隠しどりしていた

c0166264_11294546.jpg6月24日、秋田地裁で「三井マリ子VS松浦大悟の裁判」がありました。非公開でした。

異例の長時間裁判だったようです。

今回、提出された三井マリ子さんの「陳述書2」を読みました。その中に、今回、松浦被告らが隠しどりした録音テープとテープ起こしが裁判所に提出された、とありました。

衆院の投票が終わって5日目の夜、マリ子さんは1人、自宅兼事務所にいました。そこに約束もなく松浦被告ら5人が入ってきて、マリ子さんを追い出しにかかったのです。今回、松浦被告が提出した録音は、その「恐怖のつるしあげ」をされたあの夜のものだそうです。

えー、なんで今頃、ととても驚きました。

要するに、彼らは、後で訴えられたりしないようにと、レコーダーをどこかに隠し持ち、録音していたんですね。周到な計算づくで行われたのは明らかです。その卑劣な行為に、言葉がありません。

マリ子さんに対して、誰がどういう言葉を使って、追い詰めるかを、台本をつくって、いやセリフも準備していたのではないでしょうか。

次から次へと具体的証拠を提出されて、それに対して具体的証拠で反論できない被告は、ことここに至って、隠しどりテープを証拠として提出してきたのです。そして、被告らは、「ここは12月まで、それまで出ていくように」「あなたがいると票が減る」「今後いっさい連絡しないように」などマリ子さんに言っていないと言いだしたのです。

突然5人に取り囲まれてのつるしあげに、マリ子さんがうろたえたのは当たり前です。1字1句正確なほうがおかしいです。

実際のテープ起こし(隠しどりの)を読むと、被告らは、何度も何度も「12月いっぱいで…」と繰り返していて、出て行けと同じ趣旨の発言をしています。

さらに松浦被告らは、「いや、関わらないでもらいたいんです。やっぱり、票が減りますので」「もう電話はかけてこないで」「今後は一切かかわらないということですので」とも言っています。

どう聞いても、これは「12月いっぱいで家を出て行け、後は一切関係ない、連絡はするな」ということです。

「お前の役目は終わった。もう邪魔だ」とばかりにマリ子さんを追い出し、後は自分たちに都合よく会計処理をするという魂胆が、隠しどりの新テープでさらに明らかになったと思います。つまり、最初から、資金の貯め込みを図ったと言わざるを得ないことが、隠しどりテープでますますはっきりしたのです。

隠しどりのテープを出してはみたものの、これは墓穴を掘ったということですね。

「陳述書2」は、とてもわかりやすく一気に読めました。上の隠しどりテープのほかに、松浦被告らの“犯罪的行為”がこれまでの証拠ひとつひとつから、はっきりと浮かび上がってきました。

松浦被告の秘書は、たくさんの銀行口座を駆使して、おカネを自由自在に出し入れしていました。100万円単位の巨額のおカネが、こともなげに動いているのです。「たかだか100万円 引き出しただけで」などという言葉を平然と使っていたことも、一般人の感覚とはかけ離れすぎています。

この裁判は、私文書偽造・同行使・詐欺罪の疑いで、松浦被告の秘書が書類送検されて不起訴になった事件と密接な関係があります。この裁判(民事)が解明されると、刑事事件の再審がやりやすくなるのではないでしょうか。

大倉 由紀子 (さみどりの会 *)

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【写真上:秋田県増田町の支援者から「庭に咲いていた百合です」と贈られて喜ぶ三井さん。写真下:裁判の真実を秋田県民に知ってもらおうとチラシまきをする伊藤さん、亀田さん、岡田さん。どちらも2015年6月24日秋田市】

(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。c0166264_15134969.jpg
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by bekokuma321 | 2015-06-26 11:23 | 秋田

c0166264_22523936.jpg報道によると、サウスカロライナ州チャールストンの教会で6月17日夜、男が銃を乱射し、教会で聖書の学習会をしていた女性6人、男性3人の黒人9人が銃殺された。

18日逮捕された白人のディラン・ルーフ容疑者(21)は、「人種間の戦争を起こしたかった」などと述べている。犠牲となったのは、牧師、図書館司書、スピーチセラピストなど、地域の尊敬を集めている人たちだった。

19日、金曜日、チャールストンの法廷で、かけがえのない人たちを亡くした親族は心情を吐露した。そのビデオを見た。

ほとんどの親族たちは涙ながらに「あなたは私の最も愛する人を奪い、私は心から苦しんでいる。あなたのなした行為を悔い改めて下さい。しかし、神の加護があなたにありますように、あなたを許さなければならない」と語った。その深い自制心と寛容さに、こうべをたれるしかない。

一方、サウスカロライナ州は、初の女性知事ニッキー・ヘイリー。共和党。彼女は、ただちに「完全なるヘイト・クライムである」とし、裁判する前から「容疑者の死刑判決を」と述べた。余りに短絡的だ。共和党は、武器を所持する権利を認めた合衆国憲法修正第2条にたてに、オバマ大統領が唱える銃規制に反対している。

対して、民主党の次期大統領候補ヒラリー・クリントンは、事件の社会的背景をとりあげた。

「人種による深い分断が存在し続けている。アメリカは人種問題と長く闘い続けてきたがまだ終わっていない」として、背後の人種差別問題を指摘した。さらに安易に銃を保持できるアメリカの法制度を批判して「銃規制にとりくむ」と語った。

ヒラリー・クリントンは、以前にも、アメリカ社会の黒人の置かれている状況を、精神保健サービスにかける予算不足と関連づけて演説していた。ポイントのみ翻訳する。

「刑法の大改革をし、大勢の人が投獄されている状態を終わらせなければならない。保護観察や薬物転用プログラムなど更生施策を新設・充実させ、軽犯罪者を刑務所に入れずに、薬物治療、精神保健支援サービスなどの代替方法を広げるべきである。アメリカの刑務所や監獄は、今や精神保健施設となっている。精神保健サービスを提供する精神保健センターや病院に対する予算削減にストップをかけよう」

「アメリカの全黒人男性の3分の1が、収監容疑にあっている現実をおかしいと思わないか。150万人もの黒人男性が、刑務所に収監されたり、早や死をして、家族や近所から“いなくなっている”現実をおかしいと思わないか」

クリントンは、メリーランド州ボルチモアで逮捕・護送されたフレディ・グレイが不慮の死を遂げた事件(2015年4月)をとりあげて、アメリカ社会の黒人差別をこう述べている。

「アメリカで、黒人男性に対する残虐行為が頻繁に起きていることは、否定しえない事実だ」

「ボルチモアの6マイル(9キロ)しか離れていない、隣接する、あちらの町とこちらの町で、20歳も平均寿命が違うのだ」(黒人居住区と白人居住区のこと)

オバマ大統領を誕生させたアメリカ。その夜は、まだ明けない。ただ、アメリカの次期大統領に、民主党の人権派ヒラリー・クリントンが就任する可能性がある、そこに、望みをかけたい。なぜなら、彼女こそ、女性への偏見や蔑視と闘い続けてきた政治家だからだ。

Hillary Clinton After Charleston Shooting: Race Remains 'Deep Fault Line'
Charleston Church Shooting: Families of Victims Address Dylann Roof at Bond Hearing
Read: Hillary Clinton’s huge new speech on criminal justice reform
人間味あふれるノルウェーの刑務所
再犯率の最も少ない国の刑務所 追記
Norske fengsler skremmer ikke utenlandske kriminelle(動画:ホテルのシングルルームのような刑務所が映し出される)
Norske fengsler skremmer ikke utenlandske kriminelle
最も再犯率の少ない国ノルウェーで今
禁固21年判決とノルウェーの犯罪制度
再犯率の最も少ない国の刑務所
未来への提言「世界一囚人の少ない国からの報告」
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by bekokuma321 | 2015-06-21 23:15 | USA

国連平和維持軍の蛮行

c0166264_033838.jpg少し前の事件になるが、あらたな展開があったので、要訳して、報告する。

6月15日、スウェーデン外務大臣マルゴット・ウォールストーム(Margot Wallström)は、「アンダース・コンパス(スウェーデン人)を一時帰休させたのはおかしい。国連組織全体への信頼をゆるがすことになる」と国連を厳しく批判した。

彼女は、外務大臣になっても、フェミニストの視点で外交を続ける、たのもしい女性だ。

彼女が守ろうとしているアンダース・コンパスは、ジュネーブの国連人権機関で、30年以上も勤務してきた国連職員だ。彼は、昨年7月、フランスの平和維持軍が、子どもたちへの性的虐待をしたことを明らかにした。

4月30日の英ガーディアン紙によると、国連は、平和維持軍による子どもへの性虐待疑惑を「注意を怠って無視した」かどで有罪とされている。

ここでの問題は、国連は、そのいまわしい事件を起こした兵士に対処せず、告発したアンダース・コンパスに罪をきせたことだ。簡単にまとめると、彼は、国連の内部報告書を漏えいした罪で、今年3月解雇を言い渡された。それを不服とした彼は、いろいろ訴えて、次に一時帰休を命じられた。それにも不服だった彼は、一時帰休の取り消しを求めた。

アメリカの元外交官ジェームズ・ワッセルストロムは、アンダース・コンパス事件は、国連が内部告発者に背を向けたことを証明している、と語った。彼もまた、かつて、コソボにおいて上司の汚職を告発したら、国連軍によって、彼のほうが解雇されて逮捕された、のだという。

アンダース・コンパスに戻る。彼は、国連の内部報告書(編集前のもの)をパリの検察庁に提出した。その内部報告書には、中央アフリカにおいて、フランス平和維持軍が子どもたちを性的搾取したことが詳細に述べられていた。

昨年の6月に報告書はできあがっていた。しかし、事件は、アンダース・コンパスがフランス当局に直訴するまで明らかにされず防止策もとられなかった。

事態を重く見たフランソワ・オランド仏大統領は、その事件について真剣に取り組むと誓い、「もしも、フランス兵士が悪事をしたならば、容赦しない」と語った。フランスの司法当局は、6人以上の兵士を取り調べ中だという。

英ガーディアン紙によると、国連の報告書のタイトルは「国連軍による子どもへの性的虐待」。すべてのページに「丸秘」スタンプが押されている。空腹で、寝る家もない子どもたちに対して、フランス平和軍の兵士たちが、強姦やソドミーをしたことが詳細に述べられている。2013年12月から2014年6月まで。中央アフリカの首都バングイの空港近くにある「行き場のない人たちのセンター」。

ある子の証言――「1人は背が低くて、煙草をよくすっていた。もう1人はやせていてタバコはすわなかった。何が欲しいかと聞いてきた。私はおなかがすいていると応えた。すると背の低いほうの男が、パンツからペニスを出して、まずこれだと言った」

「痩せたほうの男のペニスは、私の友だちにした」

「ペニスは私たちにまっすぐ出して、口のあたりだった」

戦争の犠牲者である子どもに、なんということだろう。余りの卑劣さに反吐が出る。

国連が正しいか、スウェーデン外相が正しいか。答えは、はっきりしている。

Swedish minister slams UN over abuse leak case
UN accused of 'reckless disregard' for allegations of peacekeeper child abuse
UN aid worker suspended for leaking report on child abuse by French troops
Government Accountability Project
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by bekokuma321 | 2015-06-16 08:12 | 北欧

もう待てない!

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ちょっと時期がずれたが、3月8日は国際女性デー。女であることを喜び、女をみくびる慣習や意識に闘い続けようと誓い合う日だ。毎年、世界のあちこちで祝いの行事がある。

このポスターは、今年の国際女性デーに向けて国際公務員労働組合(PSI)が作った。女性が思いっきり口をあけて叫んでいる――「20年も待たせるな!」

そう、20年前の1995年、中国で第4回国連世界女性会議が開かれた。世界190カ国から約4万人が北京に集まった。熱気と興奮に包まれて「北京行動綱領」が採択された。

女性の貧困や女性への暴力の撲滅、教育・経済・政策決定への平等なアクセス、メディアの固定的性役割描写の根絶などなど。「北京行動綱領」は、各国政府に対して、戦略を立てて実行せよと迫った。しかし、実態は……無残だ。

私もポスターの女性にならって大きな声で叫びたい。「まだ待たせる気か。20年ももう待てない!」

ところで、PSIは1907年に創設の、世界154カ国の公務職場で働く人たちの国際組織だ。約2000万人がメンバー。日本もはいっている。

本部はフランスのフェルネ・ヴォルテール。現在の事務局長はイタリアの女性で、彼女は女性の働く場を奪う「緊縮財政」と「民営化」に強く反対している。日本の民営化は目に余るが、日本の公務員組合は、国際的連帯をしているのだろうか。

このつづきは、I 女性会議 「叫ぶ芸術 20年も待たせるな! 国際公務員労働組合」をどうぞ。
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by bekokuma321 | 2015-06-14 21:16 | ヨーロッパ

証拠と法律を盾に反論

5月18日、秋田地裁で、三井マリ子VS松浦大悟の第9回裁判がありました。その裁判に三井さんが出した「準備書面11」を読みました。

松浦被告側の「うそ」をていねいに、証拠や法を示して格調高く反論していると思いました。また被告が原告の主張を無視したり、論点をずらしていることを、これまたていねいに指摘し、それが論点ずらしであるということを証拠でもって論破をしていると感心しました。

いくつかを、紹介します。

●松浦被告「民主党が交付した公認料から支出した供託金を自己の私物と主張する原告は、民主党の候補者としてふさわしくない」

◎三井原告「被告らの主張は、もはや法律論とはいえず反論の必要がないところではあるが、念のため指摘する。民主党が立候補の届け出をしなければならず(公職選挙法86条1項)、届出をしようとするものである民主党が供託をしなければならない(同法92条1項1号)。その原資は、支部政党交付金を使うことも当然にできるものであった。同選挙での秋田1区、2区では、それぞれの支部政党交付金から供託金を県連がまとめて供託している」

●松浦被告「必要な支出は、被告松浦側が立替支出してまで原告の活動を全力で支えたものである。原告は被告らに対して、立て替えてまで原告を支えたことを感謝すべきである」

◎三井原告「支部政党交付金があったにもかかわらず、これを使わずに『立て替えた』と被告らが主張していることが、本件の問題である」

●松浦被告「特例措置は、平成24年12月22日の時点で方針が固まっていたものではなく、平成25年1月22日の党本部の常任幹事会で提案されたものである。そして、12月27日の被告Tのひそひそ話での発言については、細野豪志の発言に関する前夜のテレビ報道を見た上でのものであり、誰でも知りうるものだった」

◎三井原告「原告が問題にしているのは、1ヵ月遅れでなされた通達のことではない。総支部長(原告)の身分や今後の政治生命にかかわる極めて重要な情報を、前日に知っていながら、総支部長に伝えなかったことである。伝えなかっただけでなく、『落選した時点で支部解散、支部長解任。民主党はそうなっている』と事実ではないことを繰り返していたことが、原告を追い出す意図をうかがわせるものとして、重要なのである」

●松浦被告「松浦被告の秘書らは、政党交付金を選挙資金に使うことができないと理解していた

◎三井原告「これは、もはや、虚偽の主張の極みと言わざるを得ない」「被告松浦の参 1 総支部において、被告Tは4年間、被告Kは3年間、被告松浦の秘書として働いていた」「(その間、選挙もあったので)政党交付金の受け取り方、使い方、報告のしかたを理解していなかったなどという主張、つまり政党交付金を選挙資金に使えないと思いこんでいた、などということはあり得ない」

以上、素人の私が読んでも、「松浦大悟前議員は、意図的にカネの溜め込みを図り、それに原告が気づく時間の余裕を与えないために、投票日直後に三井さんを秋田から追い出したのだなあ」、とよくわかりました。

岡田ふさこ   さみどりの会(*)事務局

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(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。c0166264_15134969.jpg
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by bekokuma321 | 2015-06-10 22:22 | 秋田

ノルウェーの「文学・表現の自由アカデミー」は、先日、エドワード・スノーデンに、表現の自由に貢献した賞を授与すると決定した。

「プライバシー保護に向けた取り組みと、個人情報保護の観点から、アメリカの情報収集活動に批判的な光を当てた」ことが受賞理由。賞金は110万クローネ(約158万円)。

賞はノルウェーの国民的作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(Bjørnstjerne Bjørnson、1832ー1910)にちなみ、ビョルンソン賞と呼ばれる。文学・表現の自由アカデミーもノルウェーではビョルンソン・アカデミーと呼ばれるようだ。彼は、左派思想の持ち主で、若い時、国家反逆罪でドイツに亡命したといわれる。

ビョルンソン・アカデミーの理事長(styremedlem)は次のように、エドワード・スノーデンの功績をたたえた(仮訳FEM-NEWS)。

「彼は、私生活を危険にさらして、勇気を出して、深刻な個人情報保護違反を世に出した。そして、国家は、新技術を駆使して、自国民だけでなく他国民までをも監視できることを、知らせた」

「この問題は、プライバシー(個人情報)保護に関してだけではなく、表現の自由にとっても深刻である。なぜなら、国家権力から制裁を科されたり、政治的報復を受けるかもしれないとなると、自由にものを言えなくなる恐れや懸念がいやおうなく高まるからだ」

エドワード・スノーデンは、米中央情報局(CIA)元職員。アメリカ国家安全保障局 (NSA)による個人情報収集を暴露した内部告発者。アメリカ司法当局により逮捕命令が出されていて、現在ロシアに滞在している。

ノルウェーのアカデミー(ビョルンソン・アカデミーのこと)会長Hege Newth Nouriは、9月5日の授賞式にスノーデンがノルウェーを訪れた際、米国に引き渡されないようノルウェー政府に要請した。また、弁護士にも相談しているとされている。

昨年は、ノルウェーの元政治家が、スノ―デンをノーベル平和賞候補に推薦したというニュースもあったっけ。わが日本国に目を転じれば、「特定秘密保護法」なんぞを通して、スノ―デンが人生と命をかけて批判した、アメリカ国家安全保障局NSAの司令塔ともいうべき、アメリカ国家安全保障会議NSCをコピペした日本バージョンをつくった。ったく!

The Academy of Bjørnstjerne Bjørnson
Edward Snowden får Bjørnson-prisen
Får se hvor modige Norge er
国家か人権か:NSAを告発したスノ―デン
内部告発者保護決議

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      ▲オスロの国立劇場正面に立つビョルンスティエルネ・ビョルンソン像。

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▲オスロの国会近くの大通り。ヒトラードイツの占領下で、地下運動やサボタージュなどレジスタンスに身を投じたFreedom Fighterの像がある
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by bekokuma321 | 2015-06-08 01:32 | ノルウェー

c0166264_1253237.png「軍の命令か、医の倫理の逸脱か」

終戦直前、九州帝国大学医学部で行なわれたおぞましい「人体実験」。米軍捕虜8人が殺された。当時、同大医学部助教授であった鳥巣太郎は、この生体実験手術に抵抗した数少ない学者だったという。

世は太平洋戦争の真っ最中。軍の命令に背くことが、いかに困難で苦しみに満ちたものだったか。私はただ想像するしかない。

著者の大阪府豊中市の熊野以素(いそ)さんは、鳥巣太郎のめいにあたるという。

彼女は、長年、この事件の調査を続けてきた。膨大な戦犯裁判記録や、再審査資料を読みこみ、そして、真相を明らかにする本を執筆し、出版にこぎつけた。『九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実』(岩波書店)だ。

70年目にして、ほかならぬ姪の力で、真実が明らかになって、草葉の陰で鳥巣太郎はさぞ喜んでいることだろう。

熊野さんとは、豊中市で仕事をしていた2000年ごろ知り合った。私がバックラッシュ攻撃に抗して裁判で闘った際、彼女は、陳述書を書いて大阪高裁裁判長に提出してくれた。自らの女性差別体験を縦軸に、日本の働く女性への偏見を横軸にして、不当な首切りをバッサリと切った、実に読み応えのある内容だった。ありがたかった。

熊野さんは豊中市議会議員でもある。彼女のような洞察力と正義感に満ちた女性を議員に選んだ豊中市民に拍手したい。

陳述書(2007年11月27日 熊野以素)
熊野いそホームページ


【追記】筆者の熊野以素さんから 「普通の人が倫理を踏み越えさせられる、戦争のもつ恐ろしさ、多くのかたに読んでいただきたいと思っています」
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by bekokuma321 | 2015-06-04 12:58 | その他