c0166264_051737.jpg 議員職剥奪は不当だという西岡恵子さんの訴えが、最高裁でも認められた。

今朝(6月22日)、西岡恵子さん(徳島県藍住町議)に連絡がはいったという。女性がたった一人しかいない議会で、大勢を相手に闘わなければならなかった西岡さんの苦労が、これで報われる。

この喜ばしい結果は、西岡さん個人に向けられた仕打ちの不当さが公に認められただけでない。数の力を背景にした横暴な言動に苦しむ日本国中の少数派にとって大きな励ましになるだろう。とりわけ、日本全国の紅一点議会で嫌がらせに苦悩する女性議員には朗報だ。

今日の午後、徳島市内で下記のように記者会見を開き、広く内容を知らせる予定。

6月22日(木)午後3時、あわ共同法律事務所

2014年8月、徳島県藍住町の町議会は、西岡恵子町議が「町内に生活実体がない」と、彼女の議員失職を決定した。西岡恵子町議は、議会決定は不当だと取り消しを求めて徳島地裁に提訴。2016年4月、徳島地裁は、西岡原告の主張を認め、町側敗訴。それに不服だった藍住町は高裁に控訴。

2017年1月、高松高裁も、徳島地裁と同様に藍住町側の主張を退けた。それに対して藍住町は最高裁に上告をしていた。

もっと知りたい方は I love aizumi.comを。
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# by bekokuma321 | 2017-06-22 13:48 | その他

フランスの総選挙が終わり、577議席のうち351議席をマクロン勢力が握った。女性は223議席、38%と過去最高だった。前回、女性は27%だったので、大躍進である(注)。

「国会にもっと女性を」と語っていたマクロンの言葉に嘘はなく、「共和国前進La République en Marche (La REM)」HPの候補者サイトには、男女がズラリと並んでいた。5月11日に発表された公認候補は男214人、女214人と、きっぱり半々(パリテ)だった。

「共和国前進」当選者のうち女性は47%に達し、男女平等の党であることを証明しているようだ。それに、「女は顔、男は頭」とかいう古臭い固定観念を、マクロン夫妻は一瞬にして変えてしまった。

先日、同党の政策は税の公平分担など北欧諸国の政策に影響を受けているとした報道を読んだ。マクロンは、公務員の大幅な削減や規制緩和という自由主義的政策の持ち主であると言われてきたが、それが中心なら男女平等社会への前進は難しいのではないか。どんなふうに平等を前進させるのだろうか。楽しみだ。

【注】6月19日付フランス紙「エクスプレス」は、最終的に国会の議席に座る女性は227人、全議席の39.3%だと報じている。理由は、ノルウェーの国会のように、大臣と国会議員が兼務できないからのようだ。大臣職5人の代理は女性だったため5人女性が増え、さらに女性1人の代理は男性だったため、227(223+5ー1)になったと思われる。これでフランスは女性国会議員率で世界63番目から10番台となる。ちなみに日本は164番目

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        ▲共和国前進La République en Marcheホームページより

En Marche
Macron set for big win in second round of parliamentary polls
'A lot of inspiration for En Marche comes from the Scandinavian countries'
Record de femmes à l'Assemblée nationale 
フランスは選挙もセクシー
フランスの政党交付金は男女平等化資金に
男女ペア候補がつくるフランスの男女平等議会
フランス議会は男女半々(パリテ)へ-イヴェット・ルーディさんに聞く-
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# by bekokuma321 | 2017-06-22 02:41 | ヨーロッパ

6月8日のイギリスの総選挙で、イギリス史上最も多くの女性が当選した。

歴史的だったとはいえ、前の選挙から大躍進したというわけでもない。全体で女性の当選者は208人で、2年前の196人から12人増えた。割合は30%から32%になった。政党別の女性割合は、保守党21%、労働党45%、SNP34%、自由党33%。

前回選挙と比較すると、保守党は変化がなく、労働党は44%から45%に微増、SNPも33%から34%と微増だった。自由党は11%から33%と大幅に女性が増えた。とはいえ、自由党の議席は少なく、多くの報道は「歴史的」としたが、それは労働党当選者が多かったことによる。

この結果に、伝統ある女性解放団体「フォーセット協会」はまったく満足していない。協会は、「国会のわずか30%しか女性はいない」と訴え、選挙に向けて女性政策・男女平等政策を政党に要求するなど精力的に運動をしてきた。サム・スミサ―ス代表はBBCに次のようにコメントしている。

「女性たちは、200議席というハードルを初めて超えました。しかし、これはまだ全体の32%にすぎないのです。赤面するほどのろいカタツムリの歩みでしかありません。新しいアプローチをする時がきました。全政党に候補者の少なくとも45%は女性にせよと要求して行きます」

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 ▲地方議会と国会に女性議員はどのくらい増えたか(フォーセット協会のキャンペーン)

Record number of female MPs win seats in 2017 general election
Election 2017: Record number of female MPs
Fawcett Society
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# by bekokuma321 | 2017-06-22 00:36 | ヨーロッパ

内部告発の大切さ

c0166264_1524031.jpg前川喜平前事務次官の内部告発と、菅官房長官による彼への人格攻撃から、ある事件を思い出した。

国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の幹部だったスウェーデン外交官アンダース・コンパスのことだ。

彼は、中央アフリカにおいて、国連平和維持軍のフランス人とアフリカ人が、難民キャンプの子どもたちに性的虐待を続けているとの報告を受け、それを公にした内部告発者だ。性的虐待事件については、FEM-NEWS「国連平和維持軍の蛮行」(2015.6.16)を参照。

驚いたのは、同事件の実行者たちへの調査も処罰もなされず、報告を公にしたアンダース・コンパスが、国連の内部情報を漏えいした罪で解雇を言い渡されたことだった。それを不服とした彼は、訴えた。その結果、一時帰休を命じられた。それにも不服だった彼は、一時帰休の取り消しを求めた。その過程で、フェミニストで知られるスウェーデン外相マルゴット・ウォールストームは、コンパスの言動を評価して国連の措置を公に批判した。それが大手メディアで報道されて、日本の私も知った。

スウェーデン政府の中枢が内部告発者を擁護し、国連に向かって抗議をしたのだから、日本の政府とは大違いだ。

その後、時がすぎた。「常に信じていたことに向かって闘い続けられないならば、そのときは、私が去るときなのだ。だから、私は21年間の職務を終え、国連を辞職することにした」と、とうとうアンダース・コンパスは国連を去った。

c0166264_15443962.jpgそして、いまアンダース・コンパ(右写真)はファイトバックに転じた。

彼は、実例をあげて、腐敗には目をそむけ、内部告発者には壮絶な報復を続ける国連組織を告発する。8月にはスウェーデンで講演会も開く予定のようだ。

人道支援情報を提供する独立メディアIRINによると、

「難民キャンプで空腹だった子どもたちは、自分を守るために平和維持軍による性的虐待を受けた。そのことを詳しく述べる8歳の男子。そんな報告をニ度と読まなくてすむようにと願った」。これが彼の告発の動議だった。

アンダース・コンパは、職務がら知ったおぞましい事件の数々を国連内部機関に報告した。が、何ら手を打たない国連にしびれをきらして、フランス当局に報告書を渡した。

長年、国連の機能不全を知っていた彼だが、「事件そのものや、その後のスキャンダルや、私について、国連がどう対処するのか」には心の準備ができていなかったと振り返る。IRINにアップされた彼の文章から重要なフレーズをいくつか訳して紹介する。

「残念だが、国連には、国際公務員に課される倫理規定の順守よりも、自分たちや自分たちの国にとって都合のよいことに関心のある職員がどんどん増えている。なぜなら、倫理的な行いをすると、その代償は高いとみているからだ。つまり、倫理的に振舞わない人のほうが、倫理的な立場をとる人よりも得をするのである」

「職員たちの多くは自らが報復の犠牲となったり、または、評判のよくないとみなされる倫理的立場をとった人間に対する報復を見てきた。具体的には、仕事から外される、嫌がらせされる、突然移動させられる、評価を下げられる、契約更新されない。組織は職員を守ることなどないと誰もが確信している」

「深刻な危機があっても、上層部から下まで、国連の指導者は基本的立場をとれない。政治的影響がある場合はとくにそうである。最近の例では、国連にサウジアラビアが分担金を出さなくなることを恐れて、サウジアラビアを”子どもたちを虐殺したり半殺しにする国々”のリストから削除した」

「国連は、職員に倫理に反した行為の責任をとらせることがほとんどない。権力の座にある職員はとりわけそうだ。責任を課される事態になっても、有効な罰が下されることはまれだ。国連の責任機能は崩壊している。機能などしていない」

「私の母国スウェーデンでは、大臣たちは、わずか10ドルにあたる公費を不適切使用したという疑いで辞職にみまわれた。しかしながら国連では、子どもへの虐待を隠ぺいしたり、問題行動の証拠を示されても、辞職しない。というより国連組織は、彼・彼女らに辞職勧告をしない」

「だから、国連では、最後の砦として、内部資料を外に出すしかないのだ」

「コンゴの人権侵害、ボスニア・ヘルツゴビナの汚職や搾取、国連平和維持軍の虐待などを、世界が知ることができたのは、すべて沈黙を破って情報を流した人がいたからにつきる。これが国連の倫理違反に対する、迅速かつ組織的対応である」

「国連は、内部告発は組織内の価値観や水準を強化するチャンスと歓迎するような文化には蓋をして、恐怖に陥らせるような雰囲気をつくり、服従しない人たちを矮小化する」

国連の真実の姿を、身を賭して教えてくれたアンダース・コンパに心から敬服すると同時に、内部告発を擁護することの大切さを思い知らされた。

EXCLUSIVE: The ethical failure – Why I resigned from the UN
National Anti-Corruption Unit,Sweden
Corruption Perceptions Index 2016
政治家の役得に厳しいスウェーデン
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# by bekokuma321 | 2017-06-20 15:17 | 北欧

2017年6月1日、列国議会同盟IPUは、「国会における女性議員の割合」を発表した。下院の比較によると、トップはクオータ制をとるルワンダで61.3%。世界平均は23.4%。世界193カ国を調査した。

日本は9.3%、世界164位。164番目にまで下がったのは、初めてのことである。この目をおおいたくなるような恥ずべき記録達成を知ってか知らずか、日本の国会は理念法にすぎない「女性議員増法案」すら成立させず閉会した。

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▲Women in national parliaments_Situation as of 1st June 2017_by the Inter-Parliamentary Union

女性議員増法案、成立ならず
6月15日「女性議員増やそう法案を成立させよう集会」へ
「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」
日本の女性議員率、世界189カ国中161位
日本の女性議員率、世界163位
世界で最も女性議員が多い国ルワンダ
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# by bekokuma321 | 2017-06-19 09:22 | その他