アイスランドの女たちは、10月24日(月)14時38分、「女性が休む日」を決行した。

今年のテ―マは男女賃金格差の撤廃。国会前に集まって、男女賃金格差に抗議し、男女平等賃金となる政策を「ただちに!」実行せよ、と政府に迫った。

報道によると、「世界一男女平等だと言われる国でも、依然として女性の賃金が男性に比べて低いことがわかるでしょう」と主催者は語っている。

「女性が休む日」を、アイスランド人はKvennafríと呼ぶ。英語で"Women's Day Off“。1975年初めて決行された。アイスランド史だけでなく、「女性のゼネスト」として、世界の女性史に燦然と輝く。

アイスランドの女たちは、2005年10月24日1408に2回目を、2010年10月24日1425に3回目を、そして今年は1438に、いっせいに仕事をストップしたと報道されている。

1年に3分ずつ足している。女たちは、男女同一賃金になるまで続けるという。平等を求めるねばり強い闘いに、心からあ・り・が・と・う!

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▲facebook Kvennafrí (女たちよ! 10月24日月曜1438、外に出よう! 集会はAusturvelliで1515。平等の権利をただちに!)


Women in Iceland Leaving Work Today at 1438
Gender Wage Gap Protest Photos (24日の写真。国会前の広場は女たちでうめつくされている)
Women’s Day Off Well Attended
Konur Hyggjast Ganga Ut i Dag
男女平等ランキング:アイスランド1位、日本111位
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
Why Iceland is the best place in the world to be a woman
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by bekokuma321 | 2016-10-29 22:40 | 北欧

c0166264_22573811.jpg10月10日は、世界精神保健デーだ。この日、ノルウェーはオスロの国立劇場で、「オープンネス賞Openness Award」の授賞式を大々的に催す。マスコミも大きく報道する。

この賞は、大変な努力の末に勇気をふるって自らの病気を公にして、精神病へのステグマ払拭に貢献した人に与えられるものだという。入賞すると、入賞者の希望にそって1万クローネを寄付する権利と記念品が与えられる。

今年のオープンネス賞は、ポップ歌手アグネッタ・ヨンスン(Agnete Johnsen、22歳)が受賞した。

アグネッタ・ヨンスンは、今春、ユーロヴィジョンにノルウェー代表で出場して、「アイスブレイカー」を歌った。しかし、ファイナルには出場できず、最優秀賞は逃した。「ひどい精神的病いに悩まされて、体も心もボロボロで歌どころではなかった」と語っている。

報道によると、14歳のときから、ひどい欝(うつ)の症状が出始め、高校を2度中退せざるをえなかった。テレビ番組を降板したこともあり、その際も欝や他の精神病に苦しんでいることを明かしたという。

アグネッタ・ヨンスンは、ユーロヴィジョン後、仕事も記者会見もすべてをキャンセルしており、10月10日も本人は授賞式に出られなかった。「オープンネス賞」の受諾スピーチは代読された。それによると、「両親は、私たち子どもに、自らの否定的側面や苦しい日々について話していいのだと教えてくれた。そんな親に感謝したい」と述べた。

アグネッタは、ノルウェーの先住民族サーミである。1万クローネは、彼女の自宅近くの「ヴァドソー(Vadsø)若者センター」に寄付する予定だという。 Vadsøは北部フィンマルク県の自治体で、北緯70度という厳寒の地にある。

精神病に対する偏見はどこにもある。だからこそ、WHOは世界精神保健デーを設けたのだろう。精神病への偏見を少しでもなくそうと、国ぐるみで工夫しているノルウェーの姿勢に打たれる。

ところで、わが日本政府は、いったい何をしてきたのだろう。

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▲Vadsøの港。2011年、ノルウェーの平等政策が本物かを確かめたくて、最も過酷な地と考えられるVadsøを取材した。ルポ「極北の町を見捨てない国」参照。


Agnete Johnsen (22) er vinner av Åpenhetsprisen 2016
Ailing Eurovision singer wins prize
「むかしMattoの町があった」と金子準二精神科医
精神疾患を公表したノルウェー現職首相の思い出
映画「むかしMattoの町があった」
先住民サーミのファイトバック
ノルウェー地方選挙レポート2011_第4回 北部ノルウェーを支えるサーメの女性たち
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by bekokuma321 | 2016-10-28 23:21 | ノルウェー

戦後すぐの1946年4月、日本女性は投票所に足を運ぶことを初めて法で許された。

その衆議院議員選挙で、全国から79人の女性が立候補し、何と39人もが当選した。秋田では和崎ハルが立候補して、ダントツのトップ当選だった。 

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上は、女性初の代議士・和崎ハルを描いたミュージカル「ハルらんらん♪」のポスターだ。劇団わらび座が、「女性参政権行使70周年」である本年を記念して、ミュージカルにした(注)。

和崎ハルは美容師だった。ポスターでは、白い割烹着を身につけ、右手にハサミ、左手に櫛を持っている。夫の死後、5人の子どもを育てるために秋田で初の美容院を開業した。

髪を結いに来る芸者さんたちから身の上相談を持ちかけられた。遊郭に売られる貧農の娘、字が読めないばかりにだまされる娘、前借金を返せずに苦界に沈む芸者…。憤りを隠せなくなった彼女は、矯風会秋田支部を創設した早川カイとともに公娼制廃止運動にのめりこむ。

さらに、知人の選挙応援をして、政治腐敗を目の当たりにする。1 票約3円の買収、警察から不当監禁されての自殺。怒った和崎は、新聞や雑誌に「女性が政治に参加していくことが選挙の浄化に最も効果がある」と投稿する。こうして和崎ハルは、次に女性参政権運動にまい進する。彼女の新聞投稿には、こんな名言がある。

「女性が参政権を求めるのは一部特権階級の手にのみ委ねられて居る今日の政治の改善を図りたいからである」

女性参政権獲得から70年たった。しかし女性議員率は世界で最低レベルのうえ、「政治とカネ」のスキャンダルは底なし沼だ。兵庫の野々村県議事件、猪瀬都知事事件、甘利大臣事件、小渕優子事件、日歯連事件、舛添都知事事件、富山市議の政務活動費領収書偽造事件、富山県議の政党交付金横領事件・・・。私自身も、2012年衆院選で政党交付金がらみの忌まわしい事件に遭遇した。

100年前に書いた和崎ハルの文章は、残念ながら、今でも強い説得力を持つ。


本記事は「 I 女のしんぶん」に連載中の「叫ぶ芸術」を再構成したもの。「叫ぶ芸術」はネットでも読める:■叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち 同シリーズのなかの「女性参政権行使70周年を祝えるのか」(日本)

【注】ミュージカル「ハルらんらん♪」は、「あきた芸術村」で来年1月まで公演中だ。私は、7月、全国フェミニスト議員連盟有志や女性の政治参画に関心を寄せる仲間たちと観劇した。この「女性参政権行使70周年記念観劇・温泉ツアー」には、遠くは遠くは京都、名古屋、函館、東京……近くは秋田県内から、あきた芸術村のわらび劇場にかけつけた。観劇のあとは、劇場と同じ場所にあるホテルで、温泉につかって、そして秋田の美酒で食事を楽しんだ。チケット予約など詳しくはこちら

参考リンク
「祝!女性参政権行使70周年」記念はがき
和崎ハル:廃娼運動と婦選運動
参院選2016年と女性(2):女性参政権行使70周年
参院選2016年と女性
和崎ハル_1 武塙三山
和崎ハル_2 武塙三山
和崎ハル_3 武塙三山
和崎ハル_4 武塙三山
和崎ハル_5 武塙三山
普通のおばちゃんの三井裁判傍聴記_佐々木厚子
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by bekokuma321 | 2016-10-27 21:56 | 秋田

c0166264_1362819.jpg「男女平等ランキング、日本は過去最低111位」
「男女格差 フィリピン7位 日本111位」
「日本の男女格差、111位に悪化 G7で最下位」

メディアは、こんな見出しで、2016年の「ジャンダー・ギャップ指数」を報じた。ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(World Economic Forum)が、毎年、経済、教育、政治、健康の4分野で、女性と男性の間に格差がどのくらいあるかを調査して、発表している。

1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデン、5位ルワンダ。トップファイブには、常連の北欧諸国が並ぶ。例外はルワンダだ。この国は内戦後、新憲法にクオータ制を明記して女性議員を増やし、今では女性国会議員が5割を超える。

さて、この数年、トップに輝き続ける国はアイスランド。北海道ほどの島に人口33万人が住む、北欧の国だ。

アイスランドは、この土曜日、国会議員63人を決める選挙がある。2016年4月、「パナマ文書」で首相の資産隠しが露呈。それに国民の怒りが爆発。首相を辞任に追い込んだ。新首相シグルドゥル・インキ・ヨーハンソン(注)は、改選を約束して政権を発足させた。その結果の総選挙だ。

注目されるのは海賊党。党首はビルギッタ・ヨンスドッティル(Birgitta Jónsdóttir )というフェミニストの運動家だ。最新世論調査は21%の高支持率で、ひょっとすると18人から21人の議席を獲得しそうだ。

その政策は急進的で、完全なる透明性、直接民主主義、商標登録制度反対などだ。既存の政治や政党にうんざりしている国民をひきつける点では、世界で台頭するポピュリスト政党なのだろう。

ビルギッタ党首は、「ネットで意見をつのって新憲法草案をつくるなど、これまでのシステムの根本的変革に同意する政党なら、どの政権とも連立を組む用意がある」と語る。選挙後が楽しみだ。

政治ばかりでなく、文化にも、フェミニストの風が吹いている。ネットで評判になっているのがダンス「少女たちへ」だ(左上写真)。女子中学生自身が作詞作曲をし、振り付けもした。

父権社会のモラルの押しつけや、女性の体のモノ化、など「性のダブルスタンダード」に対して、舞台で怒りまくる。見る人は、少女たちの力強い訴えに圧倒される。Youtube Elsku Stelpur (Dear Girls)で見られる。英語サブタイトル付

もうひとつ。アイスランドの公式ホームページにある、動画「アイスランドの男女平等」も一見に値する。

初の女性大統領だったフィンボガドッティルを出演させて、「女性のゼネスト」や女性解放運動を紹介する。そうした過去の闘いが男女平等社会につながっていることが浮かび上がる。そしてアイスランドに生まれて幸せだ、と若い女性が語る。

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さて、日本。世界144カ国中111位とは、この国の政策がいかにゆがんでいるかの証拠だ。なかでも「経済」は118位と、前年より12も下げた。日本の女性たちが、不安定で低賃金の非正規労働に押し込められている現状に、政治が見てみぬふりをしてきたことを示す。

人口の半数の人たちが、たまたまその性に生まれたがゆえに、これほど格差ある地位におかれていることは、犯罪的ですらある。

"Dear girls" - The sensational performance translated into English
アイスランドが、今年も世界一平和な国
日本の男女平等度、世界101位
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
百田氏よ、恥を知れ!
日本142カ国の中で104位
女性の雇用率の高い国は
男女格差、世界136カ国中105位
1位アイスランド、98位日本
アイスランドが違法ノルウェー人に市民権

【注】この政権の前は、会社員をしながら労働組合運動に従事して政治家となった、ヨハンナ・シグルザルドッティルJóhanna Sigurðardóttirが首相だった。彼女は同性愛であることを公表した世界初の首相といわれた。パートナーは作家。
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by bekokuma321 | 2016-10-27 02:17 | 北欧

11月12日(土)「高校生が議員になれる国 ノルウェーの選挙制度」(三井マリ子)。連続セミナー3回目です。

北欧ノルウェー。日本のような「政治とカネ」とは無縁の国。民主主義度で連続世界一の国です。民主主義政治は、民意を反映する選挙制度から生まれることを、ノルウェーの選挙運動、選挙グッズ、女子高生議員・・・足で取材してきた映像をもとに紹介。

会場は東京ボランティア・市民活動センター(飯田橋駅前)。申込不要。お気軽にご参加を。

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■9月10日 阪上順夫「7月の参議院選挙を振り返る」 終了しました
■10月22日 田中久雄「選挙の制度が変われば政治が変わる」 終了しました

■11月12日(土)18時 東京ボランティアセンター会議室B
「高校生が議員になれる国ノルウェーの選挙制度」講師 三井マリ子
(女性政策研究家、『ノルウェーを変えた髭のノラ』ほか著書多数。元都議)  

■11月25日(金)18時半 日比谷図書文化館4Fスタジオ・プラス小ホール
映画『不思議なクニの憲法』  この会のみ入場料1000円(前売)

会 場: 映画を除くすべて、東京ボランティア・市民活動センター  JR飯田橋駅西口。飯田橋セントラルプラザ庁舎棟10階  地図

問合せ:選挙検定協会TFE 〒145-0065 大田区東雪谷2-28-6草野気付  TEL:090-3960-0158(阪上)  選挙検定協会ホームページ


参考リンク
あざやかな歴史
民主主義の力を養うノルウェー自治体の1週間
民主主義度1位ノルウェー、23位日本
選挙における清廉性プロジェクト
世界一民主的な国
北欧福祉社会は地方自治体がつくる
世界一民主主義の国はノルウェー、日本は22位
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by bekokuma321 | 2016-10-24 15:10 | その他

あざやかな歴史

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2016年のオーモット市議会

先日、市議会議員19人のうち女13人、男6人、女性が68%も当選したオーモット市議会に行った。上が、その議会の写真である。

オーモット市は、ノルウェー内陸部にある森林業が主産業の、人口約4500人の町だ。

選挙が行われたのは1年前だった。当時、新聞は、「女たち、議会を支配」という見出しで大々的に報道した。「全国的にどうかはいちがいに言えないが、きわめて珍しい」とリリハンメル大学の選挙専門教授がコメントしている。

ちなみに政党は、中央党が第1党で、労働党、左派社会党、保守党、進歩党とつづく。人口5000人に満たない小さな市にもかかわらず、4党から議員を出していて、多彩に見えるが、ノルウェーでは一般的だ。

選挙から1年たって、写っているのは、よく見ると女性議員11人、男性議員8人だ。「あれっ、女性議員が2人足りないのでは?」。オーレ・グスタフ・ナルード市長は私にこう説明した。

「選挙後、ある女性議員の職場がオスロに変わって、彼女がオスロに引っ越したため、そのポストに代理議員(男性)がつきました。さらに、この日だけのことですが、海外出張だった女性議員がいて、彼女の代わりに代理議員(注1)が出席しました。その代理議員は、たまたま男性だったのです」

オーモット市は、市長は男性だが、行政のトップである事務総長は女性だ。ノルウェーは選挙で選ばれる市長とは別に市の幹部のナンバーワン・事務総長がいて、市政は市長と二人三脚で運営される。

市長は、大勢の女性に囲まれて「いよいよ男性のクオータ制(注2)を本気で考えなくてはいけないときがきました」と、私を見て笑った。

しかし、このオーモット市議会も、男性だらけの時があった。

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1926年のオーモット市議会

上の白黒写真は、90年前の同じオーモット市議会の集合写真である。みな同じような黒い背広を着てネクタイをしめている。ネクタイなしは、女性議員1人だけだ。

2016年と1926年の2枚を比べて、多様な社会にふさわしいのはどちらだろう? 市民の代表者で構成される場にふさわしいのはどちらだろう? 保育園、小学校、ナーシングホーム、公園、身近な生活道路などの課題を議論する場にふさわしいのはどちらだろう? それはあまりにも明らかだ。

このあざやかな歴史をつくった主役は、比例代表制選挙によるクオータ制だと確信している。

さて、わが日本。女性たちが選挙権を獲得して70年たった。しかし時計の針がとまったかのように、この国には、女性議員の誰ひとりいない「女性ゼロ議会」が約370もある。


【注1】ノルウェーの地方議員は、仕事や学業を持ちながら職務をこなす、いわばボランティアだ。議員報酬はない。議会は夜行われることが多く、仕事を終えた後、議会に出る。そんな議員が、仕事から離れられなかったり、子どもが病気になったり、育休や教育休暇などで、議会に出られない場合、その議員職を代行する人を代理議員という。選挙は比例代表制だから、政党の獲得票率に比例して当選者数が決まる。その議員数(当選者数)と同数の代理議員が選ばれる。常に、ピンチヒッターがスタンバイしているといえる。また、国会議員の場合、ノルウェーでは閣僚と議員の兼務はできないので、閣僚となった議員のポストは代理議員によって埋められることから、代理議員が国会議員となるチャンスは小さくない。
【注2】物事を決める公的な場は、一方の性が40%を下回ってはならないとする制度。男女平等法で定められている。政党に直接同法は及ばないものの、ノルウェーの場合、政党の多くは選挙候補者を決める際、クオータ制を率先して実行してきた。そのため、候補者の4割から6割は女性である。比例代表制なので、当選者もほぼ4割が女性となる。オーモット市議会19議席の男女数は労働党(3、2)、進歩党(0、1)、保守党(0、2)、中央党(3、6)、左派社会党(0、2)だった。

参考リンク
■ノルウェー王国大使館「ノルウェーの地方選挙レポート 2011」
第1回 「女のクーデター」再び -平等・反差別オンブッドは語る
第2回 選挙運動を担うソーシャル・パートナー
第3回 女性参政権100周年から子ども参政権へ
第4回 北部ノルウェーを支えるサーメの女性たち
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by bekokuma321 | 2016-10-21 22:16 | ノルウェー

c0166264_13381888.jpg10月14日(金)、オスロの国立博物館の「警察医務室前のアルバーティン」前には、高校生が大勢いた。解説者の話を聞きながら絵を見つめていた。

「警察医務室前のアルバーティン」は、1880年代、ノルウェー政府を公娼制廃止に導いたとされる絵画である。

2016年のノルウェーは、法で、買春する側(男性がほとんど)とあっせんする側を禁じている。金でセックスを買う人を罰することでプロステチュートを減らそうというものだ。しかし、オスロのある地区では、夜になると売買春婦らしき姿をよく見かけると友人たちは言う。移民難民の増大も要因のひとつだともいわれている。さらに、ネットによるポルノ写真の拡散は深刻な社会問題だ。

ノルウェーの性の商品化は、日本など多くの国々と同じように、加熱するばかりだ。そんな21世紀のノルウェーの高校生たちは、19世紀の歴史的絵画をどんな思いで見たのだろう。

さて、今から88年も前に、この絵画を見て感動した日本女性がいた。海を渡ってノルウェーを訪問したクリスチャン久布白落実である。

前回も報告したが、さらに今日は、帰国後に久布白落実が著した『女は歩く』(1928年11月)をもとに紹介する。その本のノルウェーの章は、こう始まる。

「諾威は、スカンディネビアの北端だ、彼等の先祖はデーンス・ノルマンスと云われて多く海賊を業とし欧州の西部の恐れとなって居た」

諾威とはノルウェーのことだ。久布白落実は、訪問の目的をこう書く。できるだけ本文のまま引用する。

「北欧の訪問に特に一つの使命を感じて居た、それは、この地方に於ける、廃娼後の情況を視察することであった、此地に来て以来、真向にこれをかざして、案内を乞ふた。」

久布白の使命感にただちに答えたのは、「船中の友、G宣教師と其家族」だった(注1)。オスロのG宣教師夫人は「では先ず第一に、国立美術館に御案内しませう」。彼女の不審顔に笑いながら「私についていらっしゃい。いいものを見せて上げますから」。

クリスチャン・クローグによる大きな絵画で四方を囲まれた国立博物館の大部屋は、2016年10月現在もそのままのかたちに残されているのだそうだ。

ということは、久布白は、今と同じ青の壁紙の部屋に連れて行かれたのだろう。G宣教師夫人は、久布白を「警察医務室前のアルバーティン」の前に誘った。そしてG宣教師夫人は、こう断じた。

「サア、此処に御座りなさい、そしてあの画を御覧なさい。あの画がこの諾威の国から、公娼制度を取払わせたのです」

目の前の絵が、ノルウェーにも存在していた公娼制を政府に廃止させることになったというのだ(注2)。久布白の衝撃はいかばかりだったか。

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「アベルテイナ クリスチャンクロッグの画きしもの・これにて諾威の廃娼成る」

本物の絵画は211 x 326 cmの大作だ。久布白は、その白黒写真(上)を本『女は歩く』に載せている。そして、G宣教師夫人から聞いたと思われる絵画の意味を解説する。

「この画の中心人物は、警官に連れられて、今や検査場に入ろうとして居る田舎女アベルティナである、彼女は純な田園の家庭から、都会へ出た、何処でもある通り、都会の生活の浪にもまれて、終に誘惑に陥った、彼女は売春の行為に陥ったのだ、当時諾威にはまだ数十軒のそうした家があった、然し町での売淫はゆるされなかった、見咎められた彼女は、警官の手から、今や検査場に連れてこられたのである。」

私の調査では、中心にいる少女は田舎女でもなければ、純な田園家庭にいたのでもなく、オスロに住むお針子だった。それはともかく、絵についての記述のあと、画家クリスチャン・クローグについて短文が書かれ、それは、こう終わる。

「彼はただ画だけに安んぜず、更に小冊子を発行した、然し小冊子は、其過激な説の為めに没収されて、然し画は其目的を達し、諾威の人心を揺り動かして遂に、制度の撤廃を見るに至った、時に一八八七年、英国の廃娼完成の翌年であった。」

次に『女は歩く』には、売春からはいあがった女性たちの駆け込める施設が、ルポされている。

「各々学科の外に、裁縫、料理、家事、織物等、種々手芸を教えられる、彼らは其仕事を選ぶ事を許される、そして好き好きによって其処に長く止まり熟練する事を許される」

「宿舎は、悉く独居の式にしてある、三畳位の小部屋に寝台一個、これには皆鍵があり、内外からかけられる」

久布白は、公娼制をただ廃止するだけでなく、廃娼後の女性たちの将来まで視野に入れて運動をしていたことがよくわかる。モデル国として訪問したノルウェーは、国や地方の公的政策として、「女性のホーム」を運営していた。彼女の視点は、ノルウェーの福祉制度に及ぶ。

「ここの職員は教師助教師、外回りの作男まで十七前意を数えて居る、皆政府よりの俸給を受け、年過ぎしものは、恩給もつく、凡てが至れり尽くせりだ、一人の娘の費用は、月々六十円に上ると云う、然し国庫と、州とは、惜しみなくこれを支出して国家の禍を未然に防ぐことにつとめて居る。丁抹(デンマーク)はこれを学び、直ちに採用し更に多くのホームを持って居るそうだ」

帰国後、久布白落実は、矯風会を拠点にして、公娼制廃止運動と女性参政権運動にまい進する。

敗戦後、参政権が認められると、久布白落実は初の選挙に立候補した。久布白の講演に刺激された和崎ハルら女性代議士39人が誕生した、あの1946年衆院選である。久布白は落選したが、めげずに2回立候補する。結局、計3回立候補して全て落選した。

2012年のことだが、私も落選して選挙にまつわる裁判までせざるをえなかった。奈落の底に突き落とされるような体験だった。が、久布白ら敗戦直後の女性運動家たちからは、「あら、そんなのたいしたことないわ」と笑われそうだ。

なお『女は歩く』は絶版。矯風会が設立した慈愛寮の熊谷真弓施設長のご好意で慈愛寮所蔵書から読ませていただいたことに深く感謝する。

ノルウェーの芸術から思う日本の女性運動
オスロの絵と日本の廃娼運動
買売春禁止、北欧にならうEU諸国
EU買売春禁止モデル国のねじれ

【白黒写真は、久布白落実著『女は歩く』より接写したもの】
【注1】『女は歩く』には、G宣教師について興味深い描写がある。船旅はエルサレムで開かれる宣教師の会議参加のためで、久布白は神戸から乗った。Gは上海から乗船した中国代表のノルウェー人だった。白人としては小柄なうえ、いつも前かがみで、風姿至って引き立たない、などと描写している。ところが、恒例の船中会議の最後に、中華民国にいる宣教師の保護についての議論がやまなかったとき、Gはいつになく「議長」と呼んで立ち上がった。そして「中国伝道に捧げたこの体を、われわれ宣教団は、各々自分として分はつくす」と言い放ったという。久布白は「Gのうちに犯しがたい権威の光がひらめいた」と評している(p30)。
【注2】クリスチャン・クローグ作「警察医務室前のアルバーティン」が公娼制廃止の起爆剤となったことは、ノルウェーの芸術から思う日本の女性運動を参照。
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by bekokuma321 | 2016-10-18 14:33 | ノルウェー

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今、私は、オスロの国立美術館で、絵画「警察医務室前のアルバーティン」を見ている。1886年~1887年、社会派画家クリスチャン・クロ―グChristian Krohgが描いた絵だ

今から88年前の1928年の春、同じ場所に立って、同じ絵を鑑賞した1人の日本女性がいた。

彼女は、絵を鑑賞しながら、この絵がノルウェーの公娼制度廃止へと導いたことを知らされた。

その女性は、キリスト教徒の久布白落実(1882-1972)。矯風会(注1)で、公娼制をやめさせる運動(廃娼運動)をしていた。当時の日本では、公娼制は野放しのうえ、女性には選挙権がなかった。その上、治安維持法によって政治的集会は厳しい弾圧を受けていた。

一方、久布白が降り立ったノルウェーはどうか。公娼制は19世紀に廃止され、女性の参政権は、1913年に確立していた。その公娼制反対への道を拓くきっかけとなったひとつが、絵画「警察医務室前のアルバーティン」だった。

アルバーティンという貧しいがお針子が、医務室のドアを開けて性病検査を受けようとしている瞬間が表されている。ドアの前で、警察官に促されて中に入ろうとする少女アルバーティン。最左の白い服の女性は看護婦だろうか。右奥にはアルバーティンと同年齢らしき少女が見える。絵のほぼ全てを占めているのは、派手な服、帽子、手袋を身につけた8人の売春婦たちだ。

c0166264_2211325.jpgこの絵は当時のノルウェー社会に一大センセーションを巻き起こした。

作家でもあったクリスチャン・クロ―グは、同じテーマで1886年、「アルバーティン」という小説を表し、女性が貧しさゆえに売春婦とならざるえない社会を告発した(注2)。

小説の主人公アルバーティンは、貧しいお針子である母と、朝から晩まで一心不乱に働いた。しかし雀の涙程度のお金はすべて病気の弟の薬代に消えていった。ある日、アルバーティンは、警察官に騙されて酒を飲まされた末に強姦される。自暴自棄となった彼女は、売春婦の道に入っていくというストーリーだ。

本は出版と同時に発禁処分を受けた。人々の道徳心を損なう恐れがある、という理由だった。それに怒ったジャーナリストの1人は、その内容を大勢の人の前で伝えた。また新聞紙上では、売春問題について大論争が展開された。それが絵画の人気を高め、公娼制廃止を求める運動に勢いを与えることになった。そして首相は、ほどなく公娼制廃止に踏み切ったという(注3)。

この絵の前に立って、その社会的背景を聞いた46歳の久布白落実は、どんな思いを抱いただろう。

絵が訴える意味、発禁された小説、そしてノルウェーの廃娼運動。久布白落実に、日本での公娼制反対への力を与えたことは間違いない。さらに制度変革には女性の参政権が不可欠との確信を持たせただろう。

その証に、1928年9月秋田市で行われた「第1回 公娼廃止大演説会」で、久布白は、参加者1000名を前にして「昭和維新」と題する講演を行った。

翌1929年8月に、久布白は再び秋田入りして、秋田婦人連盟・矯風会秋田支部が共催する集会で講演。「公娼問題よりとき伏して、婦人参政権の必要なることを力説」した。これこそ、秋田県初の女性参政権要求講演会だった。

久布白落実は、日本列島津々浦々を回って熱弁をふるったのだろう。そのひとつが秋田だった。その演説に影響を受けた1人が、秋田初の女性衆議院議員和崎ハルである。

ノルウェーの誇る芸術を鑑賞しながら、日本女性史のエポックメーキングとなった公娼制反対運動と女性参政権運動を思うーー2016年の秋。


オスロの絵と日本の廃娼運動
女性解放運動の先駆者早川カイ
底なしの政治腐敗と女性議員
ハルらんらん♪
和崎ハル:廃娼運動と婦選運動
女性参政権運動と秋田
参院選2016年と女性(2):女性参政権行使70周年
参院選2016年と女性
ノルウェー女性参政権100年から考える
和崎ハル_1 武塙三山
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普通のおばちゃんの三井裁判傍聴記_佐々木厚子
女性と選挙
2014衆院選 比例制に変えるしかない
参院選で女性躍進ならず

【注1】1886年 世界キリスト教婦人矯風会の日本版として東京婦人矯風会発会(初代会頭矢島楫子)。1893年 日本婦人矯風会と改称(会頭矢島楫子)。1916年 公娼廃止を優先課題に。1917年 公娼廃止運動の挫折から婦人参政権運動を宣言。1920年 世界婦人参政権協会に出席(久布白落実)。1921年 全国常置員会にて日本婦人参政権協会設立。1930年 第1回全日本婦選大会。--出典「日本キリスト教婦人矯風会年表」
【注2】オスロの国会議事堂横のメイン通りに、クリスチャン・クローグの銅像がある。過去に何度も見ていたが、久布白落実を知ってから見たら新たな発見があった。彼の足元には右に「書類の入った鞄」、左に「絵筆が何本もはいった筆立て」が添えられているのだ。またクローグの妻オーダ・クローグも画家で、日本に影響を受けたらしき絵を描いている
【注3】小説『アルバーティン』の出版は1886年12月20日。翌日警察が没収。これに対してVG紙を中心とする論壇、労働組合、女性団体などの抗議がさかんとなり、1887年1月の市民や学生5000人による首相官邸前デモにつながった。ーー出典Albertine
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by bekokuma321 | 2016-10-16 07:27 | ノルウェー

c0166264_7172863.jpg「女の子はヨーナスが好き」。

10月10日(月)のノルウェー紙第1面の大見出しだ。ノルウェー労働党の党首ヨーナスが、にっこり笑っている。

保守党・進歩党の現連立政権の人気が落ちて、労働党支持が高く、とりわけ女性は労働党が好きだ。こんな世論調査結果が報道された。

「もしも今日、投票するとしたらどの政党に入れますか」――女性の回答は、労働党45%、保守党20%、進歩党10%、中央党7%、キリスト教民主党5%、左派社会党4%、自由党4%、緑の党3%、赤党1%、その他2%(円グラフ)。

ノルウェーの国会議員選挙は4年に1回行われる。解散はない。2013年に当選した現国会議員は、来年2017年9月11日に改選を迎える。選挙区は19の県だ。冒頭の世論調査のとおりなら、今、野党である労働党・中央党・左派社会党の連立による赤・緑連立政権が再登場する。

ちょうど10月は、各選挙区の政党の「候補者選定委員会」が候補者リストを提案する時期だ。選挙区ごとにある政党が、性別、年齢、どこに住んでいるかなどを考慮して偏りのないように作る。中央の政党が介入することはない。

政党の多くは。候補者選定にクオータ制(一方の性を40%以上にする)を守っているうえ、上から男女交互に並べる。

選挙区の政党会議でリストにのる候補者を決めたら、それがマスコミで報道される。だから日本から来たばかりの私にも候補者名がわかる。比例代表制選挙なので、当選者の察しもつく。

c0166264_7194988.jpg19選挙区のひとつへ―ドマルク県を見てみる。国会議員169議席のうち8議席がここから選ばれる。

小さいながらも、政権の一角を占めそうなのは左派社会党だ。10月8日(土)、地方紙に「トップはカーリン・アンネシェンに」という記事が載った(上)。トップとは、「国会議員候補リスト」の第1番目の候補という意味だ。リストには彼女をトップに13人の候補者が並ぶ。左派社会党の当選者は1人だが、有権者にアピールするためにできるだけ多くの候補者を並べる(注)。

比例代表制なので、小さな政党でも普通1人は当選する。トップの候補者つまりカーリン・アンネシェンは再選される可能性が高い。

さて、最も支持の高い労働党はどうか。

へ―ドマルク県からほぼ毎回4人は当選してきた。しかし大所帯ゆえ、リストはスンナリ決まらないようだ。最終的には、リストは一本化されるが、今は、いくつかのリストが提案されている。現国会議員アネッテ・トレッテバルグステューエンの上位に登載されるらしいものの、今のところ彼女を8番目(絶対当選しない順番)にした自治体もある。アネッテは、発言力のある若手国会議員で、2012年、仙台市に招かれて講演した。

首相を出している保守党のへードマルク県候補は、まだ決まっていない。トップの座を狙う男性2人がし烈な争いをしているからだという。

野党の中央党は、このところ支持を伸ばしている。1番は現職国会議員と決まったが、2番目をめぐって2人が譲らず、まだリストを提案できないらしい。

提案されたリストに沿って12月に開かれる各県(=選挙区)の政党の候補者選定会議が、最終リストを決める。そして、12月から翌年9月まで延々と選挙キャンペーンが続く。

政党を選ぶ選挙だから、候補者個人が名前を覚えてもらう努力など無用だ。もっとも強調したいのは、個人が選挙にお金をかけることはありえないから、奨学金で生きている大学生が立候補したりできることだ。小選挙区制中心の日本の選挙とは大きく違う。

リストの上位に登載されたら、育休中でも障害者でも移民出身でも学生でも無理せずに当選できる。男女が交互に並ぶので、女性は、大政党なら当選者の半分、小政党でもトップなら1人は当選する(上のカーリン・アンネシェン参照)。

こうして女性議員が4割を占めるノルウェー国会の誕生となる。

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Ostlendingen
Glomdalen_Ingen tvil om Karin på topp
Løten Ap vil vrake Trettebergstuen fra Stortinget
【ノルウェー地方選挙レポート 2011】

【写真はノルウェーの森】
【注】ノルウェーは、長期夏休みを始め労働者の休暇が潤沢であることや、育休や教育休暇もあり、議員も休む。さらに国会議員の場合、閣僚と国会議員の兼任は禁じられているため、大臣になった人の国会議員ポストは空く。すると、大臣になった人の選挙区から補充される。このように、空いた議員ポストを補充する人ーーそれが”代理議員”だ。選挙で4人当選したら、代理議員も4人選ばれる。また、政党は、できるだけ広範囲に票を集めようと、リストに候補者を多く並べる。以上のような選挙だから、当選を考えず、政党への票を積み上げるために立候補する人がほとんどだ、と言える。
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by bekokuma321 | 2016-10-11 07:54 | ノルウェー

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今日、月曜日、ポーランドの女たちは、「女のゼネスト」を決行した。

ポーランドの右派政権が、妊娠中絶を完全に禁止をしようとしているニュースを前に知らせたが、この法案への怒りを、女たちはストライキで示した。

産む産まない権利の圧殺に弔いの意を表すため、女たちは、黒い衣服を身につけて、町を行進した。いっせいに職場や学校を休み、家事を拒否した。そう、あの1975年のアイスランドの女のストライキからヒントを得たという。

BBCによると、ワルシャワの女性たちは、大通りで行進したが、他の市でもいっせいに行われ、全国でどのくらいの女たちがストをしたかは不明だ。

好きで妊娠中絶をする人はいない。女たちは、強姦やDVで妊娠することもある。もうこれ以上、経済的に無理だということもある。中絶せざるをえないから、するのだ。

保守派の見積もりでも、違法な妊娠中絶がずっと合法的中絶のほうがはるかに多い。合法1000から2000件に対して、非合法1万から15万件だ、という。

国際調査でも、妊娠中絶が禁止されると、合法になっている外国まででかけていける金持ちと異なり、貧しい人たちは闇中絶に走らざるを得ない。非合法の妊娠中絶ーー非衛生で危険ーーが増えるだけなのだ。

「あなたの自由に私は連帯する」「あなたの自由に私は闘う」のスローガンを掲げ、抗議の声を集めている。あなたもホームページからどうぞ! こちらTheir Freedom, our fight!

Black Monday: Polish women strike against abortion ban
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by bekokuma321 | 2016-10-03 23:28 | ヨーロッパ