えると考える。

出典 http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=82161
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# by bekokuma321 | 2009-01-03 17:02 | アジア・アフリカ

ノルウェーの私企業の重役は4割が女性である。2008年1月から実施された法律が、取締役の4割は女性であることと定めているためだ。「取締役クオータ制」と私は訳している。違反すると企業の存亡に響く罰則もある。ノルウェー産業界は優秀な女性の奪い合いで、騒乱状態にもなった……。

欧州のメディア、さらにはILOやEUなどの機関が相次いで取材・視察する世界初の経済界におけるクオータ制のいったんを、紹介する。

「現地ルポ 『ノルウェー民間企業の取締役は4割が女性!!』の背景を見る」
http://janjan.voicejapan.org/world/0812/0812173697/1.php

ここに到るまでの劇的プロセスについては、来年、別のメディアで紹介予定。お楽しみに。
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# by bekokuma321 | 2008-12-27 11:06 | ノルウェー

ローマ法王ベネディクト16世は、クリスマス前の演説で、「男性と女性という性による相違は人間性の中心におかれる秩序であり、神の創造として尊重されるべきである」とし、「熱帯雨林保護と同様、人類の種も保護されるべきだ」とした。

さらに、性の秩序を崩壊するようなジェンダー理論は、人類を「自己破滅」に向かわせるなどと演説した。

ベネディクトの演説はまったく非科学的であり、彼のような考え方こそ、人間間に嫌悪や不寛容さをつくることになり、それこそが人類を滅亡に導いてきたのではないか。歴史が証明している。21世紀にあって、このような思想の指導者しか担げないキリスト教界は滅び行くしかないだろう。

さらに、全世界の子どもからお年寄りまで幅広く強い影響力を持つローマ法王という公的地位を使って、クリスマスという1年で最も注目される時期に、このような演説をしたことに対し、心から怒りを覚える。と同時に、このベネディクトによる演説に対し、各界はわかりやすい反論をもっとすべきだし、それをあらゆるメディアがもっと報道すべきである。

http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/23/pope-gender-sexuality
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7796663.stm
http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/23/pope-benedict-heterosexuality-church
http://www.guardian.co.uk/world/audio/2008/dec/24/pope-benedict-gay-rights
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7797269.stm
http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/27/pope-benedict-xvi-gayrights
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# by bekokuma321 | 2008-12-26 02:19 | ヨーロッパ