異国で禁固刑を受けたノルウェー女性が、やっと母国に帰還した。先週のニュースだ。

ことの発端は、今春の中東ドバイ。カタールの国際的会社に勤務するノルウェー女性マッテ・ダーレル(24)は、ドバイに出張。そのホテルで強姦にあった。

彼女は、現地の警察に強姦被害を訴えた。しかし、あろうことか、被害者である彼女は、パスポートを取り上げられたうえ、監獄に入れられた。

そして、この7月中旬、イスラムのシャリア法は、彼女に対して「婚姻外の性交と、飲酒の罪状」で1年4カ月の禁固刑を言い渡した。

強姦被害を実名でメディアに公表することは、ノルウェーでも珍しい。しかし、マッテ・ダーレルは、被害事実や判決内容、そして控訴する意思をノルウェーメディアに公表した。

ノルウェーメディア、外務省、旅行会社、学者、人道団体など多くのノルウェー人が、彼女に呼応して、ドバイの判決に抗議の声をあげた。

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ノルウェー外務大臣もただちにアラブ首長国連邦に抗議した。それに対し、ノルウェーの宗教学者から、「外務大臣の抗議は弱い。ドバイは、女性の人権を侵害していると公式にもっと強く抗議すべきだ」という批判があがった。

こうした中、旅行会社は、ドバイへのすべての旅行商品を中止した。「マッテ・ダーレルへの連帯の意味です。彼女の訴えを尊敬します」と。ドバイは、ノルウェーの人気の観光スポットで、多くのノルウェー人が旅行に出かける。

それだけに終わらない。マッテ・ダーレルは、ドバイに留め置かれていた時、カタールにある勤務先の会社The One から、「解雇を言い渡された」。理由は「著しい非行であり、会社の方針に反する」というものだった。

こちらも、いま、いい方向に動き始めている。The Oneのオーナーが、「彼女の解雇は完全に間違っています。法的手続きが終了次第、彼女の意思次第で、職場に戻れるようにします」とメディアに公表した。

異文化のはざまで翻弄された一人の女性。彼女を救った最大の力は、彼女自身の強い意思だ。しかし、ノルウェーのメディアの精力的記事が社会を動かしたように私は思う。それによって、政財界、学界、市民から迅速な抗議の動きがまきおこり、アラブを動かす外交力となったのだろう。

もし彼女が日本女性だったらどうだったか。考えるだに恐ろしい。

【写真は、事件を精力的に報道したノルウェー国営放送局NRKの幹部たち。女性が非常に多い。本写真は今回の事件報道と直接関係はない】

◆Toppsjefen seier det var feil å gi Marte sparken
http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.11147780

◆強姦被害者自身が訴え出よう
http://frihet.exblog.jp/17142617/
◆NRKとNHK--報道における女性
http://frihet.exblog.jp/17018798/
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by bekokuma321 | 2013-07-30 14:46 | ノルウェー

今回の参院選の投票率は52%。自民圧勝。女性議員もさほど増えなかった。そんな選挙が1週間前に終わった7月27日。三井マリ子さんの講演会が岡谷市であった。東京に行くついでに、立ち寄った。

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演題は、「北欧からの風:三井マリ子さんのノルウェー取材より」。とくに女性の政治参画についてだった。まず、スクリーンいっぱいに広がる、“黒の議会″という写真から始まった(上)。

今から約130年前のノルウェー・オーモット市の市会議員が一堂に会した白黒写真だった。女性議員は1人しかいない。

続く2枚目は、現在のオーモット市議会(下)。ちょうど男女半々だ。130年という時間経過は、同じ市議会をどう変えたか。三井さんは、「長野県中川村は、10議席中女性は1人だそうですね」と、ノルウェー130年前と同じである長野の様子も混ぜながら・・・会場の参加者に問いかけて、答えを引出しつつ、その変化をこうまとめた

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男性ばかりの議会が、男女半々となった。そして、真っ黒な背広にネクタイという制服のような服装が、色とりどり、ポロシャツあり、ブラウスあり、Gパンあり、となった。かしこまった容貌から、くつろいだ格好となった。

男女半々の議会は、ノルウェーの一地方議会だが、この変化は、決して特別な地域の特別な自治体の特別な例ではないそうだ。

次に、世界の女性議員増員運動ポスターの紹介にはいった。三井さんが足で歩いて集めたものだという。

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1枚目はノルウェーのポスター(上)。1960年代から起こった女性を議会に増やそうという運動の1枚だ。スローガンはズバリ「女性に投票せよ!」。投票箱の上で北欧の妖精が「女性候補に入れなさいよ」と見張っている。手書きの素朴な絵から、当時のノルウェー女性の心意気が伝わってくるようだ。

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デンマークのポスターは、「ヨーロッパの風景を綺麗にしよう」(上)。男性が軍隊のように整列する写真と、ラフな格好の男女が肩を組んで笑っている写真の2枚が並ぶ。なんとここに書かれたデンマーク語の「綺麗に」は「平等に」と同じ単語だという。つまり、このポスターは、「ヨーロッパの風景を平等にしよう」を叫んでいるのだ。

ベルギ―のポスターは、「政治の風景を変えてみよう!」。そのスローガンの横には、首から下は背広姿の男性、顔の部分だけが女性の写真に変えられた1人が立っている。言語がわからなくても、言わんとすることは一目瞭然だ。

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次はフランス。「政治は、男性の問題ではない―自分の地域で運動しよう」 (上)。こんな刺激的なスローガンが書かれたポスターから、こちらを見つめている女性は、魅力的なパリジェンヌ。

「こんなポスターが、選挙の前に町に貼られ、社会全体で女性議員を増やそうと頑張ってきたのです」と三井さんは強調する。こういうポスターが貼られていたら、選挙もちょっと楽しくなる。

そして、話はクオータ制へと続く。物事を決める場には一方の性が4割から6割いなければならないという制度だ。ノルウェーで始まったこの制度が国連やEUなど各国に見習われるようになった。

こうした世界各国の女性の政治参画運動を概観したあと、ノルウェーを20年以上取材してきた三井さんによる「ではなぜ平等の社会をつくることができたのか」に移った。

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最初に、三井さんが視察したケアを必要とする人たちのセンターで撮影した1枚が登場した(上)。場所は、特別養護老人ホームのサロンみたいなところ。三井さんを案内した市長が壁際に立ち、高齢の利用者二人を囲んで、ナースかヘルパーか4,5人くつろいでテレビ観賞をしている。休憩中のようだ。

「このサロンではなく自室にいる多くの利用者をケアする職員がほかに十分いるということです」と三井さん。「市長が来ているのに、職員はとくに立ちあがりもせず、脚を組んで笑ったり…リラックスしたままの態度です。市長も後でニコニコ。これが、ノルウェーの平等を表す象徴的1枚です」と力を込めた。

社会民主主義の国、ノルウェーの福祉社会・政策の原則を示す文字がスクリーンに大きく映る。

「貧困は社会の問題である。個人の失敗ではない」「個人や社会が貧困に陥らないようにするのは、国の責務である」「貧困は根絶できる」――短くて、分かりやすくて、力強い。こんな素晴らしい理念をノルウェーは何年も闘って作ってきたのだ。

地方議員はほぼ全員ボランティアであること、選挙制度は国も地方も完全比例代表制であること、政党がつくる候補者名簿(リスト)には男女交互に名が並ぶこと、などなど。三井さんの近著『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店) を読んでいた私だが、あらためて感動した。

さらにスクール・エレクションと呼ばれる中・高での「模擬選挙」。なんと生徒会が、本物の政治家たちを学校の体育館によんで、生徒たちと選挙討論会をするのだという。

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女性ロックバンドのメンバーである女子高校生は、サッカーに予算がついてロックバンドに予算がつかないことをどう思うかと各党代表に堂々と質問している。その写真(上)には、会場からため息がもれた。

この1枚だけではなく、全体に、あまりの日本の選挙制度との違いにショックを受けたという参加者が多かった。

質問タイムでは、①投票率を上げるためにはどういう対策をとっているか ②ボランティア議員はなぜ務まるのか ③日本の議員は調査をしたりするのに大変経費がかかり、ボランティアではできないのでは、などがあがった。

投票率に関しては、ノルウェーに限らず北欧では、投票率が8割を切ると「民主主義の危機」という認識があり、対策をとるための委員会が設けられる、という答えだった。地方議員が無報酬であることは、北欧だけでなく多くの国に例があり、日中は公務員や会社員など普通の仕事についていて、夜に議会が開かれる、のだという。「政治をタブー視して、公務員の政治活動を禁止している日本のほうがおかしい」と三井さん。

名古屋から参加した私は、河村たかし名古屋市長が議員報酬半減を掲げて市長に当選したこと、彼は、集会で“ヨーロッパの議員はボランティアである”と発言したこと。矢祭り町の議員報酬日給制など日本の例を紹介した。

三井さんの講演が終了し、講演内容が詳しく書かれている『ノルウェーを変えた髭のノラ:男女平等社会はこうしてできた』(明石書店)は、即完売。7冊しか持参しなかったことが悔やまれる、と三井さん。

末筆になったが、三井さんの講演会を主催した長野県婦人教育推進協議会に、心から感謝したい。

岡田ふさ子筆(写真は全て三井マリ子)

◆9月にむけて、選挙運動始まる ノルウェー
http://frihet.exblog.jp/20421022/
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by bekokuma321 | 2013-07-28 14:19 | ノルウェー

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最も男女平等の国が、政治的知識では最も男女格差があるなんて!

夏枯れのノルウェーのメディアで、議論になっている話題だ。9月の国会議員選挙に出る保守党の女性候補はこうコメントしている。

「ノルウェーの男性はフルタイムで外で働き、家事責任も全うしています。さらに彼らは、政治的ニュースを追っているということです。政策議題や優先課題を男性に決めてもらったらいいのかも」

男性への無条件降伏だ。こう賛美されると、男性のほうも、苦笑いするしかないだろう。一方、労働党の女性の国会議員は、こう反論する。

「メディアを手中にする時間を男性のほうが多く持っているからです。おそらく、いまだに毎朝の食卓で、パパは新聞を読み、ママは子どもと話をしているというということです」

「議論に参加している男性は、ことに通じているように見えますが、それほど通じているわけでもないのです」

なるほど、ノルウェーでもまだねぇ、と、私は労働党議員の意見にうなづいてしまった。

調査したのは、ノルウェーのベルゲンの研究者たち。日本を含む10カ国の国際調査だ。ノルウェーでは、政治的質問への正しい答えをしたのは、男性73%に対し、女性はわずか50%だったという。

ノルウェーでは、女性が参政権を獲得して100年のお祝いが各地でなされている。それに関連付けたさまざまな研究調査もある。ジェンダーに関する調査結果を、大手マスコミが丁寧に報道し、女性政治家が相反する意見を戦わす―――この光景こそ、ノルウェー的だと思う。

世界一民主的な国は、こうした小さな積み重ねあってゆえなのだろう。


◆Menn mer interessert i politikk enn kvinner
http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/Menn-mer-interessert-i-politikk-enn-kvinner-7263874.html#.UfOkHNyCjGg
◆世界一民主的な国
http://frihet.exblog.jp/19256560/
◆NRKとNHK--報道における女性
http://frihet.exblog.jp/17018798/

【写真は、ノルウェー主要政党の党首討論会。いかに女性が多いか一目瞭然だ】
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by bekokuma321 | 2013-07-27 20:16 | ノルウェー

c0166264_1510882.jpg「彼女は、コンゴに帰って働くべきだ。彼女は、オランウータンのようだ」――こんな露骨で低劣であきれかえる発言を、女性の大臣に浴びせた男性がいる。

イタリアのロベルト・カルデロリ(Roberto Calderoli)。大臣もしたことのある、北部同盟党(Lega Nord)の国会議員だ。

暴言を浴びせられた女性は、イタリア史上初の黒人の女性大臣セシル・キィェンジェ(Cecile Kyenge)だ。彼女は、移民問題を扱う省の大臣で、眼科医。コンゴ生まれの彼女は、イタリア留学後、イタリア人と結婚した。

4月も「彼女は、立派な主婦には見えるが、大臣には見えない」などとあくどい言葉をあびせられた。

キィェンジェ大臣は、こうした人種差別攻撃に対し、「私にとどめをさすことなどできません」と、果敢にやり返したという。その強さに心から敬服する。しかし、彼女個人のファイトバックだけでは、また繰り返される。

日本にも、卒倒しそうな差別発言をはく右派政治家がいるが、イタリアの右派政治家も相当なものだ。

めげるな、セシル!

http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/14/italian-senator-roberto-calderoli-cecile-kyenge?CMP=EMCNEWEML6619I2
◆イタリア黒人女性大臣、差別にさらされる
http://frihet.exblog.jp/20334907/
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by bekokuma321 | 2013-07-15 17:42 | ヨーロッパ

ウィンブルドンの性差別

c0166264_22512079.jpg先週の土曜日、マリオン・バルトリは、ドイツのサビーネ・リシキを破り、ウィンブルドン女子シングルで初優勝した。セットカウント2-0(6-1, 6-4)でストレート勝ちだった。

テニス界の女王の座を勝ち取ったフランスの28歳は、今、イギリスの女性たちをわかせている。ガーディアンによれば、彼女の試合を生放送していた、BBCスポーツコメンテーターのジョン・インヴァダールJohn Inverdaleの性差別発言に端を発する。彼の古めかしい性差別コメントは・・・

「バルトリは、小さなころ、見た目がよくないから、シャラポラのようにはなれっこないよ、ボロボロになるまで闘わなくちゃ、ってパパに言われたと思うけど、どうかな」

テニスは、私も以前していたが、非常にきついスポーツだ。そのテニス界の頂点にのぼりつめた強靭な精神力とパワーを称えるどころか、容姿をとりあげて、あれこれ冗談を言う。男性優勝者には絶対ありえないことだ。

「受ける」と思ったから、口にしたのだろう。ところが、このコメントが放送された後、数時間で700通の抗議がBBCに来たという。

さらに月曜日、ロンドンで開催された「ジャーナリズムにおける女性」で言及されたBBCニュース部門のチーフは、「ジョン・インヴァダールのコメントは間違っています。彼は、自分の言葉に責任をとって、謝罪すべきです」と釈明せざるをえなかったという。

ジョン・インヴァダールは、「もし、いやな思いをさせたのなら、謝る」と言ったらしい。とんでもない性差別発言をした深刻さに、彼は気づいてない。それに、あれだけの抗議を受けてなお、彼を翌日男子の試合のコメンテーターとして登場させたBBCに対して、さらにブーイングが起こっている。

スポーツ界の性差別、女性蔑視は、東西を問わず根深い。スポーツ界こそ、フェア・プレーたれ、だ。

http://www.guardian.co.uk/sport/blog/2013/jul/10/john-inverdale-marion-bartoli-wimbledon
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/09/wimbledon-sexism-women-face-players-girlfriends
http://www.guardian.co.uk/media/2013/jul/09/john-inverdale-marion-bartoli-bbc
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/08/andy-murray-marion-bartoli-john-inverdale

◆高梨選手と女子スキージャンプ
http://frihet.exblog.jp/19321895/
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by bekokuma321 | 2013-07-10 22:53 | ヨーロッパ

c0166264_2333856.jpg北海道から、参議院比例区に、アイヌ民族の権利回復をめざして、島崎なおみが立候補した。

全国を遊説しながら、「イランカラプテー」とアイヌ語であいさつしている、という。

「イランカラプテ―」というアイヌ語は、「あなたの心にそっと触れさせて」、という意味だ。島崎が教えてくれた。こんな素敵な言葉があるんだと、驚いた。数年前の全国フェミニスト議員連盟のパネル討論でのことだった。

「先住民族の権利に関する国連宣言」後、6年たった。しかし、日本では、「アイヌにとって大事な先住権回復のための法律はひとつもできていない」と、島崎は強く怒る。なにしろ、アイヌ民族の代表が国会にいないのだ。

一方、世界一民主的な国、ノルウェーの政治風景は、ちょっと違う。

「非白人のマイノリティ女性が大臣に就任」。このニュースを日本に書き送ったのは、2008年2月だ。カリブ生まれのノルウェー移民女性が内閣閣僚になったことは、ノルウェーでも大ニュースだった。

現在、ノルウェー国会には、3人の少数民族出身議員がいる。3人とも女性だ。国務大臣やアドバイザーにも少数民族出身者が多いが、その大半は女性だ。

2007年の地方選挙では、政党の候補者リストで、少数民族出身者のうち、女性では47%、が党の優先候補として加算票をもらっていた。それに対し、男性は19%にすぎなかった。

ノルウェーの、この特徴を、オスロ大学の政治学ト―ル・ビュルクルン教授は、と言う。

「多くの政党幹部が、少数民族の女性を、男性より支援していることは、驚くべきことだ。マイノリティである女性が好まれるということだ」

「つまり、政党は、女性の代表も、少数派の代表も必要としている。その2つを満たす人物が、マイノリティ女性であるということだ」

女性が参政権を獲得して100年。昨年から、ノルウェー政府は、国会議員の女性39%は少なすぎると、啓発の強化に予算を投じている。

さて、また話を日本にもどす。島崎なおみは、まぎれもなく少数民族の女性だ。ノルウェーだったら、多くの政党が、三顧の礼で迎えたい候補だ。しかし、日本で、彼女は、2012年末の衆院選に、初めてチャレンジし、落選。ただの落選ではなく、供託金没収となってしまった。多額の借金を背負った。アイヌ民族党からだった(北海道9区)。

島崎は、それでも、へこたれずまた立ちあがった。今回は、「緑の党」の公認候補だ。しかし、日本の選挙制度がこのままである限り、当選はきわめて難しいかもしれない。しかし、彼女の断固たる決意は、いずれ、日本の政治を変えるだろう。

そういえば、「みどりの風」も、日本の政治風景を変えようとしている。女性が創設した日本の初の政党だという。谷岡くにこ以下、幹部にも女性が目立つ。

◆しまざきなおみのブログ
http://pirkanaomi.blog.fc2.com/
◆みどりの風
http://mikaze.jp/
◆世界一民主的な国
http://frihet.exblog.jp/19256560/
◆Female minority politicians favoured
http://eng.kilden.forskningsradet.no/c52778/nyhet/vis.html?tid=84860
◆ノルウェー初の移民出身大臣が辞めたわけhttp://voicejapan2.heteml.jp/janjan/world/0802/0802150879/1.php
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by bekokuma321 | 2013-07-09 23:55 | ノルウェー

内部告発者保護決議

内部告発によって明らかになったアメリカNSAの盗聴行為は、ヨーロッパ各国の逆鱗にふれた。アメリカ憲法第1条信教、言論、出版、集会の自由と相いれないとの批判もある。ガーディアンによると今度は、国際法上から非難の声が上がった。

カウンシル・オブ・ヨーロッパの決議1729 は、アメリカ政府告発者エドワード・スノードンを加盟国は保護すべき責務がある、と解釈できるという。

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決議名「“ホイッスル・ブローアー”の保護」。2010年、議員会議で採択された。以下に決議の具体的条文をあげる(FEM-NEWS和訳)。

「保護されるべき告発の定義とは、生命、健康、自由、さらには、行政権の対象者や納税者、私企業の株主・労働者・顧客などに影響を及ぼしたり、脅かしたりする、さまざまな種類の違法な行為に対するあらゆる真正な警告を含む」(6条-1-1)

「加盟国の法律は、国防機関や特別諜報機関の職員など公務員であろうとなかろうとすべてのホイッスル・ブローアーを対象とすべきである。」(6条-1-2)

カウンシル・オブ・ヨーロッパCouncil of Europeは、人権や民主主義の実現をめざす国際機関。和訳は、ヨーロッパ評議会、欧州協議会などとさまざま。EUすなわち欧州連合(European Union)と間違いやすいが違う。加盟国数も47カ国と圧倒的に多い。ストラスブール(フランス)に本部がある。

ちなみに事務局長は、ノルウェー元首相トールビョルン・ヤーグラン(労働党)。オバマ大統領をノーベル平和賞に選んだ、選考委員会委員長である。

提案! ヤ―グラン事務局長よ、上の決議を最大限尊重し、一歩前に進めるべきではないか。ノルウェーこそ、その任に最適な国だ、と考える。

以上は、今朝のガーディアンの情報をもとにしている。

昨日のガーディアンには、スノーデンの父親の息子への手紙が公表されていた。

その中で、父親ロン・スノーデンは、息子に対して「おまえは、現代のポール・リビアである」との賛辞を送った。ポール・リビアという人は、18世紀、イギリス植民地だったアメリカで、独立戦争中、イギリス軍の動きを伝令して回ったのだという。イギリス軍のたくらみをアメリカ軍側に秘密裏に知らせた功績で、彼は、後世、「愛国者」としてたたえられたといわれている。

息子は、裏切り者とレッテルをはられ国際手配中。このままだと、生涯会えない。そんな事態に、親なのだから、「自主してアメリカに謝罪してほしい」などと語りかけたのでは・・・と私は思った。手紙は、正反対だった。

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/03/america-persecution-whistleblowers-constitution
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/commentisfree+world/freedom-of-speech
http://assembly.coe.int/main.asp?link=/documents/adoptedtext/ta10/eres1729.htm
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/02/edward-snowden-father-open-letter
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-23165257
http://norskpen.no/English/EnglishDetails/tabid/515/ArticleID/1502/Norwegian-PEN-ask-minister-of-justice-to-reconsider-Snowdens-application-for-asylum.aspx(ノルウェー・ペンクラブは世界人権宣言14条にのっとりスノーデン亡命の許可を求めた)

FEM-NEWSは、女性のニュースがメインである。同時に個人の力がどう社会に影響を及ぼすことができるかに関心を寄せている。その観点から、アメリカ政府を内部告発したスノーデンに関するニュースを時々翻訳し掲載する。
◆ノルウェー、告発者スノーデンの亡命希望国
http://frihet.exblog.jp/20448452/
◆ノーベル平和賞、オバマ大統領に
http://frihet.exblog.jp/12576253/
◆ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/
◆ドイツ、フランス政府が、アメリカ政府に抗議
http://frihet.exblog.jp/20441876/
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by bekokuma321 | 2013-07-04 10:33 | USA



映像中心に、ノルウェーの暮らし、福祉、平等を紹介する集いです。
(チラシをクリックすると大きくなって読みやすくなります)
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by bekokuma321 | 2013-07-03 20:26 | ノルウェー

アメリカ政府は、内部告発者スノーデンをスパイ容疑で追っている。今朝のニュースによると、スノーデンは、亡命したい国21カ国をあげた。そのうちの1つがノルウェーだという。

ノルウェーは、ノルウェーに対する亡命申請は、申請者がノルウェー本土にいなければならない。ロシアにいると考えられているスノーデンはノルウェーに亡命を申請できないだろうとメディアは報道した。

さて、2009年、ノルウェーのノーベル平和賞委員会は、バラック・オバマ米大統領をノーベル平和賞に選んだ。選考理由は、オバマ大統領は、「たぐいまれなる努力を注いで、国際外交と民間同士の協力関係を強化しようとした」だった。

スノーデンは、アメリカのNSAから無数の国家機密情報を持ち去った。それによって、NSAが長年やってきた諜報活動が少しずつ明らかにされてきた。ワシントンに置かれたEU機関や各国大使館がNSAによって盗聴されていたことがまな板の上にのぼっている。

「人格権侵害」だと、多くの国がアメリカ政府を批判している。フランス大統領、ドイツ首相は憤激した。ノルウェー紙によると、同国法務次官が「まったく受け入れがたい」と非難したという。承認していた最大の責任者、それはアメリカ大統領バラック・オバマである。

バラック・オバマにノーベル平和賞を授与したのは、ノルウェーだ。超法規的措置でスノーデンを亡命させて、世界が苦悩している、この問題を多方面から話し合うテーブルを設けたらどうだろうか。

http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.11111458
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/--Snowden-vil-soke-asyl-i-Norge-7245292.html
http://www.dagbladet.no/2013/07/02/nyheter/krig_og_konflikter/politikk/27988444/

◆ノーベル平和賞、オバマ大統領に
http://frihet.exblog.jp/12576253/
◆ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/
◆ドイツ、フランス政府が、アメリカ政府に抗議
http://frihet.exblog.jp/20441876/

(注)人格権は、本家本元のドイツではPersönlichkeitsrecht。personal rightsと英訳されている。
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by bekokuma321 | 2013-07-02 16:46 | ノルウェー

世界各国の国家機密や個人情報が、長年アメリカ政府によって盗聴されていた恐れがある。

今朝のBBC、ガーディアン両ニュースによると、ドイツ政府とフランス政府が、アメリカ政府に強い抗議をした。一方、わが日本政府はアメリカ政府に質問も抗議もした形跡はない。

FEM-NEWSは、女性のニュースがメインである。同時に個人の力がどう社会に影響を及ぼすことができるかに関心を寄せている。その観点から、アメリカ政府を内部告発したスノーデンに関するニュースを時々翻訳し掲載する。

さて、ドイツ紙「シュピ―ゲル」によれは、アメリカNSAは、ワシントンやブラッセルのEU機関ビルに電話盗聴機をしかけたり、コンピューターをハッキングしたりして、情報をとっていた。本当なら、あいた口がふさがらない。

これまでの「テロの脅威を防ぐため極左犯罪組織にターゲットをあてたもの」という説明とは異なり、常軌を逸していると、ガ―ディアン紙は書く。

c0166264_9444848.jpg昨日、抗議したのは、ドイツ法務大臣ザビーネ・ロイトホイサー=シュナレンベルガー(写真)。フランスの外務大臣ローラン・ファビウス。

ドイツは 国民の人格権を保護するきわめて強固な個人情報保護法を持つ。ナチス時代のゲシュタポや、共産党東ドイツ時代の秘密警察シュタ―ジの経験を踏み、ニ度と繰り返すまいとしているのだ。

私は、映画や本で知っただけだが、親も夫婦も、兄弟姉妹も監視しあうスパイ国家。平和のもとになる、「友情」「信頼」が育つわけがない。

そのドイツの法務大臣は、「アメリカの行為は東西冷戦をほうふつとさせる。『シュピ―ゲル』の記事が正しいなら、冷戦時代に敵国に対して行った仕掛けを想起させる」

「想像を絶する。友人だと思っていたアメリカ人がヨーロッパ人を敵視していたとは」

ガーディアン紙は、次のようにも報道する。タイトル「犬のように嗅ぎまわる冷戦時代のやり方だとアメリカを非難」。

ドイツは、NSAのプリズム・プログラムで、中国、イラク、サウジアラビアと同じレベルでターゲットにされていた。フランス、イタリア、ギリシャ、日本、メキシコ、韓国、インド、トルコなどの大使館が、「ターゲット」とされている。

アメリカは、ちゃんと日本も敵視している。

http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23120955
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/30/berlin-washington-cold-war
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/30/nsa-leaks-us-bugging-european-allies

■ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/

(注)人格権は、本家本元のドイツではPersönlichkeitsrecht。personal rightsと英訳されている。
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by bekokuma321 | 2013-07-01 09:56 | ヨーロッパ