c0166264_1145177.jpg名護市長選は、辺野古反対の現職が敗れ、自公推薦候補が初当選した。「悔しくて」と題したメールが今朝、届いた。沖縄に応援に行っているフェミニスト高橋芳恵からだ。了解を得て公開する。

==== 沖縄名護市長選挙 稲嶺さん惨敗 ====

皆、疲れ切っていました。「勝つためには、諦めないこと!」。でも、でも、本当に悔しい! 公明党が敵陣に付いて、流れが変わったそうです。

これまで、お世話していた地区住民(障害があっても地域で暮らす)が、何人も、期日前投票に連れていかれたそうです。親切にされると、その人の言うなりになる……。

選挙戦期間中、こちらの天気は、いつも降ったり晴れたりでした。大浦湾に海保が作った櫓にカヌーで毎日通い、辺野古の海を守った女たちの一人で、今はジュゴンを守る会の友人がいます。彼女は、近くの地区住民の人たちを、「晴れたら、一緒に期日前投票を、と、思っていたら、気づいたら、もう遅かった」そうです。 連れていかれてしまったのです。

役所にも敵陣営はたくさんいるので、その人たちは、投票にお世話が必要な人はしっかり把握していて、ちゃんと対策をとっていたのです。巧妙です。選挙のために、名護市に住民票を移した人の数も調べて欲しいくらいです。

反面、こちら側の人には、「(行かなくても)当選するさー」という人や、名護市に移ってきていても、住民票を移していなかった人とかいました。実際に、自分の足で、そのような人たちと会って、唖然としました。もちろん、いい出会いはたくさんあったのですが、ね。

当選した渡具知側は、選挙前、公開討論会の幾度の呼びかけに、一度も応じませんでした。ちょっとでも2人の話を聞いたら、又は、新聞紙上でも、両者の言い分を比較して見聞きしたら、どちらが、名護市にとって、沖縄にとって、日本にとって、重要な、ふさわしい人物かは歴然だと思うのですが。

新基地が作られたら、次は戦争の拠点に使われるでしょう。ダブル選挙に挑んだ名護市補欠選挙で、安次富さんも落選!辺野古の新基地建設に対し抗議行動を続ける「ヘリ基地反対協議会」の共同代表です。

昨夜は、長年、闘い続けている友人宅で、選挙速報に一喜一憂していました。その彼が、「これまでも、ずーっと、こうだったしょ! 闘いの終わりがさきに伸びただけさー」と。

こんな思いを地元の彼・彼女らは何回も経験しているのです。まず、ゲート前テントの強制撤去が始まるでしょう。

今日は、これから、テント前に宿泊先を移して、政府の暴力をこの目でしっかり見てきます。機動隊に抜かれる時は、それほど抵抗せず、自分の体は守ろうと思いますので、ご心配なく! 2月14日に東京に戻るまで、しっかり闘ってきます!

高橋 芳恵(札幌市民)

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          ▲名護市選挙管理委員会事務局のサイトより

「放射線取扱い主任という非常勤職の声」(高橋芳恵)
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# by bekokuma321 | 2018-02-05 12:02 | その他

3月8日は国際女性デー。世界中で、女性が女性であることを喜び、女性差別に怒り、女性同士の連帯を誓い合う日。日本では福岡市で、ワンダフルなマーチがあります。

大空の下、元気にマーチした後は、ドキュメンタリ映画「たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へ」(監督山上千恵子)鑑賞。 女たちの新しい時代へ、今年こそ!

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# by bekokuma321 | 2018-02-03 20:14 | その他

c0166264_14414150.jpg中選挙区制から小選挙制に変わって20余年。今度は、線香・衆議院手帳ばらまき大臣の登場だ。

数年前、ワインだ、うちわだ、カレンダー だ、SMバーだ、キャバクラだ、と騒がれた大臣や議員がいた。ワインは小渕優子経済産業大臣、うちわは松島みどり法務大臣、カレンダーは御法川のぶひで議員、SMバーは、小渕大臣が辞任した後に就任した宮沢洋一経済産業大臣。 そして、キャバクラは、東京都板橋区から出た太田順子さんの選対を務めた民主党区議会議員たち。

いま問題になっているのは茂木敏充経済再生相だ。茂木大臣は、自らの選挙区(足利、佐野、栃木)で、何年間にもわたって、有権者に線香や衆議院手帳を配って歩いたことを、国会で追及されて、それを認めた。実質的買収行為をしていたのだ。

ところが、茂木大臣は、「政党支部の活動として行っている」と言い訳をした。この政党支部がたいへんな曲者だ。政党支部という名から、わたしたち市民は、政治活動を幅広く行う立派な組織と思ってしまう。

c0166264_13575357.jpgしかし、小選挙区制のもとでは、政党から立候補する衆議院議員候補は1人。つまり、政党支部の代表は1人の衆議院議員(または公認候補)であり、要は、政党支部事務所は茂木敏充議員の個人事務所なのである。そこに、政党交付金(私たちの税金)が振り込まれる。そこで働く人は、政党支部の党員というより、茂木議員の秘書といったほうがあたっている。

その秘書たちは、毎日、何をしているか。政党活動というとばくぜんとしていてわかりにくいが、具体的には衆議院議員の顔と名を売る活動を朝から晩まで日々行っている。思い出すのは、あの「違うだろーッ」と怒鳴り散らした豊田真由子議員。秘書に「支援者のバースデーカードの宛名」を書かせて、配らせていた。

こうした職にある茂木大臣秘書が、有権者の家や葬儀場にひんぱんに足を運んで、線香や衆議院議員手帳を遺族などに手渡す。名乗る必要もないほどわかりきっているから、物品に名前を書くなど野暮なことはしない。

c0166264_13584250.jpgそれに、見ず知らずの人から、黙って線香や手帳を受け取る人がどこにいるだろうか。国会で、野田聖子総務相は、秘書が氏名の表示のない政党支部からの寄付を持参することは、「氏名が類推される方法とはいえない」などと茂木大臣をかばった。ぜひ、彼の選挙区に行って「類推できない人がいるかどうか」を調査したらいい。

20余年前、小選挙区制に変えようとしていた自民党は、「政治改革大綱」という文書を出した。そこには「中選挙区制は、政党本位でなく個人中心の選挙になりがち」だと書かれている。さらに「利益誘導や、後援会組織の維持と膨大な有権者への手当のため、多額の金がかかる」とも。だから中選挙区制をやめて小選挙区制にしなくてはという理屈だった。

そして世は「政治改革」の熱狂のもと小選挙区制選挙へと変わって20余年。

「個人中心の選挙」はなくなったか? 「膨大な有権者への手当に多額の金がかかる」ことはなくなったか? 「政党本位」になったか?

得票率と議員数との絶望的乖離に加えて、死に票の多さなど、民意を反映しない小選挙区制の弊害は多い。それに、この実質的買収行為の多発。

やはり、小選挙区制はやめるべきだ。

小選挙区制のワナ
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
国会議員年収も政党交付金も世界最高額
案内「選挙が変われば政治が変わる」
2017衆院選の政党別・性別候補者
女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
底なしの政治腐敗と女性議員
女性閣僚辞任と政治資金

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▲かもがわブックレット 203号、定価600円。

[2018.2.3 更新。写真は1月31日放映の国会テレビ中継より接写。公選法責任者の野田相とヒソヒソ話をしたり笑いあったりしている、線香配布の茂木相]
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# by bekokuma321 | 2018-02-02 14:54 | その他

c0166264_15223861.jpg女性議員を増やすための戦略、「クオータ制」。三井マリ子さんが80年代に日本に紹介した制度だ。男女平等で世界のトップを走るノルウェーで実行されていた。

その「クオータ制」を、ノルウェーで初めて(ということは世界で初めてだろう)政党の綱領に取り入れたのがベリット・オースさんだ。それを知っている人はどれだけいるだろうか。

ベリット・オースさんがクオータ制の母であることを知ったのは『男を消せ!』(三井マリ子著、毎日新聞社)を読んだからだ。本のタイトルに胸がすく思いがしたことを今でも覚えている。同書によると、ベリット・オースさんは、女性運動家であり、地方議員・国会議員を歴任した。新党民主社会党を設立して初代党首になった。

新党をたちあげるとき、彼女が挙げた条件が「党内の決定機関は全て男女半々が理想だが、少なくとも40%を女性にすること」だった。これぞまさにクオータ、ノルウェーの政党がクオータ制を採用した歴史的瞬間だった。時は1973年、「国際婦人年」の2年前で、日本ではまだクオータのクの字もなかったころだ。

ベリット・オースさんがなぜクオータ制を主張したか。その理由はとてもわかりやすい。

「私は長年のフェミニスト運動から、男性支配構造の歴史を誰よりもよく知っていました。大勢の男性集団に女が一人ポツンと入っても、男女同権を主張するのはきわめて難しい。ある程度女の数がいなければ、のけ者にされるか、笑いものになるか、特別視されるだけなのです」(『男を消せ!』p133-p134)

c0166264_15303629.jpgこのベリット・オースさんの所蔵するノルウェー女性運動のポスターが、2018年新年号の『I 女のしんぶん』にカラーで掲載された。『I 女のしんぶん』ウェブ上でも見られるようになっている。

「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」というサイトで、ベリット・オースさんのポスターには「平和 女性解放 連帯」というタイトルがついている。

何かを訴えているかのようなアフリカ女性の眼差しが印象的だ。

私は、ベリット・オースさんを三井さんから紹介されて、「こうち男女共同参画センター・ソーレ」にお招きして講演会を開いた。2003年5月だった。定員300人の大会議室いっぱいの聴衆が「支配者の5つの抑圧テクニック」(注)に聞きほれた。

講演の後、「男性支配による女性の『抑圧のメカニズム』ということを知り、モヤモヤしていた霧が晴れた気がした」「自分に自信が持てなかったのは、自信を持てないように仕向けられていたんだということがわかった」などの感想が寄せられた。ベリット・オースさんの講演が、高知の女性たちの自信回復につながってゆくように思えて、準備の苦労が吹き飛んだ。

その晩、ベリット・オースさんは、土佐藩武家屋敷跡の三翠園ホテルに宿泊した。翌日、私は日曜市を案内した。楽しそうに歩き回った彼女は、木彫りの馬の前に立ち止まった。その馬を買って、ノルウェーに郵送した。何年か後、三井さんが彼女の私邸を訪問したら、書斎の棚の真ん中に飾ってあったという。

木村 昭子(全国フェミニスト議員連盟世話人、ポレール役員)


●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回

【注】ベリット・オース「5つの抑圧テクニックThe Five master suppression techniques」は、『ノルウェーを変えた髭のノラ』(三井著、明石書店)p88~p99で読むことができる。彼女がこの「5つの抑圧テクニック」を世に出してから何十年か経った今、#MeTooによって「5つの抑圧テクニック」があらためて注目されている。

[2018.2.4更新]
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# by bekokuma321 | 2018-02-01 15:40 | ノルウェー

2017年1月27日、松山市で「なぜ女性議員が少ないの?」が開催された。企画は議会に女性をおくる会

愛媛とは思えないほど寒い日、「日本の女性議員は少なすぎるよね」「日本の風土?」「選挙制度?」「充実した福祉を持つ北欧は女性議員が多いっていうけど、どうして?」と思う女たちが、コムズに集まった。簡単に報告する(敬称略)。

三井マリ子は、日本と北欧の違いを昨秋の総選挙で取材した写真(下)を見せがら、話した。

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c0166264_14344534.jpg続いて、「女性ゼロ議会」を打ち破った愛南町の議員金繁典子による「女性が動けば変わる!」。福島の原発事故が金繁の人生を変えた。反原発の声は圧倒的に女性が多い。しかし、政策を決める場は男性のみ。「これでは環境や福祉、人権などソフトな価値を重んずる政治はできない」と、ふるさとにUターンして立候補した。

次に、愛媛県議に当選したばかりの武井多佳子議員による「女性議員がたった2人の県議会より」。武井は、長年松山市議をしながら女性議員を増やす活動を続けてきて、20余年になる。

c0166264_1431242.jpg子どもや女性に関する案件がどの程度県議会で審議されているかを調査した。子どもについても多いとは言えないものの、女性に関してはテーマになること自体が珍しい。まるで愛媛県に女性がいないかのようだ、と立腹。「女性議員が増えないといけない」ことを強調した。

今治市の大橋麻輝、松山市の田淵紀子は、ともに「愛媛の政治を暮らしに身近にするために、議員にチャレンジしたい」という決意を表した。

隣の徳島県から車でかけつけたのは、中野まゆみ。「女性ゼロ議会」の北島町議会選挙に挑戦し、つい先日、初当選したばかりだ。

「ノルウェーのスクール・エレクションが心に残ってます。ノルウェーでは、小学生から、自分で考えて自分の言葉で政治について発言していたことに驚いた。日本なら、小学生はおろか高校生でも、『政治は大人が決めること、自分たちには関係ない』と思う子どもがほとんどだと思う。帰りの車のなか、日本の小中でも出前講座をして政治討論会をしたらいいのではと考えていました」

長らく女性がいなかった今治市「女性ゼロ議会」の歴史にピリオドをうったのは、共産党の松田澄子と無所属の黒川みき。その黒川が、今治市から駆け付けた。黒川は、道の駅で「観光と農業」のPR活動をしてきた。「原発、安保法制など安倍政権に反対する意志を表すため、2015年、愛媛県議に出たが惜敗」。それを糧に昨年、今治市議に見事当選した。

「高校生のスクール・エレクションに驚いた。日本なら、できるだけ子どもには政治や選挙に触れさせないようにしているように思う。でも、ノルウェーでは積極的に校内で選挙運動や政党討論会ができる。そんなことが可能となる教育の場を長い間かけて作り上げてきたんですね。もっとスクール・エレクションについて知りたいです」

上島町の紅一点議員、大西幸江は、「子どもが小学5年生なので、ノルウェーのスクール・エレクションや小学生の政治参加に感銘した。ウチの子は、私を通して政治を身近に感じているせいか、新しい橋を造る政策に対して『なんで新しい橋を造るのか理由を聞きたい』と町役場に質問をしたことがある。日本の子どもだって政治に関心を持っているが、それを受け入れない社会や教育があるのでは。愛媛県は、高校生が政治に参加するときには前もって、いつどこで何に参加するか『届い出』をして、許可をもらわないといけないのです」

近くの喫茶に移動して二次会をした。

参加した17人が自己紹介をしあった。議員や議員経験者がなんと8人。その場の47%を占めていた。日本の「親父政治」「オッサン政治」を変えようとして、煙たがられたり嫌がらせされたりの経験をした人がほとんど。噴出する怒りや疑問にうなづきあうとともに、今後、情報交換とお互いの励ましあいを誓った。

国連は、日本政府に、「女性議員を増やすための暫定的特別措置を」とくりかえし勧告している。日本政府は、「2020年まで30%」(議員などあらゆる指導的立場の30%を女性にという意)を空念仏に終わらせず、政治分野の男女共同参画法制定をしたら実行への予算をつけて、こうした松山に集った女たちを後押しすべきだ。

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報告「選挙が変われば政治が変わる 選挙マルシェ」
小選挙区制のワナ
比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)
スクール・エレクションは民主主義の学校
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
「本気で主権者教育ができるのか」 愛媛・全県立高が政治活動「事前届け出」義務化
3.11に考える
男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
女性の約7割、原発NO!
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# by bekokuma321 | 2018-01-29 14:42 | その他