朝日新聞によると、「女性ゼロ議会」157市町村のうち41市町村で女性が立候補した。計47人。うち39人が当選した(6人は無投票)。

千葉県勝浦市(定数16)は、市が生まれた後ずっと「女性ゼロ議会」だったという。ポール・マッカトニー49年ぶりの来日と大騒ぎしていたが、勝浦の女性議員誕生は57年ぶり。しかも同時に2人だ。

青森県の「女性ゼロ議会」は21町村もあった。今回、そのうち4町村で女性たちが女性ゼロ議会解消に挑んだ。その1人斉藤のぞみさん(42)は、深浦町を女性ゼロ議会から脱出させた。こちらは31年ぶり。

女性がたった1人しかいない「紅一点議会」も数多い。

そのひとつ北海道ニセコ町の斉藤うめ子さんは、4年前「女性ゼロ議会」ではいけないと、蛮勇をふるって立候補。唯一の女性議員となった。

今回、再選されて「女性ゼロ議会」の再来を阻むことができた。しかし、最下位当選だった。1期4年間の実績は集票にむすびつかなかった。

「地縁・血縁・職場総ぐるみの壁。ニセコ町に移住して8年、こうしたバックがなく、後援会もなく、ボランティア数名でやった選挙でした」と、述懐する。

また、長野県富士見町も「紅一点議会」だ。たった1人の女性小林市子さんは、3期を務めたベテラン。

「介護経験者として、女性の目で地元の政策を見る人がいなくなることへの心配と、議会には批判・監視する目が必要ですから」と、4期目に挑んだ。

当選はしたものの、やはり最下位だった。同じ地区から立候補した新人男性に票を奪われてしまったようだ。

女性の議員には、高齢者施策、子育て、DV防止などのテーマに熱心に取り組む人が多い。地方の暮らしにかけがえのない政策だ。しかし、その実績や実力を知って票を入れる有権者は限られている。今の選挙制度では、政策を広く知ってもらうのは、とっても難しい。

女性が参政権を獲得して70年。「女性ゼロ議会」を何としてもなくしたかったがダメだった・・・。次に希望をつなごう!

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      ▲ニセコ町議選。女性は斉藤うめ子1人(上段左から4人目)
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    ▲富士見町議選。女性は小林市子1人(下段最左)。後方は八ヶ岳連峰。

元校長「女性ゼロ議会」崩した 千葉・勝浦市議選
女性ゼロ議会は約2割 全体で減少も71が新たにゼロに
女性ゼロ議会、5議会ににひとつ
2011女性と政治キャンペーン
女性ゼロ議会の愛知県阿久比町、飛島村を訪ねて
なくせ!女性議員ゼロ
ノルウェー政界の男女平等ーークオータ制が後押し
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by bekokuma321 | 2015-04-29 01:16 | その他

c0166264_13353666.jpg大阪豊中市で働いていたころ、知り合った杉原妙子さんが、4月21日亡くなった。

さきほど、葬儀に参列した藤美津子さんと岡橋時子さんが知らせてくれた。

杉原妙子さんは、大阪市立小学校の教員を長くつとめた。男女平等の教育に熱心だった。『男女平等教育のための学習プログラム――自分らしく生きる力を子どもたちに』(明石書店、2008)を刊行した。

杉原さんは、「館長雇止めバックラッシュ裁判」において、大阪高裁に「陳述書」を提出した。市民とのパートナーシップで男女平等推進をするとした行政は、市民を利用しただけだったと、痛烈に行政を批判している。

杉原さんは、豊中駅前にあった喫茶「フリーク」に集う一人でもあった。

女性センターができるという話が持ち上がってからは、「フリーク」に集う女たちを中心に、豊中市民たちはその声をセンターに反映させようと準備に没頭した。しかし、決定する段になって、豊中市の行政職員は、杉原さんたちの企画案をズタズタにしてしまった(「陳述書」)。

豊中市は、新しい女性センターの館長を全国公募した。私がそれに応募してセンターの初代館長となったのは、こうした事件の後だった。女性問題に取り組んできた杉原さんのような市民たちが行政に絶望した経緯は全く知らなかった。

c0166264_1413429.jpg杉原さんの「陳述書」は、こう書いている。私が赴任した頃、絶望した市民たちは「もう豊中市とパートナーシップなど組めないとあきらめていた」。しかし、「再度すてっぷ(豊中市男女共同参画センター)に関わりながら豊中市の男女平等を進めようと」と、その重い腰をあげようとしていた。

かすかに残っていた志を奮い立たせた市民たち。その力を借りながら、私は職員の知恵を集めて、すてっぷを男女平等推進の拠点にしようとした。数年後、小さな花が開き始めた。

そんな矢先だった。豊中市議会のバックラッシュ勢力が、すてっぷを捻じ曲げようと画策し実行した。そんなバックラッシュ勢力の圧力に豊中市行政幹部は屈服。手始めに私を首にした。私は豊中市を提訴。最高栽で勝訴した。

今、杉原妙子筆の「陳述書」を読み返しながら、彼女の男女平等への熱意をあらためて感じている。

杉原妙子さん、本当にありがとうございました。安らかにお休みください。

2007年12月2日杉原妙子 「陳述書」
世界を変えるのは
非正規雇用労働者として働いたフェミニスト
北村三津子「私は存在する。」
浅倉むつ子「男女共同参画社会実現のための訴訟でした」
バックラッシュに全国からNOを:「すてっぷ」館長が標的に

【写真:在りし日の杉原妙子さん。2012年秋「歴史を拓くはじめの家」(もろさわようこ主宰)にて。藤美津子提供】
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by bekokuma321 | 2015-04-28 13:57 | その他

女の出番

c0166264_1672287.jpg東京近郊の候補者たちの応援に回ったが、もしも翼があったら、飛んで行きたかったところがある。

前村議の赤間しづ江さん(67)が村長に立候補した宮城県大衡村(おおひらむら)だ。この村長選は特別だ。

3月13日、跡部昌洋(66)前村長は、度重なる性暴力やセクハラをしたとして女性職員から提訴された。村議会は3日後、村長に対する不信任決議を賛成多数で可決した。ところが、村長はその議会決議を受け入れずに村議会を解散。そして村長自身は退職届を提出した。

村長に立候補した赤間しづ江前議員は、3月議会で、跡部村長のセクハラ問題を追及した議員だという(毎日新聞)。また赤間議員は、公金横領事件がらみで書類送検されていた村長の説明責任を、以前にも議会で追及していた。

大衡村まで応援に行った仙台の樋口のりこ市議から、報告があった。赤間しづ江さんは、おだやかながらも、力強い演説をしたという。樋口のりこブログから引用すると:

●大衡村の名誉と信頼の回復のため、ハラスメントを払しょくするため、第三者を入れた検証をしっかりと行うこと。そして男女共同参画推進のモデルとなる自治体をめざす
●利権と”しがらみ”のないクリーンな政治をめざす
●事業を見直し、公金の無駄使いをなくす~事業の検証をし、必要なところに皆様からの税金をしっかりと活かす
●生涯ともに生きる安心な街づくりを推進する
●さまざまな業種の企業誘致をはかり雇用創出をめざす、産業振興策

同じく大衡村に応援に行った宮城県加美町の伊藤由子議員は、

「赤間さんは、沈着冷静でした。村議会議員選に立候補している男性が応援演説をしていました。みな議会の体たらくに触れていました」

「昔からピンチを救うのは女性ではないですか、と言った前議員もいました」

村長選には、赤間前議員に加え、萩原達雄前村議会議長(66)が立候補している。

河北新報によると、跡部前村長は祖父、父と3代にわたり村長を務め、自身の在任期間は5期18年に及んだ。「騒動はこうした名家出身と多選の弊害」という指摘もあるという。

大衡村と似通った自治体は、あちこちにあると思われる。女性の新聞記者たちから、「一番、たちが悪いのは議会です」と聞いたことがある。私自身、東京都議会で働いていたころ、男性議員から暴言やセクハラを頻繁に受けていた。

大衡村初の女性村長が出現して、村の改革が一歩前に進むことを願わずにはいられない。

【写真:4月24日、大衡村にて。伊藤由子撮影】

セクハラ村長事件から秋田の事件を考える
セクハラ村長退陣後の村長選に女性立候補

【追記 20150427】
大衡村長選の選管最終結果が出た。
萩原達雄1,894票、赤間しづ江1,706票。108票の差で前議長が当選。赤間さんは大健闘したが初の女性村長はならなかった。
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by bekokuma321 | 2015-04-26 16:23 | その他

c0166264_403797.jpg地方選が終わった。

日本の投票は、有権者は投票所に行って、支持する候補者氏名を書いて、その紙を投票箱に入れるという方法をとる。

この、手書きで候補者の名前を書くという当たり前の方法を、他の国の人々に言うと、みな仰天する。「だから日本の候補者は、自分の名前の書いたたすきをつけているのです」、と納得してもらえるまでなんと手間暇かかることよ。

c0166264_1352015.jpgどうも手書きで候補者の氏名を書く方式をとるのは、日本独特のようだ。

しかし、ここは日本。

勝つためには、立候補者は自分の氏名をできるだけ多くの人に書いてもらわなければならない。だから候補者にとって何よりも大事な選挙運動は、自分の名前を覚えてもらうことだ。

c0166264_443116.jpgまともな人間ならこんなバカバカしいことを朝から晩までやって議会の議席を得るなんて、恥ずかしくて穴があったらはいりたくなるだろう。でも、それが日本の選挙だ。だから、工夫しながら、名前と顔を覚えてもらうためにひたすら1週間がんばるしかない(町村は5日)。

全国フェミニスト議員連盟で男女平等社会をつくろうとしてきた仲間たちの多くは、駅頭で、公園で、団地の前で、政策を訴える工夫をしていた。

c0166264_1364130.jpgでも、このように政策をスピーチする候補は数えるほど。だいたいは、選挙カーのスピーカーで名前を流したり、人前で名前を書いた旗を何本も立てたり(選挙違反だろう)、大勢がズラリと並んで大声で候補者名を連呼したりするだけだ。

c0166264_5205415.jpgこれまたおかしなことだが、選挙中、日本では、政策ビラは配れない、戸別訪問で支援をお願いすることもできない、政策討論会もできない。しかも選挙期間は1週間しかない。

名前を書くのが選挙だから、政策なんていらないといわんばかりだ。

政策で支持者をつかんでいる現職以外は、日本の場合、政策で当選なんてありえない話なのだ。

マイクを握って訴える女性候補者を見ながら、「身近な問題を政治課題にのせてきた実績のある人たちが、そのチラシをまけないのは、どんなにか悔しいだろう」と思った。

c0166264_4163614.jpgさて、さて、日本の地方自治体には女性議員は数えるほどしかいない。つまり、私が応援した前議員たちは、議会のマイノリティだ。

全国フェミニスト議員連盟を創設して20年以上、女性議員増の運動をしてきた。だが、一向に増えない。

c0166264_12561373.jpgやっとマスコミが女性議員の少ないことの弊害や、女性議員の存在によってよくなったことを取り上げるようになった。

しかし、政党助成金という巨額の公費を受け取っていながら、政党には女性候補を増やすための実効ある具体策に欠けていた。女性が輝くなどとふれこむ政府、選挙管理委員会、総務省など関係機関は、指をくわえてみているだけだった。

c0166264_133367.jpg女性議員は女性候補が増えないと増えるはずもない。候補者さがしの段階で女性を増やす何か具体的な方法があったはずだ。啓発活動でもいい。「もっと女性候補を」とキャンペーンぐらいはるべきだった。

私が取材を続けているノルウェーでの地方選は2011年秋にあったが、女性議員は38%だった。

政党別では、左派社会党は51%、労働党は44%が女性だった。ノルウェーでは、ほとんどの政党は候補者を決めるときに一方の性を4割から6割になるように決めていて、それをクオータ制という。クオータ制に反対する政党もあるため、結果は、40%を割ってしまった。

市長は20%が女性、つまり5人に1人が女性首長だった。

こうした差異をつくる根本は、選挙制度にあると思う。ノルウェーをはじめヨーロッパの多くの国々は、国も地方も比例代表制選挙なのだ。

日本は、国会が小選挙区制で、地方議会は複数当選者を出すいわゆる中選挙区制だ。中選挙区制は小選挙区制よりは小政党や無所属に有利だと言われるが、基本的には最も得票の多い人から順番に当選する小選挙区制の変形に近い。

c0166264_448032.jpg比例制の選挙は、支持する政党の候補者リストを選び、それを投票箱に入れる。その獲得票に応じて政党の当選者数が決まっていく。

だから、票を最も多く獲得した政党はそれなりに、票の獲得率が少ない政党はそれなりに、当選者が出る。よって、どんなに小さな町にも、さまざまな政党から議員が出ている。それに政党は候補者を決める段階で、クオータ制にもとづいて少なくとも4割は女性にしているので、4割ほど女性議員が誕生する。

c0166264_4485830.jpg政党に入れるだけだと、政党任せになり候補者の顔が見えないのでどうも・・・という人のためにつけ加えると、ノルウェーでは、有権者は政党の決めた候補者の順番を変えたりできる。

候補者名が書かれたリスト(投票用紙)の左側に設けられた空欄にバツ印をつけてその候補者に1票を加算する方法と、用紙の空欄に他党の候補者名を書き足す方法の2種類が設けられている。

これによって、女性や障がい者など、まだ議会に少ないグループの候補者にバツ印をつけると、その候補を上位に押し上げて当選させる可能性が高まるのだ。

多様な声をすいあげて議会に届ける代弁者を選ぶ、それが選挙だ。

なのに、日本では、誰がどんな政策を持っているかを知らせることを禁じている。

日本の地方選挙に多い無所属候補のほとんどは、隠れ自民だそうだ。その結果、「オール与党議会」も多いと聞く。もちろん「オール男性議会」は数知れずある。

選挙のたびに、「日本の選挙制度は変だ」と怒りを覚える。

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by bekokuma321 | 2015-04-26 05:06 | ノルウェー

13歳、北極点に到着

さきほどノルウェーからすごいニュースがはいってきた。

北極点に13歳の女の子2人、男の子2人が到達した。もちろん世界最年少!

4人なかの1人、キルケネス出身の女の子Johanne Jerijærviは、NRKのインタビューにこう答えた。

「とってもやりがいがありました。楽しかった。今、テントに座っていますが、最も大変だったのは、一日中立ちっぱなしで、テントから出て、またスキーですべるという経験です」

一日7時間、零下20度を下回る厳寒のなか、先の見えないほどの猛吹雪と格闘しながら、6日間かけて、115キロを踏破した。

19世紀、フリチョフ・ナンセンは、北極点到着をめざしたが到達できなかった。その難攻不落の地に、13歳の女の子と男の子が成功したのだ。

そういえば先月は、1000キロの犬ぞり競争に、ノルウェーの女性Sigrid Ekran(35)が優勝した。世界で最も過酷なレースといわれており、かつて女性は参加することすらできなかった。

彼女は、昨年に引き続いての連勝だという。「犬たちの勝利。犬たちの温かいケアが大切です」という優勝の弁が素敵だった。

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▲数年前2月、フィンマルク県の最も北極に近い町バルドーVardøを取材した私。立っていられないほどの烈風だった。市議会には4割ほど女性議員がいた。バルドーだけでなくフィンマルク県全体に女性の地位が高い。キルケネスの13歳の快挙にはこうした背景が影響しているのかも。

Johanne (13) koser seg med kake på Nordpolen
Oppdrag Nansen
Four Women Thrive in 2015 Finnmarkslpet
Finnmarkslopet
魔女モニュメント、オープン
地方選挙と女性農業主の悩み
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by bekokuma321 | 2015-04-23 09:18 | ノルウェー

強制結婚の恐怖

c0166264_21155664.jpgロンドンにある、その小さな墓石には「バナーズ・マームード、1985年12月16日生~2006年1月24日没」とあった。

僅か21年の生涯は、ロンドンの警察や検察庁の先入観を打ち砕いた。

イラクのクルド地区生まれのバナーズの一家は、1995年、サダム・フセインの弾圧を逃れてロンドンに亡命した。バナーズは10歳の物静かな少女だった。

17歳のとき、父親によってロンドン在住の同じクルド系の男性と強制結婚させられた。夫の暴行と強姦に耐えられず、何度か家出をしては連れ戻された。何回かの家出の末に恋人ができた。

私は2年前見た、ドキュメンタリー映画『バナーズ』から、思い出して書いている。

その映画にはバナーズが警察署で供述している場面もあった。

誰かに尾行されているとわかったバナーズが警察に駆け込む。痩せ細った顔面蒼白の彼女が、小さなメモ用紙を手に、警察官に話し始める。

「夫は私を強姦し、髪の毛をつかんで引きずり回しました。唇や耳から血が吹き出し、私の左手首の骨はねじ曲げられました」

「私は追われています。私の身に何か起こったら、犯人は彼らです」

バナーズの訴えを聞いたロンドン警察。しかし、強制結婚や名誉殺人の怖さが理解できなかった。一方、イスラム教のクルド系一家には、離婚は家の恥辱だとする因習があった。

そして・・・

つづきは、「I 女のしんぶん」叫ぶ芸術--英国をどうぞ。


エミー賞を競った「名誉殺人」と「フクシマの嘘」
パキスタンの名誉殺人
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by bekokuma321 | 2015-04-19 21:33 | ヨーロッパ

c0166264_2074869.jpgストックホルムの高校に、自分を男であるとも女であるとも思えない生徒が使える第3の更衣室ができたと紹介した。

今度はトイレだ。男女のどちらとも自分を思えない人のトイレ・サインが登場した。ストックホルムのSigtuna美術館のトイレにあるらしい。

報道には、女性、男性、両性、障がい者の4つのシンボルの画像が紹介されている。

男性でも女性でもない場合、その代名詞を、スウェーデンでは、Henと称される。新語だ。彼とも彼女ともいえないから、いったいどう訳せばいいだろう。

c0166264_2092079.jpgとにかくスウェーデンでは、大議論の末、新語Henは、この4月、スウェーデン・アカデミーの辞書にも載るらしい。

こうした流れを受けてか、このシンボルをつくったデザイナーは、報道にこう答えている。

「女のサインを見ても、男サインを見てもしっくりこない人たちが、気持よく使えるにはどうしたらいいか、悩んできました。他の3つの中では、両性シンボルが一番カッコいいでしょう」

なぜ公共トイレに? との質問には、「そのうち、もっと広まると思います。現実を反映していますから」

いいねぇ!

スウェーデンからの優しい風に吹かれながら、思いだすのは日本のトイレ。

そう、あの大阪府豊中市の男女共同参画センターのトイレ事件だ。今年になって、「男性トイレは青、女性は赤に」に色を変えた。

Hen-skylt på Sigtuna museum
SIGTUNA MUSEUM
ドイツの町のジェンダー規定
髭づらの女性歌手コンチータ、優勝
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by bekokuma321 | 2015-04-17 20:37 | 北欧

この人を地方議会へ!

統一地方選に向けて、こんなお知らせがきた。

女性と人権全国ネットワークから、「この人を国会へ!」の、セカンド・ステージ。

■女性と選挙キャンペーンでは、候補者情報を掲載しています。
 みなさんのご協力で、多くの候補者の情報が集まりました。
http://www.coco-vote.com/
 
統一地方選前半では、応援していた県議候補がお二人が当選しています!
後半戦(おもに市区町村議選)に向けて、特に中国、四国、九州地方の候補者情報がありましたらぜひお送りください。アンケートはHPからダウンロードしていただけます。

■統一自治体選挙について
治部れんげさんと近藤恵子さんの豪華対談もアップしました!
是非、ご覧ください。http://bit.ly/1J2hTTl

■女性と政治を語るサイト「ポリジェンヌ」も作りました。
女性の視点で政治や時事ニュースを語る、ありそうでなかったサイト「ポリジェンヌ」。
新着コラムやピックアップニュースも随時更新しています。ぜひ、一度ご覧になってください。http://www.poligenne.com/
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by bekokuma321 | 2015-04-16 15:22 | その他

c0166264_17535321.jpg宮城県大衡村村長選に立候補した赤間しづ江さんの記事を読んだ(FEM-NEWS 2015年3月22日)。

赤間さんは、あのセクハラ疑惑で提訴された村長(当時)のいる大衡村の議員だった。

議会で赤間さんは、女性職員へのセクハラ強要で村長が訴えられたことに対し、村民にどう説明するのかと村長に迫ったという。

村長は、提訴されて議会から不信任決議をつきつけられたにもかかわらず、その議会決議をけった。決議を無視しただけでなく、村長権限を使って議会を解散して、自ら村長職を辞職する形にした。1000万円を超える退職金は、「いただく」と。

赤間さんは、村議選に出たら再選されるだろう。しかし義憤にかられた彼女は、村議ではなく村長選に立候補するという。対立候補は、前村長の意をくむ前議員(男性)らしく、赤間さんは苦戦を強いられるだろう。

赤間さんが議員だったころの質問で、このセクハラ疑惑村長は、公金横領事件にかかわって、「書類送検」されていることも知った。

赤間議員は「有印公文書作成、実際の金額より少なく記載、と報道されているが、どういうことか」「村長から説明がなく、村民は報道でのみ知るだけだ」と、村長を追及している。

つまり、赤間議員は、村長は検察に「書類送検」された事を重く受け止めて、村民に真相を説明する責任がある、と村長に迫ったのだ。

c0166264_1748306.jpgここで2012年の衆院選にからんで秋田で起きた2つの事件を思い出す。

ひとつは、民主党秋田県連代表・参議院議員松浦大悟氏秘書が、「有印私文書偽造・同詐欺罪」で書類送検された事件。その秘書は三井マリ子衆院選挙の政治資金を管理していた。三井さんが告発した。

もうひとつは、民主党秋田県連の幹部らが、三井さんの「ポスター貼り」をしなかったのに、貼ったことにして領収書を偽造し選挙資金を横領した事件だ。三井さんの告発ではないが、捜査段階で浮上した。

c0166264_17575161.jpg2件とも、警察署による長い捜査を経て、関係者は秋田地方検察庁に「書類送検」された。

そして「有印私文書」のほうは、残念ながら「起訴」には至らなかった。証拠不十分だそうだ。しかし、「ポスター貼り横領」のほうは、「書類送検」されたままで、起訴か不起訴かの結論は出ていない。

捜査が始まったころ、民主党秋田県連は、「県連としても独自に調査、検証して事実関係を確認したい」と新聞で述べている(朝日新聞2013.11.2)。

では、民主党秋田県連は、その調査をしたのか、検証はしたのか、事実関係を確認したのか。

ポスター貼り横領疑惑は、三井さんの衆院選だけでなく、半年後、松浦大悟氏が立候補した参院選でも起きたという。民主党秋田県連(松浦大悟代表)の幹部が横領で書類送検されたのだ。松浦代表には説明責任がある(毎日新聞 2014.2.7)。

赤間しづ江さんにみならって、「松浦大悟代表、あなたは秋田県民に真相を説明する責任がある」と、私も叫びたい。

岡田ふさこ   さみどりの会(*)事務局

(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。c0166264_15134969.jpg
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by bekokuma321 | 2015-04-15 18:02 | 秋田

道府県議 政党別男女比

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昨日、FEM-NEWSで報道したように、全当選者2284人のうち、女性は207人だった。前回に比べて27人増えたとはいえ、9.06%。1割に満たない。

女性は、有権者の5割を超えるのに、代表はわずか1割という希少存在だ。では、数少ない女性道府県議は、どの政党に属しているのか。

政党別に男女比を棒グラフに出してみた。青が男性、赤が女性。青対赤の比率は、次のようになる――自民 97対3、維新 96対4、 無所属 91対9、 その他・諸派 91対9、公明 91対9、 社民 84対16 、 民主83対17、 共産 48対52。

共産党は、女性立候補者が多かったうえに選挙で大健闘したため、女性県議が男性県議より多くなった。おみごと! 

他の政党も共産党並みに女性を擁立したら、日本だってフランス県議会のような男女半々議会も夢ではない。


c0166264_12274871.jpg無投票当選、議員の5人に1人
女性わずか1割_2015道府県議会選挙
フランス県議会、男女半々に
フランスの政党交付金は男女平等化資金に
男女ペア候補がつくるフランスの男女平等議会
政治は男のものではない
アテネ宣言

[写真:125年前のノルウェー女性運動家ギーナ・クローグの言葉「必要なのはもっと多くの声ではなく、これまでとは別の声だ。男性の声は、もう永久といっていいほど十分だからだ」。ノルウェー国立女性博物館で接写]
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by bekokuma321 | 2015-04-14 10:05 | その他