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9月30日、秋田市で、「知ってた? 政党交付金」という集会が行われます。

今、なにかと話題の政党交付金ですが、私たち一人一人の税金だということは案外知られていません。

「政党交付金訴訟」ともいえるのが「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」です。秋田地裁に政党交付金をめぐって提訴した三井マリ子原告、近江直人弁護士、森田祐子弁護士が、政党交付金の謎をわかりやすくお話します。ぜひ、お出かけください。

時:9月30日 午後1時
所:ルポールみずほ

チラシを見たいかた、印刷したいかたは、こちらをご覧ください。
さみどりの会(支えてくださいのページをどうぞ)


ふじみつこ
(アーティスト、さみどりの会)
さみどりの会(*)

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-09-30 08:34 | 秋田

c0166264_2228698.jpg『髭のノラ』(三井マリ子著、明石書店刊)を読んだ。リズム感のよい読みやすい文章で、ノルウェーの女性史や現状が語られている。しかも、おしゃれにユーモアを混じえて、私たちの胸に訴えかける。

今でこそノルウェーは、世界1、2の男女平等の国だ。しかし、ノルウェーも、かつてはそうではなかった。『鬚のノラ』には、1970年代、妊娠中絶の合法化の運動を続けていた女性に対してこんな罵声が飛んでいたことが書かれている。

 「毒蛇女め」
 「今晩、お前を眠らせないようにしてやるぞ」 
 「お前は説教しているつもりだろうが、お前などは悪魔の誘惑者だ!」

日本でも、男ばかりで物事を決める不自然さや気持ち悪さを感じている女性は、今までもたくさんいたし、現在もいる。一方、いまだに「何で男女平等が大切なのか」って聞く人がいる。

だから、常に男女平等の重要性を声に出し続けなければいけない。

とはいえ、男女平等や女性の地位向上を言いづけることは難しい。ましてや本にして出版できる人はなかなかいない。私は、今回、三井マリ子さんの書いた『見わたせば あらッ 男ばかり』、『セクハラ110番』、『ママは大臣パパ育児』など、だいぶ前の本も再読した。三井さんの男女平等に懸ける想いと行動力、造詣の深さに脱帽した。

c0166264_20523796.jpgさて、女性参政権獲得から70年、女性差撤廃条約批准から30年、国連の北京女性会議から20年。先輩の女たちの血と涙と汗の歴史を振り返るたびに、「私たちはこのままで良いの?」と思う。

私の住む山口県の平生町(ひらおちょう)でも、やっと、この9月議会で女性議員の出産時の取り扱いを改善する文言がもりこまれた。これまでは、出産して休んでも病欠だったのだ。物事を男性で決めてきた典型的例だ。

平生町の人口は1万3000人。議会は12人だが、女性はわずか3人で、私はその女性議員の1人だ。ときどき、いまだに「議員イコール男性の健常者」なのだ、と感じる。

いろんな立場の女性がそれぞれの場所で異議申し立てをしなければならない。足を踏まれている女性の痛さを男たちに伝えて、目を覚ました男たちと一緒に男女平等の未来を作っていこうよ。

フレー フレー、ファイト ファイト 女たち!

細田 留美子 (山口県平生町議北京JAC山口代表) 

(北京JAC山口は、1995年の国連女性会議で採択された「北京行動綱領」を国内政策、地域政策で実現するために学習し、持続的に政策提言することを目的とするNGO)

【写真下:岩国市の会議で、北京JAC山口代表として挨拶する細田瑠美子町議。撮影:FEM-NEWS】

ノラの国の130年後: 書評『ノルウェーを変えた髭のノラ』
男女平等は継続して闘いぬくこと:『ノルウェーを変えた髭のノラ』を読んで
『髭のノラ』を読んで
新潟日報「ノルウェー政界の男女平等:クオータ制が後押し」
書評 『ノルウェーを変えた髭のノラ』
女性たちの闘いに感動しました
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by bekokuma321 | 2015-09-28 21:04 | ノルウェー

c0166264_1459215.jpg三井マリ子さんは、2012年の衆議院選で、秋田3区から民主党秋田県連の松浦大悟代表に懇願されて立候補しました。

その選挙における政党交付金について、選挙資金を実質的に管理していた民主党県連の松浦代表の当時の秘書らに不明朗な会計処理をされたと主張して、約2,700万円の損害賠償を要求する裁判を起こしました。

この度、三井マリ子さんのまとめた「陳述書2」を読む機会に恵まれました。  

実に緻密に記憶をたどり、証拠となる口座の流れ、通帳の記帳の確認、口座開設の筆跡、押印した印の字体の差異など、こまごまとした確認作業を地道に行っています。選挙違反になれば、選挙の出納責任者に名前を使われてしまった恩師に迷惑をかけることになると思いあたり、調査を続けます。

なんと忍耐強く、なんと粘り強く・・・。読んでいて胸が苦しくなりそうでした。三井マリ子さんにここまで闘わせたものは、なんなのか。

「男女平等」「女性の地位向上」のための社会づくりの一助となりたいと思って活動している1人である私にはわかります。裁判の道を選んだ原点には、男女平等の社会を作ろうとしてきた懸命さを利用されてしまった悔しさと怒りがあると思います。

落選して5日目の夕方、5人が突然やってきてつるしあげられた様子がこう書かれています。

「私が1人でいる時に5人が突然、何の約束もなく、闖入してきたこと自
体、 闖入された者にとって恐怖以外のなにものでもありません。支援者
からの電話に応えている私の言葉が冒頭に録音されていますが、その時点
ですでに部屋の中にまで闖入してきているのがわかります。こちらに心の
準備がないことを承知の上で、5対1という数で威圧し・・・」

その衝撃は、まるで後から殴打されたようだったろうと私は感じます。三井さんは、「なぜだ」と疑問を思い始めたことが調査に向かったきっかけのようです。

c0166264_1545769.jpgわたしは、個人の問題を社会化して政治課題として解決していくことが政治家の仕事と思っています。ですから、純粋な気持で市井の人々、市井の女性たちと問題を見つけてはその解決に向かって取り組んできました。しかし、その取り組みは困難に満ちています。厚い壁があるのを感じます。

その壁を知っている三井マリ子さんは、国政に立候補していずれ当選ということになれば、困難な課題を解決する糸口が見つかるに違いない、と思ったはずです。

だからこそ、当初は固辞していたのですが、家族と離れて秋田移住という困難を承知で、しかも2012年当時、民主党には大逆風が吹き荒れ全く当選の見込みがないことを承知のうえで、立候補を決意したのです。

それが、周到な計画があったようにも見える政党交付金の不明朗な使い方をされたのです。

(続きは左下Moreをクリック)

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by bekokuma321 | 2015-09-27 15:14 | 秋田

朝日の「検証 政党交付金20年」は、まだ続いています。私の感想も、続、続、続の続となりました。

今日(9月26日)の見出しは、「政党交付金支出9%減、選挙費は大幅増」「みんな解党8億円返還」。

9月25日、総務省が2014年分の政党交付金使途等報告書を公表。支出総額は325億円で、そのうち、選挙費用は87億円でした。

どうしても三井マリ子さんの衆院選と比べてしまいます。

マリ子さんが代表する政党支部に政党交付金がはいったのですが、通帳を管理していたのは、松浦大悟事務所のひとたち。その人たちは、マリ子さんに、なんと「政党交付金は選挙に使えない」と何回も言っていたのです(証拠あり)。国会議員の秘書の人たちです。政党交付金を知りつくしているはずの人たちが、「政党交付金は選挙に使えない」などと繰り返していたのです。本当に腹が立ちます。

朝日は、解党したみんなの党が、政党交付金を使い残したため、8億2600万円を国庫に返納することも書いています。なんて、いさぎよいこと、と思いましたが、何のことはない、4億7千万円を20人の議員で山分けしていました。1人あたり2千万円以上。山分けした残りが8億円以上あったので返還するというわけです。

政党交付金の根拠となっている政党助成法は、「政党本部や支部が解散した場合、余った政党交付金を国に返還するよう定めている」からです。

それにつけても思い出すのは、昨年11月、マリ子さんが、自分が代表の政党支部を解散して、政党交付金の残りを国に返還するよう民主党本部に預けたことです(↓ 領収書)。

みんなの党みたいに巨額ではないのですが、400万円ほど返還されるはずです。本当に民主党本部は返還したのでしょうか。知りたいです。
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これには裏話があります。

「政党交付金は選挙に使えない」とマリ子さんに言って選挙を仕切った人たちは、政党交付金を使い残しました。そして選挙後5日目、マリ子さんは「ここは12月まで」と、追い出されてしまいます。

こうして秋田を去ったマリ子さん。その後、何度か選挙を仕切った人たちに手紙を出しますが、まったく無視されます。

しかたなく、1人で秋田まで何回か来て、銀行で「会計担当と連絡がつかない」と言ったら紛失届を出すようにアドバイスをされ、紛失届を出しました。

その後、銀行はマリ子さんにこう言ったそうです。

「松浦事務所の人が、わたしどもの窓口においでになって、『口座からお金をおろそうとしたけどおろせない』と苦情がありました」

めでたし、めでたし・・・。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

▼朝日新聞2015.9.26「検証 政党交付金20年」(クリックすると大きくなります)
 

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-09-26 20:11 | 秋田

政党交付金裁判

今日も(9月24日)、朝日は「検証 政党交付金20年」という記事を掲載しています。

9月7日 9月13日に続いて3回目です。今日の見出しは「高まる収入依存、自民6割、民主8割」。

2013年、自民党は150億6千万円、民主党は77億7千万円の政党交付金が交付されました。それぞれ全収入の6割、8割だというのです。政党交付金がなければ政党が存続できなくなっている現状にびっくりしました。 
                                         
朝日は、政党交付金ほしさのために、政治信条をかなぐり捨てている議員がいることを指摘します。いい例が維新の会。安倍首相寄りの大阪系議員は内閣不信任案に賛成したくなかったが、賛成と決めた党本部に従って賛成したというのです。離党させられると政党交付金を受けられなくなるからだと言います。大阪系議員は「先立つものがないと活動を続けられない。仕方ない」。

共産党が「政策立案能力が育たなくなる」と言っていますが、あたっています。共産党は唯一、政党交付金の受取りを拒否している政党です。

三井マリ子さんは、この政党交付金が不明朗に使われたと、秋田地裁で裁判を起こしています。日本で初めての「政党交付金裁判」ではないでしょうか。

私は、政党交付金について全く知りませんでしたが、裁判を支援しながら政党交付金について少しずつわかるようになりました。だいぶ前の裁判に出された証拠ですが、松浦大悟代表の2つの政党支部が受け取っていた政党交付金の額を見て、マルがひとつ多いのではと驚きました。
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[▲政党交付金入金額の推移。単位は円。「参1総支部」は参議院議員の組織、「県連」は民主党秋田県連。近江直人弁護士作成]

これも、裁判で知って、あきれたのですが、被告側は「政党交付金は選挙には使えない」と何度も三井さんに伝えていました(録音の証拠あり)。これが全くのでたらめだということは、今ならマリ子さんはすぐわかるはずです。でも、選挙当時はわからなかった。第一、候補者は朝から晩まで外で遊説ですから、会計は他人任せ、蚊帳の外です。

それをいいことに、民主党本部から秋田3区に来た政党交付金をできるだけ使わず、マリ子さんの後援会などのお金を使っていたのです。そうやって残した政党交付金を、マリ子さんの名で「基金口座」をつくってそこに移し替えていました。マリ子さんがいなくなれば、残した政党交付金を勝手に使えるからです。

民主党は、マリ子さんを秋田3区の政党支部の代表にしました。政党交付金は、そのマリ子さんの選挙・政治活動のために秋田3区の政党支部に交付されたのです。それなのに・・・。

政党交付金は国民の税金です。政党の健全な発展、民主政治のために作られたのだそうですが、とてもそうは思えません。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

▼朝日新聞2015.9.24「検証 政党交付金20年」(クリックすると大きくなります)
 

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-09-26 11:56 | 秋田

難民問題

EUは、難民12万人をEU加盟各国の国力に応じて受入れる、と決定した。加盟国はかならず守らなければならない割り当て制(クオータ Quota)である。

クオータといえば、女性を政界に増やすための最適の方策だった。法律や政党内規則で、議員候補者または議会の議席の50%~30%を女性に割り当てる。ノルウェーが世界に先駆けて実行した。

難民に話題を戻すと・・・。すでに未曾有の数の難民が入国しているギリシャ、イタリア、ハンガリーの3カ国は難民危機に陥っている。その負担軽減のためEUが緊急に決定した。当初は16万人だった。

チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニアの4カ国は、強制ではなく自主的にすべきだと、割り当て制に反対した。イギリスは、EUの難民クオータに最初から抜けた。独自に今年4000人、5年間で2万人を受け入れると表明している。

c0166264_222044.jpgEU加盟を拒否しているノルウェーとスイスだが、シェンゲン協定の下、難民受け入れを表明している。

さて、ノルウェー。

現在、保守中道連立政権だ。「進歩党」(極右と呼ぶメディアもある)は移民受け入れ反対派である。その影響かどうかは不明だが、難民受け入れ数が芳しくないと国連から批判されている。とはいうものの、ノルウェーから届くニュースから、受入れ体制が着々と進められていることがわかる。

政府は3年間で8000人を受け入れる見通しと発表した。ところが9月だけで2800人の難民がノルウェーにやってきた。移民局UDIよると、2万人がやって来そうだという。移民局の受付は難民であふれだしているという。

8月の時点で中継センターはどこも満員で全く余裕がなくなった。そこで移民局は、オスロ市に支援を求め、2400人分の食糧と宿泊施設の契約を結んだ。現在3400の緊急避難所を確保した。しかし、緊急避難所は、常駐できる宿泊所ではなく、そこに移るまで数日間滞在できる臨時の施設であり、さらなる準備が必要となる。政府は緊急予算を組んで対応することを決定した。

一方、ある記事によると、ロック歌手のボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)は、「金持ちノルウェーがわずか8000人だなんて、ナンセンス」と批判した。彼は、恒例の「抵抗の祭(Protestfestivalen) 」に招待されて、ノルウェーに滞在しているらしい。

市民の動きも活発だ。9月14日の地方選挙では、難民問題も争点だった。「進歩党」は全国で得票率を減らした。12日(土)にはシリア難民をもっと受け入れるべきだと政府に迫る7000人のデモがあった。「平和センター」の代表Hedda Bryn Langemyrは、市民の強い圧力で政党や政府を動かしたい、と語る(写真)。

思い出すのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争の頃だ。1990年代半ば、私はノルウェーに滞在していた。戦争でウン百万人の難民が出たと言われても、日本人の私には他人事だった。ところが、ノルウェーの地方自治体の中学校を訪問したら、ボスニアから来た難民の子どもが教室でいっしょに勉強していた。また友人宅には、ボスニアから来た男性がアルバイトに来ていた。「祖国では歯科医です」と私に言った。スーパーに行ったら、明らかにイスラム教の外国人だとわかる女性が、じっと商品を手にとって見ていた。

難民を受け入れるということは、それまで遠い知らない国だと思っていた国の人が、突然一緒に働いたり、同じ教室で学んだり、隣で買い物をしたりすることだ、と身をもって知った。

そして、都会だけの話でなく、全国の自治体が、通訳の支援、生活の支援、子どもの世話、さらにノルウェー語訓練などのサービスを持っていなければならないことも知った。ノルウェー人にとっては当たり前のことらしかったが、私には新鮮だった。

【写真:シリア難民を受け入れようと訴えるHedda Bryn Langemyr。Facebookより】

8000 Syria refugees insufficient, Norway Peace Council says
the guardian_refugees
Markering foran Stortinget: #OmkampForSyria
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by bekokuma321 | 2015-09-23 22:47 | 紛争・大災害

欧州警察機構が、警察官のセクハラ根絶に向けて国際会議をした。20年以上前のことだ。その時のポスターがこれ。オランダの世界的に著名な風刺画家の作品だ。

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主催は「ヨーロッパ女性警察官ネットワーク」。EU加盟国の女性警察官の地位向上のために創設された女性団体だ。

国際会議が開かれたのは1993年だから、日本ではセクハラという言葉さえ定着してなかったころだ。ましてや女性が極端に少ない警察官の職場で、セクハラ被害を受けてもそれを訴える女性警察官などいなかっただろう。

そんな時代にセクハラをテーマにした国際会議とは驚くが、EUのイニシアティブあっての企画だった。

時を経て、ヨーロッパ女性警察官ネットワークの現代表は、「ヨーロッパでは、警察官全体の30%から40%が女性となった。女性を警察官や幹部にもっと増やして、警察の世界に新しい視点を入れたい」と語る。

c0166264_10423612.jpg毎日、難民の大移動がネットで私のところにも届く。その光景を見ながら、難民キャンプの安全問題、難民女性や少女たちがかかえる身体の問題、難民女性たちへの性暴力対策、さらには難民の家族内暴力への対応まで、女性警察官の国境を越えての出番は、確実に増えていると思う。

日本だが、最新の調査では女性警察官は全体の7・7%だとか。衆院と同じく90%以上が男性だ。警察庁や警視庁が、警察官のセクハラ被害調査をしたというニュースは、まだ聞かない。


詳しくは、I 女性会議 叫ぶ芸術「セクハラに悩む欧州の警察」

【写真下:パリの女性警察官】
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by bekokuma321 | 2015-09-21 20:03 | その他

c0166264_23275177.jpg9月19日、安全保障関連法案が参議院本会議で可決された。

本会議は、怒号ともみ合いにまぎれて「採決」した特別委員会の結果を受けて行われた。衆院と違って記名投票で、賛成148票、反対90票。参議院議員242人の約6割が賛成した。

衆議院で可決されたのは2カ月前だった。記名投票ではなくなぜか起立採決だった。だから賛否は公式記録に残らないとか。新聞の集計では、賛成327人、退席136人、欠席7人、反対2人。衆議院議員475人の約7割が賛成した。

絶対におかしい。国会を一歩離れると、まったく様子が違うことは誰の目にも明らか。ほとんどの憲法学者は憲法違反だと断じ、国会の周りだけでなく、日本列島津々浦々で法案反対デモが行われ、ほぼすべての世論調査は反対が6割と示す。女性は7割に近い人が反対を表明している。

国会の外と中の、この大きなギャップ。

国会がこれほどまで国民の声を代弁しないのはなぜか。それは選挙のせいだ。小選挙区制という選挙制度は、民意を議席に反映しないのだ。最強の1人だけが当選し、他の候補者に入れた膨大な票はすべて死票となる。小選挙区制は「民意圧殺機能」を持つ制度だと言った人もいる(鷲野忠雄弁護士)。

私が立候補した2012年の衆院選では、自民党の得票は43%だった。にも関わらず、議席は79%を占めた。これを「作られた多数派」「虚構の上げ底政権」と命名したのは上脇博之教授だ。

参院も似ている。242人の半数ずつ改選なので141人を選ぶ選挙である。参議院議員の定数は31選挙区2人、10選挙区4人、3選挙区6人、2選挙区8人、1選挙区(東京)10人だ。半数ずつ改選なので、3分の1の選挙区は、最強の1人しか当選しない小選挙区である。参院選も小選挙区制選挙に限りなく近い。

20年以上前に、小選挙区制が導入されたら、今日のようになると、警告した本が手元にある。『小選挙区制が日本をもっと悪くする』(阪上順夫著)だ。阪上教授は言う。

「小選挙区制では、選挙戦が激化し、金権政治を生む。小政党、女性候補は不当に排除され、大政党が議席を独占する。投票率低下のなか、与党が圧倒的多数となり、提出法案は次々に可決されていく。有事立法は強行採決で可決し、防衛費が増え軍事化が進んでいく」

9月19日、小選挙区制の悪の本質を、今日ほどはっきり見せた日はない。


安保法案に反対する
小選挙区制は女性の声を捨て去る
違憲判決から考える格差なき選挙
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
比例制選挙がいい
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by bekokuma321 | 2015-09-20 18:15

安保法案採決はなかった

醍醐 聰(東大名誉教授)さんから、緊急の呼びかけが来た。FEM-NEWSの読者のかたには、呼びかけに賛成の方が多いと思う。下のリンク先から賛同の声を送ってほしい。

=====

市民の皆様へ              2015年9月20日

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い(至急)

 政府・与党は9月17日の参議院安保特別委員会で、2つの安保関連法案ほか計5件の案件を「採決」し、「可決」したとみなし、マスコミもそのように報道しています。

 しかし、「採決」の場面をテレビで視た多くの市民の間で、「あのように委員長席周辺が騒然とし、委員長の議事進行の声を自席で委員が聴き取れない状況で、5件もの採決がされたとは信じられない」という声がネット上で飛び交っています。至極もっともな感想ではないでしょうか?

 ということは、「強行採決」に抗議する以前に、「採決」はそもそもなかったというのが真相ではないでしょうか? にもかかわらず、審議の模様を中継したNHKが、事実関係を確かめないまま、いち早く「法案、可決」と伝えたのは、数の力に頼んだ政府・与党の理不尽な行為を追認し、既成事実化したものと言っても過言ではありません。

 安保関連法案が参議院本会議で「可決」された今、特別委員会の「採決」について異議を唱えても実益は乏しいという疑問を持たれるかもしれません。確かに、「採決の不存在」を申し立てても手続きを前に戻すことは不可能と思えます。

 しかし、別紙「申し入れ文書(安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ)」(http://netsy.cocolog-nifty.com/fusonnzai.pdf)に記しましたように、あの「採決」は「参議院規則」に照らしても「表決」の要件を充たしていません。現に、弁護士有志は「参議院特別委員会での安保関連法案の議決の不存在確認および審議の再開を求める声明」をまとめ、賛同を募っています。 
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/bengoshiyusi_seimei.pdf

 今後、安保法(案)の違憲訴訟や廃案を求める運動が全国規模で起こされると思います。そうした運動の正当性への確信を強め、運動への支持を広げるためにも、政府・与党が違憲の法案を不当な手続きで強行した二重の罪を国民の前に明らかにする意義はたいへん大きいと考えます。

 そこで、皆様に、以下の要領で、別紙「申し入れ文書」(安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の続行を求める申し入れ)(http://netsy.cocolog-nifty.com/fusonnzai.pdf)への賛同と呼びかけの拡散をお願いする次第です。

(別紙「申し入れ文書」は下記にも貼り付けてあります。)

    呼びかけ人 醍醐 聰(東京大学名誉教授 電話:080-7814-9650)

1. 申し入れに賛同くださる方は次の「賛同署名の入力フォーム」にご記入のうえ、「確認」「送信」ボタンを押してお送りくださるようお願いします。 http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b

2. ご記入いただいた氏名、所属/お住まいの都道府県名はそのまま名簿に記載して提出します。また、記入いただいたメッセージとともに、このページ(http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/l2.html)に掲載させていただきます。(右リンク集のTOPにもあります。)匿名をご希望の方はその旨を必ず付記ください。

3. 申し入れは、賛同者名簿を添えて、今国会の会期末(9月27日)までに提出します。それに合わせて賛同署名は9月25日(金)10時締切りとします。

4. 時間が切迫しているため、僭越ながら醍醐1人の呼びかけでスタートさせていただきますが、呼びかけ人に加わっていただける方はご一報をお願いします。(shichosha_kangeki@yahoo.co.jpまたは、080-7814-9650へ)

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毎日新聞2015年7月19日朝刊「毎日新聞世論調査:内閣支持率急落 安保法案、『説明不十分』82% 政府・与党に焦り」をもとにFEM-NEWS制作

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by bekokuma321 | 2015-09-20 15:25 | 紛争・大災害

ア―ナとアンジェラ

c0166264_0285172.jpg さきほど届いたドイツからのニュース。

9月16日、アンジェラ・メルケル首相は世界から50人以上の女性をドイツに招待した。女性に焦点をあてて、持続的発展と平和・安全保障を話しあうためだ。さすがG7首脳ただ1人の女性アンジェラ・メルケル。女性としての面目躍如だ。

「G7ダイアローグ・フォーラム」と名づけられた、その会議は女性だけの会議で、ベルリンで行われた。今年、ドイツはG7の議長国であり、G7サミットは6月、ドイツのエルマウであった。9月16日の会議は、そのG7に関連して開かれた。

ホストのドイツ連邦国務大臣マリア・べーマーは、1995年の北京会議に参加したという。北京で採択された 「北京行動綱領」の流れをくんで、2000年、国連は、「女性・平和・安全保障に関する国連安全保障理事会決議1325号」を採択した。ベーマーは国連決議1325号をとりあげ、とりわけ、紛争における女性や子どもへの性暴力の防止の重要性を強調した。

1325号は、史上初めて、紛争における女性への暴力は国際安全保障問題であると明記した画期的国際文書である。紛争防止・解決ならびに平和構築に果たす女性の役割は重要であり、平和と安全の促進に女性が平等かつ完全に参画すること、とうたう。あらゆる政策決定のメンバーの30%以上を女性にせよ、とした。

べーマーは、来る11月に国連で採択される予定の"Agenda 2030 for Sustainable Development"では、さらに一層、国々の発展における女性の参加の重要性が指摘されると語った。

ノルウェーの首相アーナ・ソールバルグも、14日の地方選終了後、ドイツに飛び、この女性の会議に参加した。そしてメルケル首相と個別に対談し、難民・移民対策について話し合ったことが報道されている。

「ア―ナとアンジェラ」ーー新聞の見出しだ。それに2人の首相の写真。首脳会談といっても、女ともだちのおしゃべりのようで、「ねぇ、なに話してるの」と気軽にはいっていけそうな感じだ。

日本からは誰が参加したのだろうか。

Minister of State Böhmer opened the G7 forum for dialogue with women from around the world
c0166264_8353298.jpgErna og Angela: – Grensekontrollen er viktig
Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development
(貧困をなくし持続可能な世界にするためのアジェンダ。目標5「男女平等と女性・少女のエンパワーメント」。すべての国の政府は、男女平等とあらゆる分野における女性と少女のエンパワーメントを促進する効力のある法制度をつくれ、と書かれている)
貧乏は性差別だ♪
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by bekokuma321 | 2015-09-18 00:51 | ヨーロッパ