私も悔しい

c0166264_15394544.jpg2012年(H24)12月27日、秋田県横手市に住んでいた三井マリ子さん宅に、当時参議院議員だった松浦大悟さんの秘書さん3人が来て、三井さんに対し銀行口座について説明しました。

その説明の時、3人は、政党交付金が入金された「受入口口座(うけいれぐちこうざ)」には一切触れなかったそうです。

その1週間ほど前、松浦大悟さんたち5人が三井さん宅にやってきて「ここから出て行くように」と言ったそうですが、三井さんは、今度(27日)は何を言われるのかと、とっさに録音することを思いついたと言います。それで三井さんは、秘書さんたちに了解を得た上で、テープ録音しました。

そしてそのテープを、今年になってから、三井さんは証拠として裁判所に提出したのです。その事に対し、松浦大悟さんは、この9月19日、「録音テープは改ざんされた疑いがある」と、反論をしてきたと聞きました。私にとって予想外でした。

その証拠となるテープは、松浦さんの秘書さんが「受入口口座」を徹底して三井さんに隠してきた事がよく分かる決定的証拠だったのです。三井さんの代理人の近江弁護士は、裁判の説明会でそのように私たちに説明していました。

今、裁判は三井さんが訴えてからもうじき1年になろうとしています。そこで初めに三井さんに申し上げます。貴女の真実を証明するには、専門家に鑑定してもらい、テープはいっさい加工していないことを示すしかないと思います。お金がかかるでしょうが、私もカンパ集めに協力します。

次に松浦さん、貴方はどんな根拠があって三井さんがテープの一部を削除した疑惑があるなどと言うのでしょう。その証拠を是非、私達に見せて下さい。

松浦さん、私は貴方を一生懸命、応援した事がありました。今は裏切られたような気持で一杯です。悔しささえ覚えます。三井さんは、どうでしょう。「24時間体制でお守りする」「秋田の支援体制は、まったく心配いらない」と立候補を懇願した貴方の言葉を信じて、秋田に移住しました。そして三井さんは、あの猛烈な逆風の中、秋田の女性の地位を向上させたい一心で選挙に出ました。そんな三井さんの悔しさは、私の悔しさの比ではないはずです。

インド人のマザー・テレサは、こんな言葉を残していますーー「平和は、あなたの微笑みから始まります。微笑みは、人の心に明かりを照らし、憎しみを消します」と。松浦さん、以前、テレビで見せたあのほほ笑みを、今こそ現実の世界で見せてください。

私は、松浦大悟さんが三井マリ子さんと和解して下さることを心から祈ってやみません。

亀田 純子 秋田市在住・さみどりの会(注)

【写真:「決定的証拠となる録音テープを裁判所に出しました」と述べる三井さん。2014年4月4日 裁判説明会】

(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。裁判報道は下を。
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by bekokuma321 | 2014-09-30 10:02 | 秋田

イプセンの傑作「ペール・ギュント」。グリークの音楽にのせて、世界中で上演されてきた。

でも、私は、主人公のペール・ギュントを恋い焦がれるソールヴェイグがどうも好きになれない。あんなわがまま男をなんで待つのか。さっぱり理解できなかった。ところが、2014年8月のノルウェーで上演された「ペール・ギュント」は全く違った。

「I 女のしんぶん」連載18回目(↓)で紹介した。

ネットでも読める。「叫ぶ芸術 ポスターに見る世界の女たち:現代版ソールヴェイグ」

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現代イプセン演劇祭、開催中
今日は魯迅の誕生日
ノラの国の130年後: 書評『ノルウェーを変えた髭のノラ』
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by bekokuma321 | 2014-09-23 20:08 | ノルウェー

c0166264_832570.jpg9月19日、秋田地裁で、
「三井候補秋田追放事件」の裁判があった。

今回、松浦大悟氏側は、「三井さんは録音テープを改ざんしたうえで証拠に出した」かのように、言ってきた。とんでもないことだ!

衆院選後,秋田を追い返された三井マリ子さんは静養するほかない体調であったこと、しばらくして持ち直した三井さんは、得心できないこの一連の流れを解明するため、何通もの問い合わせを松浦氏にしたこと、を私はよく知っている。

三井さんは松浦氏に、選挙会計報告を見せてほしい、コピーを渡してほしいと、何度もメールや手紙でコンタクトするも、一切を無視され続け、最後には、「民主党本部へ問い合わせるように」と投げられた。

そこで登場するのが、民主党本部の組織委員会部長千葉謙さんだ。三井さんに同行して、岡田ともう1人の3人が、東京の永田町にある民主党本部の千葉謙さんとの話し合いに臨んだ。

民主党本部は、三井さんが代表である民主党秋田県第3総支部に1300万円が振り込まれた記録があると言った。この時、三井さんは、民主党秋田県第3総支部の口座には1200万円しか入金記録がない、と訴えていた。

千葉さんが松浦氏側と連絡をとって、三井さんに「本部から入金された数日後に、その100万円で、ハガキを購入していました。お金を第3総支部口座に移す間もなく、すぐ使わなければならなかったということです。その領収書はありました」と説明した。

千葉さんはこの時「やっぱり、1300万円ありました」と言った。が、どこにも入金記録のない「まぼろしの100万円」への疑念は残ったままだった。

悩みに悩んだ三井さんは、もしかしたら、三井さんに知らされていない銀行口座があるのではないかと疑いを抱く。とりうる方法はひとつ。秋田銀行横手条理支店に調べてもらうことだった。

三井さんは秋田銀行に電話をし、「口座の名前はわからないが、代表名が三井の口座はないでしょうか」と尋ねた。銀行からは「代表名だけわかってもその法人名がわからないと時間がかかります」と言われたそうだ。ところが、しばらくして折り返し電話があり、「ありました」。

それが「民主党秋田県第3総支部交付金受入口」だった。三井さんは初めて「受け入れ口口座」なるものの存在を知ることとなった。三井マリ子の名前で作られていた銀行通帳について、自分で調べるまで何も知らされていなかったのだ。

ますます不審に思った三井さんは調査のため何度も秋田に出向いて、選挙でなされたおかしな事実をつかんでいった。私は、こうした経緯を三井さんの「陳述書」や「訴状」で知って胸が高鳴った。

その「訴状」に反論してきた松浦氏側に対抗するため、三井さんは、今年になって、録音テープとテープ起こしした文書を裁判所に証拠として提出した。その録音テープは、松浦氏側が「受け入れ口口座」を徹底して三井さんに隠してきたことがわかる決定的証拠だった。

ところが9月19日、松浦氏側は、「三井さんが録音テープとテープ起こしの一部を削除してから裁判所に提出したのではないか」というように言ってきた。ただただ驚いた。

今時、証拠もなく録音テープを改ざんしただろう、などと言えるものだろうか。フロッピーディスクの日付データの改ざんだって「村木厚子さん冤罪事件」の際、明らかになったではないか。「録音テープの鑑定」など三井さんにはできっこない、と足元を見ているのだろうか? 

いざとなったら、鑑定料は岡田が責任をもって集める、と三井さんには伝えている。

この裁判は、政党助成法の問題点について考える重要な事件であり、また、三井さんが受けた「女を見下す態度」こそ女性の政治進出を阻む要因なのだから、この裁判は日本の男女平等にとっても重要だと考えるからだ。

岡田ふさ子 さみどりの会(注)事務局

【写真: 朝日新聞2014/1/25より】


(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。裁判報道は下を。
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青天の霹靂
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by bekokuma321 | 2014-09-22 08:11 | 秋田

青天の霹靂

昨日、第5回目の「松浦大悟vs三井マリ子」民事訴訟が、秋田市でありました。

思えば、2012年12月、衆院選が終わって、秋田県横手市の事務所兼自宅を出ることになった三井さんの荷物の片づけを手伝いました。

そのあとで、裁判に踏み切った三井さんから、なぜ秋田を突然出なければならなかったかを聞きました。裁判所に提出した「訴状」も私は読みました。

落選後5日目の夜、1人でいた三井さんのところに、何の前触れもなく、どやどやと松浦参議院議員(当時)たち5人がやって来て、「出て行け」と言ったそうです。

ずっと昔、学生運動が盛りの頃でした。デモをしていた私は、警察官3人に囲まれてカバンを調べられたことがあります。「はい、どうぞ」と言いましたが、とても気持ち悪く、恐怖でいっぱいでした。

当時私の周りには友人がいましたが、三井さんは1人でした。どれだけ恐かったことか。

ですから、再び事前連絡もなく、松浦さんの秘書3人が事務所兼自宅にきたとき、三井さんが(了解をえて)録音をとったことは当然でした。私は、よくぞ録音をとったことよ、とつくづく感心しました。

その録音テープを起こしたものを、三井さんは裁判の証拠に出しています。それを、今回、松浦議員側は、録音テープの一部を三井さんが削除してから提出したに違いないと反論してきました。

私は、「映写技師資格」を持っていますが、その資格取得の際、フィルムの切り貼りをしたことがあります。でも、録音テープをどのようにすれば削除できるのかわかりません。ですから、録音テープの一部を改ざんしたかのように言ってくるなんて、青天の霹靂でした。

もしかしたら、テレビ会社に勤めていた人なら、経験してるのだろうか、と思いました。

大倉 由紀子  さみどりの会(注)

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 【三井さんが代表だった民主党秋田県第3総支部事務所。三井さんの自宅にもあてられた】

(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。右は「さみどりの会」のロゴ(ふじみつこ作)。

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「政治とカネ」にメスを入れる三井裁判
政党交付金の残金を国庫に返還
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供託金、もどった
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裁判長提案「供託金戻したら」は当然
お金の流れがよくわかった
NHK 「選挙資金裁判 争点絞られる」
供託金は戻したらどうか、と裁判長提言
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by bekokuma321 | 2014-09-20 21:02 | 秋田

78歳の女性副大臣!! 

驚くとともに、ノルウエ―の認知症対策の記事を興味深く読みました。

日本で言えば厚生労働省が、ノルウェーでは「保健・ケアサービス省」ということになのでしょうか。分りやすいネーミングですね。保健(医療)とケア(介護)が同列に並べられているところはさすが!です。

日本では、いつまでたっても医療が上です。介護なんて女なら誰でもできると言わんばかりで、専門性は認められず、一段低く評価されています。そこが大問題です。

〝認知症にやさしいまちづくり″については、日本でも色々な試みがされています。

① 厚労省は、「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として、10年ほど前から「認知症サポーターキャラバン」事業を実施。認知症への理解を深め、その家族を見守り、できる範囲で手助けするように受講させています。その人たちを「認知症サポータ―」と呼び、全国500万人ほど養成されています。行政職員だけでなく、銀行、スーパーなどお店ぐるみ、小中高校生の学校ぐるみでの受講や、警察、刑務所などにも受講の輪が広がっています。 詳しくはhttp://www.caravanmate.com/

② 行政単位で「徘徊模擬訓練」を行っているところが増えています。大牟田市が有名です。介護関係者だけでなく、役所、警察、消防、学校、町内会などが連携して、徘徊する認知症の方に気づき、声をかけ、自宅に戻るまでの訓練をするもの。訓練を通じて地域の連携を作り上げています。

③ 介護保険は改定につぐ改定を重ねています。今、言われているのは「地域包括ケア」。小中学校区くらいの地域で、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく一体的に提供される地域の体制を作り、重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けられるようにするという趣旨です。

④ ノルウェーが学んだという「スコットランド認知症プログラム」がどんなものか知りません。でも、日本の認知症介護のレベルも前よりずっと上ってきているようで、先駆的試みがあちこちで見られます。ただし、まだそれらが点で存在しているのが実態です。全国すべての介護現場がそうとは言えない点が問題ですし、ましてや、町全体が認知症の人たちが普通にすごせるようには、まだまだです。

しかし、日本の最大の問題は、介護職員が北欧のように公務員並みの給料と労働条件でないことにあります。そこを、このままにしては、どうみても認知症にやさしい国にはなれないような気がします。

介護保険も、財政的な理由からでしょうが、軽度の人たちを切り捨てるなど、どんどん使いにくくなってきています。

前述の「地域包括ケア」も、名前はまあまあ美しいのですが、その実、ボランティアをうまく使って安上がりにすませようという魂胆が見え見えです。

私自身、自分の老後を考える時、このままだと介護保険など使えなくなるのではないかと思ってしまいます。

78歳の女性副大臣だからこそ、高齢者の問題をわがこととして、取り組める。78歳までいかなくても、こういう人を政治の場に増やしていくこと、そこに鍵があると思いました。


木崎 志づ香(介護福祉士・介護支援専門員)      

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 ノルウェーのショッピングモールにはベビーカーや車いすがごく当たり前に目につく。ハンディを持つ人にやさしい町づくりの結果だ。さあ、次は認知症の人たちが自然にとけこめるような町だ。
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by bekokuma321 | 2014-09-20 17:16 | ヨーロッパ

女のスペース「フリーク」で出会った女たちのつながりの歴史は、30年を超える。

「フリーク」は私がやっていた喫茶店で、大阪の豊中駅前にあった。2007年に閉じるまで、約四半世紀、大勢の女たちが出入りした。

示村冬子さんはいつごろ私たちの仲間になったのか。比較的新しいと思っていたが、追悼会の準備のために写真をさがしていたら20年以上も前の写真に冬子さんの笑顔があった。

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今年の3月28日、友人のメールで示村冬子さんの訃報を知った。入院していることは知っていたが、予想もしていなかったことで、メールをくれた友人に電話をして冬子さんの最後の様子を聞いたあと、示村さんのお連れ合いと電話で話すことができた。私自身が納得するために電話をしていたような気がする。それでも信じられなかった。受け入れられなかった。そして、落ち着いてくるとむしょうに腹が立ってきた。

「若いあんたがなぜ先なのよ!順番がちがうでしょう!」

 
7月入って、わたしたちはようやく示村冬子さんの追悼会のことが考えられるようになった。冬子さんのDVDをつくるために集まって写真を選んでいるとどの写真も弾けるような笑顔ばかりだった。追悼会のタイトルの「あの笑顔をもう一度」は、すぐにきまった。

9月14日、豊中のすてっぷで追悼会を開いた。ごく内輪の人たちに知らせただけだったが、15人のおんなたちが来てくれた。

最初に示村冬子さんが「フリーク」の私たちの集りに参加したのはコーラスのグループだった。自分たちの歌のレベルには関係なく大阪ドーンセンターのオープニングイベントのステージにも立った。

その後、染のワークショップ、女性映画祭での活躍、リブ25周年のステージ作りの思い出。そして「館長雇止め・バックラッシュ裁判」(すてっぷ裁判)。裁判は、最初から最後まで支援しただけでなく、世話人までしてくれた。

思い出話はつきなかったが、一番多かった共通していた思い出は酔っぱらってかかってきた長電話。こんなに早く赴ってしまうのだったらもっときちんと話を聞いてあげればよかった、という思いも共通していた。

冬子さん、わたしたちの話は聞こえましたか。

和田 明子(豊中市民、フリークの女たちの会)

【写真:DVD「あの笑顔をもう一度」(作成ふじみつこ)の表紙より。右が示村冬子さん】

すてっぷ裁判を支えた示村さんにお別れして
北村三津子「私は存在する。
豊中「フリーク」25年の歴史に幕
館長雇止め・バックラッシュ裁判
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by bekokuma321 | 2014-09-20 07:40 | その他

c0166264_22105294.jpg「あなた、私をいくつだと思っているんですか」

保健・ケアサービス副大臣になってほしいと依頼された時の彼女の第一声だという。

その女性はアストリッド・ヘイベルグ・ヌックルビュ(Astrid Nøklebye Heiberg 保守党)。ノルウェーで今、最も注目されている政治家の1人。当年とって78歳だ。

ヌックルビュは、精神科医、政治家、そしてフェミニスト。同性愛は病気ではないという声明文策定にかかわるなど、長年、ノルウェー人権確立に向けて活動してきた。

私は、1990年ごろ、彼女がかつてオスロ市長候補として選挙を闘っていたとき一度取材したことがある。政治的指導者に女性を増やす必要性を、力強く語ってくれた。

こうしキャリアを活かし、今、彼女は保健・ケアサービス大臣ベント・ホイエを支え、高齢者の医療・介護・福祉政策に辣腕をふるう。

「あなた、私をいくつだと思っているんですか」と言った彼女だが、次々に注目すべき政策を出してきては、若い人の多いノルウェー政界に新風を巻き起こしているかのようだ。

ヌックルビュ副大臣は、モス市の認知症対策に注目した。2015年までに国の認知症政策の強化をまとめあげるための一環だ。

モスは、ノルウェー南部のエストフォル県の港町。人口3万人ちょっと。“認知症にやさしい町“と言われている。市長は、認知症のひとたちと共存できる市をめざす。市長は男性だが副市長は女性で、市議会の41%は女性議員。

認知症の具体的政策に向けて、市長自らがスコットランドに出向き、ヨーロッパでもっとも称賛をあびているスコットランド認知症プログラムを学んで帰ってきた。認知症の大激増が予想される近い将来に向け、モスに住む認知症患者やその近親者が孤立せずに暮らせるよう、町全体を変えたいのだという。

ヌックルビュ副大臣は、皆が夏休みをとっている7月末、モスに足を運んだ。

認知症をわずらう患者当人、看護師、市の認知症チーム・コ―ディネイター、市長や副市長などに直接会って、話を聞いた。自分と同年配の車いすの女性と談笑する写真が新聞に載っていた。当事者の声を吸い上げてはじめて生きた保健・ケアサービス政策が可能になる。つまり78歳の彼女こそ、政策推進の最適任者といえよう。

報道によると、モスの認知症チームは、認知症患者にかかわるすべての職員やボランティアたちに認知症の人たちとどのように関わればいいかの教育訓練を充実させてきた。

c0166264_22372459.jpgすでにモスには、“認知症にやさしいショッピングモール”ができている。そのモールにある30店舗の職員は全員、認知症患者が店に足を踏み入れたとき、とまどったり、わけがわからなくなっても、やさしく対応しながらサービスが受けられるように、職員向け訓練・教育を修了しているのだという。

訓練を修了した店舗には、市からの認証マークが提供される(写真)。肩にやさしく手をかけた2人が並ぶロゴマーク。「このお店は、認知症のかたがたにお手伝いできるよう訓練された店員を雇っています」と書かれている。

モスは、さらに消防署職員への訓練や、町のサッカークラブと提携した“思い出サッカ―クラブ”の推進など、具体策が着々と進められている。思い出サッカ―クラブとは、若いころの思い出を刺激する、認知症対策のひとつだという。

この小さな港町の試みを国全体に広げることができれば、ノルウェーはお年寄りが最も住みやすい国となるだろう。

そうなるかどうかは政治の動きしだいだ。だが、その第一歩は踏み出された。78歳の女性政治家によって。

約462万人もの認知症患者がいる日本。認知症患者を精神病院に閉じ込めている日本。学ぶべきことが、余りに多い。

Vil bruke Moss som eksempelby
THE new Lanarkshire Dementia Resource Centre opened in Motherwell last week
Alzheimer Scotland:Action on Dmentia
Skal bli Norges mest demensvennlige by
Moss som Norges første demensvennlige by
Municipal council election 2011
Moss- og omegn Demensforening
男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
朝日新聞よ、お前もか――急浮上する「病棟転換型居住系施設」の問題点
「海外から学ぶ認知症の人たちへの支援」
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by bekokuma321 | 2014-09-15 22:22 | ノルウェー

20代で、ウーマンリブ運動に挫折した私は、
社会運動から長年引きこもって過ごしていた。

そんな私に、もぞもぞと動き出す季節が訪れた。
舞台は、大阪府豊中市を相手取った「館長雇止め裁判」
(すてっぷ裁判とも言う)だった。

その裁判を支えた関西の仲間のひとり、示村冬子さんが先立った。

9月7日、彼女のお別れ会が、三井さんが初代館長をしていた豊中の
「すてっぷ」で行われた。

思えば、豊中駅前にあった「フリーク」という名の小さな喫茶店に集った
女たちが中心となって「館長雇止め裁判」を支えた。

裁判の進行とともに、私は、これまでの私の人生には
なかった”技能習得”をした。

仕事のかたわら、裁判傍聴に通った。
手つかずだったパソコンを開き、恐る恐るキーボードを叩きはじめた。
メールで他人と交信も始めた。
陳述書を書いて裁判長に提出した。
関西の先輩たちに習って、名古屋で報告集会を企画運営した。

お別れ会では、そんな我が人生後半のスタートを思い出しながら、
示村冬子さんに「ありがとう」を言った。

画面に映し出された写真をみて、あの頃をはっきりと思いだした。
あの笑顔を。

示村冬子さんは、あの世から、
「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」
見守ってくれるだろう。

あの世の彼女に報告したい。
豊中以後の私を。

                     岡田ふさ子 さみどりの会(注)事務局

[クリックで拡大される]

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(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。右は「さみどりの会」のロゴ(ふじみつこ作)。本文の下の記事は『全国フェミニスト議員連盟機関誌AFER2014/8/15』より、写真は秋田市内で三井裁判を支えるキャンペーン。

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「政治とカネ」にメスを入れる三井裁判
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5月10日のNHK、11日の朝日、読売、魁
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by bekokuma321 | 2014-09-11 15:15 | 秋田

ノルウェーの西海岸にある都市ベルゲンに住む、ユーコ・リンダ―ルYuko Ringdal さんから感想が届いた。大学で教えるかたわら、労働党党員としてデモにも参加してきたワーキングマザーだ。 

      =======================

安倍政権は女性の閣僚を5人登用して、いかにも男女平等を支援しているように見せかけています。でも、女性が多ければ良いというわけではありません。

FEM-NEWSによると、5人のうち3人は「日本会議」という国粋主義組織に属しています。国粋主義国家とは、国家に貢献できるような健康な子どもを産む母親としての役割を女性に押しつける、すなわち男性主導国家だと私は思います。

この3人の女性大臣が、このような固定的性役割を好む団体に所属していること自体、おかしいと思います。

c0166264_16154653.jpgノルウェーでは保守党と進歩党が現在連立政権を握っています。保守党は日本の自民党とは違い、かなりリベラルと言えるでしょう。国会議員の男女の比率は、女性19名、男性29名です。首相すなわち党首は女性です。また性的少数者も目立ち、厚生大臣ベント•ホイエはゲイ(同性愛)を公言しています。過去にもペール•クリスチャン•フォスというゲイの大蔵大臣がいました。

日本の自民党と比較的似ている政党は、ノルウェーでは進歩党でしょう。政策は平等とはほど遠く、非常に保守的で国粋的政策を好みます。大臣に女性が目立つものの、国会議員数では男性23名に対し女性は僅か6名です。

労働党の国会議員はは男女とも27名ずつです。比較的リベラルで、現在の青年部リーダーのエスキル•ペーデルセンはゲイを公言しています。左派社会党は、女性2名、男性6名ですが、フェミニスト的政策を打ち出しています。中央党はもともと農民党でした。女性7名、男性3名。つい最近まで女性党首でした。

ノルウェーでは平等という考えはすでに国民に浸透していて、女性がリーダーとして公の場に登場するのは当たり前になっています。ノルウェー保守党を見れば分かるように、男性中心主義とは違い、男女の性にこだわらずに人事が決められています。ただ、経済界ではまだまだ男性優位と言える面がありますが。

日本に男女平等が広まるには、女性がわずか10%前後しかいない議会をせめて30%に増やすことがはじめの一歩だと思います。平等政策を進める女性議員が増えることを願っています。

Yuko Ringdal (ノルウェー・ベルゲン大学非常勤講師)

【写真:ノルウェーの先駆的女性政治家ベリット・オースを解説するパネル。1975年、オースは女性議員増をめざして党内に初めてクオータ制を導入した。今ではノルウェーのほとんどの政党が、候補者の約半数を女性にするなどクオータ制を実行する。オスロの国立民族博物館特別展「女性参政権100周年」にて。撮影FEM-NEWS】

安倍改造内閣の女性たち
ノルウェー女性参政権100周年
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by bekokuma321 | 2014-09-09 16:54 | ノルウェー

「徳洲会、猪瀬氏に5000万円」は朝日新聞のスクープだった。

その一連の調査報道が新聞協会賞を受賞した。私は、そのニュースを9月4日の朝日新聞記事で知った。結びの文章が印象的だ。

「政治家は大切な税金の使い道を委ねられている。そのため、政治家には『政治とカネ』について特に潔癖さが求められる。メディアには、権力を常に監視し、不正があれば取材をして国民の前に事実を明らかにしていく役割がある。・・・」

三井マリ子さんが今、裁判で闘っているのも「政治とカネ」である。

三顧の礼をもって衆議院選候補者として秋田に迎えられた三井さんが、落選が決まったとたん、迎え入れた当人から石もて追われるごとく追い出されたことは、ほぼ全紙が報道している。

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民主党公認の三井さんは、当時の政治情勢からして落選は覚悟の上だった。とはいえ、選挙直後の理不尽な扱いは、三井さんを奈落の底に陥れただろう。

でも、しばらくして三井さんは持ち前の不屈の精神を発揮し、「選挙の会計報告を見せてほしい」と選挙を仕切った松浦大悟参議院議員(当時)に手紙やメールで要求する。返事がなかったため、不審がどんどん募っていったという。そこで秋田に通って選挙資金の出し入れを調べあげ、違法行為ではないかと疑われる事実をいくつか発見した。

朝日の記事にあるように「政治家には政治とカネについて特に潔癖さが求められる」。野党の政治家にはさらなる潔癖さが求められる。その政治家が、三井代表の政党支部の政治・選挙資金に使うべき政党助成金を三井選挙には余り使わず、自分の選挙にプールしていたふしがあるのだ。

どうやったか。報道などによると、政党助成金は三井さん名の銀行口座(Aとする)に振り込まれることになっていた。松浦側は、Aの開設を三井さんの承諾を得ずに開設して、三井さんにAを隠し続けた。三井さんにはAとは別の口座(Bとする)を知らせた。

当然三井さんはBしか知らなかった。Bに入金されていた金額が政党助成金総額より少ないという事実をつかんだのは、選挙後の独自調査によってだった。松浦側はAに振り込まれた政党助成金の一部しかBに移さなかったのだ。

何に使われたのかはまだはっきりしない。たとえ違法的使途でなかったとしても、道義的責任は重い。何より本人の承諾なしに銀行口座Aを開設したことが事実なら、有印私文書偽造同行使・詐欺罪に問われるのではないか。三井さんの告発を受け、警察は捜査を開始し、4人が検察庁に書類送検された。この刑事事件はまだ解決していない。

さらに三井さんは損害賠償の民事訴訟に踏み切った。

猪瀬事件に加え、地方議員の政治活動費の使途の問題も然り、「政治とカネ」事件は尽きることがない。元凶は男性政治家ばかりである。女性は男性より不正が少ないなどと言うつもりはない。しかし、男女不平等雇用をなくそう、女性蔑視社会を変えようという使命感から立候補した女性議員の多くは、男性よりはるかに「政治とカネ」に潔癖だろう。

そうした女性が議会に増えれば「政治とカネ」事件はかくまで多発しないはずだ。女性議員が増えれば政治が変わる、社会が変わる、北欧の例を見ればこれは紛れもない真実である。

秋田の選挙で当選こそ出来なかった三井さんだが、裁判という公器で男性政治家の「政治とカネ」を暴き、女性政治家台頭の必要性を世に示してくれるだろう。

木村 昭子  さみどりの会(注)、秋田出身


c0166264_15134969.jpg(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。上は「さみどりの会」のロゴ(ふじみつこ作)。裁判の報道は下のリンク先を。

政党交付金の残金を国庫に返還
今朝の読売を読んで 「解散・返還は当たり前」
澤藤弁護士ブログを読んで
決定的証拠が裁判長に提出された
供託金は秋田おばこのデモクラシーに
秋田おばこのデモクラシーに大賛成
マラッカ海峡より
裁判をしなかったら供託金はどこに?
「供託金もどって一安心」_5.21読売新聞
女は使い捨ての駒か
5月10日のNHK、11日の朝日、読売、魁
供託金、もどった
秋田おばこのデモクラシー
4月15日の毎日新聞
裁判長提案「供託金戻したら」は当然
お金の流れがよくわかった
NHK 「選挙資金裁判 争点絞られる」
供託金は戻したらどうか、と裁判長提言
ワーキング・ウーマン、三井裁判を女性の視点で見る
今朝の毎日新聞
女性記者の目
秋田衆参両選挙で4人書類送検
秋田衆参両選挙で関係者送検
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 3
三井候補秋田追放事件を究明する裁判 2
三井候補秋田追放事件を究明する裁判

【写真:秋田市の地方裁判所で裁判を終えて、秋田銀行前を通る三井原告】
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by bekokuma321 | 2014-09-08 13:11 | 秋田