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ハリウッドの大物プロデューサー、ワインスタインの性暴力が「ニューヨーカー」と「ニューヨーク・タイムズ」に暴露されたのは、2017年10月だった。

すると堰を切ったように「私も」「私も」と女たちの告発が続いた。ツイッターによる「#Me Too(私も)」は世界中に広がり、今も止まない。

中でも、スウェーデンのそれは怒涛の勢いだ。映画・演劇界では、オスカー受賞者アリシア・ヴィキャンデルを含む653人。オペラ界では世界的ソプラノのニーナ・シュテンメを含む690人。司法界では女性弁護士が、「セクハラ容認文化を根絶しよう」という署名運動をし、あっという間に6000人に達した。

「なんで男女平等の国スウェーデンで?」と聞かれるが、「男女平等の国だからこそ」ではないか。

それに対して、見よ、この日本社会の静けさ。詩織さん事件への日本政府の無関心は、いったいなんなんだ! せめて、女性議員だけでも、雇用機会均等法のセクハラ規定を、努力義務から罰則つきの強行規定にするよう国会でガンガンやるべきだ。

上のポスターは、スウェーデンで、20年前、セクハラ防止キャンペーンのために作られた。ポスター下欄に書かれた若い女の子たちへの呼びかけが、胸打つ。上の画像では見えにくいので、「I 女のしんぶん」の「叫ぶ芸術 ポスターに見る世界の女たち」をどうぞ。


【スウェーデンと並ぶ男女平等の国ノルウェーでも、#MeToo運動の勢いはやまない。関連ニュースの英語サイトはこちら】
#MeToo: Over 100 known complaints at Norwegian colleges and universities
#MeToo continues in Norway with reports of council, Progress Party cases
#MeToo: Norway harassment whistleblowers criticise media over treatment
178 people in Norway's media industry experienced sexual harassment: report
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by bekokuma321 | 2018-02-18 17:44 | 北欧

政府の「女子どもいじめ」は目に余る。昨日、全国フェミニスト議員連盟は、厚労大臣、財務大臣に対して、「北京行動綱領」を忘れるな、とする憤りの声を届けた。

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厚生労働大臣 加藤勝信様
財務大臣 麻生太郎様

2018年2月15日

生活保護基準引き下げと母子加算減額に強く反対します

全国フェミニスト議員連盟は、女性議員を増やすことで格差の少ない男女平等の社会をめざして運動を続ける市民と議員の団体です。

私たちは、このたびの厚生労働省による生活保護基準の引き下げを到底容認できません。ここに、その撤回と、母子加算減額を取りやめるよう強く求めます。

生活保護基準引き下げは、女性と子どもの貧困問題をさらに悪化させ、人らしく生きることを否定し、憲法13条の幸福追求権、憲法25条の生存権を揺るがす、許しがたい政策です。

国連「北京行動綱領」を順守する責務を持つ日本政府は、同綱領「貧困と女性」にある「余りにも多くの国において,社会福祉制度が貧困の中で暮らす女性の特別の状況を十分に考慮せず,しかも,そのような制度の提供するサービスを縮小する傾向が見られる」(52項)とする警告を尊重すべきです。

同綱領は政府に対して「貧困の中で暮らす女性が経済的逆境に耐えて危機の際に生計、資産及び所得を保持することができるようにするため、社会政策の不可欠な一環として、十分な安全網を提供し,国及び地域社会を基盤にしたそれぞれの支援制度の強化を行うこと」(58項)を求めていますが、本政策はこれに著しく反します。

厚労省は、生活保護基準の見直しで、食費や光熱費等の生活費にあたる「生活扶助費」の基準額を最大1割引き下げ、母子加算等も2割削減する方針を打ち出し、2018年10月から段階的に実施するとしています。その引き下げ幅は11%から19%だと報道されたものの、国民の反対を受けて、削減は最大5%に抑えるとの報道もありますが、たとえそうであっても生活保護世帯の子どもや親たちの生活に多大な影響を及ぼすことは明白です。

生活保護基準引き下げは、就学援助など、各種福祉・子育て支援サービスの基準額とも連動し、さらには高校生の奨学金や住民税の非課税基準、最低賃金などにも影響を及ぼすこととなり、ひいては国民生活全体が大きな影響を受けます。

財務省は、2017年10月末の財政制度等審議会に、一人親の生活保護世帯が対象の「母子加算」を就労に向かうインセンティブが削がれているとする資料を提出して、母子加算受給世帯の親の就業率の低さを問題視しています。これは、母子加算の廃止・縮小へ向けての財務省からの強い圧力だと私たちは考えます。

子どもを抱えて働くことが困難な生活困窮の一人親世帯にとって、母子加算は暮らしの命綱です。母子世帯の8割が就労しているにもかかわらず非正規就業などにより所得が極めて低いことは厚生労働省の報告でも明らかです。DV被害などで健康を崩して働きたくても就業できない母親も多くいることは多くの調査に示されています。そのような実態を見ずに、母子加算が就業を妨げているかのような間違った解釈をして、暮らしの命綱を斬ろうとするのは本末転倒です。

母子加算は2007年に廃止され、世論の怒りを浴びて復活したものです。子どもや女性の貧困が当時よりもさらに深刻化する中、再び切り捨てることは到底認められません。

全国フェミニスト議員連盟は、生活保護基準引き下げを撤回し、母子加算減額の実施を取りやめるよう強く要望します。

全国フェミニスト議員連盟
共同代表:ひぐちのりこ(宮城県仙台市議会議員)日向美砂子(東京都小平市議会議員)
事務局:小磯妙子(神奈川県茅ヶ崎市議会議員)
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by bekokuma321 | 2018-02-16 12:23 | その他

2月14日、文京区のお茶の水女子大で、ノルウェー首相の男女平等スピーチがあった。女子大のせいか、女子高生や女子大生で会場が埋まった。

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首相の名はアーナ・ソールバルグ(Erna Solberg)。エルナ・ソルベルグと表記されることも多く、筆者もエルナ・ソルベルグとカタカナ表記してきた。

ノルウェー保守党の党首で、同国初の女性首相グロ・H・ブルントラント(労働党)に次いで、「ノルウェーの母」と呼ばれている。

「私の経験から話しましょう」と切り出した。首相が学生だった1980年代、ノルウェーの女性たちは、職場の女性差別撤廃、妊娠中絶の合法化など急進的な変革を求めて、運動がわきおこった。当時、初の女性首相が誕生したこともあり、1988年には男女平等法にクオータ制が導入された。男女同一賃金や、女性への暴力などの問題が、社会・政治問題となっていった。

ちなみにアーナ・ソールバルグは、ベルゲン生まれで、ベルゲン大卒。10代でベルゲン市議会議員となり、2期つとめたのち、1989年、初めて国会議員となった。まだ20代だった。

首相は、「ノルウェーでは、みんな夕方4時には家に帰ります」と言って、日々の暮らしに話を持っていった。労働時間の短さに加えて、父親強制(クオータ制)を含む長い育児休業、子育て中は柔軟な就業時間で働けるなど、「肝心なのは働く上でのフレキシビリティ(柔軟さ)」だと強調した。加えて、「保育園」を充実させ、みんなが仕事と家事を両立できるようにしている、と。

次に経済界。会社で、取締り役の40%以上を女性にしなければならない(クオータ制)という法律を制定した。取締役には増えたが、「ノルウェーでも会社のトップ管理職には女性がまだ少ない」とけんそんした。

政界に移った。「1913年の女性の参政権以来、民主主義の構築に女性が参画している」。背景には、政党にクオータ制は法で強制されてないものの、「各政党内の女性部が中心となって」女性議員の進出を促してきている。また、比例代表制選挙の長い歴史が、女性候補を当選しやすくしている、と告げた。

こうした男女平等にかかわる課題は、女性だけの問題ではなく「男女ともの問題である」と繰りかえした。「健康、育児、教育など子どもの問題など・・・政治にかかわることは、命にかかわることです」と強調して、「そこに女性が参画することは重要なことなのです」と決めセリフ。

ノルウェーは、ダボス会議で知られるで世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップで、世界1,2位を続ける男女平等先進国だ。しかし、首相は、「ノルウェーでも、男の多い職場、女の多い職場と、性別によって働く場がまだ分かれています。また子育て期間の女性にパートタイムが多いなど、ジェンダー・ギャップはまだ存在します。日本と同様、挑戦は今後も続くのです」と閉めた。

質問タイムには、「育児休業をとった女性の仕事を、育休をとらない男性がすることになり、とりにくくなっているが・・・」「政治分野に進む女性が少ないが・・・」「韓国から来たが、ジェンダー・ギャップ指数で日本は114位、韓国は118位。どうしたら・・・」「結婚後に夫婦が同じ姓にしなければならず・・・」と、深刻なテーマが次々にあがった。首相も身につまされたのではないか。

夫婦同姓の質問に関しては、「ノルウェーは、離婚が多く、結婚のたびに姓を変えていたら不便でしょ」と会場を笑わせて、「これは冗談です」。

会場の若い女性たちが、「私も政治家になってみようかな」と思えるような、そんな雰囲気の1時間だった。

案内:ジェンダー・ギャップ2位のノルウェーの教育
新内閣は男女半々(ノルウェー)
政権3与党の党首全て女性(ノルウェー)
トランプの人種差別発言とノルウェー
市民に優しい選挙制度(ノルウェー)
首相 セクハラ体験を語るーーノルウェー
お金がなくても、ノルウェーになら留学できそう
あざやかな歴史
「それは政党の候補者リスト作りから始まった」●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
「クオータ制発祥の国ノルウェー」国際女性 No. 27(2013)PDF
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by bekokuma321 | 2018-02-14 15:23 | ノルウェー

2月6日はサーミ国民の日

c0166264_2524547.jpg2月6日は、ノルウェーの「サーミ国民の日」だ。

ノルウェー全土でサーミ文化祭が繰り広げられ、スウェーデン、フィ ンランド、ロシアも歩調を合わせる。

ノルウェーの学校や保育園ではサーミ文化を学ぶ日とされている。今週いっぱい行われるところもある。

サーミ国民の日は、1992年から祝日となった。なぜ2月6日かというと、1917年、エルサ・ラウラ・レンベルグという女性解放運動家が、初の北欧サーミ大会を開いた日だからだという。

エルサの親は、当時としてきわめて珍しいことに、女の子である彼女に高等教育を受けさせ、彼女をストックホルムに留学させた。彼女は産婆教育を受け、政治集会に参加。1904年、ストックホルムで、世界初のサーミ協会を創設して代表に就任した。同時に、『死か生か:ラップ人の現状についての真実の言葉』と題する小冊子を出版した。サーミ女性初の出版物と言われている。

その小冊子には、サーミ民族の貧困、男性のアルコール問題、土地の収奪、子どもたちの教育について書かれている。さらに「スウェーデンの選挙権にはノルウェーにはない収入制限があってサーミの選挙権が制限されている」とスウェーデンの選挙制度の批判もある。

さて、100年経った2018年2月6日、ソルベイグ首相(大使館表記はソールバルグ、保守党)は、お祝いの言葉をサーミ語でツイッターしたことが報道されていた。サーミ語で、とは粋な計らいだ。

こうした国をあげての先住民族を祝いその歴史文化を学ぶ慣行は、空から降ってきたわけではない。

ノルウェーには、国会議員選挙と同時にサーミ議会選挙がある。先住民族サーミ人は一般の政党から出て国会議員に当選する人もいるが、それとは別にカラショークにあるサーミ議会の議員となってサーミのために働くこともできる。サーミが議員となって国の方針に影響を与えているのだ。

しかし、ここまでの道は平たんではなかった。

1970年代末、アルタ・カウトケイノ川に水力発電 のダム建設計画が浮上した。「生活が破壊される」とサーミは猛反対。環境保護運動家も加わり、国をあげての大抵抗運動に発展した。 サーミたちは地元アルタと、国会のあるオスロの2カ所で反対運動を開始。

アルタでは、零下20度の中で座り込み運動を続けた。闘いには大勢の女性たちがいた。 結局、ダムは造られた。しかし、それと引き換えの形で1988年、憲法が改正されて、「サーミの人々が、その言語と文化と生活様式を保持できるような環境をつくることは国家の責務である」(翻訳筆者)という新しい条文が追加された。

憲法改正前年の1987年、「サーミ法」を制定。サーミ民族の保護、サーミ語とサーミ文化とサ ーミの生活の発展が国の方針になった。サーミによるサーミ議会の創設もうたわれた。1989年から、サーミ議会の選挙も始まった。ノルウェー国会はサーミ議会での決定を尊重する義務を負うことになった。

フィンマルク県カラショークに創立されたサーミ議会には、全国 7つの選挙区から比例代表制に基づいて39議席が選ばれる。9つの党派から議員が選ばれて、女性議員は19人、49%を占める。

日本にはアイヌ議会もないし、国会にはアイヌ初の国会議員として1期務めた萱野茂さんの後、代表を出せていない。よってアイヌ女性国会議員もおらず、アイヌ女性の声を政治に反映させるすべはない。国連女性差別撤廃委員会は、日本政府に対して、暫定的特別措置をとってアイヌ女性など少数派の代表を議会に送るようにと勧告したが、政府にその気はなさそうだ。

ノルウェーと日本の違いは多い。最も基本的な違いは、少数意見が抹殺されることのない選挙制度を持つか持たないか、の違いだと思う。

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【写真上:サーミ議会議長のアイリ・ケスキターロ。写真中:アルタ博物館に展示されている1970年代のダム建設反対座り込みデモ。写真下:チーズがサーミ語とノルウェー語で書かれている。フィンマルクの多くの所で2つの言語が見える】

選挙の夜は寝ずの番(ノルウェー)
映画『サーミの血』試写の招待
2月6日、初の北欧サーミ大会100年を祝うノルウェー
「むかし魔女、いま大臣」を読みエイラを思う(ふじみつこ)
先住民サーミのファイトバック
映画「カウトケイノの叛逆」
World Happiness Report 2017
トランプの人種差別発言とノルウェー
首相 セクハラ体験を語るーーノルウェー
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by bekokuma321 | 2018-02-10 03:26 | ノルウェー

日本は、世界144カ国のなかで114番目。いったい何の順位? 

男女格差を、経済、政治、教育、健康の4分野で調べた「ジェンダー・ギャップ指数」だ。ダボス会議で知られる世界経済フォーラムが、毎年、はじき出している。

オリンピックでは、狂ったように金メダルに執着する日本。順位をあげるために世界中からインストラクターを探しだしては強化訓練をしたりもする。それなのに、女性が差別され、不当に安く見積もられている醜悪な姿を、世界にさらして、何食わぬ顔とは。

さて、「ジェンダー・ギャップ指数」で、トップ5は、1位アイスランド、2位ノルウェー、3位フィンランド、4位ルワンダ、5位スウェーデン。ルワンダを除きすべて北欧諸国だ。

日本との大きな差にはいったい何があるのだろう。今回は、教育に焦点をあてて、北欧ノルウェーを見てみたい。どなたでも、お気軽にご参加下さい! 2月24日、クリエイトホールにて。

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小学生から選挙に参加するノルウェー(選挙マルシェ)
「教育を変えなければ」と思った(選挙マルシェ)
国連女性の地位委員会のノルウェー代表演説
世界で最も男女平等の国はノルウェー
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by bekokuma321 | 2018-02-08 14:02 | ノルウェー

c0166264_12435477.jpg「何度も崖っぷちに追い詰められてきましたので、これくらいではめげません。でも、私が最も深刻だと思ったのは、18歳、19歳の自公支持です。若者を巧妙に取り込んだ選挙だったことに、強い危機感を持ちます」

こう語るのは山里節子さん。沖縄・名護市長選で、辺野古反対を掲げた現職の稲嶺候補を応援したが、惨敗だった。

山里さんは、沖縄・石垣島生まれ。石垣島で陸上自衛隊配備に反対する運動を続けている。米軍による地質調査の助手、半民半軍の航空会社、琉米文化会館で働いたあと、沖縄の平和や環境保護運動に出会う。「いのちと暮らしを守るオバーたちの会(IKO)」世話人でもある。

山里さんは、若者の票が、自民党公明党の推薦した新人候補に流れた背景を、こう言う。

「18歳への選挙権は当事者たちの権利要求から来たものではありませんでした。上から突然賦与されたものです。つまり、政府は、自分たちの政権維持に使える、と計算していたから、選挙年齢を下げたのです。その結果がこれです」

静かな声の後ろに憤りがこもる。山里さんは、続ける。

「18歳、19歳が、自覚的に自主的に投票できたとは思えません。受け取る情報に偏りがあったと思います。選挙権を与えられたのちも、学校で生徒たちが主権者教育をされてきたとは思えません。ほとんどの高校生は、双方の政策や、その政策の結果どうなるかなどに関する情報に接することすらなかったのです。一方で、政権側は莫大な資金を投入して、巧みに情報を流してきました。徹底した集票マシーンと化した相手陣営は、若者にターゲットをあてて、ネットによる情報提供にいそしんできました。その集票マシーンには、おそらくは何十億円といわれる“機密費”からお金が出ているのではないでしょうか」

出口調査による年齢別投票先は、10代の渡具知支持は圧倒的で、稲嶺の支持層は60代以上がほとんどだ。

沖縄タイムズも、山里さんと同じ分析をしている。同紙によれば、渡具知側は、「圧倒的人気を誇る自民党の小泉進次郎氏の2度投入」をしたと言う。SNSなどネットを使っての情報戦にも力を注いでいた。稲峰側は、ようやく終盤になって「SNSやユーチューブなどを使って政策や主張を広げるネット戦略にも注力した」ものの、すでに「渡具知側はSNS先行していた」と書いている。

その結果、10~30代など若い世代の票が、新人候補に流れていったのだろう。

山里さんは、「この問題と向き合い、一人でも多くの若人たちの政治意識が真っ当に育つよう共に闘っていきます」と私につぶやいた。

【写真:「ふぇみん」巻頭を飾った山里節子さん(宇井真紀子撮影の2017.12.15号掲載紙から接写)】

「悔しくて」(名護市長選現地報告)
報告「選挙が変われば政治が変わる 選挙マルシェ」
市民に優しい選挙制度(ノルウェー)
高校生が全て担うスクール・エレクション(ノルウェー)
スクール・エレクションは民主主義の学校(ノルウェー)
「本気で主権者教育ができるのか」 愛媛・全県立高が政治活動「事前届け出」義務化
政治活動「届け出」校則に 愛媛県立高全59校
高校生の政治活動が一部解禁
インタビュー集;山里節子さん(Youtube)
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by bekokuma321 | 2018-02-07 13:20 | その他

c0166264_1145177.jpg名護市長選は、辺野古反対の現職が敗れ、自公推薦候補が初当選した。「悔しくて」と題したメールが今朝、届いた。沖縄に応援に行っているフェミニスト高橋芳恵からだ。了解を得て公開する。

==== 沖縄名護市長選挙 稲嶺さん惨敗 ====

皆、疲れ切っていました。「勝つためには、諦めないこと!」。でも、でも、本当に悔しい! 公明党が敵陣に付いて、流れが変わったそうです。

これまで、お世話していた地区住民(障害があっても地域で暮らす)が、何人も、期日前投票に連れていかれたそうです。親切にされると、その人の言うなりになる……。

選挙戦期間中、こちらの天気は、いつも降ったり晴れたりでした。大浦湾に海保が作った櫓にカヌーで毎日通い、辺野古の海を守った女たちの一人で、今はジュゴンを守る会の友人がいます。彼女は、近くの地区住民の人たちを、「晴れたら、一緒に期日前投票を、と、思っていたら、気づいたら、もう遅かった」そうです。 連れていかれてしまったのです。

役所にも敵陣営はたくさんいるので、その人たちは、投票にお世話が必要な人はしっかり把握していて、ちゃんと対策をとっていたのです。巧妙です。選挙のために、名護市に住民票を移した人の数も調べて欲しいくらいです。

反面、こちら側の人には、「(行かなくても)当選するさー」という人や、名護市に移ってきていても、住民票を移していなかった人とかいました。実際に、自分の足で、そのような人たちと会って、唖然としました。もちろん、いい出会いはたくさんあったのですが、ね。

当選した渡具知側は、選挙前、公開討論会の幾度の呼びかけに、一度も応じませんでした。ちょっとでも2人の話を聞いたら、又は、新聞紙上でも、両者の言い分を比較して見聞きしたら、どちらが、名護市にとって、沖縄にとって、日本にとって、重要な、ふさわしい人物かは歴然だと思うのですが。

新基地が作られたら、次は戦争の拠点に使われるでしょう。ダブル選挙に挑んだ名護市補欠選挙で、安次富さんも落選!辺野古の新基地建設に対し抗議行動を続ける「ヘリ基地反対協議会」の共同代表です。

昨夜は、長年、闘い続けている友人宅で、選挙速報に一喜一憂していました。その彼が、「これまでも、ずーっと、こうだったしょ! 闘いの終わりがさきに伸びただけさー」と。

こんな思いを地元の彼・彼女らは何回も経験しているのです。まず、ゲート前テントの強制撤去が始まるでしょう。

今日は、これから、テント前に宿泊先を移して、政府の暴力をこの目でしっかり見てきます。機動隊に抜かれる時は、それほど抵抗せず、自分の体は守ろうと思いますので、ご心配なく! 2月14日に東京に戻るまで、しっかり闘ってきます!

高橋 芳恵(札幌市民)

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          ▲名護市選挙管理委員会事務局のサイトより

「放射線取扱い主任という非常勤職の声」(高橋芳恵)
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by bekokuma321 | 2018-02-05 12:02 | その他

3月8日は国際女性デー。世界中で、女性が女性であることを喜び、女性差別に怒り、女性同士の連帯を誓い合う日。日本では福岡市で、ワンダフルなマーチがあります。

大空の下、元気にマーチした後は、ドキュメンタリ映画「たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へ」(監督山上千恵子)鑑賞。 女たちの新しい時代へ、今年こそ!

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by bekokuma321 | 2018-02-03 20:14 | その他

c0166264_14414150.jpg中選挙区制から小選挙制に変わって20余年。今度は、線香・衆議院手帳ばらまき大臣の登場だ。

数年前、ワインだ、うちわだ、カレンダー だ、SMバーだ、キャバクラだ、と騒がれた大臣や議員がいた。ワインは小渕優子経済産業大臣、うちわは松島みどり法務大臣、カレンダーは御法川のぶひで議員、SMバーは、小渕大臣が辞任した後に就任した宮沢洋一経済産業大臣。 そして、キャバクラは、東京都板橋区から出た太田順子さんの選対を務めた民主党区議会議員たち。

いま問題になっているのは茂木敏充経済再生相だ。茂木大臣は、自らの選挙区(足利、佐野、栃木)で、何年間にもわたって、有権者に線香や衆議院手帳を配って歩いたことを、国会で追及されて、それを認めた。実質的買収行為をしていたのだ。

ところが、茂木大臣は、「政党支部の活動として行っている」と言い訳をした。この政党支部がたいへんな曲者だ。政党支部という名から、わたしたち市民は、政治活動を幅広く行う立派な組織と思ってしまう。

c0166264_13575357.jpgしかし、小選挙区制のもとでは、政党から立候補する衆議院議員候補は1人。つまり、政党支部の代表は1人の衆議院議員(または公認候補)であり、要は、政党支部事務所は茂木敏充議員の個人事務所なのである。そこに、政党交付金(私たちの税金)が振り込まれる。そこで働く人は、政党支部の党員というより、茂木議員の秘書といったほうがあたっている。

その秘書たちは、毎日、何をしているか。政党活動というとばくぜんとしていてわかりにくいが、具体的には衆議院議員の顔と名を売る活動を朝から晩まで日々行っている。思い出すのは、あの「違うだろーッ」と怒鳴り散らした豊田真由子議員。秘書に「支援者のバースデーカードの宛名」を書かせて、配らせていた。

こうした職にある茂木大臣秘書が、有権者の家や葬儀場にひんぱんに足を運んで、線香や衆議院議員手帳を遺族などに手渡す。名乗る必要もないほどわかりきっているから、物品に名前を書くなど野暮なことはしない。

c0166264_13584250.jpgそれに、見ず知らずの人から、黙って線香や手帳を受け取る人がどこにいるだろうか。国会で、野田聖子総務相は、秘書が氏名の表示のない政党支部からの寄付を持参することは、「氏名が類推される方法とはいえない」などと茂木大臣をかばった。ぜひ、彼の選挙区に行って「類推できない人がいるかどうか」を調査したらいい。

20余年前、小選挙区制に変えようとしていた自民党は、「政治改革大綱」という文書を出した。そこには「中選挙区制は、政党本位でなく個人中心の選挙になりがち」だと書かれている。さらに「利益誘導や、後援会組織の維持と膨大な有権者への手当のため、多額の金がかかる」とも。だから中選挙区制をやめて小選挙区制にしなくてはという理屈だった。

そして世は「政治改革」の熱狂のもと小選挙区制選挙へと変わって20余年。

「個人中心の選挙」はなくなったか? 「膨大な有権者への手当に多額の金がかかる」ことはなくなったか? 「政党本位」になったか?

得票率と議員数との絶望的乖離に加えて、死に票の多さなど、民意を反映しない小選挙区制の弊害は多い。それに、この実質的買収行為の多発。

やはり、小選挙区制はやめるべきだ。

小選挙区制のワナ
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
国会議員年収も政党交付金も世界最高額
案内「選挙が変われば政治が変わる」
2017衆院選の政党別・性別候補者
女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
底なしの政治腐敗と女性議員
女性閣僚辞任と政治資金

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▲かもがわブックレット 203号、定価600円。

[2018.2.3 更新。写真は1月31日放映の国会テレビ中継より接写。公選法責任者の野田相とヒソヒソ話をしたり笑いあったりしている、線香配布の茂木相]
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by bekokuma321 | 2018-02-02 14:54 | その他

c0166264_15223861.jpg女性議員を増やすための戦略、「クオータ制」。三井マリ子さんが80年代に日本に紹介した制度だ。男女平等で世界のトップを走るノルウェーで実行されていた。

その「クオータ制」を、ノルウェーで初めて(ということは世界で初めてだろう)政党の綱領に取り入れたのがベリット・オースさんだ。それを知っている人はどれだけいるだろうか。

ベリット・オースさんがクオータ制の母であることを知ったのは『男を消せ!』(三井マリ子著、毎日新聞社)を読んだからだ。本のタイトルに胸がすく思いがしたことを今でも覚えている。同書によると、ベリット・オースさんは、女性運動家であり、地方議員・国会議員を歴任した。新党民主社会党を設立して初代党首になった。

新党をたちあげるとき、彼女が挙げた条件が「党内の決定機関は全て男女半々が理想だが、少なくとも40%を女性にすること」だった。これぞまさにクオータ、ノルウェーの政党がクオータ制を採用した歴史的瞬間だった。時は1973年、「国際婦人年」の2年前で、日本ではまだクオータのクの字もなかったころだ。

ベリット・オースさんがなぜクオータ制を主張したか。その理由はとてもわかりやすい。

「私は長年のフェミニスト運動から、男性支配構造の歴史を誰よりもよく知っていました。大勢の男性集団に女が一人ポツンと入っても、男女同権を主張するのはきわめて難しい。ある程度女の数がいなければ、のけ者にされるか、笑いものになるか、特別視されるだけなのです」(『男を消せ!』p133-p134)

c0166264_15303629.jpgこのベリット・オースさんの所蔵するノルウェー女性運動のポスターが、2018年新年号の『I 女のしんぶん』にカラーで掲載された。『I 女のしんぶん』ウェブ上でも見られるようになっている。

「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」というサイトで、ベリット・オースさんのポスターには「平和 女性解放 連帯」というタイトルがついている。

何かを訴えているかのようなアフリカ女性の眼差しが印象的だ。

私は、ベリット・オースさんを三井さんから紹介されて、「こうち男女共同参画センター・ソーレ」にお招きして講演会を開いた。2003年5月だった。定員300人の大会議室いっぱいの聴衆が「支配者の5つの抑圧テクニック」(注)に聞きほれた。

講演の後、「男性支配による女性の『抑圧のメカニズム』ということを知り、モヤモヤしていた霧が晴れた気がした」「自分に自信が持てなかったのは、自信を持てないように仕向けられていたんだということがわかった」などの感想が寄せられた。ベリット・オースさんの講演が、高知の女性たちの自信回復につながってゆくように思えて、準備の苦労が吹き飛んだ。

その晩、ベリット・オースさんは、土佐藩武家屋敷跡の三翠園ホテルに宿泊した。翌日、私は日曜市を案内した。楽しそうに歩き回った彼女は、木彫りの馬の前に立ち止まった。その馬を買って、ノルウェーに郵送した。何年か後、三井さんが彼女の私邸を訪問したら、書斎の棚の真ん中に飾ってあったという。

木村 昭子(全国フェミニスト議員連盟世話人、ポレール役員)


●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回

【注】ベリット・オース「5つの抑圧テクニックThe Five master suppression techniques」は、『ノルウェーを変えた髭のノラ』(三井著、明石書店)p88~p99で読むことができる。彼女がこの「5つの抑圧テクニック」を世に出してから何十年か経った今、#MeTooによって「5つの抑圧テクニック」があらためて注目されている。

[2018.2.4更新]
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by bekokuma321 | 2018-02-01 15:40 | ノルウェー