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2017
224日朝日新聞(上)によると、男性偏重の政治を男女平等にという法律が国会で成立する見込みだ。しかし「努力義務」である。強制ではないため、政党は「女性候補がいないんですよ」と逃れたところで、何のおとがめもない。

だからこそ法制定を機に、政党に「男女同数の候補を」といっそう要求していかなければ。

世界一高額の「政党交付金」が毎年政党に出ている。国民の税金320億円が、健全な政党活動のためと称されて、国会議員の事務所に送金されるのだ。その「政党交付金」を、女性候補発掘や女性候補当選に向けての特別措置に使うべきだろう。ちなみにフランスでは、一定割合の女性候補を出さない政党は政党交付金が減額される。

政党に要求するだけでなく、私たち自身、女性候補発掘に勢を出さなくては。

市民と議員でつくる市民団体「全国フェミニスト議員連盟」は、1992年創設以来、あらゆるレベルの議員の40%を女性に、とする「クオータ制」の実行を政党などに求めて運動してきた。

1990年代後半からは、女性議員がゼロの「女性ゼロ議会」の市町村を訪ね歩いた。日本には、約370もの「女性ゼロ議会」がある。

ただの1人の女性候補者も出ていない自治体がまだたくさんあることがわかった。有権者は、選挙になると、男性だけの選挙ポスターをいつも見させられてきたのだ。


「女性ゼロ議会」のまちで、女性団体、各政党、行政に「女性が出られないわけ」を聞いた。
町内会(寄合)で議員候補にを決める慣習があるところでは、町内会(寄合)参加者は一家の長すなわち男と決まっているので、女性はありえない、と話してくれた。「女は政治に口出すな」的な風潮も強かった。働き盛りの女性は家事育児に手をとられ、選挙に出るなどとても…という実態も浮かび上がった。

それに小選挙区制中心の選挙であることが、大きな障壁となっている(注)。世襲や引退議員の後継候補以外は、当選は難しい。落選するかもしれない選挙に立候補することは、経済的にも人生設計からも大変な決意が要る。候補者の具体的な応援体制や、落選した際の再就職などリハビリも視野に入れたサポート体制が望まれる。

しかし、それでも、女性が立候補しないことには女性議員増は望むべくもない。その意味で、女性の立候補を促す法律といえるかもしれない。


国会議員年収も政党交付金も世界最高額
来年こそ「政界への女性推進法」を来年こそ「政界への女性推進法」を
あざやかな歴史
民主主義度1位ノルウェー、23位日本
女性議員増めざして制度改善を
男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
政治は男のものではない

[女性ゼロ議会訪問記]
「安政の大一揆」から「越中の女一揆」へ (富山県)
女性ゼロ議会「栗原市」を訪問して (宮城県)
女性ゼロ議会訪問記:埼玉県羽生市 (埼玉県)
女性ゼロ議会の背後に夫の嫉妬・理解のなさ (秋田県)
女性ゼロ議会訪問記:長野県筑北村 (長野県)
女性ゼロ議会の阿波市・吉野川市を訪ねて (徳島県)
女性ゼロ議会の直方市訪問 (福岡県)
女性ゼロ議会の今治市に申し入れ (愛媛県)
女性ゼロ議会の愛知県阿久比町、飛島村を訪ねて  (愛知県)

【注:国政選挙は、衆参とも1人を選ぶ小選挙区制が中心だ。しかし、都道府県議会選挙、市町村選挙は異なる。都道府県議会選挙は、定数が市町村で小分けされて1人から複数選ぶようになっていて、小選挙区制の選挙区もある。一方、市町村選挙は、定数ウン十人に候補者が一律に出るいわゆる大選挙区制だ。よって県レベルと市レベルで問題は異なる。選挙制度の専門家阪上順夫教授によると、少なくとも、1人が1人しか投票できない「1人投票制」ではなく、2人、3人に投票できる「連記制」にしたら、今より民意が反映される、つまり女性や新人が当選しやすくなる、と主張する】




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by bekokuma321 | 2017-02-25 00:36 | その他

100、女73

先日、厚生労働省から発表された、日本の男女賃金格差だ。その差27。この歴然たる格差を、厚生労働省は、いったい全体、いつまでどのような方策で解消しようとしているのか。その具体策はまったく見えない。マスコミも追求したようには見えない。マスコミにも男女賃金格差があるから、強く追求できないのだろう。

しかも、「10073」という数字は、女性労働者の5、6割を占める、非常勤や派遣など非正規で働く人たちの賃金は含まれていないのだから、多くの働く女性の実感とは異なる。

さて同じころ、イギリスの国会で、政府は男女賃金格差を是正する具体策を講じていないと、痛烈な政府批判がなされた。

イギリスの男女賃金格差は、男100、女80.8だ。

この賃金格差を批判したのは、「女性と平等委員会The Women and Equalities Committee」の委員長マリア・ミラー。国会内に、「女性と平等委員会」と名づけられた常設委員会がつくられていて、「女性と平等省」が、ちゃんと仕事をしているか否かを調査するのだというから、このこと自体驚きだ。いや、「女性と平等省」という省すら日本にはない。

ともかく、マリア・ミラー委員長は、政府は委員会の提案をやってないじゃないか、とこう批判する。

「①フレキシブルワーク(定時に縛られない柔軟な働き方)を増やすこと ②女性が担っている子どもやお年寄りの世話という無報酬労働を男性とわけあうこと ③40歳以上の女性の復職への支援体制をつくることーーーわれわれが提起した、これらの重要な課題の解決に向けての実行なしには男女賃金格差はなくならない」

このような政府に対する酷評は、きっと野党・労働党の議員だろう、と思ってしまうが、違った。委員長は保守党の女性議員だった。批判された相手側は、「女性と平等省」の大臣ジャスティン・グリーンニング。もちろん女性だ。



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      ▲20年以上も前、男性よ家事育児をもっとしようという政策を打ち出したデンマーク政府パンフレット。メッテ・ドレイヤ―の作品


MPs attack ministers' lack of action on gender pay gap
世界の男女賃金格差縮まらず (OECD加盟国中、日本の男女賃金格差は最下位ランク)



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by bekokuma321 | 2017-02-24 22:37 | ヨーロッパ

ノルウェーの移民政策

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ノルウェーは、今秋9月、国政選挙を迎える。

選挙は比例代表制だ。1年ほど前から政党は、候補者リストを公表し選挙に備える。有権者は、候補者ではなく政党を選ぶ。どの政党に投票するかは自分の政治信条や政党の政策などで決める。「知り合いが◎◎党だから」という人もいる。

2015
年の地方選では、移民・難民政策に厳しい右派政党が票を減らした(日本の地方議会は“無所属”が多く政党別に統計はとりにくいが、ノルウェーは地方議会も政党政治であり、ほぼどの議会にも平均5つか6つの政党から議員が出ている)。

上記は、20171月に書いた原稿。当時の世論調査によると、寛容な難民政策をとる左派中道政党の人気が高かった。つまりノルウェーはいま右派中道政権だが、今秋9月には政権が交替しそうな雲行きなのだ。

【原稿は、「Voice(なくそう戸籍と婚外子差別・交流会通信)第216201712月号」】


子どもたちがはぐくむ平等と包括教育
イラク移民の少女が国会議員有力候補になれる国
ノルウェー国王のスピーチ録画、277万回再生される
難民、ノルウェーと日本
難民体験学習をするノルウェーの若者
ノルウェーの難民と“児童婚”
ヒジャブ着用をめぐる論争
難民問題
非暴力の出番
ノルウェーの難民・移民政策
新年の報道:ノルウェーと日本
イスラム風刺漫画を擁護する女性作家








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by bekokuma321 | 2017-02-23 15:05 | ノルウェー

「ゴルフコースを女性に開放しないならば、オリンピックのゴルフはやれません」


国際オリンピック委員会IOCの副委員長ジョン・コーツが明快に言った。


「霞ケ関カンツリー倶楽部」のことだ。埼玉県川越市にある。85年を超える歴史を背景とする女性差別の伝統にこだわってきた。


221日付ガーディアン紙によると、コ―ツ副委員長は、「霞ケ関ゴルフコースが、性差別的会員規約を続けるならば、別のゴルフコースを探すまでです」「はっきりしていることは、男女平等でなければならないということです」


オリンピックを開くよりも別のことに予算を使うべきだと考える私は、オリンピック開催に反対だが、ゴルフコースの女人禁制を解くIOCの動きにはもろ手をあげて賛成したい。

Tokyo Olympic golf course must give female members equal rights or lose event, says IOC



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▲「開かれた倶楽部」と書かれた霞ヶ関カンツリー倶楽部のHP表紙。実態は「男性にのみ開かれた倶楽部」


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by bekokuma321 | 2017-02-21 23:06 | その他

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ノルウェー・ノーベル委員会のカ―シ・クルマン・フィーべ委員長が亡くなった。まだ65歳の若さ。乳がん治療中だったと報道されている。

彼女は、1990年代初頭、ノルウェーの保守党初めての女性党首に就任した。現首相は、フィーベ委員長に次いで2人目の保守党女性党首となる。

20年以上前、フィーベ委員長が国会議員として活躍していた頃、オスロの国会議事堂まで出かけて行ってインタビューしたことがある。前髪をヘアピンで留めた女学生のようなヘア、黒のセーターにベージュのスラックス姿だった。英語よりもフランス語が得意らしかったが、私のために英語で応じてくれた。

『ママは大臣 パパ育児――ヨーロッパをゆさぶる男女平等の政治』(明石書店、1995)p216~p223から、要約して紹介する。

取材の主な目的はEU加盟問題と女性。当時、ノルウェーは、政府がEU加盟を申請していたにも関わらず、国民はEU加盟に反対だった。ノルウェーでは、国民に影響を与える重要政策は国会で決定されても、国民投票にかけることになっていた。加盟か非加盟かをめぐって、国を二分する闘いをしていた。

反対派の主導権は女性が握っていた。彼女たちは「高い福祉、高い女性の地位は、長年ノルウェー人が闘い取ってきたもの。EUは、経済競争のため加盟国に減税を強いている。減税でどこが削られるか。保育や介護など福祉分野だ」と主張した。

それに対して、EU加盟派のスポークスパーソンのカ―シ・クルマン・フィーベは、私に賛成理由を語った。

「福祉を公的負担で賄うことには賛成です。しかし、問題は、高い福祉は、経済力がなければ維持できません。ノルウェー経済を支える石油からの収入は、今後減ります。これからの経済は、国際市場へのアクセスなしには伸びません。それはEUに入ることによって強まるのです」

心からお悔やみ申し上げます。

ノーベル平和賞

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by bekokuma321 | 2017-02-20 21:04 | ノルウェー



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216日(木)、メディアを敵視するトランプ大統領の記者会見が世界に流れた。


記者たちを小ばかにしながら、攻撃に終始した。なかでも、黒人女性記者に対する失礼で居丈高な態度に非常に腹が立った。


彼女の名はエイプリル・リアンApril Ryan(左)。ホワイトハウス付き20年以上のベテラン記者だ。アーバン・ラジオ・ネットワークAmerican Urban Radio Networks(AURN)のワシントンチーフとして活躍する。


トランプ大統領が突然開いたホワイトハウスの記者会見で、後ろのほうに座っていた彼女は、「CBC黒人議員連盟を インナーシティ政策を話し合う席に、加えていただけますか?」と大統領に尋ねた。インナーシティ問題とは、大都市の中心部のことで犯罪を含めさまざまな問題を抱える。


大統領はCBCを聞き取れなかったようなジェスチャーをして、後ろの席にいる彼女に「誰を加えるんですって?」と質問した。


すぐにリアン記者は、「黒人議員連盟を加えていただけるかどうか・・・」と略語CBCの正式名を言ったら、言い終わらないうちに大統領は彼女に対して「あなたが会合を設定したいんですか? あなたが会合を設定したいんですか?」と繰り返した。


リアン記者は「いいえ、違います」とすぐ否定した。彼女が否定しようとしている発言が終わらないうちに、またしても彼女に言わせまいとするかのように、かぶせて、大統領は「あなたの友だちですか? 会合を設定しなさいよ」と彼女に命じた。なんということだ。


記者の役割は、大統領と議員との会合を設定することではない。「会合を設定しなさい」とは、記者への侮辱である。彼女は、インナーシティ問題の検討に不可欠である黒人の議員団の声を大統領は聞くべきではないか、と全うな質問をしたのであり、それに大統領はまともに答えなかった。


この記者会見で、トランプ大統領は、さすがに「僕は女性差別をしない人間だ」とは言わなかったが、「僕ほど、人種差別をしない人間はいない」と自画自賛した。笑わせるな。リアン記者への侮蔑的態度こそ、彼が人種差別的人間であることの証明である。


このような人物が世界最強の権力を握ったのだから、嫌でも注視していかなければならない。


The Presidency in Black and White: My Up-Close View of Three Presidents and Race in America (April Ryanの著書)上の写真はその表紙
Trump's press conference footage in full – video

女たちのワシントン行進とPussyhat
女たちのワシントン行進、始まる
展覧会「嫌な女」
白人男性大統領の陰にある「勝者総取り」「隠れトランプ」

アメリカに反フェミニスト大統領誕生
アメリカ大統領選と「嫌な女」
オバマ、記者質問を全て女性に






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by bekokuma321 | 2017-02-18 23:31 | USA

ノルウェーから、久しぶりにクオータ制に関するニュースが届いた。


報道によると、オスロ大学とベルゲン大学は、クオータ制を男性に採用するよう教育省に提案した。2017年度中に、男女平等法改正案を出すことを要望している。


大学のクオータ制は、長年議論になっていた。というのも、大学入学者は女性が多く、とりわけ心理学における男子学生の少なさが問題となっていた。たとえば、オスロ大学心理学部は、女80%、男20%、と極端に女性が多い。両性の不均衡を改正するには、男性のクオータ制を導入しかないと指摘されていた。


そこで、数年前、少なくとも30%は男性に割当てるようなクオータ制が提案された。論争が続いた。そして昨年、教育省は、男性へのクオータ制導入は、男女平等法のクオータ制の趣旨に反するとこの提案を却下した。ノルウェーの男女平等法は、男女平等と女性の地位を上げることを目的とする、と明記され、女性へのポジティブ・アクション法といえるからだ。


大学側は、時代は変わったと言い、あらためて男女平等法の改正にチャレンジした。社会のすみずみまで男女平等を行き渡らせようという、指導者たちの姿勢に感銘を受ける。



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▲オスロの港から海を見つめるアースタ・ハンステーン(1824-1908)。女性解放運動家、画家、小説家。伝記によると彼女は聖書にある女性像や家父長主義を批判する文章を新聞やチラシに数多く書いた。当時、彼女の考えは受け入れいれられず嫌がらせの対象だった。失望してアメリカに移住。9年後に帰国してからは、さらに女性解放運動に磨きがかかったと言われる。


Vil endre loven for å kvotere inn mannlige studenter
大学のクオータ制





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by bekokuma321 | 2017-02-14 17:55 | ノルウェー

さあ、一緒に行こう!

深い闇に包まれた白い大理石の像。赤い手書きのNU GÅR VI! は「さあ、行こう!」。下のポスターだ。

1975年に国際女性年を記念して行なわれたスウェーデンのポスターコンテストで優勝した作品だ。

スウェーデン政府(正確には下部機関)が募集・審査した。女性差別撤廃の運動をもりあげるためだった。作者は美術教師のイヴォンヌ・クラソン。

このポスターの作者イヴォンヌ・クラソンの名を、最近のスウェーデン紙で発見した。彼女の記事のタイトルは「首相と外相への公開質問状」。スウェーデンはNATO非加盟なのだが、それにもかかわらずNATO友好国ぶった危ない動きをする政府への痛烈な反論だった。そして、彼女は、1975年のポスターを言及して「さあ、行こう!」と読者に政府への抗議デモを呼びかけていた。

私も、1975年に描かれたポスターを思い出した。それがこのポスターだ。

女性像2体が、ギリシャ神殿の上部を支えている。屋根を支えるために使われた人柱で、カリアティードと呼ばれる。この絵は、アクロポリスの丘に建つエレクティオン神殿の有名な6体の一部だろう。

この続きを読みたい方は「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち:『さあ、一緒に行こう(スウェーデン)」をどうぞ。

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叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち
Öppet brev till Löfven och Wallström


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by bekokuma321 | 2017-02-13 23:28 | 北欧

秋田魁新報が、127日、秋田県内の女性議員について特集していた(下)。


秋田県の和崎ハルがトップ当選した衆院選(1946年)は、初めて女性が参政権を行使した選挙だった。当選した女性は39人だった。70年以上経て、現在44人だから、5人しか増えていない。


1947年、衆院選と同じく女性が初の参政権を行使して、統一地方選が行われた。秋田魁新報によると、女性は、この県会議員選で4人、市町村議会選で15人当選した。当選者に占める女性の比率は県議会が8.3%、市町村議会は0.4%、だったという。


この初の統一地方選からちょうど今年は70年。2017126日現在で「(秋田県内の)議員総数に占める女性比率は、県議会14.3%、市議会8.0%、町村議会7.2%」と報道している。70年もの時が経っても、女性議員の割合は遅々として進まない。


女性には、男性とは異なる性ゆえの優しさがあるように僕には思う。その優しさを発揮するには、いろいろな方法があるだろうが、女性の議員を増やして、社会政策に生かすことも大事な方法であろう。そもそも人口の半分が女性なのだから、議会も半分は女性で自然だと思う。


さて、女性の地位が高い北欧の国はどうだろうか。


三井マリ子著『ノルウェーを変えた髭のノラーー男女平等社会はこうしてできた』(明石書店)、『男を消せ!ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)、『ママは大臣 パパ育児』(明石書店、オンデマンド版)3冊を読んだ。本の中から、重要だと思ったことを述べたい。


2006年の内閣は全18人中、女性8人(40%以上)。主要政党7党中、4党が女性党首。国会議員も4割が女性。2007年の、ノルウェー地方議会選挙では、全市議会議員中37.5%が女性だった。女性が50%以上の市議会26市にのぼる。議会ばかりではない。女性労働力率は、23.8%1960年)から、61.5%2014年)に増えた(女性労働の数字は1月5日付け西日本新聞「ノルウェーリポート」より)。


しかし、今でこそ女性の地位がほぼ男性と同じノルウェーでも、かつて日本同様、女性の地位はとても低かった、と三井さんは書いている。いったい何が変えたのだろうか。もっとも大きな力は、「男女平等法」だとわかった。


1979
年、「男女平等法」(世界初の男女平等オンブット誕生)が施行。1981年「男女平等法」改正。公的委員会・審議会は、両性の代表が入ることに。1988年、再び改正された。21条「クォータ制」条項の登場。全ての公的審議会などに「40%クオータ制」が明記された。


男女平等法のなかでも、1988年に21条のクオータ制がはいったことが最大のかぎのようだ。全ての公的公的審議会など男女どちらも40%を下回ってはならないと定めている。この制度をクオータ制(quota)といい、「4分の1」を意味するクオーター(quarter)とは異なる、と知った。


ノルウェーで女性議員を格段と増やせたのは、このクオータ制を各政党も次々に取り入れたからだ。1973年 民主社会党、1974年 自由党、1975年 左派社会党、1983年 労働党。


クオータ制を取り入れるとなると、男性議員を減らして女性議員の数を増やさなければならない。ノルウェーでも道のりは困難だったらしいが、日本では、さらに困難だろうと思う。


とくに秋田県はまだまだ封建的で、「女は男に従っていればよい」という風潮が強く、女性議員への道は険しい。だから、そもそも候補者になる女性すらきわめて少ない。


秋田県には、これからどんな道があるのだろうか。今の若い人たちは、男女平等を教科として教えられてきているようだ。社会に出ても結婚しても、その感覚をつぶさぬように、上司や年配者たちは、「女だから」「男だろ」というような考えを若者に押し付けぬことだ。話はそこから始まる。


加島 康博(さみどりの会、秋田市)



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女性解放運動の先駆者早川カイ
底なしの政治腐敗と女性議員
女性参政権運動と秋田
ドイツ誌「シュピーゲル」、ノルウェーのクオータ制を特集
●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
ノルウェー地方議会改革論争ヒートアップ
新潟日報「ノルウェー政界の男女平等:クオータ制が後押し」





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by bekokuma321 | 2017-02-13 22:59 | 秋田

113c0166264_11293656.jpg日、受け取ったチラシ(左)は、2017年の「アースデイ」の顔見世への参加を呼び掛けていた。


「後援:名古屋市・第88回愛知県中央メーデー実行委員会」と、「秘宝館」「ストリップ」に強い違和感を持った。私は、すぐ名古屋市に「名古屋市はストリップを後援するんですか?」と問い合わせて、抗議の意思を伝えた。


共産党系「愛知県中央メーデー実行委員会」にも問い合わせた。2団体とも後援している事を否定しただけでなく、ストリップについては「何のことやら?」状態だった。チラシを手に、「後援を中止するか、ストリップを止めるか、どちらかではないでしょうか」と迫った。


相手側の事実確認を待つ間に、「名古屋市男女平等参画推進室」に電話を入れた。チラシの内容と私の抗議意図を伝えて「男女平等」の視点から環境局に働きかけて欲しい、と依頼した。「ストリップを含む内容で名古屋市が後援をすることはあり得ない」との返答に「安心していていいんですね」と念を押した。


その直後、「ストリップ」はすでに2015年に実施されており、動画がインターネットで公開されているという情報がはいった。すぐ視聴した。アースデー会場で、着物の女性が体をくねらせながら徐々に脱いでいく、いわゆるストリップ・ショーそのものだった。


ショックを受けた私は、自分が参加する女性運動のメーリングリストに、動画リンク先を添付して、知恵と助けを求めた。メーリングリストでのすばやい応答に励まされながら、抗議の趣旨説明と交渉のやり直しにかかった。


1
27日、朝日新聞は、社会面でこの件を報道した。翌日には全紙が名古屋市環境局への取材を行ったらしい。テレビのニュース番組でも短時間ではあるが報道され、「ラジオで聞いた」と言う人もいた。さらに朝日新聞は、翌28日、2015年には名古屋市と愛知県の両教育委員会が後援していたという事実も追って報道した。


今回の抗議運動の成果だと思われるが、名古屋市、愛知県、「愛知県中央メーデー実行委員会」は、次のような対応をとった。

1)名義の無断使用、後援の趣旨に反した「ストリップ」の実施とインターネット公開に対しての強い抗議

2)「ストリップ」動画のネット削除要請、今年の後援はしない旨の通告


中日新聞によると、名古屋市は「アースデイを行う予定の公園の使用についても対応を検討する」とまで言っていた。


抗議活動をしてわかったことがある。私の抗議やメディアの取材に対して、主催者や後援者が口にしたのは「公序良俗」であり「公然わいせつ」であり、「環境保全」であり、「教育の振興」であった。そこには、人集めに女性の体を使ってよしとする女性蔑視についての反省はなかった。「
環境保全」を掲げても「女性蔑視」には鈍感な、日本の縮図を見せられた思いだった。


ただ、朝日新聞には、「自治体が後援すれば、『女性蔑視』を推進する側に立つことになる」との私の発言が紹介されていた。また、海外向けの同紙英字版には、「名古屋市が後援するということは、女性の物体化を推進するという意味になる」と
の英訳で私の発言が紹介されていたと聞いた。


岡田ふさ子(市民運動家)

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▲フェイスブックで出回った朝日新聞デジタル記事。写真は2015年アースデーにおける「秘宝館」のストリップショー。Youtubeの動画は現在見ることはできない。


Striptease show may leave eco event without any city support
名古屋市後援イベントでストリップ 動画サイトに投稿




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by bekokuma321 | 2017-02-10 11:51 | その他